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バス ウィキペディアから
すまいるは、福井県福井市で運行されていたコミュニティバス。第三セクターのまちづくり福井が運行主体となり、京福バスに運行を委託していた[1][2][3]。2021年(令和3年)10月1日に、受託運行していた京福バスが一般路線バスとして編入[4][5]。同日より「すまいるバス」の名称で運行を開始した。
福井市中心市街地の活性化、ならびに学生や高齢者といった交通弱者のバス利用の機会を高めるために運行を開始したコミュニティバスである[1]。福井商工会議所と福井県バス協会が共同で試行実験を行った後[1]、そのニーズの必要性を認識した中心市街地の商店会が引継ぎ、最終的には福井市がまちづくり福井に委託する形で本格運行を開始した。
愛称「すまいる」には、笑顔という意味のsmileに加えて、機動性をイメージする言葉として「住まい(地域)の中に入る」、また停留場をこまめに設置することから「ショートマイル」すなわち身近な交通移動手段である意味を込めている。
運賃は100円均一とし、利用しやすいように車両を小型化し循環ルートでの運行とした[1]。利用しやすいという声がある反面、狭隘道路を走るルートがあるため遅れが生じやすい面がある[1]。一方、乗客数は2007年度に約54万9千人を記録して以降減少しており、2018年度には約42万4千人まで減少していた[2]。
大人・小児とも1乗車100円[1][2]。運行開始当初は前払い方式であったが、交通系ICカード導入準備の車両改造により2024年(令和6年)2月13日より後払い方式を採用している[12]。
2014年の消費税税率改定時には運賃を据え置いたが、2019年の消費税率改定時に、福井市は国土交通省中部運輸局に運賃を110円に値上げする申請を行った[2]。その後に福井市議会で、値上げすると利用者が減少するという意見や100円を維持すべきとする意見が出た。福井市は市議会の意見を踏まえて中部運輸局への申請を取り下げ、税率改定後も100円を維持する方針とした[2]。京福バスへの路線委譲後は、当面の間は100円均一運賃を維持する予定であるが、状況によっては運賃を見直しする場合もあるとしている[5]。
すまいるバス専用の一日乗車券「すまいるバス1日フリーパス」は大人・小児とも1日300円。沿線公共施設の割引サービス付き。2021年(令和3年)10月1日にすまいるバスが京福バスの一般路線バスへ移管されたことに伴い、京福バス休日フリーきっぷも利用できるようになった[4]。
主要バス停のみ記載。各路線の詳細・運行ダイヤは、京福バス公式サイトを参照。
試験運行以来、福井駅西口から西約200mの路上に位置した「駅前商店街」バス停留所(現在の同名停留所とは別の地点で、当該の市道は廃止となり跡地にはふくまちブロックが建設された)を発着地としていたが、2016年3月の同駅西口交通広場のバス専用ロータリー供用時に同所へ乗り入れを開始して「福井駅」6番のりばへ移し、同日延伸された福井鉄道福武線(軌道線支線)の福井駅停留場に隣接する位置となった。福井駅周辺の市街地を中心に、東西南北の4方面へ片方向(2019年4月以降は各方面全体を見た場合いずれも左回り)のみの環状運転を行っている。路線バスへの移行後は、各路線とも45分間隔の運行となっている[5]。
(赤色●)
(緑色●)
(銀色●)
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(割)は一日乗車券「すまいるバス1日フリーパス」の提示による割引対象施設(特別展および共通観覧券を除く)。
ICOUSA(イコウサ)は、2011年(平成23年)3月20日に導入したICカード。主に「すまいる」での運賃の決済に使用された[18][19]。FeliCaを採用したICカードで[6]、バスでの利用のほかに、提携する4店舗[19]で利用できる電子マネーとしての決済が可能。ICOCAなどの交通系ICカードとの相互利用ができず(片利用も不可)、利用メリットが小さいため発行開始から2年間で約1500枚に留まった[19]。当初利用できた店舗は閉鎖されるなどしてカードの利用ができなくなり[18]、バス運賃の決済専用のカードへ移行[20]。最終的に2021年(令和3年)9月30日をもって取り扱い終了することとなった[7]。
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