丹波篠山市
兵庫県の市 ウィキペディアから
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丹波篠山市(たんばささやまし)は、兵庫県の中東部に位置する市。丹波県民局管轄区域。2019年(令和元年)5月1日に篠山市(ささやまし)から市名が変更された[1]。
たんばささやまし 丹波篠山市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 兵庫県 | ||||
市町村コード | 28221-9 | ||||
法人番号 | 3000020282219 | ||||
面積 |
377.59km2 | ||||
総人口 |
37,884人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 100人/km2 | ||||
隣接自治体 |
西脇市、三田市、丹波市、加東市、川辺郡猪名川町 大阪府豊能郡能勢町 京都府:南丹市、福知山市、船井郡京丹波町 | ||||
市の木 | さくら | ||||
市の花 | ささゆり | ||||
丹波篠山市役所 | |||||
市長 | 酒井隆明 | ||||
所在地 |
〒669-2397 兵庫県丹波篠山市北新町41 北緯35度04分33秒 東経135度13分09秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
特記事項 | 2019年4月30日までは篠山市 | ||||
ウィキプロジェクト |
旧丹波国として古来京都への交通の要として栄えてきた歴史があり、町並みや祭りなどに京文化の影響を色濃く残している。盆地型の地形であるが、昭和後期から平成にかけ、市内西部を縦貫するJR福知山線(宝塚線)の複線電化、舞鶴若狭自動車道(開通時は「舞鶴自動車道」)の開通により、大阪や阪神間へのアクセスは以前よりも改善した。宝塚・伊丹へは片道40〜50分、大阪へは70分程度となっている。
経済的には、県庁所在地の神戸市よりも、舞鶴や福知山をはじめとする北近畿経済圏、さらには大阪経済圏とのつながりが強い[要出典]。
東西30km、南北20kmの長方形で、広さは377.61km2で県内第8位、兵庫県域の約4.5%を占めており自然環境の豊かな地域である。地目別にみると農地48.8km2、宅地8.36km2、山林207.63km2となっており、四方を山に囲まれ篠山盆地を形成し、市の中心部は盆地内に位置する。篠山城を中心に方形に整備された城下町の街路形状がよく残されている。
気候は盆地特有の寒暖差が顕著で冬季の寒さは比較的厳しく、夏は高温・高湿であり、いわゆる内陸性気候に属する。秋から冬にかけては盆地特有の濃い霧が発生する日が多く、低い山(盃ヶ岳など)からでも眺められる雲海は「丹波霧」とも呼ばれる。
後川の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
降水量 mm (inch) | 67.0 (2.638) |
82.6 (3.252) |
130.6 (5.142) |
129.6 (5.102) |
159.6 (6.283) |
191.4 (7.535) |
224.2 (8.827) |
159.9 (6.295) |
202.2 (7.961) |
155.3 (6.114) |
84.1 (3.311) |
70.7 (2.783) |
1,657.1 (65.24) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 10.3 | 10.7 | 12.0 | 10.8 | 10.9 | 12.3 | 12.4 | 8.9 | 11.3 | 9.5 | 8.1 | 9.7 | 126.9 |
出典:気象庁 |
平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.37%減の43,268人であり、増減率は県下41市町村中28位、49行政区域中36位。
丹波篠山市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 丹波篠山市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 丹波篠山市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
丹波篠山市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
2014年(平成26年)5月8日に「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」が発表した2040年人口推計結果で、20歳から39歳までの若年女性の減少率が2010年(平成22年)比で58.7%となり、「消滅可能性都市」の1つとされた[2]。
北は丹波市および京都府の福知山市、東は京都府の南丹市および船井郡、西は加東市と西脇市、南は三田市、川辺郡及び大阪府の豊能郡にそれぞれ接しており、文化的・経済的には丹波市又は三田市との結びつきが強い[要出典]。また平成の大合併により丹波篠山市の周辺では、福知山市、丹波市、南丹市、加東市など多くの自治体が合併を進めてきた。その結果丹波篠山市は、従来地理的に離れていた福知山市と接することとなった。
兵庫県多紀郡は、篠山市誕生の1999年(平成11年)3月31日以前は、篠山町・今田町・丹南町・西紀町の4町があった。篠山盆地を中心とする多紀郡は、近世篠山藩の支配を受けていた。篠山町は、篠山藩の城下町として、近世以来、多紀郡の中心として発展してきたが、この篠山町を中心とした多紀郡4町は比較的まとまりをもった地域であった。
1958年(昭和33年)以来、6回目の合併協議がおこなわれたが、1996年(平成8年)に合併研究会が発足し、1997年(平成9年)に合併協議会が結成された。協議の結果、1999年(平成11年)4月1日に旧多紀郡篠山町・今田町・丹南町・西紀町の4町が合併して市制を施行し、篠山市が誕生。関西での市町村合併は実に20年ぶりのことであった。
市の行政機関として市中心部に、丹波篠山市役所本庁舎を置く。 他に、出先機関として、今田支所、丹南支所、城東支所、多紀支所、西紀支所、西紀支所西紀分局を置いている。 丹波地方の国や県の行政・司法機関は、隣接市の丹波市柏原町に集中しているが、兵庫県丹波教育事務所は、丹波篠山市に所在する。
また、旧多紀郡を主な管轄区域とする行政・司法機関として、兵庫県篠山庁舎(篠山土地改良事務所、丹波教育事務所)、篠山簡易裁判所、兵庫県警篠山警察署、柏原公共職業安定所篠山出張所が、丹波篠山市に所在する。丹波篠山市を管轄する篠山区検察庁は、丹波市にあり、神戸地方検察庁柏原支部・柏原区検察庁と同居している。また、神戸地方法務局篠山支局は、2009年10月5日に廃止され、柏原支局に統合された。
※2023年(令和5年)4月1日現在。
2017年(平成29年)2月7日、篠山市商工会と丹波篠山観光協会、丹波ささやま農協の市内主要三団体が揃って市長の酒井隆明に市名改称の要望書を提出した[4]。
篠山市では市制施行以来、黒豆や栗、牛肉などの特産品を多く抱える“農都”としての自負から官民挙げて「丹波」と「篠山」の名をセットにして全国に売り込んできたが、2004年(平成16年)に隣接する氷上郡6町が合併し「丹波市」が誕生すると「篠山市は丹波市の一部」と思われるなど篠山市と丹波市が混同されるようになったことや、「しのやまし」と間違って呼ばれることもあったため、以前から市名改称を要望する声は挙がってはいたものの、コスト面など課題も多かったため見送られていた[4]。だが、丹波市と混同されることで、特に丹波ささやま農協は強い危機感を持っており、上記の三団体のうち唯一、具体的に「丹波篠山市」への改称を要望書に盛り込んだ[4]。なお、篠山市も合併の際に「丹波」を付けるかどうか検討していたが、結局は「『丹波』は広域な地名だから」という理由で敢えて付けなかった[4]。
2019年(平成31年)4月1日に市制施行20周年を迎えることなどから、市名改称への機運が高まったことを踏まえ、2018年(平成30年)8月1日、酒井が篠山市の市名を丹波篠山市にすることを表明する。しかし、これらの動きに対して市民団体が市名の賛否を問う住民投票の請求が10月5日になされたことなどを受け、市長を辞職することを表明。11月18日に市長選挙及び住民投票が実施された[5]。
11月18日当日の住民投票は投票率が69.79%となり市条例が定める成立条件の50%を超えた。賛成は1万3646票(56.5%)、反対は1万518票(43.5%)で賛成多数となった。また同日実施となった出直し市長選挙の方も酒井が再任(4度目の当選)された[6][7]。
これを受けて市長に再就任した酒井は11月19日の再選後初登庁の際に「丹波篠山市への市名変更を、2019年5月1日の改元(新元号施行)に合わせて行う方針である」ことを表明し、市議会に市名変更に係る条例案を提出することを明らかにし[8]、11月27日の市議会で賛成多数により可決され正式に決定。
2019年5月1日、新元号「令和」改元当日に「丹波篠山市」に市名を改めた。
市名変更後、市の公式サイトURLは市名変更前のcity.sasayama.hyogo.jp
でも接続可能で、この場合市名変更後のURL city.tambasasayama.hyogo.jp
に自動変換されるようになっていた(2022年9月現在、市名変更前のURLcity.sasayama.hyogo.jp
は接続不可になっている。)[9]。
このほかtanbasasayama.hyogo.jp
も存在するが、こちらは市が出資する第三セクター企業「アクト篠山」が保有している[10][11]。
かつては農業や観光業が特徴的な産業であり、盆地特有の寒暖差を生かした丹波黒大豆の生産が知られている。少子高齢化の影響により他の地域と同様に農業の衰退が顕著であり、産業面において構造転換を迫られている。現在では観光と農業を組み合わせた観光農業(グリーンツーリズムの類)や、気候の寒暖差を活かした特産物の農業生産に移行しつつある。[要出典]
一方で山林の多くは杉・檜などの植林となっているが、木材価格の低迷や後継者難から主要な産業とはなっていない。また、秋から冬にかけては盆地特有の濃い霧が発生する日が多く、低い山(盃ヶ岳など)からでも眺められる雲海は「丹波霧」とも呼ばれている。
主要産業は農業で主な特産物は、丹波黒大豆(黒豆)、山の芋、丹波松茸、丹波栗、丹波茶、水稲(コシヒカリ・白鶴錦)など農産物を始め、丹波焼、丹波木綿など。デカンショ節は全国的にも知名度が高く、8月の「デカンショ祭」や「陶器まつり」、「味覚まつり」をはじめ、多くの観光イベントが年間を通じて行われ観光業も活発[15][16][17]。
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指定金融機関:三井住友銀行、丹波ささやま農業協同組合両金融機関による輪番制(平成17年10月以降農協、三井住友の順で2年おきに交替。篠山市発足から平成17年9月まではさくら銀行→三井住友銀行単独)
少子高齢化や市内周縁部の過疎化により、学校数は減少傾向にある。例えば小学校では統合の動きが見られ、中学校も近年において多紀中学校と城東中学校が統合し、篠山東中学校となった経緯がある。
なお、1949年(昭和24年)4月から1966年(昭和41年)3月まで、兵庫農科大学(現・神戸大学農学部)が設置されていた。兵庫師範学校(現・神戸大学国際人間科学部)の分校が設置されていたこともある。
中心となる駅:篠山口駅(西日本旅客鉄道福知山線)。ただし、旧丹南町域にあるため市の中心からは離れている。
かつては阪急バスも市内に乗り入れていたが、2018年9月30日限りで市内に乗り入れる区間が廃止された。詳細は阪急バス猪名川営業所#後川系統。
(以下の記述中の「史跡」「重要文化財」「天然記念物」は、文化財保護法に基づき国が指定した史跡、重要文化財、天然記念物を指す)
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