ブラビア (BRAVIA)とは、ソニー (2014年7月まではソニー(初代法人) 、2019年3月まではソニービジュアルプロダクツ 、2021年3月まではソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ )から開発 ・発売 されているデジタル ハイビジョン テレビ 及び法人向けディスプレイのブランド名。
本ブランド名は、日本国外においても用いられているが、本項では主に日本国内における製品について記載する。
BRAVIAはBest Resolution Audio Visual Integrated Architecture の略称で、2005年 8月にソニーの経営不振の主要な原因になっていたテレビ部門の復活をこめて、ブランド変更された。以前のブランド名はWEGA であった。一方、同社の業務用液晶カラービデオモニターのブランド名は「LUMA 」(ルーマ)である。韓国 サムスン電子 との合弁会社S-LCD (韓国 牙山市 )で生産する液晶パネル 及び液晶モジュールを使用することで、短期間で液晶テレビ の供給体制を整えた。
2005年の年末商戦 で成功し、シャープ のシェアを圧迫するまでに売上が回復した。国内では「液晶はシャープ 」のイメージが強く、AQUOS が圧倒的に強いが、海外ではソニーのブランド知名度の方が高く、2006年の液晶テレビ世界シェア(金額ベース)1位はソニーだった。
2007年 にはフルスペックハイビジョンのラインナップ拡充が遅れたためシェアを落としたが、同年9月に市販品としては最大の70V型を含むフルHDの15製品を一挙に発売した。また、2008年3月にはソニー最小の16V型を発売した。
2008年 2月26日 にはソニーは、シャープが堺市 の堺泉北臨海工業地帯 に建設する液晶パネル工場(→シャープ堺工場 )にソニーが資本参加すると発表した。新工場の建設と運営を堺ディスプレイプロダクト (SDP/シャープとソニーの合弁会社)が行なう形となる[1] 。ソニーはサムスンからの提携から撤退し、SDPから液晶パネルの供給を受ける。
リアプロジェクションテレビ (リアプロ)はフルスペックハイビジョンのSXRDパネルを採用し、色域 や応答速度、コントラスト を従来モデルより引き上げたAシリーズと透過型小型液晶パネルを使用した廉価版のEシリーズがあるが、2007年11月までに全機種生産終了し、ソニーは長年生産してきたリアプロから撤退した(2008年9月には、大手メーカーで最後までリアプロを製造していたビクターも撤退し、事実上日本国内からリアプロが消滅した。)。
TVCMには女優の北川景子 を起用している。それ以前は女優の篠原涼子 とミュージシャンの矢沢永吉 を起用しており、篠原はV5およびEX700シリーズ、矢沢はF5、W5シリーズとモデルによって使い分けていた時期もあり、以降は川口春奈 が起用されていた。また、2010 FIFAワールドカップ オフィシャルテレビ[2] ということもあって、サッカー日本代表 ・内田篤人 (鹿島アントラーズ )を起用したCMもあった。
2018年10月より、ブラビアをはじめとするソニー製品は日立チェーンストール でも販売されている[注釈 1] 。
4K・8Kチューナー内蔵機種は「ACASチップ」を本体に内蔵しており、デジタル放送視聴時に必須となる「B-CASまたはmini B-CASカード」を紛失・損傷する心配が解消されている。なお4Kチューナー非搭載の40V型以上モデルは2017年限りで生産を完全終了(4K非対応の現行モデルは、フルサイズB-CASカードを用いる2017年発売パーソナルモデル「KJ-32W500E」のみ。今後在庫品限りで販売を終了し、パーソナルモデルとフルHDテレビの生産から完全撤退して4K/8Kチューナー内蔵テレビのみの生産へ一本化予定)。4K非搭載大型テレビ生産からの完全撤退はソニーが国内大手メーカーで初となった。BDレコーダー一体型モデルと(モニター・チューナー分離型)無線伝送式「プライベートブラビア」は生産されておらず、小型の「ブラビアワンセグ」とBDプレーヤー一体型ポータブルブラビア「BDP-Z1」は2017年限りで販売を終了している。またFDK に生産委託していたソニーブランド乾電池 は2019年7月限りで販売終了となったため、リモコン用お試し乾電池はパナソニック・マクセル ・東芝ライフスタイル などの他社より供給を受けている。
2022年以降発売機種はアナログAV入力端子が「映像・音声一体型ミニジャック」へ変更されたため、接続には市販の「RCAピンプラグ - 映像・音声一体型ミニジャック変換ケーブル」が別途必要。2024年モデル「XR90/80/70・A95L・X90L/80L・X75WL・A90K・X90K・X85K各シリーズ」からはアナログAV入力端子 が全廃され、HDMI端子のない従来型アナログ再生機器が接続できなくなっている。
ソニー純正テレビ台(アンプ・スピーカー付き「ラックシアター」も含む)の生産はブラウン管テレビ終焉と共に終了したため、ソニー製品取扱店ではハヤミ工産 (「TIMEZ」ブランド)・朝日木材加工などの他社製テレビ台を仕入れている(ソニー製ホームシアターシステム現行モデルは、サブウーハー付きシアターバーのみ)。
高画質エンジン
2010年までは生産された大部分の機種に、アナログ映像からハイビジョン映像まで様々な映像信号をリアルタイムに解析し、高コントラストで精細感のある映像を作り出す『ブラビアエンジン』を搭載。2011年からはデジタル放送完全移行に合わせて、超解像技術を応用した新エンジン『X-Reality』を搭載し、上位モデルのみ『X-Reality』に「XCA7」チップを搭載した『X-Reality PRO』を採用する。後に、『X-Reality』プロセッサーと「XCA7」チップは『X-Reality PRO』プロセッサーに集積化、テレビの4K化に伴い『4K X-Reality PRO』へと進化。2015年からは4Kモデルを中心に『4K X-Reality PRO』、「トリルミナスディスプレイ」、「X-tended Dynamic Range」を統合した『X1』プロセッサーを搭載する。2016年のZ9Dシリーズよりフラッグシップモデル向けに『X1 Extreme』プロセッサーを搭載し、2017年モデルには『HDR X1』を殆どのモデルに搭載する。2018年には『X1 Extreme』の後継として『X1 Ultimate』を発表。2021年には脳のように処理する認知特性プロセッサー『XR』を発表した。
ブランド名変更に伴い、名称も『ベガエンジン』から『ブラビアエンジン』に変更。
『X-Reality 』、『X-Reality PRO 』 - 2011年モデル以降。
超解像技術搭載、画質の改善。2011年と2012年の上位モデルのみ『X-Reality』チップと「XCA7」チップとのデュアル構成による『X-Reality PRO』が搭載され、『X-Reality』の機能にデータベース型複数枚超解像処理機能が追加。
『X-Reality PRO 』 - 2013年モデル以降。
『X-Reality PRO』の機能を1チップに集積化。処理速度の向上。ノイズ低減処理、「カラーマネジメント」が追加。
『4K X-Reality PRO 』 - 2014年4Kモデル。
4K仕様に最適化、処理速度の向上。それ以外は『X-Reality PRO』に準ずる。
『8K X-Reality PRO 』 - 2020年8Kモデル[注釈 2] 。
8K仕様に最適化、処理速度の向上。それ以外は『X-Reality PRO』に準ずる。
『4K X-Reality PRO』、「トリルミナスディスプレイ」制御機能、「X-tended Dynamic Range」を1チップに集積化。処理速度の向上。後期ロットでは「X-tended Dynamic Range PRO」を搭載し、「Slim Backlight Drive」に対応。
『X1 Extreme 』 - 2016年以降、Z9Dシリーズ、A1シリーズなどの4K液晶・4K有機ELテレビ上位モデルに搭載。
『X1』の後継チップ。『X1』比40%の処理速度向上、「Super Bit Mapping 4K HDR」、「HDRリマスター」、「デュアルデータベース解析」が追加。「Backlight Master Drive」対応。
『X1 Extreme』のコストダウンチップ。「HDRリマスター」搭載。「Slim Backlight Drive+」対応。2021年モデルからは彩度/色相/明度を3次元で検出する「トリルミナス プロ」が搭載された。
『X1 Ultimate 』 - 2018年以降、Z9Fシリーズ、A9Fシリーズなどの8K/4K液晶・4K有機ELテレビ上位モデルに搭載。
『X1 Extreme』の後継チップ。『X1 Extreme』比2倍の処理速度向上、8K HDRまでの映像処理能力を備える。「オブジェクト型超解像処理」が追加。「HDRリマスター」の強化、デュアルデータベース分析の「ノイズリダクション精度」の精度向上、「Netflix画質モード」、「CalMAN for ブラビア(オートキャリブレーション機能)」対応。
『XR 』 - 2021年以降、A90Jシリーズ、X95Jシリーズなどの4K液晶・4K有機ELテレビ上位モデル(ブラビアXR)に搭載。映像・音響総合プロセッサー。
『X1 Ultimate』より処理性能を更に強化。流れている映像をリアルタイムにプロセッサーで解析し、特に視聴者が注目する部位を引き立たせるような高画質化処理を行う。
映像面では『XR Picture』と称し、彩度/色相/明度を3次元で検出する『XR トリルミナス Pro[注釈 3] 』・HDR信号などの10bit映像を14bit相当の階調表現にして出力する『XR Smoothing』の『XR Color』、高コントラストの『XR OLED Contrast Pro(有機ELモデル) [注釈 4] 』『XR Contrast Booster(液晶モデル)』・HDR相当までアップコンバートする『XR HDR Remaster』の『XR Contrast』、超解像度技術の『XR Clarity』『XR 4K アップスケーリング』、残像感を低減する『XR Motion Clarity』を搭載。
音響面では『XR Sound』と称し、信号処理を浮動小数点(32bit-float)で行うようになり、歪みのないクリアな音を出力できるようになった。モノラル音声以外のあらゆる音源を5.1.2chに変換する『3Dサラウンドアップスケーリング』機能が追加され、ボイスズーム機能も人の声の特徴を検出して的確に母音・子音の違いを認識し、それぞれを適切に強調するアルゴリズムを搭載した『ボイスズーム2』となった[3] 。
高画質機能
大部分のモデルでは倍速液晶 技術『モーションフロー』を搭載する。『モーションフロー』は、1/60秒(60i)のコマとコマとの間に発生する「ぼやけ」を補正して補間映像を生成する『IBリダクション機能』を業界で初めて搭載した。
また倍速液晶技術に関しては、1/60秒(60i)のコマとコマとの間に3コマの補間映像を生成し挿入する、世界初の4倍速液晶技術が2008年にBRAVIAに搭載され、現在も上位モデルを中心に普及している。
2018年モデルの液晶テレビからは『モーションフロー』の進化形として、倍速パネルとLEDバックライト制御(部分駆動制御+発光時間の最適化)を組み合わせた『X-Motion Clarity』を搭載している。有機ELテレビのX-Motion Clarityにおいては、有機ELパネルの発光エリアを高密度制御する形で2020年モデルのA9SとA8Hシリーズから搭載された。
一方で、4Kモデルの発売に合わせて「トリルミナスディスプレイ」と「X-tended Dynamic Range」を搭載している。
さらにLEDバックライト制御機能では、エッジ型には「Slim Backlight Drive+」が、直下型を採用したZ9シリーズには「Backlight Master Drive」を搭載している[注釈 5] 。
高音質機能
アコースティックサーフェス - 2017年以降の有機ELモデル。
A1シリーズ以降の全ての有機ELテレビのモデルに搭載。2019年モデルより「アコースティックサーフェスオーディオ」に改称。A9Gシリーズには上位の「アコースティックサーフェスオーディオ+」が搭載される。2021年モデル以降は「アコースティックサーフェスオーディオ+」を搭載。
最大の特徴は、アクチュエーターとサブウーファーを使用してパネル全体が振動してスピーカーユニットとして機能する点である。他社も同様の方法を採用しているが、ソニーは過去にフルコンデンサー型スピーカー「SS-R10」やサウンティーナ「NSA-PF1」を開発・発売した実績があり、これらのノウハウが生かされている点が他社と大きく異なる。
アコースティックマルチオーディオ - 液晶モデル。
その他の機能
全シリーズ共通のユーザーインターフェイス としては、クロスメディアバー (XMB)の採用が特徴。当初は2005年9月に発売されたXシリーズのみに採用され、携帯電話 のような折りたたみ形のリモコンも特徴であったが、2006年 9月に発売されたX2500シリーズではこれらのものを廃止し、使いやすさや見やすさを重視した 新シンプルリモコン が採用されている。その後、2007年4月に発売されたJ3000/J5000シリーズからクロスメディアバーが復活し全シリーズに採用されるようになったが、2011年春モデルからは再び廃止され、新しいUIが採用された。2007年9月以降に発売された一部機種には、無線通信を使用し画面に向けなくても操作できる「おき楽リモコン」が付属している。
2015年モデルからはGoogle のテレビ向けOSである「Android TV 」を搭載し、マイク内蔵リモコンまたはテレビ本体[注釈 6] に直接話しかけることによる音声検索やGoogle Playストアによるアプリの追加、Chromecast (旧Google Cast)接続が簡単にできるようになった。Android TV搭載で「チャンネルポン[注釈 7] 」は廃止されたが、2017年モデルから復活し、2016年秋モデルのみ2017年6月のOSアップデートで対応した。また、2018年モデルから搭載されているGoogleアシスタント はAndroid TVを搭載した2017年モデル及び2016年モデルの一部(Z9D/X8300D/X7000Dのみ)にも2018年9月にソフトウェアアップデートによる機能追加[4] によって搭載されるようになり、Amazon Alexa は2018年秋モデルのA9F/Z9Fシリーズに加え、Android TV搭載の2016年以降のモデル(2016年モデルはZ9D/X8300D/X7000Dのみ)でも2018年10月のソフトウェアアップデートにより対応する(アップデート完了後、ホーム画面に「Amazon Alexa 連携設定」アプリが表示されるようになる)[5] 。
シャープの「亀山モデル」に対抗して「稲沢モデル」を名乗ったり(後述)、ワンセグ 対応携帯電話でも「AQUOSケータイ 」に対抗して「BRAVIAケータイ 」を発表したりと、「AQUOS 」を意識している傾向が見られる。
なお、地上デジタルテレビジョン放送 非対応機のみが最後まで生産されていたトリニトロン カラーテレビが2007年 4月に生産を終了したため、ソニーはブラウン管 テレビおよび地デジ非対応テレビがラインアップから消滅した。また、WEGAブランド時代はプラズマテレビの販売もしていたが、BRAVIAブランドのプラズマテレビ はラインアップされていない。
ソニーは4K UHDが主力製品になる前は37型及び42型の代わりに40型を販売していた(途中からは競合他社もこの傾向がみられた)。またかつては衛星アンテナとアンテナ周辺部品(アンテナプラグ・分配器など)を自社生産しており、ブラビアカタログにもソニーブランドの衛星アンテナと分配器などが掲載されていた。しかし赤字拡大などによるリストラや組織再編の一環として2014年までにソニーはアンテナとその周辺部品生産より撤退。ブラビアカタログからソニーブランドアンテナは消え、ソニーショップ へ供給される衛星アンテナとアンテナ周辺部品は(マスプロ電工 ・日本アンテナ ・サン電子 ・DXアンテナ などの)他社製品へと変わっている[注釈 8] 。
2024年モデル以降の型番法則は、以下のとおりである。
ブラビアXR
XRJ-画面サイズ+シリーズを表す1文字のアルファベットと2桁の数字(A90系は4K UHD 有機EL パネル搭載の最上位機、A80系は4K UHD 有機ELパネル搭載の上位機、X90系は4K UHDパネル搭載の上位機)+世代を表すアルファベット(2013年春モデル以降の型番法則からの続きとなっており、2023年モデルは"L"である)。
ブラビア
K-画面サイズ+シリーズを表す2文字のアルファベットと2桁の数字。2024年モデルで世代を表すアルファベットが付かなくなった。
過去の型番法則
2021年春モデル~ KJ-画面サイズ+シリーズを表す1文字のアルファベットと1桁または2桁、3桁、4桁の数字(A9系は4K UHD 有機ELパネル搭載の最上位機、A1/8系は4K UHD 有機ELパネル搭載の上位機、Z9系は8K UHDまたは4K UHDパネル搭載の最上位機、X90/X9000系は4K UHDパネル搭載の上位機、X80/X8000系は4K UHDパネル搭載の中位機、X7000系は4K UHDパネル搭載の普及機、W800系はハイビジョンの上位機、W700系はハイビジョンの中位機、W500系はハイビジョンの普及機)+世代を表すアルファベット(2013年春モデル以降の型番法則からの続きとなっており、2015年モデルは"C"、2016年モデルは"D"、2017年モデルは"E"、2018年モデルは"F"、2019年モデルは"G"、2020年モデルは"H"[注釈 9] 、2021年モデルは"J"、2022年モデルは"K"、2023年モデルは"L"である。)。法人向けモデルは個人向けモデルの型番に"/BZ"が付記される。
法人向けの液晶モニターはテレビと同じ型番法則に準じるが、最初の2文字が"FW"となる。
2013年春モデル~ (ハイビジョンモデル)KDL-画面サイズ+W+シリーズを表す3桁の数字(900系は最上位機、800系は大型の上位機、700系は中型の上位機、600系は普及機、500系は中型の普及機)+世代を表すアルファベット
(4K UHDパネル搭載モデル)KD-画面サイズ+X+シリーズを表す4桁の数字(9000系は最上位機、8000系は上位機)、9200シリーズ以降の機種では世代を表すアルファベット(2013年モデルは"A"、2014年モデルは"B")が付記される。
2010年春モデル~ KDL-画面サイズ+シリーズを表すアルファベット (LXは3D対応4倍速機、HXは3Dメガネは付属しない3D対応高画質4倍速機、NXはモノリシックデザイン4倍速機、EXは普及機、BXは32型以下のHDD搭載機、CXは小型機)+シリーズを表す数字 (9は最上位機、8は上位機、7はLED搭載の普及機、5は普及機、4は2011年春モデルの小型機、3は2010年春モデルの小型機)+世代を表す数字 (2010年春~夏発売のモデルは0、2010年秋発売のモデルは1[注釈 10] 、2011年春発売のモデルは2[注釈 11] 、2012年春発売のモデルは5[注釈 12] )+録画機能、スピーカーを表す数字 (0は録画非対応またはUSB HDD 録画対応モデル、HはHDD搭載モデル、RはHDD+BD 搭載モデル、Sは大型スピーカー搭載モデル)
2008年春モデル~ KDL-画面サイズ+シリーズを表すアルファベット (XRは最上位機、Xは上位機、Wは4倍速対応高画質機、Fは高画質機、Vは普及機、Jは小型機、Mは超小型機)+世代を表す数字 (2008年発売のモデルは1、2009年発売のモデルは5)
2007年春モデル~ KDL-サイズ+シリーズを表すアルファベット (Xは最上位機、Wは上位機、Vは主力機、Sは普及機、Jは小型機中心の最下位機)+シリーズを表す数字(受注生産モデルは7000、倍速搭載モデルは5000、倍速非搭載モデルは3000)
2005年秋モデル~(液晶) KDL-サイズ+シリーズを表すアルファベット (Xは最上位機、Vは主力機、Sは普及機、Jは小型機)+世代を表す数字 (2005年秋発売のモデルは1000、2006年春発売のモデルは2000、2006年秋発売のモデルは2500)
2005年秋モデル(リアプロジェクション) KDF-サイズ+シリーズを表すアルファベット (2005年秋モデルのリアプロはE)+世代を表す数字 (2005年秋モデルは1000)
2006年秋モデル(リアプロジェクション) KDS-サイズ+シリーズを表すアルファベット (2006年秋モデルのリアプロはA)+世代を表す数字 (2006年秋モデルは2500)
ブラビアは2024年8月現在、32V型/43V型/48V型/50V型/55V型/65V型/75V型/77V型/85V型の9サイズがある。画面解像度は32V型はHD、43V型~77V型は4K UHD、85V型は4K UHDと8K UHDの2種類となる。
2024年モデル(A95L/XR90/XR80/XR70シリーズ)共通の特徴として、「ボイスズーム」は本モデルで人の声のみをAI で検出することで声の明瞭度を向上させるAIサウンドセパレーション機能が搭載され、対応サウンドバーとの接続にも対応した「ボイスズーム3」へ変更。画質モードは従来からのSONY PICTURES CORE(BRAVIA COREから2024年4月18日にリブランド)とNetflixに加えてPrime Video にも対応した「ブラビア スタジオ画質モード」へ強化。無線LANはWi-Fi 6Eにも対応した。ゲーミング機能では「Dolby Vision Gaming」と「PSリモートプレイ」に対応した。
なお、個人向けモデルと同一のラインアップでホテル /旅館 の客室、デジタルサイネージ 運用などに向けた法人向けモデルがあり、後述するディスプレイモデルのBZ35F/BZシリーズ・8KテレビのKJ-98Z9G/BZ同様に、専用機能として「Proモード」やHTML5 が搭載されるほか、3年間保証が標準付帯され、専用電話窓口の利用が可能となる。
A95Lシリーズ(ブラビアXR) - A95Kシリーズ後継の4K UHD・有機EL フラッグシップモデル。海外では2023年に先行発売、日本では2024年モデルとして発売された。赤・緑・青がそれぞれ独立して発光する有機ELパネル「QD-OLED」が採用され、ピーク輝度を向上するとともに、広視野角化。音質面では低周波のゆがみの軽減を図るためサブウーファーが改善された。スタンド形状が変更となり、スタンドの取り付け位置を変えることでサウンドバーを設置するスペースが出現する「サウンドバースタイル」との2wayとなった。
XRJ-65A95L (65V型)
XRJ-55A95L (55V型)
A90Kシリーズ(ブラビアXR) - A9S後継の4K UHD・有機ELフラッグシップコンパクトモデル。A95Kシリーズと同じく認知特性プロセッサー「XR」を搭載しており、音質面ではソニー製の対応サウンドバーと接続したときにテレビがセンタースピーカーとして働く「Acoustic Center Sync」に対応。「ボイスズーム」は2021年モデルで導入された「ボイスズーム2」となった。ネット動画機能はGoogle TV 機能に変わり、A9Sでは不可だったハンズフリーでの音声操作・検索が可能となり、ブラビアXRとなったことで専用コンテンツサービス「BRAVIA CORE」に対応。リモコンの「ネット動画」ボタンはA9Sの6つから8つに増え、「TSUTAYA」に替わって「Prime Video 」・「Disney+」・「My BRAVIA」が追加され、「ABEMA (A9Sは旧名称のABEMA TV表記)」は「U-NEXT 」の下へ移動された。A95Kシリーズに搭載されているPlayStation 5 との連携機能(オートHDRトーンマッピング・コンテンツ連動画質モード)が備わり、4K/120fps・VRR(可変リフレッシュレート )・ALLM(自動低遅延モード)に対応した。スタンドは標準ポジションとサウンドバー・デスクトップパソコン ・ゲーム関連機器の設置に配慮したハイポジションに対応する2-Wayの「マルチポジションスタンド」となった。別売の専用カメラ「BRAVIA CAM」との連携も可能である。サイズラインナップはA9Sと同じ48V型に加え、ソニー製の有機ELテレビで最小サイズとなる42V型が加わり、2サイズとなった。
XRJ-48A90K (48V型)
XRJ-42A90K (42V型)
XR90シリーズ(ブラビア9) - X95Lシリーズ後継の4K UHD・mini LED搭載液晶フラッグシップモデル。ピーク輝度やLEDバックライトの分割数が向上されたことで、「XR Contrast Booster」の数値がX95Lシリーズの"20"から"30"へ向上された。スタンドが改良され、スタンド内側時でもサウンドバースタイルが可能となったことで4-Wayとなった。
K-85XR70 (85V型)
K-75XR70 (75V型)
K-65XR70 (65V型)
XR80シリーズ(ブラビア8) - A80Lシリーズ後継の4K UHD・有機ELスタンダードモデル。ピーク輝度の向上に伴って高コントラスト機能が「XR Contrast Booster 15」へ変更。「Acoustic Surface Audio+」は構成が変わり、サブウーファーは1つに減らして中央に配置、アクチュエーターも2つに減らしてサブウーファーを挟むように左右に配置され、音の広がりを強化するため、左右両端にトゥイーターが追加された。XR90シリーズ同様にスタンドが改良され、スタンド内側時でもサウンドバースタイルが可能となったことで4-Wayとなった。
K-77XR80 (77V型) ※2024年8月31日発売予定
K-65XR80 (65V型) ※2024年8月31日発売予定
K-55XR80 (55V型) ※2024年8月31日発売予定
XR70シリーズ(ブラビア7) - X90Lシリーズ後継の4K UHD・液晶スタンダードモデル。LEDバックライトがXR90シリーズと同じmini LEDとなり、「XR Backlight Master Drive(XR バックライト マスタードライブ)」が搭載されたことでより細かい範囲のコントロールが可能となったほか、「XR Contrast Booster」の数値がX90Lシリーズの"10"から"20"へ向上された。XR90/XR80シリーズ同様にスタンドが改良され、スタンド内側時でもサウンドバースタイルが可能となったことで4-Wayとなった。サイズラインナップにX90Kシリーズ以来の設定となる55V型が追加され、4サイズとなった。
K-85XR70 (85V型) ※2024年8月31日発売予定
K-75XR70 (75V型) ※2024年8月31日発売予定
K-65XR70 (65V型) ※2024年8月31日発売予定
K-55XR70 (55V型) ※2024年8月31日発売予定
X90Lシリーズ(ブラビアXR) - X90Kシリーズ後継の4K UHD・液晶上位モデル。X95Lシリーズ同様に「XR Clear Image」を搭載。超狭額フレームの「Seamless Edge」が採用され、A80L・X95Lシリーズ同様に「エコメニュー」や「ゲームメニュー」も搭載された。サイズラインナップは50V型と55V型が無くなり、X95Lシリーズ同様に65V型以上の大画面専用シリーズとなった。
XRJ-85X90L (85V型)
XRJ-75X90L (75V型)
XRJ-65X90L (65V型)
X90Kシリーズ(ブラビアXR) - X90Jシリーズ後継の4K UHD・液晶上位モデル。高輝度技術「XR Contrast Booster(XR コントラスト ブースター)」は55V型以上のサイズでX90Jシリーズの"5"から"10"に向上。音質面では対応サウンドバーと接続したときにテレビがセンタースピーカーとして働く「Acoustic Center Sync」に対応。リモコンはX95Kシリーズ同様に「ネット動画」ボタンの「TSUTAYA」が「Disney+」へ置き換わり、「Googleアシスタント」ボタン右側にあった「レコーダーホーム」ボタンが「チャンネル」ボタンの下へ移動となり、新たに「操作/録画」ボタンを追加。別売の専用カメラ「BRAVIA CAM」との連携に対応した。サイズラインナップは新たに85V型が追加されたことで5サイズとなった。
XRJ-85X90K (85V型)
XRJ-75X90K (75V型)
XRJ-65X90K (65V型)
XRJ-55X90K (55V型)
XRJ-50X90K (50V型)
X85Kシリーズ - X85Jシリーズ後継の4K UHD・液晶ミドルモデル。ハンズフリーでの音声操作・検索が可能となったほか、リモコンはX95Kシリーズ・X90Kシリーズ同様に「ネット動画」ボタンの「TSUTAYA」が「Disney+」へ置き換わり、「Googleアシスタント」ボタン右側にあった「レコーダーホーム」ボタンが「チャンネル」ボタンの下へ移動となり、新たに「操作/録画」ボタンを追加。別売の専用カメラ「BRAVIA CAM」との連携に対応した(自動画音質調整機能は非対応)。サイズラインナップは65V型と75V型が無くなり、3サイズ展開となった。
KJ-55X85K (55V型)
KJ-50X85K (50V型)
KJ-43X85K (43V型)
X80Lシリーズ - X80Kシリーズ後継の4K UHD・液晶スタンダードモデル。X85Lシリーズ同様にX80Kシリーズでは対応されていなかったコンテンツサービス「BRAVIA CORE(現:SONY PICTURES CORE)」に対応。A80L・X95L・X90L・X85Lシリーズ同様に「エコメニュー」や「ゲームメニュー」が搭載された。サイズラインナップは85V型が追加され、6サイズとなった。
KJ-85X80L (85V型)
KJ-75X80L (75V型)
KJ-65X80L (65V型)
KJ-55X80L (55V型)
KJ-50X80L (50V型)
KJ-43X80L (43V型)
X75WLシリーズ - X80WKシリーズ後継の4K UHD・液晶スタンダードモデル。高画質プロセッサーがX80WKシリーズの「HDR X1」から「X1」にグレードダウンされたことで「HDRリマスター」や「TRILUMINOS PRO」が非搭載化された一方、A80L・X95L・X90L・X85L・X80Lシリーズ同様に「エコメニュー」や「ゲームメニュー」が搭載された。
KJ-75X75WL (75V型)
KJ-65X75WL (65V型)
KJ-55X75WL (55V型)
KJ-50X75WL (50V型)
KJ-43X75WL (43V型)
Z9H - 2020年2月に発表された、8K UHD・液晶フラッグシップモデル。最高峰モデル「MASTER Series」に属する。「ブラビア」の日本国内向けで初となる8K UHDモデルで、2019年発売の海外向けZ9Fシリーズをベースに、BS8K/BS4K/110度CS4Kチューナーの搭載、高画質プロセッサー「X1 Ultimate」の8Kテレビへの対応化(「8K X-tended Dynamic Range PRO(エクステンディッド ダイナミックレンジ プロ)」や「8K X-Reality PRO」を搭載)、自動音場補正機能などを追加した日本向けモデルとなっている。BS8Kダブルチューナーが搭載され、別売りのUSBハードディスクを接続してBS8K放送の裏番組録画も可能(なお、1基を視聴専用としているため、BS8K放送の2番組同時録画は不可。地上・BS・110度CSデジタル放送やBS・110度CS4K放送を録画する場合も同様)。Z9Dシリーズに搭載されていたバックライト技術「Backlight Master Drive」は8Kパネル向けに最適化。また、「ブラビア」の液晶モデルで初めて、シアターシステムを組み合わせる際にテレビがセンタースピーカーの役割を果たす「センタースピーカーモード」に対応。リモコンはA9Fシリーズと同じだが、「アプリ」のダイレクトボタンがIMAX Enhancedコンテンツを配信するTSUTAYA TV が起動される「TSUTAYA」に変更(同時に「AbemaTV (現・ABEMA)」のダイレクトボタンが「TSUTAYA」の下の位置に移動)、自動音場補正機能も搭載された。HDMI 2.1規定機能のeARC・8K/60p信号・4K/120p信号に対応。
KJ-85Z9H (85V型)
W500Eシリーズ - 2017年8月に発表された、W500Cシリーズ後継のハイビジョンモデル。電源オフ状態からリモコンのチャンネルボタンを押すことで、押したチャンネルに選局された状態で電源が入る「チャンネルポン」や全体の音量を変えずに声の音量だけを大きくする「クリアボイス」が搭載され、録画機能には「ジャンル検索予約」が追加された。なお、ハイビジョン(HD)で且つ、32V型以下の一般向け(民生用)の小型機種(パーソナルモデル)は本シリーズを残すのみとなっている。
KJ-32W500E (32V型)
法人向けモニター・テレビ
BZ53Lシリーズ - 2024年6月に発売された法人向け4K UHDモニターのフラッグシップモデル(チューナー非搭載 )。BZ40Lシリーズで採用されている「ディープブラック・ノングレアコーティング」が施された。それ以外の機能は後述するBZ50Lシリーズに準じる。サイズは「ブラビア」の現行モデル内で最大サイズとなる98V型のみの設定となる。
FW-98BZ53L (98V型)
BZ50Lシリーズ - 2023年7月に発売されたBZ40J/BZシリーズ後継の法人向け4K UHDモニターのフラッグシップモデル(チューナー非搭載 )。ピーク輝度の向上により、高輝度技術の「XR Contrast Booster」の数字がBZ40J/BZシリーズの"5"から"10"へ向上。BZ50Lシリーズ同様、サイズは「ブラビア」の現行モデル内で最大サイズとなる98V型のみの設定となる。
FW-98BZ50L (98V型)
BZ40Lシリーズ - 2023年7月に発売されたBZ40H/BZシリーズ後継の法人向け4K UHDモニターのプレミアムモデル(チューナー非搭載 )。アンチグレアに加えて反射光自体を低減させるローリフレクションを組み合わせた「ディープブラック・ノングレアコーティング」が施され、「トリルミナスディスプレイ」が「TRILUMINOS PRO」へ強化された一方、BZ40H/BZシリーズに搭載されていた「X-tended Dynamic Range」、「X-Motion Clarity」、倍速駆動パネルを非搭載化。スピーカーはサイズを問わず「X-Balanced Speaker」へ統一された。正面ベゼル中央に配置されていた「SONY」ロゴを側面の目立たない位置に移動された。
FW-85BZ40L (85V型)
FW-75BZ40L (75V型)
FW-65BZ40L (65V型)
FW-55BZ40L (55V型)
BZ40H/BZシリーズ - 2020年に発表・発売された法人向け4K UHDディスプレイモデル(チューナー非搭載 )。映像全体を小さいブロックに分けて、明るいシーンのLEDのみを点灯させる「直下型LED部分駆動」とバックライトの明るい部分に最大で2倍の電流を集中させて表現可能な輝度の幅を拡大させる「X-tended Dynamic Range」の搭載によりコントラストを高め、LEDバックライトの発光をエリアごとに高密度な制御を行って発光時間を最適化することで動きが速い映像でも明るさを保持したままでくっきりと描く「X-Motion Clarity」を搭載。音質面ではフルレンジスピーカーとサウンドポジショニングトゥイーターで構成された「Acoustic Multi-Audio」、「X-Balanced Speaker」、デジタルアンプ「S-Master」、音響特性補正機能「Clear Phase」が搭載され、「ドルビーアトモス」に対応。また、BZ35F/BZシリーズでは画面下中央に配置されていた「SONY」ロゴを側面の目立たない位置へ移動された。その他、Wi-Fiの5GHz帯(IEEE802.11a/n/ac)やBluetoothにも対応した。サイズラインナップは55V型からの大型サイズのラインナップとなった。
FW-85BZ40H/BZ (85V型) ※生産完了
FW-75BZ40H/BZ (75V型)
FW-65BZ40H/BZ (65V型)
FW-55BZ40H/BZ (55V型)
BZ35Lシリーズ - 2023年7月に発売された法人向け4K UHDモニターのスタンダードモデル(チューナー非搭載 )。使用する液晶パネルに550cd/m2の高輝度4K UHDパネルが採用されている点以外は後述するBZ30Lシリーズに準じる。サイズは65V型と55V型の大型2サイズのみとなる。
FW-65BZ35L (65V型)
FW-55BZ35L (55V型)
BT30K/BZシリーズ - 2022年7月に発表された法人向け4K UHDエントリーモデルで、後述するBZ30J/BZシリーズをベースにテレビチューナー(地上/BS・110度CSデジタル/BS4K・110度CS4K、視聴専用1基と録画専用2基のトリプルチューナー)を内蔵し、自動音場補正(部屋環境補正)を追加で搭載。BZ35J/BZシリーズ同様に「Flush Surface」を採用している。
FW-75BT30K/BZ (75V型)
FW-65BT30K/BZ (65V型)
FW-55BT30K/BZ (55V型)
FW-50BT30K/BZ (50V型)
FW-43BT30K/BZ (43V型)
BZ30Lシリーズ - 2023年に発売されたBZ30J/BZシリーズ後継の法人向け4K UHDモニターのスタンダードモデル(チューナー非搭載 )。正面ベゼル中央に配置されていた「SONY」ロゴを側面の目立たない位置に移動された。サイズラインナップに85V型が追加され、6サイズとなった。
FW-85BZ30L (85V型)
FW-75BZ30L (75V型)
FW-65BZ30L (65V型)
FW-55BZ30L (55V型)
FW-50BZ30L (50V型)
FW-43BZ30L (43V型)
BZ30Jシリーズ - 2021年6月に発表された法人向け4K UHDモニターのエントリーモデル(チューナー非搭載 )。倍速駆動パネル・「モーションフローXR240」・「X-Balanced Speaker」が非搭載となる点と「Flush Surface」が非採用となる点を除いてはBZ35J/BZシリーズと共通。2024年4月に小型モデルの32V型(一般向けのW500Eとは異なり、4K UHD仕様)の型名が変更となり、"/BZ"の表記が無くなった。ACアダプターが同梱されているが、背面に収納するためのホルダーが装備されている。
FW-32BZ30J (32V型)
EZ20Lシリーズ - 2024年1月に発売された4K UHDモニターのエントリーモデル(チューナー非搭載 )。4K高画質プロセッサーに「X1」を搭載しており、色補正機能の「ライブカラー」を搭載。標準付帯する3年保証が毎日16時間以内の連続稼働が対象となる。
FW-55EZ20L (55V型)
FW-50EZ20L (50V型)
FW-43EZ20L (43V型)
BRAVIAは、店頭でメーカーの「稲沢産」というPOPがついている。BRAVIAの設計、一部電子部品の製造、製品の組み立て、検査、梱包などは、愛知県 稲沢市 にあるソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ 株式会社稲沢サイト(旧ソニー稲沢株式会社)で行われている(そこは、かつてソニーが誇った独自技術であるトリニトロン方式のブラウン管の主力製造工場だったことで知られる)。
しかしながら、シャープの「亀山モデル」とは違い、ソニーの場合は液晶テレビの重要デバイスであるアモルファスTFT液晶ディスプレイパネル をS-LCD などの海外や、堺市の堺ディスプレイプロダクト で生産している。S-LCDはサムスン電子 とソニーの合弁会社であり、堺ディスプレイプロダクトはシャープが約46%出資して、ソニーが約7%出資している会社である。そこで生産されているパネルはサムスン電子もしくはシャープの基礎技術がベースとなっている。
なお、Aシリーズ、Eシリーズのリアプロに関しては、SXRDパネル・透過型液晶パネルの生産はソニーセミコンダクタ九州 熊本テック、セット組み立てはソニーEMCS一宮 テックでソニー独自の手によって行われている。
欧州 向けはスペイン のバルセロナ 、スロバキア のニトラ、米州 向けはメキシコ のティフアナ などでも製造している。
ハッピー〈ベガ〉(KDL-S19A10)
WEGA (ベガ)
ブラウン管テレビでは最後まで使用されていた。
KIRARA BASSO(キララ・バッソ)
1991年 に登場。「WEGA」の登場までは主力ブランドだった。キララは輝く様な高画質を、バッソはイタリア語 で低音を意味している。従来のトリニトロン ブラウン管より平坦な「スーパートリニトロン管」を採用し、ブラウン管フレームと一体になった高音質スピーカー 「バッソ・スピーカー」や、「ふしぎリモコン」と呼ばれるジョグダイヤル式のリモコンが付属していた点が特徴だった。初期の頃のCM にはマイケル・ジャクソン が出演[注釈 13] 。激しいダンスを披露し、視聴者に強いインパクトを与えた。
PROFEEL STAR(プロフィール・スター)
1985年 に登場。高画質・高音質・高機能を両立させ、「キララバッソ」の発売までソニーの最高級カラーテレビとして(クリアビジョン (EDTV)対応のED1/ED2シリーズの販売期間を除く)の役割を担った。後期型ではドルビーサラウンドシステムやBOSE 製スピーカーを搭載するなど、特に音質面でのこだわりが見られた。
なお、「プロフィール・スター」と同時期に展開された大型カラーテレビ(カタログでは「ファミリーステレオテレビ 」と表記された)のブランド名称は、年代別に「L.AND (ランド)」(1985年 - 1987年 )「ゆとりにとろん 」[注釈 14] (1988年 - 1991年)「ドラマゾーン 」(1989年 - 1991年)となる。
ジャンボ・ジェットセンサー
1978年 に登場。当時最大級の27インチブラウン管を用いたテレビであった。価格も家庭用テレビジョンとしては最大級でありソニーのフラッグシップという位置づけであった。テレビCMには飛行機 が用いられていた。
23V型以下の日立リビングサプライ 扱いのものは松下電器のOEM である(ブラウン管は三菱電機OEM)。これはWoooを名乗っていない(デザイン・外観・機能は松下ビエラと全く同じ)。
海外では2019年発売の「Z9G」シリーズより搭載。
2022年発売の「A95K」シリーズ、海外では2023年発売の「A95L」シリーズのみ、最上位のXR トリルミナス MAXを搭載。
2021年発売の「A80J」シリーズのみ下位のXR OLED Contrastを搭載。
Backlight Master Driveは2016年秋モデルのZ9Dシリーズと2019年春モデルのZ9Gシリーズ(98V型・法人向け)、2020年春モデルのZ9Hシリーズ(85V型)のみ搭載。
43V型や49V型などの一部サイズはテレビ本体にマイク非搭載。
電源オフの状態で、テレビ本体の受光部に向けてリモコンのチャンネルボタン(数字ボタン)を押すだけで電源オンと選局を完了し、ボタンを押したチャンネルですぐに視聴できる機能。
この年のモデルのうち、4K UHD有機ELモデルのA9Sは例外となる。
海外ではこの映像がマイケルのアルバム『デンジャラス 』のCMで使用されている。
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