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2001年のアメリカのアクション映画 ウィキペディアから
『ワイルド・スピード』(原題: The Fast and the Furious)は、2001年公開のアメリカ合衆国映画。ロサンゼルスを舞台にドラッグレース(ゼロヨン)に熱中するストリート・レーサーたちを題材としたカーアクション映画である。当時のアメリカのストリート・レース文化にのっとり、スポーツコンパクトと呼ばれるカテゴリの日本車が数多く登場する。
ワイルド・スピード | |
---|---|
The Fast and the Furious | |
監督 | ロブ・コーエン |
脚本 |
ゲイリー・スコット・トンプソン エリック・バーグクィスト デヴィッド・エアー |
原案 | ゲイリー・スコット・トンプソン |
製作 | ニール・H・モリッツ |
製作総指揮 |
ダグ・クレイボーン ジョン・ポーグ |
出演者 |
ポール・ウォーカー ヴィン・ディーゼル ミシェル・ロドリゲス ジョーダナ・ブリュースター リック・ユーン チャド・リンドバーグ ジョニー・ストロング テッド・レヴィン マット・シュルツ |
音楽 | BT |
撮影 | エリクソン・コア |
編集 | ピーター・ホーネス |
製作会社 | オリジナル・フィルム |
配給 |
ユニバーサル映画 UIP |
公開 |
2001年6月22日 2001年10月20日 |
上映時間 | 106分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $38,000,000[1] |
興行収入 |
$207,517,509[1] $144,745,925 4億5000万円 |
次作 | ワイルド・スピードX2 |
アメリカ・ロサンゼルス。高額貨物を乗せた輸送トラックが夜間にホンダ・シビッククーペの改造車の集団の襲撃を受ける事件が多発していた。
車好きの青年ブライアン・スピルナーは、愛車である三菱・エクリプスの改造車のパワー不足に悩み、彼自身が働いているショップのオーナーであるハリーにNOSをねだるも、素人技術では暴発しかねないと釘を刺されてしまう。ブライアンは行きつけのカフェで働くミア・トレットに好意を寄せており、いつもと同じようにカフェでミアに声を掛けていたところ、同じく彼女に好意を寄せるヴィンスと喧嘩になり、仲裁に入ったヴィンスの仲間でミアの兄ドミニク・トレットから警告を受けてしまう。
その日の夜、ブライアンは大金を賭けたストリートレースでドミニクに勝負を挑むも、真っすぐ走らせるにも難儀しNOSを噴射して一時は好位置につくがエンジンブローを起こしてしまう。それでもガッツを見せたことで周囲から認められたブライアンであったが、その直後警察が現れレース会場は混乱に陥る。混乱の最中窮地に陥るドミニクを助け出したブライアンは知らず知らずのうちに敵対している中国系ギャングであるジョニー・トランの縄張りに入ってしまい、銃撃によってエクリプスが炎上・爆発させられてしまう。砂漠でのレース「レース・ウォー」を決着の場とする約束を取り付け、何とか危機を脱する2人。ドミニクは、逃げ遅れた仲間の危機を救出しようとせずに乱痴気騒ぎを続けている仲間と違い自分も捕まる覚悟で助けに向かったブライアンに対して敬意を示すこととなる。
翌日、ブライアンは警察に路上で職務質問の末に拘束される。輸送トラック襲撃事件の捜査本部に連行されたブライアンは、上層部からはトラックの運転手が自衛手段の強化を図っていること、ドミニクがかつてレンチで人を殴った前科があることを聞かされる。ブライアンの正体は、潜入捜査のためにドミニクらに接触したおとり捜査官ブライアン・オコナーだったのだ。その後もドミニクへの接触を続けるブライアンであったが、トヨタ・スープラの改造などを通して友人としての関係を深めていき、さらにはミアとの仲も、ミアのアキュラ・インテグラでデートする等徐々に親密となっていった。
ある日、ブライアンはハリーの店に入った注文が襲撃事件に用いられたものと合致することに気づき、その夜顧客情報から得た手掛かりをもとに注文者のガレージに忍び込むが、脱出したところでヴィンスに昏倒させられドミニクに警官かと問い質される。レース・ウォー参戦にあたって他勢力の車両を調べて回っていたと誤魔化したブライアンは、ドミニクらとともトランのガレージに忍び込むことになるが、そこでトラック襲撃の被害品を見つけるとともにトラン一味の残虐な拷問を目の当たりにすることとなる。その目撃情報をブライアンから伝えられた上層部はトラン一味の検挙に踏み切ろうとするも、ブライアンは情報の不確定性を訴える。しかし、かつてドミニクがレンチで殴りつけた男の写真を見せた上司はドミニクに自制心があるとは思えないとしてブライアンの訴えに耳を貸さない。
一方、ブライアンへの信頼を深めたドミニクは父親の形見であるダッジ・チャージャーを見せ、ストックカーレースに参戦していた父親が同車で事故を起こし焼死したこと、事故死の原因である相手をその気はなかったもののレンチで殴りつけてしまったことでプロのレースに参加する資格を失ったこと[2]、ゼロヨンが生き甲斐でその間だけは他の事を忘れ自由でいられることなどを語るのであった。その夜、ブライアンはミアとのデートに出かける中で上層部からトラン一味の検挙の連絡を受け、翌日一味は次々と検挙される。しかし、捜査を進めるとガレージにあった物品は正規ルートで入手したものだと分かり、一味は保釈され更に上層部は早合点で動いた責任をブライアンに押し付けてしまう。ブライアンは数日以内に真犯人を突き止めるという無理難題を突きつけられる。
やがてスープラの改造を完了させたブライアンは、スープラの改造費をどのように捻出したかを聞き出そうとし、副業をやっているならその仲間に入れてほしいと頼む[3]。するとドミニクからレース・ウォーへの参加を提案されそこで結果を出すよう言われ実際にドミニクの仲間として参加する。レースが進む中、同じくドミニクの仲間であるジェシーが父親のフォルクスワーゲン・ジェッタを賭けてトランと勝負することになってしまう。あえなく敗北し恐れをなして逃げてしまったジェシーに対して、トランはジェッタを取り返すことを要求するとともに警察に通報したのはドミニクだとの思い込みから口論になり、二人は取っ組み合いとなる。
その夜、ドミニクとミアが言い争うのを見掛けたブライアンはミアに自分が警官であることを白状した上で、ミアへの想いは本当であること、トラックの運転手が自衛を強化し始めたことでドミニク達の立場が危うくなることを告げて協力を仰ぐのだった。レティらが不安を抱く中でドミニクらによる襲撃が実行に移されるも、ショットガンを手にしたトラックの運転手の抵抗によってレティの搭乗する車両が横転、ヴィンスの腕にワイヤーが絡まって生命の危機に陥ってしまう。ミアとともにブライアンが現場に到着してヴィンスを救出するが、ドクターヘリを要請する際に思わず本名を名乗ってしまったことで警官であることがバレたブライアンは、ドミニクから距離を置かれてしまうこととなる。
ロサンゼルスに戻ったブライアンは、整備を終えたチャージャーを持ち出してジェシーを探しに行こうとするドミニクと一触即発となる。そこへ不意に戻ってきたジェシーだったが、直後に現れたトラン一味の襲撃により被弾してしまう。ブライアン、ドミニクの2人は連係プレーでトラン一味を追い、やがてブライアンの発砲でトランが倒れたことで抗争は終了する。
そのままチャージャーを駆るドミニクだったが、ブライアンがそれに追いつく。やがておもむろに信号で停止したドミニクは、ここは高校生の頃にドラッグレースを行った通りだと語るのであった。信号が青になった瞬間、レースがスタートする。互いに一歩も譲らず同時に踏切を越えた2人だったが、その直後に現れたトレーラーにドミニクのチャージャーがぶつかり大破。遠くに警察のサイレンが響く中、車を失い観念した表情を浮かべるドミニクに対し、ブライアンは職務よりも友情を優先し自らのスープラのキーを渡すのであった[4]。
その後、バハ・カリフォルニア州にてシボレー・シェベルを駆るドミニクの姿があった。
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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ソフト版 | テレビ朝日版 | ザ・シネマ版[6][7] | ||
ブライアン・オコナー | ポール・ウォーカー | 森川智之 | 堀内賢雄 | 高橋広樹 |
ドミニク・トレット | ヴィン・ディーゼル | 内田直哉 | 菅田俊 | 楠大典 |
レティ・オルティス | ミシェル・ロドリゲス | 喜田あゆ美 | 高山みなみ | 甲斐田裕子 |
ミア・トレット | ジョーダナ・ブリュースター | 幸田夏穂 | 井上喜久子 | 園崎未恵 |
ジョニー・トラン | リック・ユーン | 中田和宏 | 池田秀一 | 鈴村健一 |
ジェシー | チャド・リンドバーグ | 青木誠 | 鳥海勝美 | 石毛翔弥 |
レオン | ジョニー・ストロング | 樫井笙人 | 桐本琢也 | 村井雄治 |
ヴィンス | マット・シュルツ | 落合弘治 | 西凜太朗 | 相沢まさき |
タナー巡査部長 | テッド・レヴィン | 稲葉実 | 金尾哲夫 | 魚建 |
エドウィン | ジャ・ルール | 高木渉 | 三宅健太 | 櫻井トオル |
ハリー | ヴィト・ルギニス | 西村知道 | 岡和男 | 山口恵 |
エージェント・ビルキンス | トム・バリー | 宝亀克寿 | 藤本譲 | 辻親八 |
ミューズ | スタントン・ラトレッジ | 小野健一 | 田中正彦 | 岡本幸輔 |
ヘクター | ノエル・グーリーエミー | 天田益男 | 斎藤志郎 | 山田浩貴 |
テッド | ボー・ホールデン | 大川透 | 木村雅史 | 佐々木祐介 |
ランス・グエン | レジー・リー | 清水敏孝 | 室園丈裕 | 白石兼斗 |
ラスタの男 | デヴィッド・ダグラス | 桐本琢也 | 二又一成 | |
モニカ | モニカ・タマヨ | 斎藤恵理 | 恒松あゆみ | 河村梨恵 |
エドウィンの女 | タミー・モニカ・ゲガミアン | 込山順子 | 杏寺円花 | |
カミーユ | あらいしずか | 七緒はるひ | 百冨芽衣 | |
その他 | 高森奈緒 山門久美 木村雅史 前田ゆきえ |
根津貴行 奈良徹 ヤスヒロ 堀越省之助 |
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日本語版制作スタッフ | ||||
演出 | 伊達康将 | 鍛治谷功 | 宇出喜美 | |
翻訳 | 戸田奈津子(字幕) | 岩佐幸子 | 松崎広幸 | |
調整 | オムニバス・ジャパン | 長井利親 | ||
効果 | リレーション | |||
制作 | 東北新社 | ブロードメディア・スタジオ | 東北新社 | |
プロデューサー | 井伊直子 | |||
初回放送 | 2005年10月23日 『日曜洋画劇場』 | 2024年1月28日 | ||
ザ・シネマ版は主要キャラクターの声優陣に『ワイルド・スピード MAX』以降の劇場公開版と同じキャストを起用している。
トヨタ
日産
ホンダ
マツダ
三菱自動車
主人公とその仲間たちの乗る車両のバイナルグラフィックスはモータースポーツ関連用品のグラフィックデザイナーとして高名なアメリカ人、トロイ・リーとモダンイメージがデザインを手がけ、後に市販された。
日本公開版ではDABOの『レクサスグッチ』が採用されている。
2007年2月15日にHD DVD版、2009年9月18日にBlu-ray Disc版を発売。Blu-ray版は、本編の他にメイキングや未公開シーン、ミュージック・ビデオなどの特典映像を収録。
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