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ウルトラシリーズの登場キャラクター ウィキペディアから
ウルトラの母(ウルトラのはは、英表記:Mother of Ultra[1])は、円谷プロ制作の特撮テレビドラマシリーズ「ウルトラシリーズ」の作品に登場する、架空のキャラクター。
M78星雲で光の国のウルトラ戦士のうち、治癒の力を持つ特殊な部隊「銀十字軍」の隊長職にあり、普段はウルトラクリニック78で働く[1][2]。
ウルトラ戦士たちの救護や看護活動が主任務で、戦闘を行うことはほとんどないが、『ウルトラマンタロウ』第3話でライブキングを倒した実績からも分かるように、戦闘力は決して低くはないが、攻撃技よりも特殊能力に優れており、戦闘で傷ついたウルトラ戦士たちの体と心を癒すことに力を注ぐ[2]。
子守唄は宇宙一上手いとされている。ウルトラマンタロウの実母であることがよく知られているが、他のウルトラ兄弟とは血縁関係はないとはいえ、ウルトラの父同様に大きな愛で彼らを優しく見守ることから、実母のように慕われて「母」と呼ばれている。ウルトラマンタイガの実祖母でもある。ウルトラセブンの母は実姉という設定も存在した[注釈 1]が、この設定は現在では使用されていない[3]。また、ウルトラマンAは孤児で、ウルトラの母に引き取られていたという設定もある。
本名は、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にてウルトラウーマン マリーと設定された[4]。
初登場した『ウルトラマンタロウ』で地球で行動する際に東光太郎の亡き実母と瓜二つの、通称「緑のおばさん」[注釈 2]の姿になることもあった。未来を見通す能力を備えており[6]、自身が東光太郎とタロウを合体させて地球防衛に就かせることを知っていた。または、「タロウの地球駐在の任に際しては前もって地球に潜入し、緑のおばさんの姿で実の息子を託すにふさわしい地球人を探していた」ともされている[7]。
初登場当時、“エンペラ星人率いる怪獣軍団と光の国で繰り広げられた戦争の際、負傷したウルトラの父(当時はまだ大隊長ではなかった)の看護を担当し、それがきっかけで恋愛関係になり結婚した”という馴れ初めが書籍[8]で語られている。
第1話、第2・3話、第19話、第20話、第24話、第40話、第53話に登場。
第1話では東光太郎の前に緑のおばさんの姿で現れ、ウルトラバッジと白いマフラーを与えた。光大郎は亡母と瓜二つだったことから「お母さん」と呼んでいる。その後、アストロモンスとの戦いで重傷を負った光太郎にタロウの命を与えた。
第2・3話では光太郎がライブキングに飲み込まれた際、救出のために地球に向かい(光太郎は第3話でZATに救出された)、その途中で光太郎の夢の中に現れて激励した。そして、光太郎がライブキングの下敷きになった瞬間に地球に到着し、光太郎を救出。タロウとともに宇宙空間でライブキングを倒した。初登場時にもかかわらず周囲の人物は母の名前を知っていた。
第19話では、第18話でバードンに敗れたタロウを蘇らせ、その際にキングブレスレットを授けた。タロウがバードンを倒した際に再び現れ、タロウ同様に第18話でバードンに敗れたゾフィーをウルトラの星に連れ帰った。
第20話ではフライングライドロンの子怪獣と戦うタロウに、母と子の愛を説いた。
第24話では、ムルロアに敗れた光太郎=タロウにウルトラベルの存在を教えた。
第40話では、タイラントを倒したタロウを祝福した。
第53話では光太郎の夢の中に現れ、彼の人生の転機となる変事件として、彼の恩人でもある白鳥船長がサメクジラに殺されることを予言し、それはタロウでも止められないと語りかける。やがて、一人の人間として生きることを決意した光太郎からウルトラバッジを受け取り、タロウに変身せずにバルキー星人を倒した彼にメッセージを送った[注釈 5]。
第53話の決定稿では登場していない[16]。
第39話にのみ登場。ウルトラ兄弟の一員となったウルトラマンレオとアストラを、ウルトラの父とともに見守っていた。
タイ国で仏像を護って死んだ少年・コチャンに、伝説の白猿ハヌマーンの命を授けた。
冒頭で他のウルトラ戦士とともに登場し、初代ウルトラマンが地球に旅立つのを見守った。未使用場面ではバルタン星人の宇宙船を爆破したウルトラマンの安否を気遣い、生存を他のウルトラ戦士とともに喜ぶ場面もあった。
グランドキングとの最終決戦に苦戦中のウルトラ6兄弟のもとへウルトラサインを送り、彼らにスーパーウルトラマンとなるよう指示する。
ほかのウルトラ戦士とともに天空魔と戦った。
ウルトラマンキングの誕生日を、ほかのウルトラ戦士とともに祝福した。
テレビシリーズのほかに、インターネット配信作品『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』に登場。
以下、時系列順に解説。
第10・11話では、ボガールモンスとの戦いで力尽きたハンターナイトツルギに新たな命を与え、本来の姿であるウルトラマンヒカリに転生させ、ウルトラマンとして生きるように諭した。
第27話で地球に「途方もない脅威」が迫っていることを察知したウルトラの父とともに、第29話でメビウスに光の国への帰還を命じた。しかし、メビウスを光の国へ帰すことはできなかった。
『ヒカリサーガ』SAGA3では、ウルトラの父やゾフィーとともにヒカリの活躍を見守った。
光の国に侵入したウルトラマンベリアルにウルトラの父が敗れ、タロウがベリアルの攻撃から自分たちを庇って倒れた後、自らもベリアルと戦うが、敗れてしまう。その後、ベリアルにプラズマスパークタワーを奪われてウルトラの父とともに凍り付いてしまうが、ウルトラマンゼロによってプラズマスパークタワーが光の国に戻ると復活した。
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第6話にてタロウの回想シーンに登場。ウルトラの父のようになれないことを悩む幼き日のタロウに、「父と同じようにはなれないが超えることはできる」と教えた。
ダークスパークウォーズでウルトラの父やウルトラ5兄弟とともにタロウを庇ってスパークドールズに変えられたが、第11話でタロウを光の中から激励した。
テレビ本編および劇場版に登場。
テレビ本編では第24話のみに登場。光の国からベリアル復活の兆候を感じ取り、ウルトラの父とともに不安そうな表情を浮かべていた。
劇場版『つなぐぜ!願い!!』では光の国からウルトラの父、ゾフィー、初代ウルトラマン、セブンとともにジード・ゼロ・オーブとギルバリスの戦いを見守っていた。
ウルトラウーマンマリーとして登場[20]。
ウルトラ大戦争で、ウルトラマンケン(ウルトラの父)と出会う[20]。光の国に代々伝わる聖剣ウルティメイトブレードを管理する一族の出身であったことが語られた[20]。
ウルトラの父にはテーマ曲は無いが、ウルトラの母には以下の2つのテーマ曲が存在する。
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