西予市
愛媛県の市 ウィキペディアから
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せいよし 西予市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 四国地方 | ||||
都道府県 | 愛媛県 | ||||
市町村コード | 38214-1 | ||||
法人番号 | 4000020382141 | ||||
面積 |
514.34km2 | ||||
総人口 |
32,563人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 63.3人/km2 | ||||
隣接自治体 |
大洲市、八幡浜市、西宇和郡伊方町、宇和島市、上浮穴郡久万高原町、喜多郡内子町、北宇和郡鬼北町 高知県高岡郡檮原町 | ||||
市の木 | ブナ | ||||
市の花 | レンゲソウ | ||||
他のシンボル |
鳥 : ウグイス 魚 : アジ 昆虫 : ホタル 歌:いつの日も | ||||
西予市役所 | |||||
市長 | 管家一夫 | ||||
所在地 |
〒797-8501 愛媛県西予市宇和町卯之町3丁目434-1 北緯33度21分46秒 東経132度30分39秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
西予市は愛媛県の南予地方に位置し、2004年に東宇和郡4町の宇和町・野村町・城川町・明浜町と西宇和郡三瓶町の5町が新設合併して誕生した[1][2]。旧宇和町は江戸時代より宇和島藩の宿場町として栄え、その中心部の卯之町に残る歴史的景観は、重要伝統的建造物群保存地区として選定されている[3] ほか、JR四国予讃線卯之町駅や松山自動車道西予宇和インターチェンジがあり交通の利便性も高い。
愛媛県南部の広域流通拠点として発展が期待されているが、周辺部の人口減少に歯止めがかからず、人口は合併前後の15年間(1990年から2005年)で13.4%減少し、市制施行と同時に市域全体で過疎地域に指定されている[4]。
西予市は海から山まで東西に長い市域をもっている。西は宇和海に接し、東部は四国カルストを擁する山地で高知県と境を接している。多様な地形ゆえ2013年9月24日に日本ジオパーク委員会から日本ジオパーク(四国西予ジオパーク)の認定を受けた[5] 。
今後発生が予見されている南海トラフ巨大地震の際には、最大7mの津波が到達することが予想されている[6]。
旧東宇和郡の全町(4町)と西宇和郡の三瓶町とが合併したため、東西に横長い形をしている。東は高知県境の山々と接し、西は宇和海に面しており、その標高差は1,403m。その間に宇和盆地がある。
冬季には2m以上積雪する高原(大野ヶ原)から、温暖な海岸部、2つのダムの影響で霧の多い盆地など、多様な気候である。台風の季節には海岸部では高潮、高波などによる被害、山間部では豪雨による土砂崩れの被害が多い。海岸部と大野ヶ原では気温が10度以上違う日もある。
宇和(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 20.1 (68.2) |
22.6 (72.7) |
24.9 (76.8) |
29.0 (84.2) |
33.2 (91.8) |
34.9 (94.8) |
36.6 (97.9) |
38.2 (100.8) |
35.4 (95.7) |
32.5 (90.5) |
26.7 (80.1) |
22.3 (72.1) |
38.2 (100.8) |
平均最高気温 °C (°F) | 8.8 (47.8) |
10.2 (50.4) |
14.0 (57.2) |
19.4 (66.9) |
24.1 (75.4) |
26.7 (80.1) |
30.7 (87.3) |
32.0 (89.6) |
28.4 (83.1) |
22.9 (73.2) |
17.1 (62.8) |
11.3 (52.3) |
20.4 (68.7) |
日平均気温 °C (°F) | 4.3 (39.7) |
5.2 (41.4) |
8.5 (47.3) |
13.5 (56.3) |
18.2 (64.8) |
21.8 (71.2) |
25.8 (78.4) |
26.6 (79.9) |
23.0 (73.4) |
17.2 (63) |
11.6 (52.9) |
6.3 (43.3) |
15.2 (59.4) |
平均最低気温 °C (°F) | 0.1 (32.2) |
0.5 (32.9) |
3.1 (37.6) |
7.6 (45.7) |
12.8 (55) |
17.9 (64.2) |
22.1 (71.8) |
22.6 (72.7) |
18.9 (66) |
12.5 (54.5) |
6.8 (44.2) |
2.0 (35.6) |
10.6 (51.1) |
最低気温記録 °C (°F) | −9.1 (15.6) |
−12.0 (10.4) |
−5.9 (21.4) |
−2.2 (28) |
1.9 (35.4) |
7.6 (45.7) |
12.4 (54.3) |
14.8 (58.6) |
7.4 (45.3) |
1.0 (33.8) |
−2.0 (28.4) |
−8.2 (17.2) |
−12.0 (10.4) |
降水量 mm (inch) | 76.1 (2.996) |
94.8 (3.732) |
139.1 (5.476) |
152.1 (5.988) |
189.0 (7.441) |
311.0 (12.244) |
282.7 (11.13) |
140.3 (5.524) |
197.8 (7.787) |
125.0 (4.921) |
101.5 (3.996) |
91.0 (3.583) |
1,927.5 (75.886) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 10.4 | 10.1 | 11.6 | 10.2 | 9.4 | 13.6 | 10.8 | 8.9 | 10.3 | 8.3 | 8.8 | 11.0 | 124.4 |
平均月間日照時間 | 107.9 | 126.5 | 162.5 | 186.7 | 200.1 | 136.2 | 188.2 | 215.3 | 159.1 | 166.3 | 130.4 | 104.7 | 1,873.8 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[7] |
西予市の一帯はその大半が秩父帯に属している。城川町中津川地区には石灰岩の多い地域に流れる石灰成分が沈殿、堆積して形成された「トゥファ」がある。長さ280mに達し日本最大級とされ、西予市文化財に指定されている。また日本三大カルストのひとつ、四国カルストの一部でもある大野ヶ原は緑の草原に白い石灰岩がとても美しい。小松には四国では最大級とされる洞窟、羅漢穴がある。人がたどり着ける長さは700m程度。
2014年3月14日午前2時6分に発生した伊予灘を震源(深さ約78キロ、マグニチュード6.2)とする地震で震度5強を記録した。
「西予」とは伊予(愛媛県の旧国名)の西部地域を指す言葉である。
愛媛県は東予・中予・南予の3地域に分けられるが、天気予報の影響などにより「南予=宇和島」のイメージが強かった。そのため、八幡浜市・大洲市・喜多郡・西宇和郡・旧東宇和郡(西予市成立で消滅)をあわせた広域市町村圏組合で、全体の地域を指す言葉として「西伊予」が発案され、観光キャンペーンや広報紙等に用いていた。また、八幡浜市・大洲市は天気予報で「西予」を設けてほしいという動きを起こしたが実現していない。このため、地域全体を指す(はずであった)地域名をそのうちの一地域のみが称することに対して、当初の西予市以外の関係者には、抵抗感もあった。県内では同様の問題が東予市にもあったが、こちらは市町村合併により西条市の一部になった。
産業基盤は弱く、経済力は乏しい[4]。
かつては、農村の物資の集散地として、宇和地区(卯之町)、野村地区等に集積があったが、特に野村地区については交通の発達や農村経済の疲弊と共に衰退している。宇和地区については、旧宿場町としての姿は歴史的町並みの残る中町以外では、むしろ沿道サービス業が発達し、近隣から買い物客等を集めている。経済は第一次産業が中心で、製造業の集積は乏しい。詳細はそれぞれの旧町のページ参照。
製造品出荷額等(従業員4名以上の事業所)は2017年現在244億円となっており、食料品、窯業が上位を占めている[16]。食料品では水産練製品、酒造などの工場が立地しており、2019年にはちぬやホールディングスが市内に四国工場を設置し冷凍食品の製造を行っている。
集配局
非集配局
西予郵便区
三瓶郵便区
野村郵便区
簡易郵便局
西予市域は高度経済成長の時期にあたる1960年代以降、人口流出(社会減)による人口減少に見舞われていた。しかし、旧宇和町は交通の結節点という地の利を活かして東宇和郡における商業・サービス業の拠点性を高めたことにより、1970年代以降は人口1万7000前後を維持していた。そのため、西予における旧宇和町の人口比率は上昇傾向にあり、1960年には旧5町で旧宇和町が占める人口比率は28.7%だったのが、2015年には42.6%にまで上昇した。2060年にはそれが65.0%に達するという予測もあり、今後も旧宇和町への人口集約が進むと予想されている。
2013年では、125人の社会減(転入920人,転出1045人)で、人口流出が起きている。首都圏・京阪神との人口移動はほぼ釣り合っており、八幡浜・大洲など南予の主要都市に対しては社会増である。社会減の大部分は松山市との間で生じており、132人の転出超過が生じていた。
西予市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 西予市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 西予市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
西予市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
2009年3月31日、西予市・西予市教育委員会は市内に27校ある小学校の統廃合を進め、2021年度までに9校とする再編計画案をまとめ発表した[17]。その内訳は、明浜、宇和上、宇和町、宇和下、野村、大野ヶ原、惣川、城川、三瓶の各校(仮称含む)であり、旧宇和町と旧野村町以外は旧町1学校とする再編案となっている[注 1]。
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各節の表記において「旧○○町」という表現を幾度か用いているが、これはあくまで出身地等において該当する旧自治体名を明確にするためである。合併以前は4町の東宇和郡(宇和・野村・明浜・城川)と1町の西宇和郡(三瓶)だったが、「○○郡」と言う住所表記が合併後は5町すべてにおいて「西予市」になったものであり、郡表記が市表記になってもそれまでの町名は各町そのままである[20]。
町外の人間に「宇和町は卯之町とも呼ぶ」「宇和町=卯之町」と誤解される場合があるが、西予市宇和町(うわちょう)という町の中の中心地域の名称が「卯之町(うのまち)」なだけで、これは○○町と言う表記の地名ゆえの紛らわしさによるものである。「西予市卯之町」という住居表示は存在しないため、卯之町にある住所は「西予市宇和町卯之町○丁目○の○○番地」等と記載するのが正しい。ただし、同町の小学校は宇和町小学校と表記して「宇和町(うわまち)小学校」と読む。
全域で0894。ただし三瓶町とそれ以外の地域では単位料金区域 (MA)が異なる。
相互の通話・通信は隣接扱いとなり、ダイヤルする場合も市外局番からダイヤルする必要がある。
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