咲来駅
北海道中川郡音威子府村にある北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
北海道中川郡音威子府村にある北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
咲来駅(さっくるえき)は、北海道中川郡音威子府村字咲来にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。事務管理コードは▲121829[2]。電報略号はクル。駅番号はW60。
所在地名より。アイヌ語の「サクル(sak-ru)」(夏・道)に由来する[6]。夏季に現在の咲来峠を越えてオホーツク海側へ出る交通路であったことによる[6]。
周辺の駅と同様に、かつて林業が盛んであった頃は周辺や咲来峠筋の山林から切り出された木材の出荷駅として栄え、稚内方面に向かって左側に木造駅舎とその横の稚内側に荷物積卸場、駅舎の反対側に貨物積卸場を持ち、駅舎を中心とする千鳥状の単式ホーム2面2線と、荷物積卸場へ稚内側から引込み線、外側に貨物積卸用の副本線をそれぞれ有する一般駅であった。
その後、荷物及び貨物取扱い廃止により貨物線の撤去、無人化に伴い駅舎側ホームに棒線化及び旧駅舎の撤去と待合室の設置が行われ、単式ホーム1面1線の無人駅となった。
乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員(人) | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1954年(昭和29年) | 40,025 | 110 | [7] | ||
1958年(昭和33年) | 41,028 | 112 | |||
1963年(昭和38年) | 65,434 | 179 | |||
1964年(昭和39年) | 65,187 | 178 | |||
1971年(昭和46年) | 116 | [5] | |||
1972年(昭和47年) | 105 | ||||
1973年(昭和48年) | 95 | ||||
1974年(昭和49年) | 90 | ||||
1975年(昭和50年) | 82 | ||||
1976年(昭和51年) | 76 | ||||
1977年(昭和52年) | 71 | ||||
1978年(昭和53年) | 57 | [8] | |||
2004年(平成16年) | 3 | [5] | |||
2015年(平成27年) | 「10名以下」 | [JR北 2] | |||
2016年(平成28年) | 1.4 | [JR北 3] | |||
2017年(平成29年) | 0.4 | [JR北 4] | |||
2018年(平成30年) | 0.2 | [JR北 5] | |||
2019年(令和元年) | 0.2 | [JR北 6] | |||
2020年(令和 | 2年)0.4 | [JR北 7] | |||
2021年(令和 | 3年)0.4 | [JR北 8] | |||
2022年(令和 | 4年)0.4 | [JR北 9] | |||
2023年(令和 | 5年)0.4 | [JR北 10] |
咲来の集落がある。現在は夏季にライダーハウスとして使用される日本通運の建物や、大きなメインストリートなどに、かつて明治時代に真っ先に駅逓が置かれて稚内方面開拓の中継あるいはオホーツク沿岸の枝幸町との交通の要衝となった集落の繁栄が偲ばれる。
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