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汐見町駅(しおみちょうえき)は、愛知県名古屋市港区潮見町にある名古屋臨海鉄道汐見町線の貨物駅。現在貨物列車の発着はない。
県営時代より9号地には広範囲に貨物線が伸びていた。これを名古屋臨海鉄道へ移管するにあたり、当初は貨物線を船見町線、汐見町線の2線に分け、それぞれの終点に北汐見町駅・南汐見町駅の2駅を設置する計画であった[1]。しかし、これらの貨物線を本線路とすると貨車入換業務に支障が生じることが判明し、また末端部に駅を設置するとその地点を基準に運賃が設定され、入換作業料が従来より高くなることも問題となったため、結局両路線を統合して汐見町線とし、南側線分岐付近に汐見町駅1駅を置き、9号地内の貨物線は全て同駅の構外側線とする形に変更された[2]。これにより汐見町駅は広大な構内を持つことになったが、設立間もない名古屋臨海鉄道がこれを扱うのはハード・ソフト面ともに困難であり、汐見町駅の貨車入換作業は従来通り日本通運に委託された[3]。
新たに埋め立てられた名古屋港9号地(潮見埠頭)に開設された石油タンク(油槽所)から石油を輸送するために建設された。基部となる操車場から3本の構外側線(南側線、中側線、西側線)が伸び、そこから多くの油槽所や化学薬品タンクへの専用線が設けられた。
↑ 東港駅 | ||
凡例 出典:[25] 破線は専用線 |
当初、共同石油、三菱石油、日本石油、ゼネラル石油、モービル石油、出光興産、昭和石油、丸善石油という具合に実に多くの油槽所への専用線が設けられた。また、リノール油脂(現・日清オイリオグループ)名古屋工場や三菱商事の薬品タンク等への専用線もあった。
1980年代から多くの施設が撤去され、1990年代末期にはサンラックス、伊藤忠商事、宝石油化学、エム・シー・ターミナル(三菱商事子会社)、モービル石油、ジャパンエナジー、日本石油の各専用線が残っていた。前4社は化学薬品を、後3社は石油製品を扱っていた。
その後貨物の取り扱いが完全になくなり、2003年(平成15年)10月1日のダイヤ改正で貨物列車の発着がなくなった。
1965年度[26] | 1990年[27] | |||||
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所有者 | 延長 | 主な取扱品 | 所有者 | 延長 | 主な取扱品 | |
発送 | 到着 | |||||
日本石油 | 1,829 m | 重油、軽油、灯油、ガソリン | 日本石油 | 1,950m | 石油類、空タンク車 | 石油類、空タンク車 |
出光興産 | 478 m | 重油、軽油、灯油、ガソリン | - | |||
昭和石油 | 305 m | 重油、軽油、灯油、ガソリン | 昭和シェル石油 | 656 m | 石油類、空タンク車 | 石油類、空タンク車 |
丸善石油 | 519 m | 重油、軽油、灯油、ガソリン | - | |||
日本鉱業 | 240 m | 重油、軽油、灯油、ガソリン | 共同石油 | 147 m | 空タンク車 | 石油類 |
三菱石油 | 722 m | 重油、軽油、灯油、ガソリン | 菱油ターミナル | 174m | 空タンク車 | 石油類 |
三井物産 | 396 m | 重油、軽油、灯油、ガソリン | - | |||
ゼネラル瓦斯 | 398 m | 液化石油ガス | - | |||
エッソ・スタンダード石油 | 445 m | 重油、軽油、灯油、ガソリン | エッソ石油 | 613 m | 石油類、空タンク車 | 石油類、空タンク車 |
三菱商事 | 267 m | 重油、ナフサ | エム・シー・ターミナル | 475 m | 工業薬品 | 空タンク車 |
ゼネラル物産 | N/A | 重油、軽油、灯油、ガソリン | - | |||
東亜石油 | N/A | 重油、軽油、灯油、ガソリン | - | |||
東濱油脂 | 681 m | 大豆、大豆粕、食用油、種子 | リノール油脂 | 1,001 m | 大豆、大豆油 | |
中央倉庫 | 110 m | 穀物 | 東陽油槽 中央倉庫 |
313 m | 空タンク車、米麦、飼料 | 工業薬品、米麦、空タンク車 |
- | 日本通運 | 471 m | ||||
- | モービル石油 | 302 m | 石油類、空タンク車 | 空タンク車、石油類 | ||
- | 伊藤忠商事 | 579 m 78 m |
工業薬品、空タンク車 | 空タンク車、工業薬品 | ||
- | 三幸工業所 | 112 m | 工業薬品、空タンク車 | 空タンク車、工業薬品 | ||
- | 宝石油化学 | 169 m | 石油類、空タンク車 | 空タンク車、石油類 |
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