Loading AI tools
ウィキペディアから
STANCE PUNKS(スタンス・パンクス)は、1998年に結成された日本のパンク・ロック・バンド。型破りなステージと言動で、人気を博す。第3次パンク・ロックブームの立役者であるとされる[1]。
下北沢屋根裏を本拠地とし1998年から活動を開始。パンクを展開し、バンドの歌詞や世界観はTHE BLUE HEARTSや初期のTHE CLASHなどの影響が色濃く見受けられる[2][3][4][5]。少年の反抗歌や、曲がった世界に対する叫びによって展開されるものが多い。バンド自身も「ガキに届かなきゃパンクではない」というスタンスの元で活動している[6]。同時期デビューはGOING STEADY(現銀杏BOYZ)、ガガガSPなど。COBRA、THE STAR CLUB、SAなどの、日本のパンク・ロックバンドとの繋がりも深い。
2003年に映画『仁義なき戦い』などで名を博した深作欣二監督率いる「深作組」からの指名を受け、1stアルバムに収録されている「真夜中少年突撃団」が映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』の主題歌に起用される[3]。フジテレビ系列で放送されたドラマ『貫太ですッ!』のテーマ曲にも同バンドの楽曲が抜擢された。2005年4月からは、テレビ東京系アニメ『NARUTO -ナルト-』の6代目オープニングテーマに「ノーボーイ・ノークライ」が採用、2006年には「LET IT ROCK」が中日ドラゴンズの福留孝介の入場テーマ曲として使用されている。2008年にはアニメ『ソウルイーター』のエンディングテーマに「アイワナビー」が採用される[7]。
6月9日を「ロックの日」と銘打ち、2000年6月9日から無料ライブを開催している[4]。開催場所は下北沢屋根裏に始まり、2003年から川崎CLUB CITTA'、2012年から横浜BAY HALLで行われている[8]。過去出演者はELLEGARDEN、andymori、the telephones、Nothing's Carved In Stone、ザ50回転ズなど、パンクだけではなく様々なジャンルの雄が肩を並べる。
また、ボーカルTSURUがメインパーソナリティを務めるラジオ番組『路地裏の大泥棒』が東海ラジオで放送されていた。TSURUが地元名古屋の球団、中日ドラゴンズの熱狂的ファンであり、このラジオの中で製作された「我らがドラゴンズ」は有線放送リクエストで聴く事ができる。道を歩く通行人を突然ゲスト出演させたりした。
2024年現在、バンド結成25周年を記念してのドキュメンタリー映画を作成にあたりクラウドファンディングを開始。[9]見事目標金額以上を達成。
1998年、大学進学を機に上京したボーカルのTSURUとバンドをやるために上京したギターの勝田欣也が、雑誌『BANDやろうぜ』のメンバー募集欄を通じて知り合いバンドを結成[2][5]。3月に吉祥寺で初ライブ、11月には西新宿にあった旧新宿LOFTでライブを行う。
1999年、下北沢屋根裏を活動拠点とし、移転した新宿LOFTのこけら落としライブ、自主企画『火の玉宣言』などを行う[2]。
2000年、無料イベント『ロックの日』が始まる[8]。下北沢屋根裏で行われた初のワンマンライブを収録した自主制作盤『5.4下北沢屋根裏ワンマンライブ』を限定200枚リリース。同レコ発ライブ(8.13)では失神者が出て、救急車が出動するなどの騒動が発生した。
2001年、ミニアルバム『スタンスパンクス』にてデビュー。オリコンインディーズチャート5位を記録したこのミニアルバムで一気に全国での知名度を高める[10]。ベーシストの中田大介が脱退し、川崎テツシが加入。
2002年、シングル「クソッタレ解放区」、1stアルバム『STANCE PUNKS』をリリース。新宿アルタ前、名古屋セントラルパーク、大阪三角公園にてゲリラライブを行ない、新宿では3000人以上の観客が殺到し騒いだ為、警官隊が出動する騒ぎとなり新聞に取り上げられる。アルバム『STANCE PUNKS』はオリコンチャート12位を記録、オリコンインディーズチャートでは6週間にわたり首位を独走する[10]。
2003年、シングル「最低最高999」、ライブDVD『一撃必殺』をリリース。全国62ヵ所のライブツアー後、ドラムス担当の小菅淳が脱退[11]。翌年、柿健一が加入。
2004年、シングル「ロストボーイズ★マーチ」(TOWER RECORDS限定)、「19roll」、アルバム『LET IT ROLL』をリリース。
2005年、シングル「モニー・モニー・モニー」でエピックレコードジャパン内の新興ロック・レーベル、Kowalskiよりメジャー・デビュー[10]。同年にシングル「ノーボーイ・ノークライ」、メジャー第一弾となるアルバム『HOWLING IDOL〜死ねなかった電撃野郎』、自身初となるミュージック・ビデオ作品集『PV/DV mania!』を発表[10]。
2006年、バンド自身初となるアメリカツアー (10ヵ所) に出発。MTVから急遽インタビューを受けるなど[12]、その模様は全米放送される。帰国後、シングル「シャロルはブルー」、「LET IT ROCK」、アルバム『BUBBLEGUM VIKING』を発表[13]。
2007年、『BUBBLEGUM VIKING TOUR』中の埼玉県熊谷市公演にて、ボーカルのTSURUがライブ中に意識を失い病院に搬送された。同ツアーの仙台公演でもライブ前に路上で倒れ、ライブが延期となる。
2008年、結成10周年ライブを渋谷クアトロと川崎クラブチッタで行う。ミニアルバム『BOMP!BOMP!BOMP!』、シングル「アイワナビー」、アルバム『PEACE & DESTROY』、ライブDVD『10th Anniversary ワンマンライブ 2008.03.09』を発表[14]。
2009年、『PEACE & DESTROY TOUR』で全国を回った後、新譜リリースなどの動きは見せず。
2010年、アルバム『ザ・ワールド・イズ・マイン』を発表。同タイトル曲のPVがYouTubeで先行アップされ、その衝撃的な映像が話題になる。内容はボーカルのTSURUが渋谷スクランブル交差点から渋谷センター街を大暴れしながら駆け抜け、最後は交番にダイブをするというもの[3]。また同アルバム発売前日にも渋谷の街中でゲリラライブを強行し、暴れるファンと警官隊が揉みあい、暴動寸前となる[15]。10月18日、渋谷O-WESTでのライブをもって、ドラムスの柿健一が脱退[11]。
2011年、11月5日の渋谷クアトロ公演にて、ライブ会場限定シングル「stay young/原発ソング」を発表。同シングルにカップリングで収録されている「原発ソング」の歌詞の内容が過激だった為、物議を醸した[1]。サポートドラマーとして、高橋宏貴 (ELLEGARDEN)、岡山健二 (andymori)、浅沼俊一 (ピンクリボン軍) が参加し、正式ドラム不在のバンドを支える。
2012年、6月9日ロックの日より、サポートドラマーを担当していた佐藤康が正式加入。
2013年、結成15周年を迎え、初のベスト盤『STANCE PUNKS MANIA 1998-2012』を発売[1][5]。
2015年、2010年以来5年9か月ぶりとなるアルバム『P.I.N.S』を発表[16]。
2017年、ライブ会場限定販売シングル『夢の楽団 / ペーパースクリーン・ダイアリー』を発表。
2018年、ライブ会場限定販売シングル『たましいのうた / mother lake』を発表。2015年以来3年ぶりとなるアルバム『青盤赤盤』を発表。[17]
2019年、ライブ会場限定販売シングル『下北沢エレジー / 春の道標』を発表。
2021年、8月14日、川崎クラブチッタでのライブをもって、ギターの勝田欣也が脱退。[18]
2022年、2018年以来4年半ぶりとなるアルバム『changes』発表。
2023年、結成25周年を迎え、ベスト盤の第二弾『STANCE PUNKS MANIA2』を発売。
2024年、アルバム『Cokes』発表。
ボーカル担当。大半の楽曲の作詞作曲を手がける。愛知県出身。手塚治虫と藤子不二雄、80年代のジャンプ等を愛す大の漫画好き。好きな色は水色。好きな季節は夏。オリンピックに出場することを夢見て進学を機に上京したが、19歳から夢はバンドマンとなり今に至る。
生年月日:1998年5月12日 (26歳)
ベース担当。数十曲の作詞作曲を手がける。東京都出身。知る人ぞ知る伝説のバンド”武将”の元ベーシスト。TSURU曰く、 音楽と本をこよなく愛する、ちょっぴりイカれた心優しき天才エレキ4弦吟遊詩人、STANCE PUNKSの心臓とも。
ドラムス担当。神奈川県出身。現在は175Rのサポードラムも務めている。STANCE PUNKS加入時にTSURUより「デカいのカッコいいから体重100kg切ったらクビ 」と言われていたが現在は80kg近くになっているとの事。
発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 |
---|---|---|---|
2002年4月11日 | クソッタレ解放区〜クソッタレ2 | DYCL-1003 | オリコン最高22位、登場回数14回 |
2003年6月11日 | 最低最高999/雑草の花 | DYCL-1005 | オリコン最高19位、登場回数18回 |
2004年5月5日 | ロストボーイズ★マーチ | ZEDY-1007 | オリコン最高56位 |
2004年6月9日 | 19roll | ZEDY-1008 | オリコン最高56位、登場回数4回 |
2005年3月24日 | モニー・モニー・モニー | ESCL-5001 | オリコン最高62位、登場回数4回 |
2005年6月8日 | ノーボーイ・ノークライ | ESCL-5002 | オリコン最高33位、登場回数5回 |
2006年5月24日 | シャロルはブルー | ESCL-5007 | オリコン最高140位、登場回数1回 |
2006年8月2日 | LET IT ROCK | ESCL-5008 | オリコン最高188位、登場回数1回 |
2008年6月4日 | アイワナビー | ESCL-5015 | オリコン最高54位、登場回数3回 |
2011年11月5日 | stay young / 原発ソング | GUDY-4001 | ライブ会場限定販売 |
2015年7月8日 | SHE | GUDY-4002 | ライブ会場限定販売 |
2017年4月1日 | 夢の楽団 / ペーパースクリーン・ダイアリー | GUDY-4003 | ライブ会場限定販売 |
2017年4月1日 | たましいのうた / mother lake | GUDY-4004 | ライブ会場限定販売 |
2019年7月13日 | 下北沢エレジー / 春の道標 | ライブ会場限定販売 | |
2022年8月 | 世界全滅 | ライブ会場・公式通販限定販売 |
発売日 | タイトル | レーベル |
---|---|---|
2022年8月17日 | she's | RAW ON RECORD |
2022年8月24日 | Doors | |
2022年8月31日 | 世界全滅 | |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1st | 2002年8月20日(CD) 2002年12月20日(アナログ) |
STANCE PUNKS | DYCL-2003(CD) DYJL-2003(アナログ) |
オリコンチャート初登場12位、オリコンインディーズチャート6週連続1位 オリコン最高12位、登場回数15回 |
2nd | 2004年7月7日 | LET IT ROLL | ZEDY-9110 | オリコン最高33位、登場回数7回 |
3rd | 2005年9月21日 | HOWLING IDOL〜死ねなかった電撃野郎 | ESCL-5003 | オリコン最高74位、登場回数4回 |
4th | 2006年11月15日 | BUBBLEGUM VIKING | ESCL-5009 | オリコン最高107位、登場回数1回 |
5th | 2008年12月10日 | PEACE & DESTROY | ESCL-5017 | オリコン最高163位、登場回数1回 |
6th | 2010年2月3日 | ザ・ワールド・イズ・マイン | GUDY-2001 | オリコン最高138位、登場回数1回 |
7th | 2015年11月4日 | P.I.N.S | GUDY-2017 | オリコン最高79位、登場回数1回 |
8th | 2018年11月14日 | 青盤赤盤 | GUDY-2022 | オリコン最高117位、登場回数1回 |
9th | 2022年9月4日 | changes | ライブ会場・公式通販限定販売 | |
10th | 2023年9月25日 | Cokes | RWON-0008 |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1st | 2013年6月5日 | STANCE PUNKS MANIA 1998-2012 | GUDY-2012 | オリコン最高141位、登場回数1回 |
2nd | 2023年6月9日 | STANCE PUNKS MANIA 2 2010-2023 | RWON-0005 |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1st | 2001年10月26日 アナログ再発: 2002年12月20日 |
スタンスパンクス | DYCL-2003 | オリコン最高52位、登場回数7回 |
2nd | 2008年3月5日 | BOMP!BOMP!BOMP! | ESCL-5014 | オリコン最高197位 |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1st | 2003年6月11日 | 一撃必殺 | DYBL-2001 |
全9曲
|
オリコン最高14位、登場回数4回 |
2nd | 2005年12月7日 | PV/DV mania! | ESBL-5001 |
全8曲
|
オリコン圏外 |
3rd | 2008年12月10日 | 10th Anniversary ワンマンライブ 2008.03.09 | ESBL-5002 |
全26曲
|
オリコン最高206位 |
4th | 2016年5月7日(会場先行発売)
2016年6月9日 |
屋根裏・ザ・ラスト~海賊盤~ | 全8曲
|
40年の歴史に幕を閉じた、屋根裏のラストライヴが映像で登場。
ライヴ会場+公式HP通販にて999枚限定発売。 初回300枚に当日のPASS付き[19]。 | |
5th | 2018年12月9日(会場先行発売) | 「火の玉宣言フェスティバル」海賊盤 | 全8曲
|
||
6th | 2021年11月23日 | 「ラストダンスは君と!」ツアー |
全17曲
|
||
7th | 2023年9月9日 | changes TOUR FINAL | 全15曲
|
2022年11月、コロナ禍の中で渋谷で行われたchanges TOUR FINALのライブDVD。
スタパン初の五人体制でのライヴを収録。 スタパンvsコロナの最終決戦。 ※ライブ会場&通販限定販売 |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 |
---|---|---|---|
2003年3月19日 | 花男 | BFCA-83510 | エレファントカシマシのトリビュート・アルバム。M-3「孤独な太陽」で参加。 |
2003年8月20日 | E. V. Junkie | SRCL-5597 SRCL-5599 |
フジテレビ系番組『ELVIS』による選曲のオムニバス・アルバム。M-3「クソッタレ解放区〜クソッタレ2」を収録。 |
2002年8月28日 | THE BLUE HEARTS 2002 TRIBUTE | UPCH-1171 | THE BLUE HEARTSのトリビュート・アルバム。M-12「リンダリンダ」で参加。 |
2004年12月16日 | X THE STREET | VICL-61531 | 日本のバンドのトリビュート・アルバム。M-2「THE LAST RIGHT (最終権利)」(THE STAR CLUBのカバー)で参加。 |
2006年8月2日 | NARUTO BEST HIT COLLECTION 2 | SVWC-7367 | テレビ東京系アニメ『NARUTO -ナルト-』に使用された楽曲のオムニバス・アルバム。M-6「ノーボーイ・ノークライ」を収録。 |
2006年6月21日 | THE MODS TRIBUTE SO WHAT!! Vol.2 | ESCL-2846 | THE MODSのトリビュート・アルバム。M-10「不良少年の詩」で参加。 |
2009年4月22日 | THE BEST OF SOULEATER | SVWC-7623 | テレビ東京系アニメ『ソウルイーター』に使用された楽曲のオムニバス・アルバム。M-2「アイワナビー」を収録。 |
監督 | 曲名 |
ウスイヒロシ | 「シャロルはブルー」 |
小原寛之 | 「イカれたブギー」 |
豊村慶一 | 「すべての若きクソ野郎」 |
中井篤志 | 「アイワナビー from DVD「10th Anniversary ワンマンライブ 2008.03.09」」 |
Nacky | 「最低最高999」「雑草の花」 |
深津昌和 | 「ザ・ワールド・イズ・マイン」「黒いブーツ」 |
福居英晃 | 「LET IT ROCK」「アイワナビー」「ノーボーイ・ノークライ」 |
藤原道仁 | 「19roll」「ロストボーイズ★マーチ」 |
yamadadadadada | 「モンキーセブンティーン」 |
不明 | 「クソッタレ解放区」「モニー・モニー・モニー」「今夜ブチ壊せ」「stay young」「大人になんてなるもんか」「世界全滅」 |
6月9日に行われるSTANCE PUNKS主催のフリーライブイベントであり、2000年に本イベントの初回を下北沢屋根裏で開催して以降、主に川崎または横浜のライブハウスを中心に実施されている[20]。
開催日 | 会場 | 出演者 | ||
---|---|---|---|---|
2005年6月9日 | 川崎・CLUB CITTA' |
| ||
2006年6月9日 | 川崎・CLUB CITTA' |
| ||
2007年6月9日 | 川崎・CLUB CITTA' |
| ||
2008年6月9日 | 川崎・CLUB CITTA' |
| ||
2009年6月9日 | 川崎・CLUB CITTA' |
| ||
2010年6月9日 | 川崎・CLUB CITTA' |
| ||
2011年6月9日 | 川崎・CLUB CITTA' |
| ||
2012年6月9日 | 横浜・Bay Hall |
| ||
2013年6月9日 | 横浜・Bay Hall |
| ||
2014年6月9日 | 横浜・Bay Hall |
| ||
2015年6月9日 | 横浜・Bay Hall | |||
2016年6月9日 | 横浜・Bay Hall |
| ||
2023年6月9日 | 西永福JAM |
| ||
2024年6月9日 | 西永福JAM |
|
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.