イェロギオフ・アヴェロフ (装甲巡洋艦)
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イェロギオフ・アヴェロフ (英語: Georgios Averof) はギリシャ海軍の装甲巡洋艦[1][注釈 1]。第一次世界大戦前にギリシャ王国がイタリア王国から購入した大型艦[注釈 2]。 ピサ級巡洋艦の準同型艦である[注釈 3]。艦名は、本艦の購入代金のうち1/3を寄付したギリシャの大富豪ジョージ・アヴェロフにちなむ[5]。
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「イェロギオフ・アヴェロフ」 | |
艦歴 | |
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発注 | オルランド社、リヴォルノ造船所 |
起工 | 1909年 |
進水 | 1910年3月12日 |
就役 | 1911年9月1日 |
退役 | 1952年8月1日 |
その後 | 博物館船として公開 |
除籍 | 1952年 |
性能諸元 | |
排水量 | 常備:9,832 トン 満載:10,100 トン |
全長 | 140.5 m 水線長:130 m |
全幅 | 22.2 m |
吃水 | 7.18 m |
機関 | ベルヴィール式石炭・重油混焼水管缶22基 +直立型四気筒三段膨張式レシプロ機関2基2軸推進 |
最大 出力 |
20,000 hp |
最大 速力 |
23.0 ノット |
航続 距離 |
12 ノット/2,672 海里 |
搭載 燃料 |
石炭:1,560 トン 重油:70 トン |
乗員 | 684名 |
兵装(就役時) | アームストロング Mark X 23.4 cm(47口径)連装速射砲2基 アームストロング 19.1 cm(45口径)連装速射砲4基 アームストロング 7.62 cm(40口径)単装速射砲16基 オチキス 4.7cm(43口径)単装機砲2基 45 cm水中魚雷発射管単装3基 |
兵装(1927年時) | アームストロング Mark X 23.4 cm(47口径)連装速射砲2基 アームストロング 19.1 cm(45口径)連装速射砲4基 アームストロング 7.62 cm(40口径)単装速射砲8基 アームストロング Marks III 7.62cm(45口径)単装高角砲4基 ヴィッカース 4cm(39口径)単装ポンポン砲4基 |
装甲 | 舷側: 200 mm(水線面上部主装甲)、80 mm(艦首尾部) 甲板: 51 mm(主甲板) 主砲塔: 160 mm(前盾)、140 mm(側盾)、140 mm(後盾)、- mm(天蓋) 副砲塔: 170 mm(前盾)、- mm(側盾)、- mm(後盾)、- mm(天蓋) バーベット部: 190 mm(最大厚) 司令塔: 180 mm(最大厚) |
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本艦は1911年の就役から現代まで現存する唯一の装甲巡洋艦である。ギリシャでは、その活躍から敬意を持って、「戦艦」(θωρηκτό) と通称されている。なお、イェロギオフ・アヴェロフは日本語での慣用で、ギリシャ語名はイェオールイオス・アヴェローフ (ギリシア語: Γεώργιος Αβέρωφ) である。特に、名前の部分が「フ」ではなく「ス」である点に注意。