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アメリカのバスケットボール選手 (1993 - ) ウィキペディアから
アンソニー・マーション・デイビス・ジュニア(Anthony Marshon Davis Jr. , 1993年3月11日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身のプロバスケットボール選手。NBAのロサンゼルス・レイカーズに所属している。ポジションはパワーフォワードとセンター。ケンタッキー大学時代は2012年のNCAAトーナメントを優勝に導き、その後2012年のNBAドラフトで1位指名で入団、オリンピックでは2012年のロンドンオリンピック金メダリストという実績を持つ。代理人はリッチ・ポール。イニシャルの「AD」、眉毛を表す「The Brow」などのニックネームがある。
ロサンゼルス・レイカーズでのデイビス (2022年) | |||||||||||||||||||||
ロサンゼルス・レイカーズ No.3 | |||||||||||||||||||||
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ポジション | PF / C | ||||||||||||||||||||
所属リーグ | NBA | ||||||||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||||||||
愛称 |
AD The Brow | ||||||||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
生年月日 | 1993年3月11日(31歳) | ||||||||||||||||||||
出身地 | イリノイ州シカゴ | ||||||||||||||||||||
身長 | 208cm (6 ft 10 in) | ||||||||||||||||||||
体重 | 115kg (254 lb) | ||||||||||||||||||||
ウィングスパン | 227cm (7 ft 6 in)[1] | ||||||||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||||||||
高校 | パースペクティブ・チャーター | ||||||||||||||||||||
大学 | ケンタッキー大学 | ||||||||||||||||||||
NBAドラフト | 2012年 / 1巡目 / 全体1位 | ||||||||||||||||||||
ニューオーリンズ・ホーネッツから指名 | |||||||||||||||||||||
プロ選手期間 | 2012年–現在 | ||||||||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||||||||
2012–2019 | ニューオーリンズ・ホーネッツ / ペリカンズ | ||||||||||||||||||||
2019– | ロサンゼルス・レイカーズ | ||||||||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | |||||||||||||||||||||
代表歴 | |||||||||||||||||||||
キャップ | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
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元々ガードをしていたが、高校時代に183cmから208cmと急激に身長が伸びたため、ガードもこなせるインサイドプレーヤーに変貌。平均32点、22リバウンド、7ブロックを記録し、全米注目の選手となった。
高校卒業後、ケンタッキー大学に進学。大学では攻守の要としてケンタッキー大学の2012年NCAAトーナメント制覇に貢献した。
大学で1年プレーした後、2012年のNBAドラフトにおいて、ニューオーリンズ・ホーネッツ(現:ニューオーリンズ・ペリカンズ)から全体1位指名を受ける。ケンタッキー大学からはジョン・ウォール以来2年ぶり2人目の1位指名であった。2012-13シーズン、2013年のNBAオールスターゲームのライジング・スターズ・チャレンジに選出された。このシーズンは64試合で平均28.8分に出場し、13.5得点、8.2リバウンド、1.0アシスト、1.2スティール、1.8ブロックを記録した。
このシーズンは67試合で平均35.2分に出場し、20.8得点、10.0リバウンド(10位)、1.6アシスト、1.3スティール、2.8ブロック(1位)を記録し、初のブロック王を受賞。
2015年2月11日のオクラホマシティ・サンダー戦では、決勝のブザービーター3ポイントシュートを決め[2]、3月9日のミルウォーキー・バックス戦では、43得点を記録するなど[3]、獅子奮迅の活躍でペリカンズを2011年以来のプレーオフ進出に導いた。このシーズンは68試合で平均36.1分に出場し、24.4得点(4位)、10.2リバウンド(8位)、2.2アシスト、1.5スティール、2.9ブロック(1位)を記録し、2度目のブロック王を受賞し、初のオールNBAチーム(1st)に選出された。同年夏には、ペリカンズと5年総額 1億4500万ドルで契約を延長した。
2015年11月6日のアトランタ・ホークス戦では、自己最多の46得点を記録した[4]。2016年2月21日のデトロイト・ピストンズ戦で自身初の50得点以上かつ球団新記録となる59得点を記録した(従来の球団記録はジャマール・マッシュバーンの50得点)[5]。このシーズンは61試合で平均35.5分に出場し、24.3得点(7位)、10.3リバウンド(9位)、1.9アシスト、1.3スティール、2.0ブロック(4位)を記録した。
2017年2月19日、地元スムージー・キング・センターで開催されたNBAオールスターゲームにおいて、デイビスは両チーム最多の52得点を記録し、MVPに選出された[6]。このシーズンは75試合で平均36.1分に出場し、28.0得点(4位)、11.8リバウンド(7位)、2.1アシスト、1.3スティール、2.2ブロック(2位)を記録した。
2018年2月18日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われるNBAオールスターゲームに先発出場することが発表された[7]。2018年2月2日に行われたオクラホマシティ・サンダー戦で43得点を記録、デビッド・ウェストを抜き球団最多得点記録を8702得点に更新した。試合はペリカンズが114-100で勝利した[8]。2月23日に行われたマイアミ・ヒート戦で45得点、17リバウンド、5ブロック、5スティールを記録、試合はペリカンズが124-123で勝利した。またこの試合でデイビスはシーズンの3ポイント成功数をキャリア・ベストの41とした[9]。2月26日に行われたフェニックス・サンズ戦で53得点、18リバウンド、5ブロックを記録、試合はペリカンズが125-116で勝利した[10]。3月1日、2月の月間最優秀選手賞に選ばれた。デイビスはこの月平均35得点、13リバウンド、2.5スティール、2.2ブロックを記録、月平均35得点、10リバウンドを記録するのは1982年にモーゼス・マローンが記録して以来のこととなった(最低10試合に出場した選手では)[11]。3月6日に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦で41得点、13リバウンド、キャリア・ハイとなる4本の3Pシュートを記録、試合はペリカンズが121-116で勝利した[12]。3月11日に行われたユタ・ジャズ戦で25得点、11リバウンド、キャリア・ハイの10ブロックを記録、自身初のトリプル・ダブルを達成した。試合はジャズに116-99で敗れた[13]。3月13日に行われたシャーロット・ホーネッツ戦で31得点、14リバウンド、5ブロックを記録、試合はペリカンズが119-115で勝利した[14]。3月18日に行われたボストン・セルティックス戦で34得点、11リバウンドを記録、試合はペリカンズが108-89で勝利した[15]。3月27日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦で36得点、14リバウンド、6ブロックを記録、試合はブレイザーズに107-103で敗れた[16]。このシーズンは75試合で平均36.4分に出場し、28.1得点(2位)、11.1リバウンド(7位)、2.3アシスト、1.5スティール、2.6ブロック(1位)を記録し、3度目のブロック王を受賞。
プレーオフ1回戦、レギュラーシーズン3位のポートランド・トレイルブレイザーズとの初戦で35得点、14リバウンド、4ブロックを記録、試合はペリカンズが97-95で勝利した[17]。プレーオフデビューから5試合連続25得点以上は史上5人目の事となった[18]。第4戦ではチームプレーオフ記録の47得点を記録、試合は131-123で勝利しペリカンズが4勝0敗のスウィープでシリーズを勝利した。シリーズ合計で平均33.0得点、12.0リバウンド、2.8ブロックを記録した[19][20]。
2018年10月17日のヒューストン・ロケッツとの開幕戦で32得点、16リバウンド、キャリアハイの8アシスト、3ブロックと3スティールを記録し、ペリカンズを131-112で勝利に貢献した[21]。11月7日のシカゴ・ブルズ戦では32得点、15リバウンド、4ブロックを記録し、チームは107-98で勝利した[22]。11月12日のトロント・ラプターズ戦で25得点、シーズンハイの20リバウンドを記録した[23]。20得点・20リバウンド以上を達成するのはこれでキャリア5回目である。11月16日のニューヨーク・ニックス戦にて、シーズン最高の43得点と17リバウンドを記録し、チームは129-124で勝利した[24]。11月21日のフィラデルフィア・76ersで121-120で敗れたたものの、デイビスは12得点と16リバウンドを記録し、キャリア通算10000得点に到達した[25]。25歳255日での到達は史上8番目に若い選手となった[26]。12月28日のダラス・マーベリックス戦では、残り43.9秒でフォール・アウェイ・ジャンパーを沈めてシーズン最高の48得点を記録し、チームを114-112で勝利に貢献した[27]。2019年1月2日のブルックリン・ネッツ戦にて、34得点とキャリアハイとともにペリカンズのフランチャイズ記録となる26リバウンドを記録した[28][29]。1月19日、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦の前夜に左手の人差し指の捻挫で1~2週間の欠場となった[30]。
1月28日、ペリカンズに来シーズンのオフの契約延長については合意をしないことを通告し、トレードを要求した[31][32]。また、トレードで移籍する希望をメディアに公表したことにより、労使協定違反で5万ドルの罰金処分を科された[33][34]。デイビスは怪我から回復し、プレーできるようになったがペリカンズ側は2月7日のトレード期限の締め切りが終わるまでデイビスを出場規制すると述べた[35]。このシーズンは56試合で平均33.0分に出場し、25.9得点、12.0リバウンド、3.9アシスト、1.6スティール、2.4ブロックを記録した。リバウンドが自己最高などの好成績であったが、規定の出場試合数に届いていないため、個人成績の順位はつかない。
2019年6月15日にロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハート、2019年のNBAドラフトの1巡目4位指名権とのトレードで、ロサンゼルス・レイカーズへ移籍した。プロ入り以来背番号は一貫して「23」であったが、レブロン・ジェームズがすでに着用しており、レブロンはデイビスに譲る事を承諾したが、ナイキが来シーズン分のジャージを作成していたため、ナイキが反対し自身は「3」に変更した。10月22日のロサンゼルス・クリッパーズとの開幕戦でレイカーズデビューを果たして25得点、10リバウンド、5アシストを記録したが、チームは112-102で敗れた。10月29日の試合でデイビスは40得点、20リバウンドを記録した。これはレイカーズにとって2003年のシャキール・オニール以来の記録である[36]。さらにこの記録は30分以内の出場で決めた最多得点&リバウンドである[37]。11月27日に古巣ペリカンズの本拠地で開催された試合では激しいブーイングを浴びたものの、古巣本拠地での初戦としてはNBA新記録となる41得点を記録した[38]。2020年1月、代理人であるリッチ・ポールは、レイカーズが提示した4年総額1億6600万ドルの延長契約を断り、シーズンオフの夏に5年総額2億2000万ドルの契約を結ぶ方針でいる事が明らかになった[39][40]。10月11日、レブロン・ジェームズとともにレイカーズをNBAファイナルまで導き、ファイナルの相手となったマイアミ・ヒートを6試合目で破り、自身初となるNBAチャンピオンを獲得した[41][42]。
オフにプレイヤーオプションを破棄してFAとなり、12月3日にレイカーズと5年総額1億9000万ドルのマックス契約を結び再契約した[43]。2020-21シーズンは右ふくらはぎとアキレス腱炎などにより、2021年2月から4月にかけて30試合欠場するなど、キャリアで最長の離脱のシーズンとなった[44]。レブロンも長期離脱していたためチームは前年と比べて大きく成績を落とした。連覇を目指したプレーオフでは1回戦でフェニックス・サンズと対戦。2勝1敗で迎えた第4戦で左脚の付け根を痛め、5戦目では欠場、シリーズ2勝3敗と王手をかけられた6戦目で復帰したが、開始5分で再び負傷した[45][46]。チームもシリーズ2勝4敗で敗退となった[46]。
このシーズンも度重なる故障により40試合の出場に留まり、チームはプレーオフ進出を逃した。また、このシーズンの途中には前年敗退したプレーオフ1回戦でのサンズ戦について、「自身が怪我で離脱しなければレイカーズが勝利していた」という趣旨の発言をして物議を醸した[47][48]。
2022年11月18日のデトロイト・ピストンズ戦でシーズンハイとなる38得点、16リバウンド、4ブロックを記録し、チームは128-121で勝利した[49]。同月22日のフェニックス・サンズ戦で37得点、21リバウンド、5スティール、5ブロックを記録し、1試合で35得点、20リバウンド、5スティール、5ブロック以上を記録した史上初の選手となったが、チームは105-115で敗れた[50]。また、この試合で3シーズンぶりとなる4試合連続30得点以上を達成した。
アメリカ代表として選出されたブレイク・グリフィンが怪我で代表辞退をした事で追加招集された。大学生でアメリカ代表に選出されたのは、クリスチャン・レイトナー、エメカ・オカフォーに続き3人目である。 2014年スペインで開かれた2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップでは、スター選手が不在の中で主力として活躍。金メダル獲得に貢献した。
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2012–13 | NOH | 64 | 60 | 28.8 | .516 | .000 | .751 | 8.2 | 1.0 | 1.2 | 1.8 | 13.5 |
2013–14 | NOP | 67 | 66 | 35.2 | .519 | .222 | .791 | 10.0 | 1.6 | 1.3 | 2.8* | 20.8 |
2014–15 | 68 | 68 | 36.1 | .535 | .083 | .805 | 10.2 | 2.2 | 1.5 | 2.9* | 24.4 | |
2015–16 | 61 | 61 | 35.5 | .493 | .324 | .758 | 10.3 | 1.9 | 1.3 | 2.0 | 24.3 | |
2016–17 | 75 | 75 | 36.1 | .505 | .299 | .802 | 11.8 | 2.1 | 1.3 | 2.2 | 28.0 | |
2017–18 | 75 | 75 | 36.4 | .534 | .340 | .828 | 11.1 | 2.3 | 1.5 | 2.6* | 28.1 | |
2018–19 | 56 | 56 | 33.0 | .517 | .331 | .794 | 12.0 | 3.9 | 1.6 | 2.4 | 25.9 | |
2019–20 | LAL | 62 | 62 | 34.4 | .503 | .330 | .846 | 9.3 | 3.2 | 1.5 | 2.3 | 26.1 |
2020–21 | 36 | 36 | 32.3 | .491 | .260 | .738 | 7.9 | 3.1 | 1.3 | 1.6 | 21.8 | |
2021–22 | 40 | 40 | 35.1 | .532 | .186 | .713 | 9.9 | 3.1 | 1.2 | 2.3 | 23.2 | |
2022–23 | 56 | 54 | 34.0 | .563 | .257 | .784 | 12.5 | 2.6 | 1.1 | 2.0 | 25.9 | |
2023–24 | 76 | 76 | 35.5 | .556 | .271 | .816 | 12.6 | 3.5 | 1.2 | 2.3 | 24.7 | |
通算 | 736 | 729 | 34.5 | .523 | .297 | .795 | 10.6 | 2.5 | 1.3 | 2.3 | 24.1 | |
オールスター | 7 | 3 | 17.3 | .700 | .143 | .500 | 5.3 | 1.4 | 1.1 | .6 | 18.4 |
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2015 | NOP | 4 | 4 | 43.0 | .540 | .000 | .889 | 11.0 | 2.0 | 1.3 | 3.0 | 31.5 |
2018 | 9 | 9 | 39.8 | .520 | .273 | .828 | 13.4 | 1.7 | 2.0 | 2.4 | 30.1 | |
2020 | LAL | 21 | 21 | 36.6 | .571 | .383 | .832 | 9.7 | 3.5 | 1.2 | 1.4 | 27.7 |
2021 | 5 | 5 | 28.8 | .403 | .182 | .833 | 6.6 | 2.6 | .6 | 1.6 | 17.4 | |
2023 | 16 | 16 | 38.0 | .520 | .333 | .852 | 14.1 | 2.6 | 1.4 | 3.1 | 22.6 | |
2024 | 5 | 5 | 41.6 | .634 | .000 | .808 | 15.6 | 4.0 | .4 | 1.6 | 27.8 | |
通算 | 60 | 60 | 37.6 | .542 | .313 | .840 | 11.8 | 2.8 | 1.3 | 2.2 | 26.1 |
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2011–12 | ケンタッキー | 40 | 40 | 32.0 | .623 | .150 | .709 | 10.4 | 1.3 | 1.3 | 4.7 | 14.2 |
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