野母崎町(のもざきちょう)は、かつて長崎県の長崎半島の南端にあった町。西彼杵郡に属した。
概要 のもざきちょう 野母崎町, 廃止日 ...
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2005年1月4日に西彼杵郡香焼町、伊王島町、高島町、三和町、外海町と共に長崎市に編入された。
本項では現在の長崎市の一地区としての野母崎(のもざき)についても記述する。野母崎地区(長崎市役所野母崎地域センター[1]管内)の人口は5,262人(2018年2月末日時点、住民基本台帳)。
長崎半島の南端に位置する。
- 山:権現山、遠見山、殿隠山、二ノ岳、弁天山、堂山、城山
- 島嶼:樺島、田ノ子島、三ツ瀬
- 河川:黒浜川、新川、猪焼川、球磨川
- 港湾:脇岬港、古里港、野母漁港、樺島漁港
- 海域:樺島水道
野母崎町発足時に大字の新設や行政区名称末尾の「名」の文字の削除が行われた。2005年の長崎市編入と同時に町名設置を実施し、旧大字・行政区を引き継ぎ「町」を末尾に付してそのまま町名とする(但し、樺島のみ改称している)[3]。
さらに見る 1889年4月1日-1955年3月31日, 1955年4月1日-2005年1月3日 ...
1889年4月1日-1955年3月31日 |
1955年4月1日-2005年1月3日 |
2005年1月4日- |
現在 |
自治体名 |
名 |
自治体名 |
大字 |
名 |
自治体名 |
町名 |
高浜村 |
以下宿名 |
野母崎町 |
- |
以下宿 |
長崎市 |
以下宿町 |
以下宿町 |
黒浜名 |
黒浜 |
黒浜町 |
黒浜町 |
本村名 |
高浜 |
高浜町 |
高浜町 |
南越名 |
南越 |
南越町 |
南越町 |
野母村 |
-[* 1] |
野母 |
- |
野母町 |
野母町 |
樺島村 |
-[* 1] |
樺島 |
- |
野母崎樺島町 |
野母崎樺島町 |
脇岬村 |
-[* 1] |
脇岬 |
- |
脇岬町 |
脇岬町 |
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野母村・樺島村・脇岬村では他の彼杵地域の各自治体に見られる郷や名の行政区、及び大字を設置していなかった。このため、「□□村○○番地」のように村名の次に地番を表示する住所表記となっていた。
現在の町名
- 以下宿町(いがやど)
- 自治会: 以下宿
- 地区の北東部。西は五島灘に面する。国道499号が通る過疎の農漁業兼業地区。海岸線は変化に富み、海食景観の中に夫婦岩がある。
- 黒浜町(くろはま)
- 自治会: 黒浜
- 地区の北西部。西は五島灘に面する。奇岩怪石の海岸は自然の景勝地で、海岸沿いを国道499号が通る。農漁業兼業地区。
- 高浜町(たかはま)
- 自治会: 北野々串、南野々串、越地、毛首、大野、長野、山明、浦の迫、蔭平、浜添、古里
- 地区の中西部。西は五島灘に面する。国道499号が通る。農漁業兼業地区。平坦地で、花卉栽培もおこなう。高浜海水浴場がある。旧高浜地区の中心。
- 南越町(なんごし)
- 自治会: 南越、高浜出口
- 地区の南西部。西は五島灘に面する。海岸沿いを国道499号が通る。過疎の農漁業兼業地区。高浜地区の西端、野母地区に接する地区で、規模は比較的小さい。
- 野母町(のも)
- 自治会: 野母出口、深浦1〜3、北田、東端、東端5、野母四分団、馬場、角、寺山、田町、迫、向、釜ヶ浦1〜3
- 地区の南西部。長崎半島の南端で、東が脇岬・高浜(南越町)に接するほかは、五島灘・天草灘に囲まれる。野母崎地区の中心部で国道499号が通る。沿岸漁業基地としての役割も持つ。市役所野母崎地域センター、野母崎小学校、野母崎中学校、長崎大学薬学部薬草植物園などの施設が並ぶ。陸繋島状になっており、首の部分に住宅などが密集する。島の部分は権現山という山になっており、権現山自然公園として展望台が整備されている。
- 野母崎樺島町(のもざきかばしま)
- 自治会: 京崎町、喜儘町、仲ノ町、広浦町、宮の下、三軒屋町、熊野町、水ノ浦町、金比羅町、弁天町、江が浜町、浜ノ町、口ノ町、水崎町
- 2005年まで「樺島」だったが、長崎市中心部に樺島町があるため、「野母崎」をつけた。半島の先に浮かぶ樺島1島で1町。脇岬町との間に樺島大橋がかかり、本土と結ばれている。南東は天草灘を隔てて天草諸島や苓北町をのぞみ、北東は橘湾を隔てて島原半島をのぞむ。漁業地区で、沿岸漁業の基地となっている。町北部の漁港沿いに集落が密集する。国天然記念物オオウナギ生息地がある。特産品としてカラスミがある。
- 脇岬町(わきみさき)
- 自治会: 井上、下揚、諸町、片新町、山下、松原、木場
- 地区の東部。東西に長い町域を持つ。西部が地区の中心部で、漁港や、脇岬海水浴場があり、人口も比較的多い。中央部の井上(いかみ)地区に長崎県亜熱帯植物園がある。東部の木場地区は旧町境を挟んで三和町側にある木場(川原木場)と同名のため、岬木場とも呼ばれる。木場は野母崎町発足後に旧高浜小学校区に編入されたため、脇岬町であるが高浜地区とみなされる。国道499号の終点で、脇岬の中心部から木場を経由し三和方面へ向かう県道34号が町を縦断する。
- 中学校
- 小学校
2010年4月より上記4校の小学校が統合され、野母崎小学校となる。
祭事・催事
- のもざき伊勢えびまつり
- ペーロン大会
- 野母浦祭り
- 八幡神社まつり
- 祇園祭
- のもざき水仙まつり
- 千燈籠
2017年10月1日に野母崎行政センターから改称。
高浜村の残部(端島名)は高島町と合併し、新町制による高島町の一部となる。