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日本のゲームタイトルシリーズ、およびその第1作目 ウィキペディアから
『ときめきメモリアル』は、1994年5月27日に、コナミ(現・コナミホールディングス)からPCエンジンSUPER CD-ROM2向けに発売された、恋愛シミュレーションゲーム。なお、2006年3月31日の持株会社化に伴い、版権はコナミデジタルエンタテインメントに移っている。
ジャンル | 恋愛シミュレーション |
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対応機種 |
PCエンジン[PCE] PlayStation[PS] スーパーファミコン[SFC] セガサターン[SS] Windows 95[Win] ゲームボーイ[GB] PlayStation Portable[PSP] ゲームアーカイブス(PS3/PSP)[GA] iアプリ[i] EZアプリ[EZ] S!アプリ[S] ウィルコムW-ZERO3シリーズ専用[W] |
開発元 |
PCE・i・EZ・S:コナミ PS・SS:コナミコンピュータエンタテインメント東京 SFC:コナミコンピュータエンタテインメント大阪 Win:コナミコンピュータゲームズ青山 GB:コナミコンピュータエンタテインメント神戸 PSP:コナミ・テンキー GA・W:コナミデジタルエンタテインメント |
発売元 | コナミ |
プロデューサー | 桐田富和 |
ディレクター | 永田義明 |
デザイナー | 立石流牙 |
シナリオ | 五十嵐孝司 |
音楽 |
Metal Yuhki 村井聖夜 莊司朗 Sanoppi 中村地獄車 |
美術 | 小倉雅史 |
人数 | 1人 |
メディア |
CD-ROM[PCE/PS/SS/Win] ROMカートリッジ[SFC/GB] UMD[PSP] ダウンロード販売[GA] |
発売日 |
PCE:1994年5月27日 PS:1995年10月13日 SFC:1996年2月9日 SS:1996年7月19日 Win:1997年12月4日 GB:1999年2月11日 PSP:2006年3月9日 GA:2009年11月11日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象)[PSP/GA] |
その他 | 本項中では必要に応じてプラットフォーム別に上記略称を用いる。 |
略称は、一般的に「ときメモ」として知られているが、コナミによる公式略称は「ときめき」とされている。これは当初「ときめき」を正式タイトルにする方向だったことから来ており、商標が取得できなかったため、改題された。ただし、『ときめきメモリアルONLINE』のCMなどでは公式でも「ときメモ」の略称が用いられるケースもある。キャラクターデザインは、小倉雅史(こくら雅史)である。
ときめきメモリアルのタイトルはコナミデジタルエンタテインメントの登録商標になっている(登録数13件)[1]。
本作は、日本の家庭用一般ゲームにまだ「恋愛シミュレーションゲーム」「恋愛ゲーム」というものが定着してなかったころにPCエンジンSUPER CD-ROM2向けに発売されたゲームである。この作品の大ヒットによりこの分野がジャンルとして一般化し、ソフトの発売数も増加していった。
高度情報化社会において、口コミで評判が広まることまでは期待していなかった。しかしその陰には、現代の口コミとでもいうべき、インターネットの存在があった。国内のパソコン通信ホスト局の総数は4000~5000と言われている。性質は多岐に渡るが、プラットフォームがパソコンである以上、ゲームに関する話題はかなりの頻度で登場する。同好の志が集まり、一定のテーマに基づいた書き込みをやりとりする伝言板などの話題があまりにヒートしたため、「ときめきメモリアル特設会議室」と題されたサイトが設けられた。[2]
このゲームの主人公(プレイヤー)は架空の私立高校「きらめき高校」に入学した男子生徒である。主人公は、「卒業式の日に、校庭のはずれにある樹(伝説の樹)の下での女の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになる」というきらめき高校の伝説を聞く。
勉強、スポーツ、部活動などに取り組み主人公の能力値を高め、幼なじみで憧れのヒロイン・藤崎詩織の理想に近付け、さらにはデートを重ねて親しくなり卒業式の日に伝説の樹の下で彼女からの告白を受けることが目的である。もっとも『ときメモ』にはゲームらしい仕掛けがあり、藤崎詩織以外の女の子は主人公のどれか1つのパラメータに反応してくるのだが、彼女だけはオールマイティに成長した主人公でないと相手にならない[7]。
また、本作品には恋愛という表向きの要素のほかに、「3年間の学校生活を追体験する」という裏のテーマが込められている[8]。むしろ企画の基となったのは学校生活のほうであり、「魅力的なヒロイン」や「卒業の日の告白」という華々しい側面は後から付け加えられたものである[8]。実際のゲーム内容も、ヒロインとのデート以外はほとんどが校内を舞台としている[9]。
とりわけ、秋に行われる文化祭は、本作品における学校生活の重要性を示す好例である[9]。このイベントは、主人公の部活や登場ヒロインとの関係によって内容が非常に細かく分岐する。理論上そのパターン総数は1497通り以上に及び[10]、ゲームの全メッセージ量の実に4割が費やされている[11]。1年に1度だけのイベントのためにこれほどの手間を割くのは、リアルな学校生活の再現を試みた証である[9]。
本作は、コナミのPCエンジン最後のタイトルとして開発された経緯があり、開発にはPCエンジンに『出たな!!ツインビー』や『グラディウスII -GOFERの野望-』を移植したスタッフが参加した。 開発スタッフの一人である立石流牙は当初シューティングゲームの企画を出したものの、会社から良い評判を得られず、PCエンジン用ソフトの中でも美少女ゲームが売れていたことに着目し、本作の開発に取りかかった[8]。
本作は、高校生活を1週間で表現するというコンセプトの元で開発が進められ、高校生活においては勉強だけで無く運動もしていることを考慮し、ヒロイン達に文系や運動系のパラメーター各人の分だけ用意した結果、現在のような形になった[8]。 また、本作では顔の表情に合わせて目や口を動かすシステムが「バストアップアニメーション」として初めて導入された[8]。 立石は、開発の初期段階から多量のCGを用意することを想定していたため、バストアップで表現できないかと思ってこのシステムを取り入れたことをSTINGとのインタビューの中で話しており、1つのバストアップにつき5つの表情パターンを用意する羽目になったと振り返っている[8]。
本作のヒロインのたちのうち、メインヒロインである藤崎詩織の役には当時大学院生だった金月真美が、朝日奈夕子の役には鉄炮塚葉子がそれぞれ選ばれた[12]。 金月は選出の経緯について、「私は事務所がテープオーディションに応募してくれていたんです。だからちょっと申しわけないのですが、知らないうちに詩織ちゃん役が決まっていたんです。」と2019年のファミ通との25周年記念インタビューの中で振り返っている[12]。
二人は、収録に際して電話帳のように分厚い台本が届いて驚いたとファミ通とのインタビューの中で振り返っている[12]。 本作以前にゲームへの出演経験があった鉄炮塚は、「ひとつのシーンで、何パターンもボイスを撮るような収録も、これまでも経験したことがありませんでした。喜怒哀楽ごとに、立て続けにテンションの異なるセリフを言っていくというのは、当時はかなり慣れない作業でしたね。(後略)」と話しつつも、「それほど経験のあるお仕事ではありませんでしたが、そのあたりはきちんとスタッフさんのアシストやご指導があったので、それほど苦労はありませんでした。」とも話している[12]。
一方で、金月は本作が初めてのゲームへの出演であったことから、とても苦労したとファミ通とのインタビューの中で話している[12]。金月は「詩織ちゃんはすべてパーフェクトな女の子という設定だったから、逆にどこを目立たせたらいいんだろうとすごく悩みましたね。(中略)いまゲームのボイスを聴くと、かなりプレーンな声だなって感じています。」と振り返りつつも、メディアミックスの中で詩織の別の面が見えてきたため、ゲーム以降の詩織の声は印象が異なるとしている[12]。 また、金月は本作のおかげで声優の仕事を継続出来るようになったとも話している[12]。
本作は、当時としては珍しくマルチメディア展開が積極的に行われており、発売後には「『ときメモ』キャラバン」という全国ツアーが組まれた[12]。
また、本作の限定版は徳間書店インターメディアのPCエンジン専門誌『PC Engine FAN』の創刊7周年記念で通信販売され、B6判の攻略本や匂い付きの藤崎詩織ポストカードが付録として同梱された。
1995年10月13日発売のPS版ではハードウェア性能のアップに伴いグラフィック・サウンドの大幅強化が図られ、ユーザーインターフェイスの改善が図られている。PCエンジン版と比べると表情のパターンが増えており、キャラクターの色数はPCEの16色から256色に、背景の色数はPCEの8色から32000色に増えている[13]。また、新規描き下ろしの人物・イベントグラフィックも多数追加された反面、PS審査基準に合わせて露出が抑えられたグラフィックもある。オリジナルのPCエンジン版を忠実に移植して新しいPSのユーザーにまず本来の『ときメモ』を楽しんでほしい、いうのがコナミのもくろみだった[7]。タイトルロゴデザインも真ん中付近の線が直線から緩やかな波線になるなどといった若干な変更が行われ、以後のシリーズ作品のタイトルロゴはPS版のが使用されている。一方で、シリーズで恒例となっている女湯を覗くシーンは、裸体を隠すための湯気が書き足された[14]。
限定版の仕様は以下の通り。
2009年11月11日からゲームアーカイブス(PS3・PSP)で配信開始された(PSP版は2021年7月2日をもって配信・販売終了)。
1996年2月9日発売。『ときメモ』初の任天堂ゲーム機用ソフトとして移植版が発売。現時点で任天堂の据え置き型ゲーム機用ソフトとしてリリースされた唯一の例となる。PCエンジン版をベースにアレンジを加えており、代表的なアレンジ例としてはキャラクターごとにミニゲームが用意され攻略の過程で条件を満たすことでプレイ可能となり、結果により相手の好感度が上がる、キャラクターの表情がオリジナル版よりもマイルドに描き換えられる、など。
一方、ROMカートリッジの容量の都合上、台詞の音声データは収録されていない。その補完として一部の台詞では感情に合わせてフォントが変化するほか、ヒロイン総登場のミニドラマと本作品エンディングテーマ「二人の時」のオールキャスト版を収録したシングルCDが同梱される。ゲームスタート時にデータロードが完了して本編が始まる際、前回のプレイで最も好感度の高かったキャラクターの短い台詞の音声が流れる。これはSFC版において唯一女の子の声を聞ける機会である。PS版までのBGMはハ長調の曲が多かったが、SFC版では様々な調にアレンジされており、全体的に色彩感豊かな音楽に仕上がっている。マウス操作は従来通り対応しているがSFC版は任天堂の『マリオペイント』『マリオとワリオ』用のマウスがそのまま使える。
ニンテンドウパワーで2007年2月まで入手可能だった(任天堂への直接申し込みのみ)。また、このSFC版をWindowsに移植したものが「i-revo」(アイレボ)によるゲーム配信サービス「i-revoゲーム」によって配信されるアナウンスがされていたが、配信されないまま、サービスは終了している。
1996年7月19日発売。PS版がベースだが、オリジナル要素として卒業式が終わった後、意中の女の子に自分から告白できるイベントが追加された。この要素はセガサターン版以外では導入されていないが、PCエンジン版メインプログラマーの永山は「伝説の樹を設定した時点で、男子から告白するという概念が存在し得なかった。サターン版はサービスのようなもの」という証言をしている[要出典]。なお、相手から毛嫌いされている状態であえて告白したときに聞ける主人公を振る際の台詞は非常に容赦のないものになっている。
また一部のキャラクターに追加イベントが設定されたほか、ユーザーインターフェイスの改善など快適なプレイに重点を置いたチューンアップが施されている。
限定版はなく、付録の異なるスペシャル版とデラックス版の2パッケージ併売体制をとった。
1997年12月4日発売のWindows版では、PS版をベースにグラフィックの高解像度化・BGMにMIDI音源が利用できることなどPC用に特化したチューンアップが施された。
Windows版はゲーム中の台詞を翻訳した上で中国では「心跳回憶」、台湾では「純愛手札」のタイトルで発売された(華義国際発売)。このほか、韓国語版も存在する。
1999年2月11日にはゲームボーイ(GB)用ソフトとしてシリーズ初の携帯機へ移植、文化系クラブとその関連ヒロインが登場する『カルチャー編 〜木漏れ日のメロディ〜』と、運動系クラブとその関連ヒロインが登場する『スポーツ編 〜校庭のフォトグラフ〜』の2本(バージョン)に分割し、同時リリースする形になった[15]。2バージョンに分けたのは、ソフトの容量的な問題や『ポケットモンスター 赤・緑』の大ヒットによりバージョン違い商法が確立したことが関係しているとするゲーム専門書籍の分析もある[16]。
移植のベースはPS版だが、上記のような事情により登場ヒロインは各バージョンに二分され一つのソフトでは全員登場しない。その代わり、本作だけで登場するオリジナルヒロインが追加されている(ときめきメモリアルPOCKETに登場する人物を参照のこと)。また、藤崎詩織の幼年期のエピソードなどオリジナルの追加イベントやオリジナルのオープニングデモが用意されている。
ゲームボーイカラーでのカラー表示にも対応している(GBカラーの仕様によりフルカラーではなく、要所要所が着色されたパートカラーのグラフィックとなっている)。キャラクターボイスも実装されているが、こちらも容量的な理由により原典に比べると非常に少ない。なお流れている最中は他の処理が止まる仕様である[16]。
ミニゲームでは「beatmania」を2曲(楽曲は『beatmania GB』より「Believe again」と「OVERDOSER」、さらに文化祭でのみプレイできる「DJ BATTLE」も含めると3曲)プレイ可能である。部活動に関してはカルチャー編では文化系クラブのみ、スポーツ編では運動系クラブのみにしか入部できない。
スポーツ編とカルチャー編に分けて登場キャラを割り振っていることにより、スポーツ編とカルチャー編では攻略難易度のバランスが異なる[16]。
また他のシリーズにはない特徴として、ユーザー同士で行う通信があり、ベストカップル対戦・対戦ビートマニア・スクリーンセーバーのキャラ交換がある。特にベストカップル対戦はユーザー同士でキャラの相性を競うもので、違うバージョン同士でも対戦できるが、両方のバージョンに登場するキャラのみでの対戦となる。なお、勝負の判定はクリア時のパラメーター等で左右される。また、一つのヒロインで負け続けると対戦不可能になり、最初からそのヒロインを攻略し直す必要がある。
ゲームボーイカラーと互換性を持つ全てのゲームボーイシリーズでプレイできるが、ゲームボーイアドバンス以降の機種でプレイすると、一部の音声が出力されないという互換性上の問題が発生する。
2006年3月9日発売のPSP版。『ときめきメモリアル』シリーズ10周年を突破した事を記念して、1995年発売のPS版の完全移植版として発表された。
本作はあくまでもリメイク版ではなく復刻版となっている。1995年4月から始まるゲーム内の時間の流れ、それに伴って1990年代前半をベースとしている時代考証なども含めてPS版そのままの再現を目指している。
限定版は、コナミデジタルエンタテインメントのオンラインストア、コナミスタイルの専売商品として2000件の受注が集まることを条件に商品化計画が発表されていた。商品化判断予定日を延長して受注目標を達成し、商品化された。
発売された当時は、アダルトゲームを含む美少女ゲームが、ハードコアなゲームユーザーの多くから軽視されていたため、前評判は決して高いものではなかった。 だが、PCエンジン専門誌2誌でのレビューの高評価と、発売前にNifty-Serveに投稿されたライター・岩崎啓眞のレビューがパソコン通信(主にNifty-ServeとPC-VAN)で話題となった。その結果、PCエンジン末期のソフトとしては爆発的な人気を呼び、PCエンジン向けの会議室の書き込みが増えたことから急遽本作専用の会議室が作られるほどだった[17]。 また、メインヒロインである藤崎詩織は、主人公に対する要求の高さから人気を呼び、「ラスボス」と呼ばれることもあった[17]。
元々コナミは本作を重視しておらず生産量が少なかったことに加え、当時のゲーム流通の不備ゆえに売り切れが続発した。その結果、プレミアム価格が付くなどの騒動を巻き起こし、第4版まで再発売が繰り返された。再発されるたびにバグの改善等の細かな修正が加えられていった。
本作は1996年までに110万本のセールスを記録した[18]。また、本作は各機種に移植され、累計で100万本以上を売り上げることでコンシューマーゲームの世界に恋愛シミュレーションゲームを定着させる大きな役割を果たした[3]。本作の関連商品におけるコナミの売上は100億円を突破し[19]、「キャラクター商品の売り上げが、ゲームソフト自体を上回った最初のもの」とされている[20]。
ライター・岩崎啓眞はNifty-Serveに投稿したレビューの中で本作を称賛しており、「高校生活を楽しんだ後にヒロインから告白を受けること」を主目的としている点が『プリンセスメーカー』などと異なるとしている[21]。
また、本作は雑誌『ファミ通』にて2006年に実施されたビデオゲーム人気投票において23位を獲得している[22]。 洋泉社が発行した『アニソンマガジン』のゲームソングレビュー集のなかでライターの澄川龍一は、楽曲「二人の時」について音作りの精巧さを指摘し、重厚なコーラス・キラキラとしたシンセサイザーの音で構成された「80年代王道のビッグ・サウンド」を特筆した[23]。金月真美による歌唱については「熱を比較的抑えたあどけないヴォーカルがたまらない」と評価した[23]。
人気が高まった一方、本作に関連する問題や事件が発生した。 1996年、コナミは二次創作同人誌を再録したアンソロジーコミック「美少女同人BOOKS2 ときめきALBUM」の出版元である三和出版を提訴し、裁判所は仮処分の判断を下した[24][25]。 同年、コナミは本作の改変データを収録したメモリーカードを販売した事業者に対して裁判所に提訴しており(ときめきメモリアルメモリーカード事件)、ゲームソフトが映画の著作物に該当するか否かが争点となった。第一審で、コナミの主張は棄却された[26]ものの、第二審ではコナミの主張は認められ[27]、最終的に2001年に最高裁判所が被告からの上告を棄却したことにより、コナミの勝訴となった[28]。
また、1998年には本作をパロディしたアダルトアニメ『どぎまぎイマジネーション』の存在が週刊誌によって取り上げられたことにより、コナミに多数の苦情が寄せられた[29][30]。キャラクターのイメージの毀損を危惧したコナミは、アダルトビデオの制作元に販売差し止めと慰謝料支払いなどを求め東京地方裁判所に提訴した(ときめきメモリアル・アダルトアニメ映画化事件)[30]。裁判所はアニメの制作元に対して著作者人格権の侵害を認め[31]、販売差し止めと在庫・マスターテープの廃棄などを命じた。
ゲームソフト
ファンディスク
デスクトップアクセサリー
ジャンル | 落ち物パズル |
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対応機種 |
アーケードゲーム[AC] Windows 95[Win] PlayStation[PS] セガサターン[SS] ゲームアーカイブス(PS3/PSP)[GA] Windows 95[Win] |
開発元 |
AC:コナミ PS:コナミコンピュータエンタテインメント東京 SS:コナミコンピュータエンタテインメント東京 Win:コナミコンピュータゲームズ青山 GA:コナミデジタルエンタテインメント |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 - 2人 |
メディア | CD-ROM[PS/SS/Win] |
発売日 |
AC:1995年 PS:1996年9月27日 SS:1996年9月27日 Win:1996年12月27日 GA:2010年1月13日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象)[GA] |
その他 | ゲームアーカイブス版はPSP/PSP Goでの使用時は1人プレイのみ |
アーケードで稼働していた『対戦ぱずるだま』の第2弾として『ときめきメモリアル』のキャラクターを採用し、アーケード市場に投入された作品。家庭用には最初にPS版とSS版が1996年9月27日に同時に発売され、3ヶ月後の1996年12月27日にWindows版が発売された。開発に当たったのはPS・SS版がコナミコンピュータエンタテインメント東京、Windows版がコナミコンピュータゲームズ青山。
ゲームシステムやルールなど『対戦ぱずるだま』そのものについての解説は、当該項目を参照のこと。
PS・SS版では、アーケード版での『対戦ぱずるだま』シリーズ第3弾となる『進め! 対戦ぱずるだま』の要素が追加された[注 1]。また、ステージ間のデモ画面やエンディングなどがフルボイスになるなどの主に演出面での家庭用ゲーム向けのアレンジが加えられた。また、一部キャラクターのこうげきだまパターンも若干変更され、操作性もアーケード版と微妙に異なる。
Windows版はPS・SS版とは別の開発チームが製作し、ゲームパッド対応やオプション機能などを除いては演出面なども含めて徹底的にアーケード版の忠実な再現を目指して開発された[注 2]。
なお、PlayStation版は2003年9月18日に廉価版「PS one Books」として発売後、同バージョンを元に2010年1月13日からゲームアーカイブスで配信されている。
エンディングのスタッフロールにおいてエンディングテーマの「二人の時」の編曲者がたっぴーとクレジットされているが、彼がアレンジを担当した「二人の時〜Forever〜」ではたっぴーが生ドラムを演奏しているが、本作の物はドラムが打ち込みである事から本編のEDと同じ土師一雄アレンジの物である。最も曲名自体が「二人の時〜Forever〜」と表記されている。
当作品での最終ボスは藤崎詩織[注 3]が務めており、この最終決戦ではコンティニューが出来ない1発勝負で行われ、勝敗に応じてエンディングが分岐する。藤崎(館林)に勝利した場合は主人公が指名したヒロインから告白されるグッドエンディングとなるが、敗北した場合は主人公を藤崎(館林)に奪われ、プレイヤーが指名したヒロインは遠くから告白を見つめながら身を引くというバッドエンディングとなる。
ジャンル | パズルゲーム |
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対応機種 |
PlayStation[PS] セガサターン[SS] |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメント札幌 |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 - 2人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 |
PS:1997年6月19日 SS:1997年8月7日 |
『対戦ぱずるだま』の派生作品として1997年に登場した。前年に登場したアーケード版『対戦とっかえだま』に続き、『とっかえだま』のコンシューマ第1弾となった作品。開発はコナミコンピュータエンタテインメント札幌。発売日はPS版が同年6月19日、SS版が同年8月7日。
「はねだま」と称するプレイヤーが自由に操作できる翼のついた輪を印象づけるべく、パッケージや説明書などのキャラクターには天使のように背中に翼をつけた新バージョンのちびキャラが描かれている(紐緒結奈のみ悪魔のような翼をつけている)。ゲーム内には翼つきのちびキャラは登場しないがコスチュームはプレイモードや対戦時の場面設定によって制服・私服・水着の3種類が設定されている。パッケージデザインの制服はPS版が冬服、SS版が夏服となっている。
時間と共に下からせり上がってくる玉を並べ替えて消す。
同じ色の玉を縦か横かカギ型に3つ以上をつなげる事で消える。
連鎖で消すと攻撃玉を相手に送る事ができ、相手の画面を玉で埋めれば勝ちとなる[32]。
基本的なシステムやルールは『対戦とっかえだま』の項目を参照。
1997年にリリースされた『ときめきメモリアル 〜forever with you〜』のアーケード版。
ゲーム内容は本編のデートシーンをクローズアップしたものになっている。サブタイトルの「おしえてYour heart」という名称どおり操作パネルの左側にはマウスほどの大きさでプレイヤーの発汗・心拍数を計測する「ときめきセンサー」が存在し、センサーの上に左手を載せながら女の子からの質問に答えていく所が、コンシューマー版との一番の相違点となる[33]。右手側のレバーとボタンでの操作によるゲーム内の選択肢に加え、ときめきセンサーの数値が好感度の上下に影響するためゲームのクリアのためには心拍数のコントロールが必要である。プレイ終了時にはイベントのグラフィック(500種類以上)がカードとしてプリントアウトされ、コレクションアイテムとなっていた。
リリース後、プリントアウトされる物がカードではなくプリクラ風のシールになった『ときめきメモリアル 〜おしえてYour Heart〜 シールバージョン+』もリリースされた。いずれにしても可動を続けるのに印刷用のインクと台紙の補充が必要となり、オペレーターにも負担のかかるシステムだった。
1998年3月26日には、『ときめきメモリアル 〜おしえてYour Heart〜 シールバージョン+』の移植版がWindows 95用として発売された。移植版は『ときめきメモリアル 〜おしえてYour heart〜』の移植版も収録されている。ときめきセンサーはプレイヤーが自分でマウスを左右に動かすことで心拍数とするシステムとなっている。
Windows版はゲーム中の台詞を翻訳した上で台湾では「純愛手札 交給我你的心」のタイトルで発売された(華義国際発売)。
その独特のシステムからゲームのタイトルよりも「ときメモの指突っ込むやつ」といった風にシステムの方で呼ばれることが多い[34]。
本編の外伝的作品となるアドベンチャーゲームで、コナミコンピュータエンタテインメントジャパンにより小島秀夫製作総指揮の下で制作された。1997年7月10日に『vol.1 虹色の青春』、1998年3月26日に『vol.2 彩のラブソング』、1999年4月1日に『vol.3 旅立ちの詩』が発売された。
ジャンル | クイズゲーム |
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対応機種 |
PlayStation[PS] ゲームアーカイブス(PS3/PSP)[GA] |
開発元 |
PS:コナミコンピュータエンタテインメント東京 GA:コナミデジタルエンタテインメント |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM[PS] |
発売日 |
PS:1998年7月16日 GA:2010年2月24日 |
使用ブロック数 | 1 |
対象年齢 |
全年齢[PS] CERO:A(全年齢対象)[GA] |
その他 | PS版のレーティングは2003年9月18日発売のPS one Books版のもの。 |
1998年7月16日にコナミから発売されたクイズゲーム。製作会社はコナミコンピュータエンタテインメント東京。対応機種はPlayStation。
『ときめきメモリアル』のキャラクターイラストを担当した小倉雅史、音楽を担当したメタルユーキらPCエンジン版からのメンバーが中心となって制作された。本編をクイズゲームとしてリメイクした作品で出演キャラクターも藤崎詩織をはじめ本編と同じだが、脇役だった早乙女好雄もメインキャラクターに昇格して主人公との友情エンドが用意されている。
ゲームの内容は本編同様3年間の高校生活に見立て1ステージ=1か月相当の全35のステージに挑戦し、その間12に分割されたジャンルのうちどれにどのくらい正解したかでプレイヤーに対するキャラクターの気持ちが変化する。ミニゲームで成果を収めれば全員の好感度が上がる。好感度が上がるとイベントが発生する[35]。14人のキャラクターの中で1人でも感情が最高潮になっているキャラクターがいればそのキャラクターとのハッピーエンドが見られ、それ以外ではバッドエンドになるというルール。
各ステージごとに14人のキャラクターから1人を選んでパートナーにすることができ、わからない問題はパートナーに答えてもらうことができるというのも特徴である。ただし、パートナーには得意科目・不得意科目があるので間違えることもある。
各ヒロインごとに異なる一定の条件を満たすと、ヒロインの髪型が変わる別バージョンのエンディングが見られる。これは本作と小説版の挿画でしか見られない。
本作で全キャラクターとのエンディングを見た後で「きらめき高校校歌」を聴く事ができる。同曲の合唱バージョンは本ゲームのオリジナルサントラCDに収録されている。
ジャンル | ファンディスク |
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対応機種 | PlayStation[PS] |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメント東京 |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM[PS] |
発売日 | 1996年4月26日 |
1996年4月26日に発売。対応機種はPlayStation。
本作のキャラクターやイベントに関するクイズや占い、ゲーム雑誌に掲載されたイラストが収録されたファンディスク。クイズで3問不正解すると外井のプライベートビーチ(スキンヘッドのマッチョな兄貴達)に招待される。このプライベートビーチは5種類ある。
ジャンル | ファンディスク |
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対応機種 |
PlayStation[PS] セガサターン[SS] |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメント東京 |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM[PS/SS] |
発売日 | 1997年3月27日 |
1997年3月27日にPlayStation版、セガサターン版が同時発売。
本作のメインヒロイン・藤崎詩織を単独フィーチャーしたファンディスク。当時、バーチャルアイドル政策の一環として藤崎詩織名義で発表されたシングル2曲のビデオクリップのほか「あっち向いてホイ」などのミニゲーム、ビジュアル集、台詞集などを収録。
1996年9月27日に、デスクトップアクセサリー集Vol.1『きらめき宝石箱』がWin95版、Mac版同時に販売され、同年12月20日にはVol.2『うきうき弁当箱』、1997年3月7日にはVol.3『らくがき絵具箱』、そして同年の8月28日にはVol.4『どきどきびっくり箱』とリリースされた。ただし『どきどきびっくり箱』はWin95版のみ。
収録されていたのは壁紙(Win95版:BMP形式、Mac版:PICT形式)、スクリーンセーバー、各キャラクターのイラストやゲーム本編のワンシーンなど。また『うきうき弁当箱』以降には各キャラクターのデスクトップマスコットと時計、カレンダーが、また『らくがき絵具箱』には本編の内容にちなんだカルタのミニゲームが追加されていた。
また『どきどきびっくり箱』には後にコナミから発売される『あいたくて… 〜your smiles in my heart〜』のプロローグ体験版や壁紙、マスコットなども収録されていた。
ただ「アクセサリー集」ではあったものの、ウィザードの起動中はデスクトップのキャプチャー(ハードコピー)ができない構造になっていた。『きらめき宝石箱』では起動中常時クリップボードを「コピー禁止」の警告画像で書き換えている。『うきうき弁当箱』以降の3作はPrintScreenキー押下によるハードコピー時のみクリップボードが「コピー禁止」の警告画像に書き換えられるように変更されている。
Windows版『〜forever with you〜』にも『きらめき宝石箱』と同様のクリップボード書き換えが実装されているが、これはクリップボードの内容を常時消去するものである。
2002年4月25日に『ときめきメモリアルタイピング』(Windows&Macintosh版)が株式会社アクティマインドより発売された。
『ときめきメモリアル』の曲で『beatmania』を遊ぶことができる液晶携帯ゲーム。ゲーム内の曲やイメージソングのインストアレンジが6曲収録されている。同じ曲の難易度別バージョンがあるため、実際に遊べるステージは9種類となる。
2009年11月に、コナミの子会社・KPEより発売されたパチスロ機。
藤崎詩織・虹野沙希・館林見晴の3人が演出の中心になっており、3色のボーナス図柄にもそれぞれのキャラクターが描かれている。出玉を増やす主な手段として、3人のうちいずれかのキャラクターとデートをする演出の「ときめきタイム」が設けられている。
本作を題材に「もっと!ときめきメモリアル」として1995年に文化放送系で放送されたラジオ番組およびラジオドラマ、1997年には「ときめきメモリアルドラマシリーズ」の流れを汲む「CLUBときめきメモリアル」等の番組も放送された。詳しくは「もっと!ときめきメモリアル」および「CLUBときめきメモリアル」を参照。
1999年6月17日にOVA『ときめきメモリアル Vol.1』が、また同年10月8日には『Vol.2』が発売され2000年3月3日にはDVD-Video版が1・2同時にリリースされた。アニメーション制作はスタジオぴえろ(現・ぴえろ)。
このOVA版(Vol.1)において当時はまだ詳細が発表されていなかった『2』の舞台・ひびきの高校の制服を着た女子生徒が背景の雑踏の中に存在しており、1999年8月の『2』制作発表時に話題となった。
OVA版はヒロイン側からの視点での描写が行われており、彼女たちの葛藤や友情が描かれている。そのため、主人公は後ろ姿などでしか登場しない。また、キャラクターデザインも大幅に変更された。
なおDVD-Video版だけの特典としてVol.1には菊池志穂(館林見晴役)、Vol.2には金月真美(藤崎詩織役)のインタビューが収録されている。
本作に登場するキャラクターが現実世界で歌手デビューしたことも話題を集めた。当時コナミでは藤崎詩織のことをバーチャルアイドルと称しておりそのデビューシングル「教えてMr.Sky」は発売から1か月で10万枚[36]を売り上げ、「教えてMr.Sky」と初アルバム『My Sweet Valentine』は合計で約20万枚[37]を売り上げた。また『My Sweet Valentine』はオリコンチャート初登場9位を記録した。
藤崎詩織
虹野沙希
館林見晴
片桐彩子
朝日奈夕子
早乙女好雄
古式ゆかり
『over the rainbow』以降、『乙女想夢 -OTOME SOUMU-』まで(『My Sweet Days』・『100%の自分』を除く)のキャラクターアルバムに収録された一連の楽曲シリーズ。作曲 - 小倉良、編曲 - 栗尾直樹。
最初に収録された、副題のつかない『Go! Go! パラメータ』は、虹野沙希役の菅原祥子が作詞した。キャラクター本人のイメージと、パラメータ嗜好という本作ならではの要素を取り入れた歌詞となっている。以後、同曲をアレンジして本人(を担当する声優)が作詞するのがキャラクターアルバムの恒例となった。
下記各キャラクターのバージョンがそれぞれのアルバムに収録されている。なお、最後の2作は「Go! Go!」の表記が全て大文字になっている。
番外として藤崎詩織役の金月真美バージョン「Go! Go! パラメータ 〜Mami〜」が、金月のアルバム『Touch and Go』の初回特典CDシングルに収録された。
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