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『レヴェナント: 蘇えりし者』(レヴェナント:よみがえりしもの、原題:The Revenant)は、2015年のアメリカ合衆国のアクションドラマ映画である。原作はマイケル・パンクの小説『蘇った亡霊:ある復讐の物語』で、アメリカの西部開拓時代を生きた実在の罠猟師ヒュー・グラスの半生と、彼が体験した過酷なサバイバルの旅を描いている。
レヴェナント: 蘇えりし者 | |
---|---|
The Revenant | |
監督 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
脚本 |
マーク・L・スミス アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
原作 |
マイケル・パンク 『蘇った亡霊:ある復讐の物語』 |
製作 | アーノン・ミルチャン、他 |
製作総指揮 | ブレット・ラトナー、他 |
出演者 |
レオナルド・ディカプリオ トム・ハーディ |
音楽 |
坂本龍一 アルヴァ・ノト |
撮影 | エマニュエル・ルベツキ |
編集 | スティーヴン・ミリオン |
製作会社 |
リージェンシー・エンタープライズ ラットパック=デューン・エンターテインメント |
配給 | 20世紀フォックス映画 |
公開 |
2015年12月25日(プレミア公開) 2016年1月8日 2016年4月22日 |
上映時間 | 156分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
アリカラ語 英語 フランス語 ポーニー語 |
製作費 | $135,000,000[2] |
興行収入 |
$532,950,503[1] 10.8億円[3] |
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが監督を務める。レオナルド・ディカプリオが主演を務め、トム・ハーディと『インセプション』以来5年振りの共演をした。イニャリトゥ、ディカプリオとも、本作品でそれぞれアカデミー賞を獲得した。イニャリトゥは2度目のアカデミー監督賞、ディカプリオは5度目のノミネートにして初のアカデミー主演男優賞。
リチャード・C・サラフィアン監督作品の『荒野に生きる』とモデルが同じでもある。
1823年、アメリカ北西部の極寒地帯。米国の毛皮ハンターの一団は先住民の襲撃を受け、筏のような船で川を下って撤収した。地元民のヒュー・グラスは、先住民だった妻の忘れ形見である息子ホークを連れてガイドとして同行していた。下流の先住民を避けて、船を捨て山越えルートで進む最中、グラスは見回り中に子連れの熊に襲われ重傷を負った。隊長のアンドリュー・ヘンリーは瀕死のグラスを残して出発することを決断し、彼の最期を看取り埋葬する者として、ホークとジョン・フィッツジェラルド、若いジム・ブリッジャーが残ることになった。危険な任務を嫌い、他の2人が居ない隙にグラスを殺そうとするフィッツジェラルド。ところがホークに見つかり銃を向けられて、返り討ちに殺してしまう。一部始終を見ていたが動けないグラスは奇跡的に一命をとりとめ、折れた足を引きずり這いながらフィッツジェラルドを追い始めた。
重傷の身で数々の苦難を乗り越え、息子を殺したフィッツジェラルドを殺すという一念で、毛皮ハンター達の基地であるカイオワ砦に辿り着くグラス。だが、直前にグラスの生存を知ったフィッツジェラルドは、隊長の金庫から金を奪い、逃走した後だった。直ちに後を追うグラス。追跡の末の死闘を経て、グラスは息子の仇を討ち果たした。
※括弧内は日本語吹替
キャスト、スタッフが明らかにしているところによれば、自然光での撮影、それも特にマジックアワーと呼ばれる1日1時間半程度の黄昏時の撮影にこだわり、撮影セットは東向きの「朝用」と西向きの「夕方用」の2種類が用意された。また、劇中に登場する砦のセットは「全方位どこを写しても自然に見える」ことを目指して制作された。時系列に沿って「順撮り」で撮影していたため、当初撮影したカナダでは、予想以上の暖冬であったこともあり、撮影中に雪が早々に溶けてしまった。そこで、季節が反対の南米の高地に移動して撮影が続行され、ロケ期間は9ヶ月に及んだ。撮影は極地で行われ、凍った川に入ったり、実際に生肉を食い、動物の死体の中で眠る等、過酷なものであった[要出典]。
音楽を担当した坂本龍一は、監督からオファーが来た時、癌の闘病のため仕事を休んでいた時期だった。しかし、坂本がイニャリトゥ監督のファンであり、これまでの監督の作品も好きだったため、「イニャリトゥのオファーでは断れない」と、この仕事を引き受けた。その様子は映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」の中で自ら語っている。
年 | 映画賞 | 賞 | 対象 | 結果 |
---|---|---|---|---|
2015 | 第36回ボストン映画批評家協会賞 | 主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 受賞 |
第19回オンライン映画批評家協会賞[5][6] | 主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | ノミネート | |
撮影賞 | エマニュエル・ルベツキ | ノミネート | ||
編集賞 | ノミネート | |||
第19回トロント映画批評家協会賞 | 主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 次点 | |
2016 | 第73回ゴールデングローブ賞[7][8][9] | 映画作品賞 ドラマ部門 | 受賞 | |
映画作品賞 ドラマ部門 主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 受賞 | ||
監督賞 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ | 受賞 | ||
作曲賞 | 坂本龍一 アルヴァ・ノト |
ノミネート | ||
第21回クリティクス・チョイス・アワード[10][11] | 主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 受賞 | |
作品賞 | ノミネート | |||
監督賞 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ | ノミネート | ||
助演男優賞 | トム・ハーディ | ノミネート | ||
第36回ロンドン映画批評家協会賞[12] | 英国/アイルランド男優賞 | トム・ハーディ | 受賞[注 1] | |
第27回アメリカ製作者組合賞[13] | 映画部門作品賞 | ノミネート | ||
第66回アメリカ映画編集者協会 エディ賞[14] | ドラマ映画部門 | ノミネート | ||
第22回全米映画俳優組合賞[15] | 主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 受賞 | |
第68回全米監督組合賞[16][17] | 長編映画部門 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ | 受賞 | |
第43回アニー賞[18] | キャラクターアニメーション賞 (実写作品) |
受賞 | ||
第69回英国アカデミー賞[19] | 作品賞 | 受賞 | ||
監督賞 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ | 受賞 | ||
主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 受賞 | ||
撮影賞 | 受賞 | |||
音響賞 | 受賞 | |||
第30回全米撮影監督協会賞[20] | 映画部門 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ | 受賞 | |
第20回サテライト賞[21][22] | 主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 受賞 | |
作品賞 | ノミネート | |||
監督賞 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ | ノミネート | ||
脚色賞 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ マーク・L・スミス |
ノミネート | ||
第52回アメリカ映画音響協会賞[23] | 実写映画部門 | 受賞 | ||
第88回アカデミー賞[24][25] | 監督賞 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ | 受賞 | |
主演男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 受賞 | ||
撮影賞 | エマニュエル・ルベツキ | 受賞 | ||
作品賞 | ノミネート | |||
衣装デザイン賞 | ジャクリーン・ウェスト | ノミネート | ||
編集賞 | スティーヴン・ミリオン | ノミネート | ||
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 | ノミネート | |||
美術賞 | ノミネート | |||
音響編集賞 | ノミネート | |||
視覚効果賞 | ノミネート | |||
第63回ゴールデン・リール賞[26] | 映画(英語)音響効果部門 | 受賞 | ||
エンパイア賞 2016 [27] | 作品賞 | 受賞 | ||
MTVムービー・アワード 2016 [28] | 最優秀男優賞 | レオナルド・ディカプリオ | 受賞 | |
最優秀ファイト賞 | ヒュー・グラス vs 熊 | ノミネート | ||
最優秀TRUE STORY賞 | ノミネート | |||
2017 | 第59回グラミー賞[29] | 最優秀スコア・サウンドトラック・アルバム(映像作品) | ノミネート | |
第40回日本アカデミー賞[30] | 最優秀外国作品賞 | ノミネート |
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