大畑駅

熊本県人吉市大野町にある九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから

大畑駅map

大畑駅(おこばえき)は、熊本県人吉市大野町にある、九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線である。日本で唯一、ループ線の中にスイッチバックを併せ持つ駅である[3]

概要 大畑駅, 所在地 ...
大畑駅
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駅舎(2017年3月)
おこば
Okoba
人吉 (10.4 km)
(9.5 km) 矢岳
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所在地 熊本県人吉市大野町
北緯32度9分53.84秒 東経130度47分15.77秒
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 肥薩線
キロ程 62.2 km(八代起点)
電報略号 オコ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線[1]
開業年月日 1909年明治42年)12月26日
備考
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歴史

開業当時に走っていた蒸気機関車のために設けられた、信号所および給水所としての役割が大きかった駅で、現在でも駅の周りには人家がなく、大畑の集落に出るには徒歩1時間近くかかる。「こば」とは焼畑を意味した言葉で、かつて大きな焼畑があったことからこの駅名が付けられたという説がある。

人吉駅から連続する勾配を登ってきた蒸気機関車は、この駅で給水をする必要があった。また機関士たちのみならず、トンネルの連続で乗客達もで顔や手が汚れるため、駅のホームにある湧水の洗顔場で洗っていたという。人吉駅から当駅までの10 km強はD51形蒸気機関車で1 tもの石炭を消費し、1分間に250 Lもの水をボイラーに送り続けていたという。特に、1927年昭和2年)まではこのルートが鹿児島本線とされ、多くの重量貨物列車が往来していた。

当駅で小休止した列車は、さらに険しい矢岳駅への勾配へ挑んでいった。スイッチバックを併せ持つ理由は勾配途中に平坦な場所を設け、そこに停車場を建設したためである。

年表

駅構造

通過不可能なスイッチバック構造で、かつて運転されていた優等列車も必ず停車しなければならなかった。ただし、特急「おおよど」は運転停車のため、客扱いは行わなかった。

駅は島式ホーム1面2線を持ち、ホームから構内踏切を渡って駅舎に行くことができる。

木造駅舎は開業当時のもので、周りの駅とよく似ているが、当駅のみ観光列車いさぶろう・しんぺい」のリニューアルにあわせて窓枠を木造に戻すなど、開業当初の雰囲気を再現する改装が行われた。なお、当駅は無人駅であるが、発車ベルがある。

のりば

さらに見る のりば, 路線 ...
のりば路線方向行先備考
1 肥薩線 下り 吉松宮崎鹿児島方面 宮崎(都城)・鹿児島(隼人)方面は吉松にて乗換
2 上り 人吉熊本方面  
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付記事項
  • 近年では人吉駅以北へ直通する列車の設定がなかったが、2016年3月のダイヤ改正より、「いさぶろう1号」及び「しんぺい4号」が熊本駅まで、普通列車上下各1本が八代駅まで直通する[9]
  • 2000年平成12年)3月11日まで、急行えびのが停車していた。

スイッチバック

駅周辺

その他

2004年夏、青春18きっぷのポスターのモデル駅に選ばれた[11]

位置情報

隣の駅

観光列車「いさぶろう・しんぺい」の停車駅は列車記事を参照のこと。

九州旅客鉄道(JR九州)
肥薩線
人吉駅 - 大畑駅 - 矢岳駅

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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