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『ファンタシースター』(Phantasy Star)は、1987年12月20日に日本のセガから発売されたセガ・マークIII(以下「MkIII」と略す場合あり)用SFファンタジーロールプレイングゲーム(RPG)。日本国外ではセガ・マスターシステム用ソフトとして発売された。
ジャンル |
ロールプレイングゲーム 3DダンジョンRPG |
---|---|
対応機種 |
セガ・マークIII (MkIII) セガ・マスターシステム (SMS) セガ・マスターシステム (SMS) メガドライブ (MD) iアプリ Wii Nintendo Switch (Switch) |
開発元 | セガ第4研究開発部 |
発売元 | セガ |
デザイナー | 林田浩太郎 |
シナリオ | 林田浩太郎 |
プログラマー | 中裕司 |
音楽 | 上保徳彦 |
美術 |
小玉理恵子 柴田和幸 大島直人 貞森康毅 川口貴子 |
シリーズ | ファンタシースターシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 4メガビットロムカセット[1] |
発売日 |
MkIII 1987年12月20日 1988年11月 1988年 MD 1994年4月22日 iアプリ 2003年11月25日 Wii 2009年4月21日 2009年8月14日 2009年8月31日 Switch 2018年10月31日 2018年12月13日 2018年12月13日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
その他 |
型式: G-1341 9500 9500 |
惑星パルマを舞台に主人公の少女「アリサ」を操作し、国王ラシークを倒してアルゴル太陽系の平和を維持する事や殺害された兄の復讐を果たす事を目的としている。セガが自社企画で作成した初のRPG。
当時としては珍しいSFとファンタジーを融合させた世界観や、主人公が女性であること、3つの惑星を渡り歩く壮大なプレイフィールド、フルアニメーションで動く敵キャラクター、滑らかな3Dダンジョンなどが特徴だった[2]。
開発はセガ第4研究開発部が行い、ゲーム・デザインおよびシナリオはMkIII用ソフト『赤い光弾ジリオン』(1987年)を手掛けた林田浩太郎、プログラムはMkIII用ソフト『スパイvsスパイ』(1986年)を手掛けた中裕司、音楽はMkIII用ソフト『ファンタジーゾーン』(1986年)を手掛けた上保徳彦が担当している。
1989年には続編となるメガドライブ用ソフト『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』が発売、以後は定期的に「ファンタシースター」と題される作品群が作られ『ファンタシースターシリーズ』を形成、現在はセガを代表するシリーズ作品の一つとなっている。
本作は、カートリッジ内のROMが当時としては大容量となっており、広告などでは「4M大容量カートリッジ」のキャッチフレーズが多用された(背景としては、当時の家庭用ゲーム機ソフトで大容量ROMを使用していることは超大作ゲームと同意だったため。本作でも鳴り物入りのセールスポイントとなった)。
BGMはFM音源対応(海外版とメガドライブ用復刻版はFM音源未対応)。FM音源を使ったBGMはマークIIIに周辺機器「FM音源ユニット」を装着するか、マスターシステムでないと聞くことはできないが、MkIII単体で鳴るPSG音源だけでも秀逸なメロディーを堪能出来る。
1994年にメガドライブに移植された他、2003年には携帯電話ゲームとしてiアプリにて配信、2009年にはWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信、2018年にはNintendo Switch用ソフトとしてSEGA AGESにて配信された。
本作を含めたシリーズ移植作を複数収録してワンパッケージリリースしている(いわゆる「オムニバスソフト」)パターンもあり、例としては、セガサターン用ソフト『ファンタシースターコレクション』(1998年)やPlayStation 2用ソフト『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.32 ファンタシースター コンプリートコレクション』(2008年)などがある。
これら各移植版の詳細な解説は、#移植版を参照。
通常フィールドや街・村は、いわゆる「ドラクエタイプ」の2Dで表示され、対してダンジョン内部は『ウィザードリィ』(1981年)、『ブラックオニキス』(1984年)と同じ3Dダンジョンである。ダンジョンには、サーチライトかそれに代わる明かりがないと、真っ暗で内部を移動することができないものがある。
3Dダンジョンでは、アニメーションパターンの限界で、真横にドアがあっても表示されずに正面を向くまでわからない。中にはこの仕組みを逆手に取ってドア探しをさせるダンジョンも存在する。
戦闘シーンでは1種類の敵が最大8体まで同時に出現する(表示されるのは1体のみ)。敵を全滅させると必ず宝箱を落としていき、お金やアイテムを得るためには宝箱を開ける必要がある。ただし偶にトラップが仕掛けられており、そのまま開けるとキャラクターがダメージを受ける場合もある。HPが0になったキャラクターは死んだ状態となり、教会かマジックで復活させるまで行動不能となる。パーティ全員のHPが0になるとゲームオーバーである。
なお、このゲームはセーブポイントという概念が無く、いつでもセーブができる。その為、ダンジョンの奥地で瀕死の状態で体力回復やダンジョン脱出の術もない状態でセーブを行うと、そのまま取り返しが付かなくなり、最悪手詰まりで最初から解き直しになってしまうという仕様上の問題がある。これについては後に林田が「その頃はRPGの作り方をよく知らなかった」と弁明している[3]。
オリジナルプラットフォームであるマークIII/マスターシステム版には原語である日本語版の他、英語版(北米・欧州向け)、ポルトガル語版(ブラジル向け。Tectoyがローカライズ化)、韓国語版(韓国向け。サムスン電子がローカライズ化)が存在する。この内、韓国語版のみタイトル画面もオリジナルの物を使用している。
また、上記に加え非公式版(いわゆるROMハック版)で、フランス語版、ドイツ語版、ロシア語版がそれぞれ存在する。いずれも英語版をベースとしている。
以下にはメーカー非推奨の方法が記述されています。Wikipediaは、この方法を推奨するものではありません。 |
北米・欧州・ブラジル・オセアニアの他、香港・韓国でも発売された。
アルゴル太陽系第一惑星パルマは、国王ラシークの元に繁栄を極めていた。そんな中で不気味な噂が流れ始める。国王ラシークが永遠の命と引き替えにアルゴル太陽系を邪教の者に売り渡してしまったと。そしてそれを裏付けるように、各惑星に異形の者の姿が現れ始める。
カミニート居住区に住む15歳の少女アリサは、ラシークの企みを探っていた兄のネロを目の前で殺されてしまう。悲しみにうちひしがれるアリサは、やがて兄のショートソードを胸に抱き、兄の意志を継ぎラシークを倒してアルゴルに平和を取り戻すことを誓う、こうしてアリサは悲しみを乗り越え、宇宙を駆ける冒険へと旅立つのであった[2]。
冒険の舞台となるアルゴル太陽系は、太陽(アルゴル)を中心に周回する3つの惑星で構成される。ゲームをクリアするには、3つの惑星全てを渡り歩き攻略する必要がある。
スペースシップを除く乗り物を使用すると、通常の徒歩よりも速く移動することができ、また敵との遭遇率も低くなる。ただし狭い場所での移動には使用できない。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Phantasy Star | 1994年4月22日 |
メガドライブ | セガ | セガ | 4メガビットロムカセット | G-4534 | |
2 | ファンタシースターコレクション | 1998年4月2日 |
セガサターン | セガ | セガ | CD-ROM | GS-9186 | |
3 | Phantasy Star Collection | 2002年11月26日 2003年 |
ゲームボーイアドバンス | Digital Eclipse オーバーワークス |
THQ インフォグラム |
8メガビットロムカセット | AGB-P-AYCE AGB-P-AYCP |
|
4 | SEGA AGES 2500シリーズ Vol.1 ファンタシースター generation:1 |
2003年8月28日 |
PlayStation 2 | セガ 日本アートメディア |
スリーディー・エイジス | CD-ROM | SLPM-62362(通常版) SLPM-62367(限定版) |
リメイク版 |
5 | ファンタシースター | 2003年11月25日[4][5] |
505i専用 (iアプリ) |
ソニックチーム | セガ | ダウンロード (ソニックカフェ) |
- | |
6 | SEGA AGES 2500シリーズ Vol.1 ファンタシースター generation:1 |
2005年7月12日 |
PlayStation 2 | セガ 日本アートメディア |
セガ | CD-ROM | SLPM-62666 | 再発版 |
7 | SEGA AGES 2500シリーズ Vol.32 ファンタシースター コンプリートコレクション |
2008年3月27日 |
PlayStation 2 | エムツー | セガ | CD-ROM | SLPM-62775 | セガ・マークIII版の移植 |
8 | ファンタシースター | 2009年4月21日[6][7] 2009年8月14日 2009年8月31日 |
Wii | セガ第4研究開発部 | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | セガ・マークIII版の移植 2018年1月31日 配信・販売終了 |
9 | SEGA AGES 2500シリーズ Vol.32 ファンタシースター コンプリートコレクション |
2012年12月19日 |
PlayStation 3 (PlayStation Network) |
エムツー | セガ | ダウンロード (PS2アーカイブス) |
NPJD-00028 | セガ・マークIII版の移植 |
10 | SEGA AGES 2500シリーズ Vol.1 ファンタシースター generation:1 |
2014年9月20日 |
PlayStation 3 (PlayStation Network) |
セガ 日本アートメディア |
セガ | ダウンロード (PS2アーカイブス) |
NPJD-00057 | リメイク版の移植 |
11 | ファンタシースター | 2018年10月31日 2018年12月13日 2018年12月13日 |
Nintendo Switch | セガゲームス エムツー |
セガゲームス[注釈 1] | ダウンロード (SEGA AGES) |
- | セガ・マークIII版の移植 |
以下にはメーカー非推奨の方法が記述されています。Wikipediaは、この方法を推奨するものではありません。 |
単体でサウンドトラックは市販されていない。 『セガコン-THE BEST OF SEGA GAME MUSIC-』などのセガのさまざまなゲームから収録したアルバムにも数曲収録されている。
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