北のカナリアたち
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東映創立60周年記念作品。湊かなえ原作の短編集『往復書簡』に所収された「二十年後の宿題」を原案としている[2]。監督は阪本順治。吉永小百合の116本目の出演作品である。行定勲の「北の零年」(2005年)、滝田洋二郎監督の「北の桜守」(2018年)と本作はいずれも北海道を舞台にした吉永主演の映画であることから、「北の三部作」と呼ばれる。
撮影は2011年12月1日にクランクイン、札幌、稚内、サロベツ、利尻島、礼文島において約2カ月にわたり冬パートの撮影が行われ、利尻島、礼文島での撮影は記録的な吹雪に遭遇するなど自然の猛威にさらされた[3]。2012年7月1日より利尻島、礼文島で夏パートの撮影を再開[3]、7月18日の礼文島での撮影を最後にクランクアップした[4]。小学校の撮影には既存の分校を撮影に使う案もあったが、平屋の木造校舎というイメージに合う建物が見つからなかった。木村大作は島の自然を捉えることにこだわり、利尻富士の見える候補地にセットを作ることを進言した。このセットは撮影後も保存され、2013年7月27日に「北のカナリアパーク」として一般公開された[5]。
2012年11月3日に全国330スクリーンで公開され、11月3、4日の初日2日間で興収1億8,039万1,800円、動員16万4,924人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった[6]。
第36回日本アカデミー賞 では、最多タイとなる12部門で優秀賞を受賞、うち3部門で最優秀賞を受賞した。その他の受賞については受賞歴を参照。
2013年12月15日、テレビ朝日系列の『日曜洋画劇場』枠において、地上波初放送された。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
北海道の最北端の離島で分校の小学校教師を務める川島はるは、鈴木信人、酒井真奈美、生島直樹、安藤結花、藤本七重、松田勇の6人の教え子に歌の才能を見出し、合唱を指導する事によって交流を深めていった。
しかし、ある夏の日、はるが生徒たちと行ったバーベキューで悲しい事故が起き、はるは夫の行夫を失い、子供たちは心に深い傷を負ってしまう。はるは6人の教え子を残し、後ろ髪を引かれる思いで島を去った。
20年後、東京で働くはるのもとに思わぬ知らせが飛び込んで来る。6人の教え子の1人、鈴木信人がある事件を起こしたというのだ。
はるは島に再び足を踏み入れる事を決意する。
6人の小学生時代を演じる子役は、約3100名の中からオーディションで選ばれた[7]。
第36回日本アカデミー賞では、最多タイとなる12部門で優秀賞を受賞、うち3部門で最優秀賞を受賞した。
映画のコミカライズ版として単行本化された。
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