弟子屈町
北海道川上郡の町 ウィキペディアから
北海道川上郡の町 ウィキペディアから
弟子屈町(てしかがちょう)は、北海道釧路総合振興局管内の川上郡にある町である。
てしかがちょう 弟子屈町 | |||||
---|---|---|---|---|---|
摩周湖(2008年) | |||||
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(釧路総合振興局) | ||||
郡 | 川上郡 | ||||
市町村コード | 01665-9 | ||||
法人番号 | 3000020016659 | ||||
面積 |
774.33km2 | ||||
総人口 |
6,468人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年9月30日) | ||||
人口密度 | 8.35人/km2 | ||||
隣接自治体 |
釧路市、川上郡標茶町 オホーツク総合振興局:網走郡津別町、美幌町、 斜里郡小清水町、清里町 根室振興局:標津郡中標津町 | ||||
町の木 | 桜 | ||||
町の花 | つつじ | ||||
町の鳥 | 白鳥 | ||||
弟子屈町役場 | |||||
町長 | 徳永哲雄 | ||||
所在地 |
〒088-3292 北海道川上郡弟子屈町中央2丁目3番1号 北緯43度29分07秒 東経144度27分33秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
釧路総合振興局の北部に位置する。釧路市から北約80キロメートルに位置。
地理的には釧路総合振興局に属するが、地勢はオホーツク総合振興局に近い。 冬季の冷え込みは厳しい。 川湯では空気中の水分が凍ってキラキラひかる「ダイヤモンドダスト現象」が見られることがある。
ケッペンの気候区分によると、弟子屈町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。
冬季は-20℃を下回る気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。川湯では近年でも2010年2月4日に-30.1℃、2019年2月9日に-30.9℃等の-30℃を下回る気温を観測している。
弟子屈(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 6.2 (43.2) |
11.9 (53.4) |
16.4 (61.5) |
27.5 (81.5) |
35.7 (96.3) |
33.7 (92.7) |
34.4 (93.9) |
34.4 (93.9) |
31.3 (88.3) |
25.1 (77.2) |
19.1 (66.4) |
12.9 (55.2) |
35.7 (96.3) |
平均最高気温 °C (°F) | −3.1 (26.4) |
−2.7 (27.1) |
1.4 (34.5) |
8.2 (46.8) |
14.6 (58.3) |
17.8 (64) |
21.2 (70.2) |
22.4 (72.3) |
19.6 (67.3) |
14.1 (57.4) |
6.9 (44.4) |
−0.2 (31.6) |
10.0 (50) |
日平均気温 °C (°F) | −7.2 (19) |
−7.1 (19.2) |
−2.9 (26.8) |
2.8 (37) |
8.5 (47.3) |
12.5 (54.5) |
16.4 (61.5) |
17.9 (64.2) |
14.9 (58.8) |
8.9 (48) |
2.1 (35.8) |
−4.5 (23.9) |
5.2 (41.4) |
平均最低気温 °C (°F) | −12.6 (9.3) |
−12.7 (9.1) |
−8.0 (17.6) |
−2.2 (28) |
3.1 (37.6) |
8.1 (46.6) |
12.7 (54.9) |
14.3 (57.7) |
10.6 (51.1) |
3.4 (38.1) |
−3.2 (26.2) |
−9.9 (14.2) |
0.3 (32.5) |
最低気温記録 °C (°F) | −23.1 (−9.6) |
−26.7 (−16.1) |
−21.1 (−6) |
−14.7 (5.5) |
−5.3 (22.5) |
−0.9 (30.4) |
2.0 (35.6) |
5.6 (42.1) |
−1.0 (30.2) |
−8.0 (17.6) |
−16.3 (2.7) |
−21.4 (−6.5) |
−26.7 (−16.1) |
降水量 mm (inch) | 50.6 (1.992) |
43.4 (1.709) |
64.5 (2.539) |
82.3 (3.24) |
99.9 (3.933) |
80.2 (3.157) |
106.2 (4.181) |
154.3 (6.075) |
154.1 (6.067) |
119.2 (4.693) |
71.6 (2.819) |
66.0 (2.598) |
1,092.3 (43.004) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 9.4 | 7.7 | 9.6 | 10.6 | 10.4 | 9.4 | 11.1 | 11.9 | 12.1 | 10.1 | 9.3 | 9.6 | 121.3 |
平均月間日照時間 | 134.2 | 139.7 | 163.6 | 157.7 | 162.7 | 133.2 | 108.4 | 115.6 | 131.3 | 150.7 | 134.4 | 132.9 | 1,664.4 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[2] |
川湯(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 7.4 (45.3) |
13.0 (55.4) |
15.9 (60.6) |
30.9 (87.6) |
36.0 (96.8) |
34.4 (93.9) |
35.0 (95) |
35.1 (95.2) |
31.7 (89.1) |
26.9 (80.4) |
19.3 (66.7) |
13.7 (56.7) |
36.0 (96.8) |
平均最高気温 °C (°F) | −2.9 (26.8) |
−2.3 (27.9) |
2.2 (36) |
8.8 (47.8) |
15.5 (59.9) |
18.8 (65.8) |
21.9 (71.4) |
23.1 (73.6) |
20.0 (68) |
14.4 (57.9) |
7.1 (44.8) |
0.0 (32) |
10.6 (51.1) |
日平均気温 °C (°F) | −8.9 (16) |
−8.8 (16.2) |
−3.5 (25.7) |
2.8 (37) |
8.7 (47.7) |
13.0 (55.4) |
16.8 (62.2) |
18.2 (64.8) |
14.6 (58.3) |
8.2 (46.8) |
1.4 (34.5) |
−6.0 (21.2) |
4.7 (40.5) |
平均最低気温 °C (°F) | −16.8 (1.8) |
−17.2 (1) |
−10.6 (12.9) |
−3.1 (26.4) |
2.5 (36.5) |
8.1 (46.6) |
12.8 (55) |
14.1 (57.4) |
9.5 (49.1) |
1.8 (35.2) |
−4.6 (23.7) |
−13.1 (8.4) |
−1.3 (29.7) |
最低気温記録 °C (°F) | −33.4 (−28.1) |
−34.0 (−29.2) |
−30.3 (−22.5) |
−20.5 (−4.9) |
−7.6 (18.3) |
−3.7 (25.3) |
1.9 (35.4) |
3.5 (38.3) |
−1.8 (28.8) |
−9.8 (14.4) |
−18.5 (−1.3) |
−27.1 (−16.8) |
−34.0 (−29.2) |
降水量 mm (inch) | 53.2 (2.094) |
33.8 (1.331) |
53.2 (2.094) |
71.3 (2.807) |
81.5 (3.209) |
70.3 (2.768) |
92.7 (3.65) |
132.6 (5.22) |
137.0 (5.394) |
105.2 (4.142) |
63.1 (2.484) |
68.5 (2.697) |
962.2 (37.882) |
降雪量 cm (inch) | 128 (50.4) |
102 (40.2) |
96 (37.8) |
51 (20.1) |
3 (1.2) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
1 (0.4) |
19 (7.5) |
101 (39.8) |
505 (198.8) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 10.9 | 8.2 | 9.9 | 11.1 | 11.4 | 9.4 | 10.7 | 11.4 | 12.3 | 10.3 | 9.9 | 9.7 | 125.2 |
平均月間日照時間 | 109.3 | 121.4 | 143.8 | 149.3 | 157.3 | 129.9 | 111.7 | 114.0 | 122.0 | 131.6 | 115.6 | 108.3 | 1,514.2 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[3] |
アイヌ語の「テㇱカカ(tes-ka-ka)」に由来するとされる[4][5]。この名称の解釈は諸説あるがアイヌ語研究者の山田秀三は多くの道内の地名における「テㇱ(tes)」(編み連ねたもの〔=やな〕)が岩盤が川を簗のように横切る様を指していることを指摘したうえで、当地で釧路川を横切る岩盤のことを指したのではないかとしている[4][5]。なお、後ろに「カ(ka)」(~の上)が2つ連なっていることについては「岩盤のところのその岸」という意味合いで2つつけたのではないか、としている[4]。このため、この解釈に沿った場合「岩盤が川を横切っているところの岸」というような意味合いとなる。
屈斜路古丹遺跡をはじめ、町内各所に縄文時代の遺跡が残されており、古くより人が暮らしていたことが分かっており、その子孫が現在のアイヌ民族と考えられる。
江戸時代には、テㇱカカ(弟子屈=現在の弟子屈市街)やクッチャロ(屈斜路)などにアイヌが集落を形成して暮らしていたことが松浦武四郎などの記録に残されている。
佐野孫右衛門が政府の許可を受け、1876年(明治9年)から硫黄山の試掘を始める。翌年には採掘を開始したが収益が上がらず、硫黄山は函館の銀行家山田慎によって買収される。 その後所有権は安田財閥の安田善次郎に譲渡され、 1887年(明治20年)から硫黄の採掘を開始。1888年(明治21年)には輸送のために北海道で二番目となる釧路鉄道が硫黄山-標茶間に敷設されたが、乱掘により資源が枯渇し、9年後の1896年(明治29年)には操業を停止した。
1880年(明治13年)には更科治郎が入植し、農業を開始した。 1897年(明治30年)には村の大部分が皇室の御料林となり、1898年(明治31年)に農業指導者小田切栄三郎が着任。農業と畜産をおこない、多くの移民を受け入れた。
主要産業は観光と酪農。 摩周湖、屈斜路湖、摩周温泉、川湯温泉が主要観光地で全国から多くの観光客が訪れる。 本州からの移住者も多い。
弟子屈町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 弟子屈町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 弟子屈町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
弟子屈町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[7]。
かつては町内に遊覧飛行専用の弟子屈飛行場があったが、利用者数低迷のため2009年(平成21年)9月24日で廃止された。
町内からは以下の空港が近い。ただし町内と空港を結ぶ公共交通機関はない。
⇒ 現在は建物が道の駅の一部となっていて、外観だけが当時の状態で残っている。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.