2008年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第39回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
2008年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月1日に開幕した。ナショナルリーグの第39回リーグチャンピオンシップシリーズ(39th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、9日から15日にかけて計5試合が開催された。その結果、フィラデルフィア・フィリーズ(東地区)がロサンゼルス・ドジャース(西地区)を4勝1敗で下し、15年ぶり6回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
2008年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
第4戦が行われているドジャー・スタジアムの様子 | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月9日–15日 | ||||||
観客動員 | 5試合合計:26万2122人 1試合平均:05万2424人 | ||||||
MVP | コール・ハメルズ(PHI) | ||||||
責任審判 | マイク・ライリー[1] | ||||||
NLDS | PHI 3–1 MIL LAD 3–0 CHC | ||||||
殿堂表彰者 | パット・ギリック(PHI GM) ジョー・トーリ(LAD監督) グレッグ・マダックス(LAD投手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
フィラデルフィア・フィリーズ(PHI) | |||||||
シリーズ出場 | 15年ぶり7回目 | ||||||
GM | パット・ギリック | ||||||
監督 | チャーリー・マニエル | ||||||
シーズン成績 | 92勝70敗・勝率.568 東地区優勝 | ||||||
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ロサンゼルス・ドジャース(LAD) | |||||||
シリーズ出場 | 20年ぶり8回目 | ||||||
GM | ネッド・コレッティ | ||||||
監督 | ジョー・トーリ | ||||||
シーズン成績 | 84勝78敗・勝率.519 西地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
この年のレギュラーシーズンでは両球団は8試合対戦し、4勝4敗の五分だった[2]。両球団がポストシーズンで対戦するのは、1977年・1978年・1983年の各リーグ優勝決定戦に次いで25年ぶり4度目。このうち最初の2シリーズに出場した、当時ドジャース内野手のデイビー・ロープスが今シリーズではフィリーズ一塁コーチ、当時フィリーズ内野手のラリー・ボーワが今シリーズではドジャース三塁コーチ、と互いに所属球団を入れ替えて再び対戦した。1977年シリーズ第3戦では、この両者が絡んだプレイが微妙な判定となって試合結果を左右したこともあり、今シリーズ開催に際して当時のことが振り返られた[注 1][3]。それから31年後の今シリーズ第3戦では、ドジャースの黒田博樹がフィリーズのシェーン・ビクトリーノの頭近くへ投球したことをきっかけに乱闘が発生し、両選手らとともにロープスとボーワにもMLB機構から罰金が科された[4]。シリーズMVPには、第1戦と第5戦の2試合に先発登板していずれも7.0イニングを投げ、2勝0敗・防御率1.93という成績を残したフィリーズのコール・ハメルズが選出された。このあとフィリーズは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者タンパベイ・レイズを4勝1敗で下し、28年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。
2007年よりワールドシリーズの開幕日が、全米テレビ中継の視聴率が高く見込める曜日の放送を増やすために、土曜日から水曜日に変更された。これに伴いポストシーズンの期間が延びたため、リーグ優勝決定戦では第4戦と第5戦の間に休養日が設けられた[5]。この方式は、2009年シーズン終了後に撤廃されるまで3年間続いた[6]。