2020年東京オリンピックのバスケットボール競技
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2020年東京オリンピックのバスケットボール競技(2020ねんとうきょうオリンピックのバスケットボールきょうぎ)は、国際バスケットボール連盟(FIBA)管轄の下で2021年7月から8月にかけて実施された2020年東京オリンピックのバスケットボール[1][2]である。
2020年東京オリンピック バスケットボール競技 | |
さいたまスーパーアリーナ | |
会場 | さいたまスーパーアリーナ 青海アーバンスポーツパーク(3x3) |
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開催日 | 2021年7月24日 - 8月8日 |
参加選手数 | バスケットボール男女:288人(未出場者3人を含む) 3x3男女:64人 |
参加チーム数 | バスケットボール男女:12カ国ずつ 3x3男女:8カ国ずつ |
« 2016 | 2024 » |
5人制バスケットボールはさいたま市のさいたまスーパーアリーナで実施され、男女各12チームが出場。
男子は開催国と2019年FIBAバスケットボール・ワールドカップにおいて各大陸(アフリカ、アメリカ大陸、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)最上位1チームとヨーロッパとアメリカ大陸の2番手チーム、それに世界最終予選から4チームに出場権が与えられる。
女子は開催国と2018年FIBA女子バスケットボール・ワールドカップ優勝国以外は世界最終予選で出場国を決定するが、アジア・オセアニア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ大陸の4地域から確実に出場国が出るようになっている。なお男子決勝が最終日に実施されることが慣例となっていたものの、今大会については女子決勝を最終日に実施することとした(男子決勝は8月7日、女子決勝は8月8日)。
また、今大会では3人制の3x3が初めて実施される[3]。会場は仮設の青海アーバンスポーツパーク。男女各8チームが出場。
開催国である男女日本代表チームが自動的に出場権を認められるかについては、2019年3月30日のFIBA中央理事会では5人制・3x3とも男女両方について認められた[4][5][6]。一方でFIBAのプレスリリースでは3x3についてはIOCの承認が条件としていた[7]。10月2日、FIBAは3x3開催国枠はランキング上位の男女いずれか1つになったと発表[8]。10月3日の日本バスケットボール協会の発表によると3月のFIBAの決定はIOCの承認が得られなかったとのことである[9]。同日、IOC会長のトーマス・バッハはローザンヌで10月2日、3日に行われたIOC理事会後の記者会見でこの件について朝日新聞の記者に質問されると「私は知らない(笑)。今日も昨日も3x3に関する話題はなかった。」と回答した[10]。
出場国選出の基準日である2019年11月1日のランキング[11]では、男子9位、女子11位であったため、男子日本代表のみ開催国枠による出場権を獲得し、女子日本代表はオリンピック予選または、ユニバーサリティ・オリンピック予選を通じて、出場権獲得を目指すこととなった[12]。2021年5月のオリンピック予選で女子日本代表は3位となり、出場権を獲得した[13]。
世界最終予選(男子)
2019年FIBAバスケットボール・ワールドカップでオリンピック出場権を得た国を除く上位16か国と、FIBAランキングに基づき選ばれたアフリカ、アメリカ大陸、ヨーロッパ、アジア・オセアニアの4地区から2か国ずつの計24か国が出場する。
24か国はランキングに基づき6つのポットに分けられ[17]、1会場につきそれぞれのポットから1か国ずつ計6か国が出場する[18]。グループリーグとトーナメント形式の併用で優勝した国がオリンピック出場権を獲得する[19]。
世界最終予選(女子)
ヨーロッパ女子バスケットボール選手権の上位6か国と、大陸予選を通じてアフリカから2か国、アメリカ大陸とアジア・オセアニアから4か国ずつの計16か国が出場する[22]。なお、既に出場権を獲得している日本とアメリカも上記の出場国に含まれる。
16か国を4か国ずつ4グループに分けて[23]、総当たり戦を行う。日本かアメリカを含むグループからは2か国、いずれも含まないグループからは3か国がオリンピック出場権を獲得する[24]。16か国はランキングに基づき4つのポットに分けられる[25]。アフリカから出場する2か国は同じグループに配置される[18]ため、いずれかの国は必ず出場権を獲得する。(6か国が出場するヨーロッパも同様であるため、アジア・オセアニア(日本)、アメリカ大陸(アメリカ)と合わせて、4地域からの出場国が出揃う)
予選 | 予選リーグ | 準々 | 準々決勝 | 準 | 準決勝 | 3 | 3位決定戦 | 決 | 決勝 |
種目\日時 | 7月25日 | 7月26日 | 7月27日 | 7月28日 | 7月29日 | 7月30日 | 7月31日 | 8月1日 | 8月2日 | 8月3日 | 8月4日 | 8月5日 | 8月6日 | 8月7日 | 8月8日 | |||||||||||||||
男子 | 予選 | 予選 | 予選 | 予選 | 予選 | 予選 | 準々 | 準 | 決 | 3 | ||||||||||||||||||||
女子 | 予選 | 予選 | 予選 | 予選 | 予選 | 予選 | 準々 | 準 | 3 | 決 |
予選 | 予選リーグ | 準々 | 準々決勝 | 準 | 準決勝 | 3 | 3位決定戦 | 決 | 決勝 |
種目\日時 | 7月24日 | 7月25日 | 7月26日 | 7月27日 | 7月28日 | ||||||||||
男子 | 予選 | 予選 | 予選 | 予選 | 準々 | 準 | 3 | 決 | |||||||
女子 | 予選 | 予選 | 予選 | 予選 | 準々 | 準 | 3 | 決 |
組み合わせ抽選はFIBAランキング[32]を基にしたポット分けにより、2021年2月2日に行われた[33][34]。なお、世界最終予選はまだ行われていないため、各予選大会で最もランキングが上位の国の順位を基にポット分けが行われた。
4チームずつ3組に分かれて総当り戦を行い、各組上位2チームと3位チームのうち成績上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。(前回大会では6チームずつ2組の総当り戦で各組上位4チームが決勝トーナメントに進出していた。)準々決勝の組み合わせは、各組1位チームと2位チームのうち成績最上位、計4チームをシードチームとして抽選を行う[35]。
グループA
グループB
グループC
各グループ3位チーム
過去3大会でチームを優勝に導いたマイク・シャシェフスキーから監督を引き継いだグレッグ・ポポヴィッチ率いるアメリカ代表は、予選リーグ初戦でフランス代表に敗れたが、グループ2位で決勝トーナメントに進出し、決勝ではフランス代表との再戦に競り勝ち、4大会連続16回目の金メダル獲得を果たした。ケビン・デュラントは男子ではカーメロ・アンソニーに並び、史上最多となる3個目の金メダル獲得となった。3位決定戦を制したオーストラリア代表は初のメダルとなる銅メダルを獲得した。
準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | ||||||||
8/3 | ||||||||||
B2 イタリア | 75 | |||||||||
8/5 | ||||||||||
A1 フランス | 84 | |||||||||
フランス | 90 | |||||||||
8/3 | ||||||||||
スロベニア | 89 | |||||||||
C1 スロベニア | 94 | |||||||||
8/7 | ||||||||||
B3 ドイツ | 70 | |||||||||
フランス | 82 | |||||||||
8/3 | ||||||||||
アメリカ | 87 | |||||||||
C2 スペイン | 81 | |||||||||
8/5 | ||||||||||
A2 アメリカ | 95 | |||||||||
アメリカ | 97 | |||||||||
8/3 | ||||||||||
オーストラリア | 78 | 3位決定戦 | ||||||||
B1 オーストラリア | 97 | |||||||||
8/7 | ||||||||||
C3 アルゼンチン | 59 | |||||||||
スロベニア | 93 | |||||||||
オーストラリア | 107 | |||||||||
組み合わせ抽選はFIBAランキング[37]を基にしたポット分けにより、2021年2月2日に行われた[33][34]。
4チームずつ3組に分かれて総当り戦を行い、各組上位2チームと3位チームのうち成績上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。(前回大会では6チームずつ2組の総当り戦で各組上位4チームが決勝トーナメントに進出していた。)準々決勝の組み合わせは、各組1位チームと2位チームのうち成績最上位、計4チームをシードチームとして抽選を行う[35]。
グループA
グループB
グループC
各グループ3位チーム
アメリカ代表は予選リーグを3戦全勝で通過すると、決勝では日本代表を再び破り、7大会連続9回目の金メダルを獲得した。スー・バードとダイアナ・トーラジは男女を通じて史上最多となる5個目の金メダル獲得となった。日本代表は決勝で敗れたものの、男女を通じて初のメダルとなる銀メダルを獲得した。
準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | ||||||||
8/4 | ||||||||||
C3 オーストラリア | 55 | |||||||||
8/6 | ||||||||||
B1 アメリカ | 79 | |||||||||
アメリカ | 79 | |||||||||
8/4 | ||||||||||
セルビア | 59 | |||||||||
C1 中華人民共和国 | 70 | |||||||||
8/8 | ||||||||||
A2 セルビア | 77 | |||||||||
アメリカ | 90 | |||||||||
8/4 | ||||||||||
日本 | 75 | |||||||||
B2 日本 | 86 | |||||||||
8/6 | ||||||||||
C2 ベルギー | 85 | |||||||||
日本 | 87 | |||||||||
8/4 | ||||||||||
フランス | 71 | 3位決定戦 | ||||||||
A1 スペイン | 64 | |||||||||
8/7 | ||||||||||
B3 フランス | 67 | |||||||||
セルビア | 76 | |||||||||
フランス | 91 | |||||||||
種目 | 金 | 銀 | 銅 |
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男子[39] | アメリカ合衆国 (USA) ケルドン・ジョンソン ザック・ラビーン デイミアン・リラード ケビン・デュラント クリス・ミドルトン ジェラミ・グラント ジェイソン・テイタム ジャベール・マギー ドリュー・ホリデー バム・アデバヨ ドレイモンド・グリーン デビン・ブッカー |
フランス (FRA) フランク・ニリキナ ティモテー・ルワウ=キャバロ トマ・ウルテル ニコラ・バトゥーム グエルション・ヤブセレ エバン・フォーニエ ナンド・デ・コロ バンサン・ポワリエ アンドレウ・アルビシ ルディ・ゴベール ペトル・コールネリ ムスタファ・ファル |
オーストラリア (AUS) クリス・ゴールディング パティ・ミルズ ジョシュ・グリーン ジョー・イングルス マシュー・デラベドバ ネーサン・ソベイ マティス・サイブル ダンテ・エクザム アロン・ベインズ ジョック・ランデール デュオプ・トーマス・リース ニック・ケイ |
女子[40] | アメリカ合衆国 (USA) ジュエル・ロイド スカイラー・ディギンズ スー・バード アリエル・アトキンズ チェルシー・グレイ エイジャ・ウィルソン ブレアナ・ステュアート ナフィーサ・コリアー ダイアナ・トーラジ シルビア・ファウルス ティナ・チャールズ ブリトニー・グライナー |
日本 (JPN) 長岡萌映子 高田真希 三好南穂 町田瑠唯 本橋菜子 東藤なな子 林咲希 馬瓜エブリン 宮崎早織 宮沢夕貴 赤穂ひまわり オコエ桃仁花 |
フランス (FRA) マリーヌ・フォトゥックス アンデネ・ミヤン アレクシア・シャルテロー サンドリーヌ・グルダ エレーナ・シアク サラ・ミシェル バレリアーヌ・ビュコザブリェビッチ イリアーナ・リュペール ガビ・ウィリアムズ マリヌ・ジョアネス アリックス・デュシェ ディアンドラ・チャチュアン |
All-Star Team | ||
---|---|---|
ガード | フォワード | センター |
町田瑠唯 | エマ・ミースマン ブレアナ・ステュアート エイジャ・ウィルソン |
サンドリーヌ・グルダ |
MVP: ブレアナ・ステュアート |
8チームが総当り戦を行い、上位6チームが決勝トーナメントに進出する[43]。
直近(2019年)のワールドカップ覇者であるアメリカ代表がオリンピック出場権を逃したため、2016~2018年のワールドカップを3連覇し、優勝争いの本命と見られていたセルビア代表は予選リーグを全勝で突破したが、準決勝でROCに敗れた。決勝でROCに競り勝ったラトビア代表が金メダルを獲得した。
準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | ||||||||
7/28 | ||||||||||
セルビア | 10 | |||||||||
7/27 | ||||||||||
ROC | 21 | |||||||||
オランダ | 19 | |||||||||
7/28 | ||||||||||
ROC | 21 | |||||||||
ROC | 18 | |||||||||
7/27 | ||||||||||
ラトビア | 21 | |||||||||
ラトビア | 21 | |||||||||
7/28 | ||||||||||
日本 | 19 | |||||||||
ラトビア | 21 | |||||||||
ベルギー | 8 | 3位決定戦 | ||||||||
7/28 | ||||||||||
セルビア | 21 | |||||||||
ベルギー | 10 | |||||||||
予選リーグではアメリカ代表が最終戦で日本代表に土を付けられたものの1位で通過した。アメリカ代表は準決勝ではフランス代表に、決勝ではROCにそれぞれ勝利し、金メダルを獲得した。
準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | ||||||||
7/28 | ||||||||||
アメリカ合衆国 | 18 | |||||||||
7/27 | ||||||||||
フランス | 16 | |||||||||
日本 | 14 | |||||||||
7/28 | ||||||||||
フランス | 16 | |||||||||
アメリカ合衆国 | 18 | |||||||||
7/27 | ||||||||||
ROC | 15 | |||||||||
中国 | 19 | |||||||||
7/28 | ||||||||||
イタリア | 13 | |||||||||
中国 | 14 | |||||||||
ROC | 21 | 3位決定戦 | ||||||||
7/28 | ||||||||||
フランス | 14 | |||||||||
中国 | 16 | |||||||||
種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
男子[47] | ラトビア (LAT) ナウリス・ミエジス カールリス・ラスマニス エドガルス・クルーミンシュ アグニス・チャバルス |
ROC (ROC) スタニスラフ・シャロフ アレクサンドル・ズエフ イリヤ・カルペンコフ キリル・ピスクロフ |
セルビア (SRB) アレクサンダル・ラトコフ デヤン・マイストロビッチ ミハイロ・バシッチ ドゥシャン・ドモビッチ=ブルト |
女子[48] | アメリカ合衆国 (USA) ケルシー・プラム ジャッキー・ヤング ステファニー・ドルソン アリシャ・グレイ |
ROC (ROC) ユリア・コジク アナスタシア・ログノワ オルガ・フロルキナ エフゲニア・フロルキナ |
中国 (CHN) 楊舒予 張芷婷 万済円 王麗麗 |
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