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ウィキメディアプロジェクトとしてのウィキマニア ウィキペディアから
ウィキメディア財団では、2005年より毎年、「ウィキメディア国際カンファレンス」(Wikimedia International Conference、通称ウィキマニア)を開催している。ここではウィキメディア・プロジェクトの利用者などにより、ウィキペディアなどの財団プロジェクトやオープンソースソフトウェア、自由な知識、フリーコンテント、そしてこれらに関わる社会的技術的側面について講演や討論が行われている。
Wikimania | |
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ウィキマニア ロゴマーク | |
状況 | アクティブ |
種類 | 国際会議 |
頻度 | 年一回 |
初回開催 | 2005年8月5日 |
最終開催 | 2023年8月15日-20日 |
次回 | 2024年8月 |
主催 | ローカルボランティアチーム |
税申告資格 | 非営利 |
ウェブサイト | |
wikimania |
2011年から、ウィキメディアン・オブ・ザ・イヤー (2017年までは「ウィキペディアン・オブ・ザ・イヤー」) の受賞者がウィキマニアに於いて発表されている。
第1回ウィキメディア国際カンファランス・ウィキマニア2005は、2005年8月4日から8日にかけて、ドイツのフランクフルト・アム・マインで開催された。会場にはユースホステルのハウス・デア・ユーゲントが使われ、ワード・カニンガム、リチャード・ストールマンら招待講演者に加え、ウィキメディア・プロジェクト内外からの応募者が研究発表を行った。大会では主に英語が使われ、若干の発表はドイツ語でなされた。
また本日程に先立ち、メディアウィキについての連続ワークショップ「ハッキング・デイ」が行われた(8月1日から4日)。
第2回ウィキメディア国際カンファランス・ウィキマニア2006は、2006年8月4日から6日にかけて、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のケンブリッジで開催された。会場にはハーバード大学ロースクールのパウンド・ホールおよびエイムズ模擬裁判所教室が使用された。開催委員会からの発表では、約100ヶ国から400人以上の参加者があった[2]。大会では主に英語が使われた。
この年は執筆およびメディア製作の2部門でコンテストが行われ、執筆部門でウィキペディア日本語版から宝永大噴火とボツワナの歴史が入賞した。受賞作品は公式サイトで公開されている。
また先立って8月2日と3日はハッキング・デイが行われた。
発表原稿や録音を公式サイトから利用できる。また会場などの写真をコモンズで見ることができる。
第3回ウィキメディア国際カンファランス・ウィキマニア2007は、2007年8月3日から5日にかけて、台湾・台北市で開催された。会場には剣潭海外青年活動センター (CTOYAC)が使用された。主催者側発表によれば、登録参加者は92か国、のべ1,000人を越えた。大会は主に英語で行われたが、一部の発表は中国語で行われ、会場ボランティアによる英語への通訳が行われた。
また先立って1日にハッキング・デイ・エクストラ、2日にハッキング・デイおよび市民ジャーナリズム・アンカンファレンスが行われた。会期の前後にはクリエイティブ・コモンズ・台湾や Debianなどの地元オープンソース・コミュニティによる各種イベントが行われ、ウィキマニア参加者も多数参加して交流を愉しんた。
発表原稿や録音を公式サイトから利用できる。また会場などの写真をコモンズで見ることができる。
ウィキマニア2008は、エジプト・アレクサンドリアの新アレクサンドリア図書館で、2008年7月17–19日に開催された。
伊藤穰一、毛向輝(en:Isaac Mao)、ウォード・カニンガムなどの招待講演者に加え、プロジェクト内外から応募した参加者による発表・シンポジウム・討論会などが行われ、また会期中および前後には理事会と顧問委員会の合同討論会などを含め、公式・非公式の会合が行われた。
ウィキマニア2012はアメリカ合衆国・ワシントンD.C.のジョージ・ワシントン大学で2012年7月12日から15日まで開催された[20]。
ウィキマニア2013は香港の香港理工大学で2013年8月7日から11日まで開催された[21]。8月9日のオープニング・セレモニーにおけるキーノートスピーチは、日本の岡本真が「saveMLAK – Wiki based relief aid for 2011 Tōhoku earthquake and tsunami」と題して行った[22]。
ウィキマニア2014はイギリス・ロンドンで2014年8月6日から10日まで開催された。ハッカソンが8月6日と7日、メインカンファレンスが8月8日から10日まで開催された[23]。
ウィキマニア2015は、メキシコシティで2015年7月15日から19日にかけて開催された。ハッカソンが7月15日と16日、メインカンファレンスが7月17日から19日まで開催された[24]。
ウィキマニア2016は、イタリア北部の山間部、コモ湖近くにある山の村エージノ・ラーリオで、2016年6月22日から26日にかけて開催された。ハッカソンが22日と23日、メインカンファレンスが24日から26日まで開催された[25]。
第13回ウィキメディア会議であるWikimania 2017は、カナダのケベック州モントリオールにあるサントル・シェラトン・モントリオールホテルで、2017年8月9日から13日まで開催された[26][27]。イベントはカナダ建国150周年とモントリオール375周年の期間に行われた[28]。最初の2日館には北米ウィキカンファレンスも行われた。
第14回ウィキメディア会議であるWikimania 2018は、南アフリカ共和国ケープタウンで2018年7月18日から22日まで、サザン・サン・ケープ・サンホテルで開催された。この時からイベントのテーマが定められた。それは「知の格差に橋渡しを: Ubuntu式の人間らしさで前進」であり[29]、知識の格差を埋めるための共有戦略の構築に議論の焦点を当てるためだった。
第15回ウィキメディア会議であるWikimania 2019は、スェーデンのストックホルムにあるストックホルム大学で、2020年8月14日から18日にかけて開催された。参加者は800名以上だった。[16][30] 旅費補助の受給者とウィキメディア財団スタッフは、ミートアップが行われた場所でもある、カンファレンス会場近くのクラリオン ホテル アマランテンに宿泊した。
このイベントは、テーマ「共により強く:ウィキメデア、自由な知識、持続可能な開発目標」を中心として開催された。持続可能性イニシアティブ運動の一部として、ウィキメディア・スェーデンとウィキメディア財団は、カーボンオフセットの費用の半分を負担すると決めた。Terrapassは、会議の残り半分のカーボンオフセットをスポンサーした。
エムナ・ミズーニはウィキメディアン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。[31]
このイベントでは、第1回クール・ツール賞の表彰式が行われた。様々なウィキメディア・プロジェクトで利用されている最高の技術ツールを表彰する賞で、カテゴリとして、体験、小さい、影響、編集、開発、モバイル、新人、アウトリーチが含まれている。
第16回ウィキメディア会議であるWikimania 2020は、イベントの15周年記念と合わせてタイのバンコクで、2020年8月5日から9日にかけて開催される予定であった[32]。2020年3月、新型コロナウィルス感染症の世界的流行により、ウィキメディア財団CEOキャサリン・マーは2021年まで開催を延期すると発表した[33]。2021年1月28日、ウィキメディア財団COOジャニーン・ウゼルは、進行中のパンデミックの影響によりウィキマニアのイベントをヴァーチャル開催に移行することを発表した[34]。Wikimania 2021は2021年8月13日から17日にかけて開催された[35]。元々の対面イベントはWikimedia ESEAP (東アジア、東南アジア、太平洋) がホストすることで計画されていた。地域共同コミュニティでホストする初めてのケースであり、アジア開催は3度目で、東南アジアでは初めての開催となるはずだった。ESEAPは次回の対面イベントをホストすることになった[36]。
Wikimania 2022は再びオンラインイベントとして開催されたが、パンデミックの衰退に伴いいくつかの都市では対面で開催された。
第18回ウィキメディア会議であるWikipedia:ウィキマニア2023は[37]、シンガポールのサンテック・シンガポール国際会議展示場で、またオンラインで2023年8月16日から19日まで開催された。それは2019年以来初めて対面で開催されたもので、またWikimedia ESEAPが開催するのも初めてであった[38][39]。会議のテーマは、「多様性、協働、未来」であった[40]。生成AIの利用と限界について、会議中に長時間議論された[41]。
第19回ウィキメディア会議であるウィキマニア2024は2023年当初はポーランドのクラクフで開催[42]と発表されたが、その後カトヴィツェに変更された[45]。会場には市内の国際会議場が使用された[46]。テーマは「開かれた協力」であり[46]、世界最大規模の知識の集積を維持するボランティアによる協調を示す[47]。生成AIの利用法や知識のオープン化などに関するプレゼンテーションや議論などが行われた[47]。
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