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『Rock To The Future(D・LIVE ORIGINAL COMPILATION)』(ロック・トゥ・ザ・フューチャー)は、1996年6月21日に発売された西城秀樹のライブ・アルバム(CD)である[注 1]
1996年7月3日から7月14日に赤坂BLITZにて上演(1997年に原宿の特設ステージで再演)された、西城秀樹主演のロック・ミュージカル『ROCK TO THE FUTURE』(Panasonic D・LIVE)で使用された曲を集めたアルバムである。
全作曲:白石紗登季 編曲:白石紗登季・鈴木雅也
西暦2096年、完全な平和と無欠の秩序が完成した未来、人々は "TUNE" と呼ばれるコンピューター音楽によって、すべての感情をコントロールされていた。 この時代の唯一の犯罪は、感情を刺激する過去の音楽を聴くことである。その罪を犯した者はターミネーターズに処刑される運命にあった。 しかし、過去の時代から、心が動かされるような美しい歌が漏れてくる。 この歌によってTUNEによる秩序が揺らぐ。 この問題を解決するため、キッズという名前の男がタイムマシンで2016年に送り込まれる[1]。
西暦2016年のゴミ廃棄エリア。そこに、かつて日本のポップス界に君臨したスーパースター、ヒデキが住んでいた。還暦を迎えたヒデキは今では引退し、2人の子供たちとともに悠々自適の生活を送っていた[1]。
キッズが現れたのはこの家だった。 2096年に混乱をもたらしたノイズの発信源は、ヒデキの息子・テツヤの発明した音声タイムマシンだった。 キッズはこの機械を破壊しようとしたが、思わぬ出来事が起きて重傷を負ってしまう[1]。
ヒデキの娘・ローラは、キッズを看病する。 未来からの客人にヒデキ家の人々は楽しそうだが、感情を持たないキッズは彼らの行動が理解できなかった[1]。
この家のメイド・アニタは、キッズをアンダーグラウンドのクラブ"EDEN"に連れ出す。 この時代は、過度の著作権管理が原因で、公の場で鼻歌を歌うことすら許されていない。ミュージシャンたちは著作権管理委員会に反抗して活動していた。 このクラブでは、ロックスターのジョー・ダイアモンドとレディースバンド"Millennium Eve"がライブを行っていた。 キッズは、生まれて初めて体験した大音量のロックに耐えられなかった[1]。
キッズが歌えないことを知ったヒデキは、勝手にキッズに歌を教えることを決心する。 キッズにとって歌うことは苦痛でしかなかった。 ローラは、キッズに、歌は気持ちを伝えるものであると教える。 キッズはいつしかローラを愛するようになっていた[1]。
任務を完了できないキッズを追って、2096年からターミネーターズが送り込まれる。 人間らしい感情と真の音楽を知ったキッズは、ヒデキたちとともにターミネーターズと戦うことを決心する[1]。
西暦2096年の世界は、独裁者が発明した電子音楽「TUNE」によって人間の感情がコントロールされていた。 そんな中、唯一の歌「Endless World」を武器にTUNEに抵抗する者たちが反乱を起こす。 暗殺用クローンの「製造番号20281」ことキッズは、反乱軍を組織した人物を過去にさかのぼって暗殺するため、タイムマシンで2016年に向かった[2]。
西暦2016年のとある街では、無許可の集会の取り締まりが厳しく、人々は自由に歌うことも許されない。 しかし、ゴミ廃棄エリアの非合法クラブでは毎日のようにライブが行われていた。 この街に20世紀のスーパースター・ ヒデキが住んでいた。 ヒデキの娘のローラは父の60歳の誕生日を祝おうとするが、 妻を亡くして以来、アルコール中毒のヒデキはローラに冷たく当たる。息子のテツヤはそんな父にあきれて家出する[2]。
実はローラは、未来で反乱軍を組織する重要人物だった。そういうわけで、キッズはローラに銃を向ける。その時、メイドのアニタと家庭用ロボット・ホイの喧嘩に巻き込まれ、 気を失ってしまう。 キッズは自分が時間旅行者であると嘘をつく。自分を暗殺に来たと知らないローラはキッズを看病し、親身に接する。 感情の起伏がないキッズを見たアニタは、外の世界を見たいのだと勘違いした。それでアニタは、ローラとキッズをつれて非合法クラブ「EDEN」に行った[2]。
「EDEN」では、Gayūがリーダーのレディースバンド"ミレニアム・イヴ"がライブを行っていた。 音楽が存在しない時代から来たキッズは、大音量のロックの音に耐えられず、苦しみだす。 ローラに絡んできたチンピラをキッズが殴ったので、3人はクラブから追い出される[2]。
そのころ、テツヤは裏町にいた。ストリートキッズから財布を盗んだ彼は追いかけられる。 ローラに頼まれてテツヤを見守っていたホイは、そんな彼に食料を差し入れする[2]。
一方、ヒデキは、キッズから「未来に歌はない」と聞き、なお深酒に溺れる。 ヒデキは、彼の身体を心配するホイに当たり散らし、ホイを廃棄処分にしてしまう[2]。
キッズの歓迎パーティーが始まる。 ローラは優しかった母や母の育てたバラ園について語り、母の歌ってくれたバラード(Endless World)を口ずさむ。それは未来の反乱軍と同じ歌だった[2]。
ローラの寝室で彼女を殺そうとしたキッズだったが、そこにいたのはヒデキだった。 ヒデキは「歌も歌えない者にオレの娘をやるわけにはいかない」という考えだったので、キッズは歌の特訓を受けることになる[2]。
ヒデキは、自らオーナーを務めるEDENで、Gayūの言葉に諭され、家庭を、未来をやりなおす決心をする[3] 。
そのころ、テツヤは解体されたホイを発見する。ホイは音声認識チップと聴覚を失っていた。 そんなホイは、昔聞いたヒデキの歌が忘れられなかったと話す。また、一度でいいからテツヤの声を聞きたかったと語る[2]。
キッズにとって歌うことはとても困難なことだった。そこにローラが来た。 彼女は無意識のうちにキッズに惹かれていたが、母を亡くしてから、人を愛することを恐れるようになった彼女は、その感情を表すことができないでいた。 キッズはローラを殺そうとする。しかし、ローラの歌によって、キッズは苦しみ、心を動かされる。それによって彼にかかっていたTUNEの効果が薄れる。 自分の感情をのせて歌うことを知ったキッズは、ヒデキと歌う[2]。
だが、任務を進行出来ないキッズを追って、未来から処刑のエキスパート・ターミネーターズが派遣される。 ローラを逃がしターミネーターズと対決したキッズは、再びTUNEで洗脳され、ローラとの記憶も次第に薄れていく[3]。
テツヤは、ローラの危機に駆けつけ、家族と再会する。 だがそのとき、ターミネーターズが彼らを襲う。銃撃からテツヤをかばったヒデキは撃たれ、命を落とす。 ローラはミレニアム・イヴのメンバーと共に、ターミネーターズに決戦を挑む[3]。
1997年1月22日に完全盤CDが発売された。
西城秀樹の「パラサイト・ラヴ」が収録。
全作曲:白石紗登季 編曲:白石紗登季・鈴木雅也
第一幕
第二幕
第一幕
第二幕
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