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JR名古屋駅構内『ぴよりんSTATION カフェ ジャンシアーヌ』にて販売される洋生菓子 ウィキペディアから
「ぴよりん」は、東海旅客鉄道(JR東海)名古屋駅(愛知県名古屋市中村区名駅)構内のジェイアール東海フードサービスが運営する喫茶店「ぴよりんSTATION カフェ ジャンシアーヌ」にて2011年7月より「新・名古屋名物」として販売している、ひよこの形をした洋生菓子の名称[1]。正式名称は「名古屋コーチンのひよこプリン ぴよりん」(なごや - )。
愛知県産の名古屋コーチンの卵をふんだんに使ったカスタードプリンを、ババロアで包み、スポンジを粉末状にして散りばめて、ひよこの形に飾りつけたことから、「ぴよりん」と名づけられた[2]。完成までにおよそ7時間かかり、熱と振動に弱く、非常に繊細な仕上がりとなっている[3]。そのため、原型を維持した持ち帰りに神経と労力を要し、その運試しは「ぴよりんチャレンジ」と呼ばれ、SNSなどで結果が多数報告される[4]。個数は「1個、2個…」ではなく、口頭では「1ぴよ、2ぴよ…」と数え、文字表記は「羽」となる[5]。
名前の由来は、ひよこの鳴き声「ぴよぴよ」とプリンを組み合わせており、JR東海のICカード・TOICAのひよこのキャラクターを意識して作られた[6]。2000年から2011年、名古屋駅構内の喫茶店にて提供されていたシャチボンが終売(後に2022年6月に復活)となったことから、2010年よりシャチボンに代替する新商品開発が始まり、女性をターゲットとした「かわいくて丸いもの」をテーマに、熊やパンダなどを候補に挙げ、パティシエ2人と社員2人の計4人により進められた[7]。計画は難航したが、当時ジェイアール東海フードサービスに勤務していた女性パティシエが、「ひよこって丸くてかわいいと思いませんか?」と発言したことにより前途が開き[8]、2011年7月、JR名古屋駅構内のカフェ・ジャンシアーヌにて販売が開始された。当初は1日およそ20〜30羽程度が店頭にて販売されていた[6]。
発売から10周年の2021年6月、洋菓子店モンシェールのロールケーキ「堂島ロール」とぴよりんのコラボレーションをSNSにて告知[9]したことから徐々に話題を集め、芸能人が話題にしたことも相乗し、じわじわとその認知度が高まる[10]。同月29日、将棋の第62期王位戦7番勝負第1局が名古屋能楽堂にて開催された際、藤井聡太王位(対局当時)が午後のおやつに「ぴよりんアイス」を注文したことから全国的に注目を集め、ぴよりん公式サイトが一時サーバーダウンするほどのフィーバーに至る[11]。この「藤井効果」から、およそ1500〜1800羽へと増産[6]され、連日行列が並ぶほどの活況に沸く[12]。カフェ ジャンシアーヌは同年11月「ぴよりんSTATION カフェ ジャンシアーヌ」へと改称し、ドリンク・モーニングセット・ランチにもぴよりんをあしらったフードサービスを開始[13]。越境限定販売(おでかけぴよりん)は豊橋、浜松から、2022年には新横浜、2023年には大阪・梅田、東京・新宿へと遠征している[14][15]。
また、2022年以降は食品にとどまらず多角的にキャラクタービジネスを拡大している。
通常、洋生菓子の販売は上述の「ぴよりんSTATION カフェ ジャンシアーヌ」と「ぴよりんShop」(ぴよりんショップ)のみ[1]。スマートぴよ約より予約と決済を行うことで、待たずに購入することも可能。なお、「ぴよりん」はジェイアール東海フードサービスの登録商標(登録5471647他)である。
「ぴよりん」はこれまで、名古屋駅近くにあるジェイアール東海フードサービスが運営するケーキ工房で生産されていたが、2024年2月、建物規模の制限から製造能力の増強が難しくなっていることから、愛知県春日井市の勝川駅の南側・松新公園前に新たに「ぴよりん」専門の工場を建設し、「ぴよりん」の直売店も併設された。
JR東海の沿線名産品通販サイト「いいもの探訪」のキャラクターでもある[16]。
以下の情報は公式ホームページより[2]。
バレンタインデーやホワイトデー、雛祭り、七夕、ハロウィン、クリスマスの時期には、それに準拠した「ぴよりん」が期間限定で販売される。
また、愛知県産のイチゴを使用した「イチゴぴよりん」、愛知県西尾市産の抹茶(西尾茶)を使用した「抹茶ぴよりん」も年に1回販売される。
2011年(平成23年)9月、「平成23年度 愛知のふるさと食品コンテスト」で最優良食品に選ばれる[8]。2012年(平成24年)2月には「平成23年度 優良ふるさと食品中央コンクール」で農林水産省食料産業局長賞を受賞[17]。
食品、グッズはぴよりんSTATIONカフェ ジャンシアーヌ、ぴよりんshop、ぴよりんMARKETにて購入可能。
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