猿ヶ馬場山 (岐阜県)
岐阜県の山 ウィキペディアから
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前衛峰の帰雲山は、1585年(天正13年)11月29日に発生した天正大地震により山崩れを起こし、庄川沿いの山麓にあった帰雲城が一夜で埋め尽くされ多くの被害が出た[2][3][4]。1998年(平成10年)4月1日に、周辺の天生湿原を含む山域は岐阜県により天生県立自然公園に指定された[5][6]。日本三百名山[2]及びぎふ百山[7] のひとつである。
山名の由来は、山頂がなだらかで広く[4]猿の遊び場にふさわしいためであるとする説がある[8][9]。天生峠周辺に生息するニホンザルの大群にまつわる伝説の舞台になったためであるとする説もある[9]。
豪雪地帯にあるため、春先山頂には多くの残雪があり春山登山の対象となっている。残雪期の雪上のなだらかな広い山頂からは、北アルプス、御嶽山及び白山などの360度の好展望を得ることができる。白川郷の萩町集落の明善寺の横から近年開設された唯一の登山ルートがある[8][9]。山頂付近の登山道は明確でない。このため春先の残雪を利用して山スキーやスノーシューで登られることがある。宮谷の上流部には林道があり、その先の宮谷源流部にはワサビ田がある。稜線に合流した先のピークが、電波施設のある帰雲山がある。この下部は、ブナやダケカンバなどの広葉樹林帯である。東側に延びる曲がりくねった稜線に沿った尾根の先に平らな山頂があり、オオシラビソなどの針葉樹林に覆われている。
飛騨高地の最高峰であり、三等三角点(点名が「猿ケ馬場」、標高1,827.42 m)が山頂の0.7 km西北西にある[10]。西側には、前衛峰の帰雲山がある。西側には庄川を挟んで、両白山地が対峙している。
北側に大野郡白川村と飛騨市河合町を結ぶ国道360号が通り、北側の山腹を東海北陸自動車道の飛驒トンネルが貫いている[11]。北西の山腹には宮谷林道などが敷設されている。
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