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2017年のモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズは、アメリカ合衆国におけるストックカー・レースの69年目のシーズンとなった。本シーズンはデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでノンタイトル戦の「アドバンス・オートパーツ・クラッシュ」、予選レースの「カンナム・デュエル」、及び59回目の開催となる「デイトナ500」からスタートした。 全36戦に及ぶタイトル戦はホームステッド=マイアミ・スピードウェイで開催された「フォード・エコブースト400」で終了し、ドライバーズタイトルは、ファニチャー・ロウ・レーシングのマーティン・トゥーレックス・ジュニアが獲得した。マニュファクチャラーズチャンピオンシップはトヨタが2年連続で獲得した。
チャーターチームとは、決勝への出場権が保証されているチームのことで、予選の結果如何に係わらず決勝へ出場できる。詳しくは、モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ#チャーターシステムを参照。
マニュファクチャラー | チーム | No. | ドライバー | 出場ラウンド |
---|---|---|---|---|
シボレー | チップ・ガナッシ・レーシング | 1 | ジェイミー・マクマレー | 全戦(1-36) |
42 | カイル・ラーソン | 全戦(1-36) | ||
ザ・モータースポーツ・グループ | 33 | ジェフリー・アーンハート | 34戦(1-15, 17-21, 23-36) | |
ボリス・セッド | 2戦(16, 22) | |||
ジャーメイン・レーシング | 13 | タイ・ディロン (R) | 全戦(1-36) | |
ヘンドリック・モータースポーツ | 5 | ケイシー・ケイン | 全戦(1-36) | |
24 | チェイス・エリオット | 全戦(1-36) | ||
48 | ジミー・ジョンソン | 全戦(1-36) | ||
88 | デイル・アーンハート・ジュニア | 全戦(1-36) | ||
JTGドアティ・レーシング | 37 | クリス・ブッシャー | 全戦(1-36) | |
47 | A.J.アルメンディンガー | 全戦(1-36) | ||
リーヴァイン・ファミリー・レーシング | 95 | マイケル・マクドウェル | 全戦(1-36) | |
リチャード・チルドレス・レーシング | 3 | オースティン・ディロン | 全戦(1-36) | |
27 | ポール・メナード | 全戦(1-36) | ||
31 | ライアン・ニューマン | 全戦(1-36) | ||
フォード | フロント・ロウ・モータースポーツ | 34 | ランドン・カッシル | 全戦(1-36) |
38 | デヴィッド・レーガン | 全戦(1-36) | ||
ゴー・ファス・レーシング | 32 | マット・ディベネデット | 全戦(1-36) | |
リチャード・ペティ・モータースポーツ | 43 | エリック・アルミローラ | 29戦(1-11, 19-36) | |
リーガン・スミス | 2戦(12-13) | |||
ダレル・ウォレス・ジュニア | 4戦(14-15, 17-18) | |||
ビリー・ジョンソン | 1戦(16) | |||
ラウシュ・フェンウェイ・レーシング | 6 | トレヴァー・ベイン | 全戦(1-36) | |
17 | リッキー・ステンハウス・ジュニア | 全戦(1-36) | ||
スチュワート=ハース・レーシング | 4 | ケヴィン・ハーヴィック | 全戦(1-36) | |
10 | ダニカ・パトリック | 全戦(1-36) | ||
14 | クリント・ボウヤー | 全戦(1-36) | ||
41 | カート・ブッシュ | 全戦(1-36) | ||
チーム・ペンスキー | 2 | ブラッド・ケセロウスキー | 全戦(1-36) | |
22 | ジョーイ・ロガーノ | 全戦(1-36) | ||
ウッド・ブラザーズ・レーシング | 21 | ライアン・ブレイニー | 全戦(1-36) | |
トヨタ | BKレーシング | 23 | ジョーイ・ゲイス | 4戦(1, 18, 24, 31) |
グレイ・ガウルディング (R) | 14戦(2-14, 26) | |||
ライアン・シーグ | 1戦(15) | |||
アロン・デイ | 1戦(16) | |||
コリー・ラジョーイ (R) | 16戦(17, 19-23, 25, 27-30, 32-36) | |||
ファニチャー・ロウ・レーシング | 77 | エリック・ジョーンズ (R) | 全戦(1-36) | |
78 | マーティン・トゥーレックス・ジュニア | 全戦(1-36) | ||
ジョー・ギブス・レーシング | 11 | デニー・ハムリン | 全戦(1-36) | |
18 | カイル・ブッシュ | 全戦(1-36) | ||
19 | ダニエル・スアレス (R) | 全戦(1-36) | ||
20 | マット・ケンゼス | 全戦(1-36) | ||
シボレー 35 フォード 1 |
トライスター・モータースポーツ | 72 | コール・ウィット | 全戦(1-36) |
シボレー 28 トヨタ 8 |
プレミアム・モータースポーツ | 15 | マイケル・ウォルトリップ | 1戦(1) |
リード・ソレンソン | 23戦(2-9, 11-12, 14-15, 18-19, 24-25, 27-28, 30, 32-34, 36) | |||
ジョーイ・ゲイス | 2戦(10, 20) | |||
ロス・チャステイン | 2戦(13, 29) | |||
ケヴィン・オコンネル | 1戦(16) | |||
D.J. ケニントン | 2戦(17, 35) | |||
グレイ・ガウルディング (R) | 1戦(21) | |||
グレイ・クラット | 1戦(22) | |||
デリック・コープ | 2戦(23, 26) | |||
マーク・トンプソン | 1戦(31) | |||
出典[1] |
ノンチャーターチームとは、決勝への出場権が約束されていないチームのことで、予選を通過しなければレースに出場できない。詳しくは、モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ#チャーターシステムを参照。
マニュファクチャラー | チーム | No. | ドライバー | 出場ラウンド |
---|---|---|---|---|
シボレー | ビアード・モータースポーツ | 75 | ブレンダン・ゴーン | 4戦(1, 10, 17, 31) |
リック・ウェアー・レーシング | 51 | ティミー・ヒル | 10戦(1[注 1], 3–9, 11–12) | |
コーディー・ウェアー | 5戦(2, 13–14, 25, 28) | |||
ジョシュ・ビリッキ | 2戦(16, 19) | |||
B.J. マクロード | 8戦(18, 20, 23–24, 26, 29–30, 32) | |||
レイ・ブラック・ジュニア | 3戦(27, 34, 36) | |||
カイル・ウェザーマン | 2戦(33, 35) | |||
トミー・ボールドウィン・レーシング | 7 | エリオット・サドラー | 3戦(1, 10, 17) | |
J.J. イェリー | 4戦(7, 12, 20, 24) | |||
プレミアム・モータースポーツ | ジャスティン・マークス | 1戦(31) | ||
ハーミー・サドラー | 1戦(33) | |||
ジョーイ・ゲイス | 2戦(34–35) | |||
スターコム・レーシング | 00 | デリック・コープ | 2戦(32, 35) | |
トヨタ | BKレーシング | 83 | コリー・ラジョーイ (R) | 16戦(1–12, 14–15, 24, 26) |
ライアン・シーグ | 4戦(13, 17–19) | |||
ステファン・レイト | 1戦(21) | |||
ブレット・モフィット | 7戦(22–23, 27–30, 32) | |||
グレイ・ガウルディング (R) | 4戦(25, 31, 33–34) | |||
ジョーイ・ゲイス | 1戦(36) | |||
ゴーント・ブラザーズ・レーシング | 96 | D.J. ケニントン | 2戦(1, 10[注 1]) | |
シボレー 12 トヨタ 1 |
MBM モータースポーツ | 66 | カール・ロング | 3戦(11, 25, 33) |
ティミー・ヒル | 7戦(13, 18, 20, 24[注 1], 27, 29–30) | |||
デヴィッド・スター | 3戦(34–36) | |||
シボレー 10 トヨタ 17 |
プレミアム・モータースポーツ | 55 | リード・ソレンソン | 6戦(1[注 1], 10, 17, 23, 26, 29) |
デリック・コープ | 11戦(2–5, 7–8, 11–12, 14, 21, 25) | |||
トミー・リーガン | 1戦(16) | |||
グレイ・ガウルディング (R) | 8戦(18–20, 24, 27–28, 30, 32) | |||
D.J. ケニントン | 1戦(31) |
冠スポンサーがスプリントからモンスターエナジーに変わったことによりいくつかの変更点が生じている。
2017年のルール改正により3ステージ制が導入され、第1ステージと第2ステージは規定周回数のおよそ4分の1ずつ、第3ステージは規定周回数のおよそ2分の1に分けられた。例外はコカ・コーラ600で、100ラップずつの4ステージで行われる。 ステージ終了時には緑と白のチェッカーフラッグが振られ、上位10台までがコントロールラインを通過した時点でイエローフラッグが振られコーションとなる。コーション中のピットストップは任意であり、トラックポジションを優先させたい場合はピットストップをしなくてもよい。コーション中の周回数は次のステージの周回数にカウントされる。なお、ステージ終了前の残り周回数が2周となった時点でピットロードは閉鎖される。[2]
ステージ終了毎にトップ10のドライバーに下記のとおりチャンピオンシップポイントが付与される。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
また、レース終了時の順位により、下記のとおりチャンピオンシップポイントが付与される。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 40 | 35 | 34 | 33 | 32 | 31 | 30 | 29 | 28 | 27 |
順位 | 11位 | 12位 | 13位 | 14位 | 15位 | 16位 | 17位 | 18位 | 19位 | 20位 |
得点 | 26 | 25 | 24 | 23 | 22 | 21 | 20 | 19 | 18 | 17 |
順位 | 21位 | 22位 | 23位 | 24位 | 25位 | 26位 | 27位 | 28位 | 29位 | 30位 |
得点 | 16 | 15 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 |
順位 | 31位 | 32位 | 33位 | 34位 | 35位 | 36位 | 37位 | 38位 | 39位 | 40位 |
得点 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
3ステージを全て勝利した場合、合計60ポイントの獲得となる。
これとは別にプレーオフポイントが付与され、レース勝者には5ポイント、各ステージ勝者には1ポイントが与えられる。3ステージを全て勝利した場合、7ポイントのプレーオフポイント獲得となる。
なお、2016年シーズンまで存在したラップリーダーボーナス及び最多ラップリーダーボーナスは廃止された。
2017年からはチェイス・フォー・ザ・カップの名称は用いられなくなり、単にプレーオフと呼ばれる。
プレーオフの進出条件は
のいずれかを満たすこととなる。
レギュラーシーズン上位10位までのドライバーは、下記のプレーオフボーナスポイントを獲得し、レギュラーシーズンで獲得したプレーオフポイントに加算される。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 15 | 10 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
プレーオフ進出ドライバーは全員2000ポイントにリセットされ、積み立てられたプレーオフポイントが加算される。例えばポイントスタンディング首位のドライバーがレギュラーシーズン中にプレーオフポイントを50ポイント獲得していたならば、これにプレーオフボーナスポイント15ポイントが加算され、2000+50+15の合計2065ポイントの状態でポストシーズン開始となる。
ポストシーズンの10戦は4つのラウンドに分けられ、レース勝者は次のラウンドへ進出となる。各ラウンドが終了した時点でポイント下位4人が脱落する。 プレーオフポイントはプレーオフの第3ラウンド(ラウンドオブ8)終了時まで持ち越されるが、最終戦ホームステッド=マイアミでは4人のドライバーは全て同じポイントにリセットされる。
プレーオフのもう一つ重要なルール変更はケヴィン・ハーヴィックのアイデアによるもので、このルールによって3つのラウンドで脱落したドライバー11名のいずれにもチャンピオンシップランキング5位になる可能性が生まれた。
第1ラウンド敗退者は第1ラウンドで獲得したポイントを保持し、第2ラウンド以降で獲得したポイントが加算される。第2ラウンドまたは第3ラウンド敗退者は、第1ラウンド終了時のポイントに一旦戻され、第2ラウンド以降で獲得したポイントが改めて加算される。つまり、ラウンド進出ごとのポイントリセットをキャンセルすることにより、第1ラウンド敗退者と第3ラウンド敗退者のポイント差が縮まり、レースの勝敗次第はで逆転もあり得ることとなった。
これにより、1位から4位までのドライバーのランキングは最終戦の着順により決定するが、5位から16位までのドライバーは第26戦から第36戦までの累計ポイント(ボーナスポイントを含む)によりランキングが確定する。
レース中に受けた車体の損傷を修理する場合、外装部品の交換は禁止された。ガレージでの修復作業は不可で、必ずピットで行わなければならない。ピットでの作業は5分以内で行わなければならず、作業が制限時間の5分を超えると失格となり、レースに復帰することはできない。 なお、レースアクシデントに起因しない機械的、電気的な不具合についてはこの規則の適用対象外であり、ガレージに戻っての作業も可能である。[3]
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