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1997年の貴志祐介によるホラー小説 ウィキペディアから
『黒い家』(くろいいえ)は、貴志祐介による日本のホラー小説、及びそれを原作とした日本のホラー漫画・日本と韓国のホラー映画。第4回日本ホラー小説大賞受賞作。保険金殺人がテーマの作品である。1999年には、森田芳光監督、内野聖陽・大竹しのぶ主演で映画化され、2007年には韓国でリメイク版が制作された。
黒い家 | ||
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著者 | 貴志祐介 | |
発行日 | 1997年6月27日 | |
発行元 | 角川書店 | |
ジャンル | ホラー小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 365 | |
コード | ISBN 4041979021(文庫版) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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大手生命保険会社「昭和生命」の京都支社で保険金の査定業務を担当する主人公・若槻慎二は、保険加入者である菰田重徳からの呼び出しにより菰田家を訪問する。そこで、菰田家の子供(妻の連れ子)が首を吊った状態で死亡しているのを発見してしまう。
事件の疑いが濃厚な事案であったことに加え、菰田家には以前にも自傷とも疑われる不可解な保険金請求があったことから、昭和生命は保険金の支払いを保留するが、重徳は執拗に支払いを求める。そんな中、上司の葛西好夫の調査により、重徳がかつて自傷行為により障害給付金を詐取する『指狩り族』グループの一員だったことが判明する。疑念を抱いた若槻は、一連の事件の首謀者を重徳と推測し、妻の幸子宛に注意を促す匿名の手紙を送る。
そこから、若槻自身とその周囲の生命が脅かされる恐怖の日々が始まった。まず、若槻の恋人である恵が勤務する大学の研究室の心理学助手・金石がプロファイリングによって、菰田夫妻はサイコパスだと判断を下した矢先に、金石が惨殺された。金石は長期間の監禁・拷問の末殺害されバラバラにされており、若槻は重徳の異常性と犯行の可能性を訴えるが、警察は取り合わない。その矢先、菰田家から再び保険金請求の書類が提出されるが、若槻と葛西が病院を訪れると重徳が両腕の肘から先が切断されていた。
葛西はついに詐欺や不正請求が疑われる契約の解除交渉を専門とする「潰し屋」で元暴力団員の三善の派遣を決断するが…
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書評家の西上心太は、「超能力や妖怪などの超自然的存在を利用せずに血も凍る恐怖を描くことに成功した」と評している[1]。
保険金殺人がテーマとなっており、本作品の発表翌年に発生した和歌山毒物カレー事件と内容が類似していることで話題となった[2]。2012年の尼崎事件の際も類似性があるとして話題になった[3]。
小野双葉によって漫画化された。1999年12月角川書店から刊行。全1巻。
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1999年11月13日、松竹の配給で公開。キャッチコピーは「この人間には心がない」。原作者の貴志が営業マン役で出演している。角川ホラー文庫のシナリオ集「映画版黒い家」では、出演する山崎まさよしの役名を当てるクイズキャンペーンが行われた。主人公が水泳好きであることや、菰田幸子がボウリングを行うなど、原作にはないエピソードも盛り込まれている。
韓国では2007年6月21日公開。ホラー映画史上では最多の353館で公開され、公開2週目で観客動員数100万人を記録した。日本では2008年4月5日に角川映画の配給で公開。R-15指定。
2007年10月、東京国際映画祭で特別招待作品として上映された。
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トンプ保険会社査定員のチョン・ジュノは、シン・イファを名乗る女から自殺の場合の保険金が下りるかという奇妙な電話を受ける。数日後、チョンジン(清津)洞のパク・チュンベの家で彼の息子パク・ポフンが首吊り自殺しているのをチュンベの目前で目撃させられてしまう。その後、チュンベと再婚したイファによるしつこく異常な保険金催促が始まった。
日本語吹き替えはソフト版より
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