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アルゼンチン航空(アルゼンチンこうくう、スペイン語: Aerolíneas Argentinas、アエロリネアス・アルヘンティーナス)は、アルゼンチンの航空会社で、同国のフラッグキャリアである。1990年代に民営化されたが、2008年7月に再国営化が発表された。
1929年に、前身のアエロポスタ社として郵便物の運搬を開始した。その後国内線の旅客便の運航を開始し、さらにブラジルやチリ、ボリビアなどの近隣諸国へ就航した。1940年代にダグラスDC-4を導入し北アメリカにその路線網を広げた。
1950年代後半に初のジェット機としてデ・ハビランド DH.106 コメットを導入し、1960年代にはボーイング707によってジェット化が進んだ。1970年代にはボーイング747を導入して、旧宗主国のスペインの首都、マドリードへの運航を開始した。
その後ボーイング747-SPなどを導入しさらに路線が拡充されて、南極周り線でオークランドやシドニーへの運航を開始した。またボーイング727やボーイング737を導入し、国内線や近距離国際線のジェット化を進めた。
1990年代後半にアルゼンチンの経済危機から経営状況が悪化し、ボーイング747-SPなどの燃費効率の悪い大型機の退役や不採算路線からの撤退を進めた。
ブエノスアイレスのエセイサ国際空港(EZE)からアルゼンチン国内をはじめ南アメリカや北アメリカ、ヨーロッパへの路線を運航している。なお、一部の国内線については子会社・アウストラル航空とのコードシェアで運航されている。
南アメリカの近隣諸国への路線が多い他、歴史的背景からヨーロッパへの長距離路線も運航されている。ヨーロッパ路線ではスペインのマドリードやバルセロナのほか、イタリアのローマへの路線にも就航している。北アメリカ路線は現在、マイアミとニューヨーク(JFK)への路線を運航している。
南アメリカから南極周りでオセアニア(ブエノスアイレス - シドニー)線を就航させている数少ない航空会社の1つであったが、2014年4月で路線を休止し、現在はコードシェアしたニュージーランド航空運航の便がブエノスアイレス - オークランド線を就航している。
かつては北アメリカ路線ではロサンゼルスへ、ヨーロッパ路線ではロンドンやフランクフルトなどへの自社便を運航していたが、同時多発テロやイラク戦争等の影響で運航を休止している。
2012年のスカイチーム加盟後はアライアンスパートナー(デルタ航空、大韓航空、アエロメヒコ航空、エールフランス等)による運航が可能になったことから、自社機の乗り入れを減らすかわりにコードシェアによって運航されている。
近年は老朽化した機材の更新が進み、長距離国際線の主力は自主発注導入のボーイング747や同SPから中型機のエアバスA330へ変わった。2012年8月時点の機体年齢は11.5年。
2010年にブランドロゴと塗装を変更した。また、同年11月30日には国際航空連合・スカイチームへの加盟契約を行い[1]、2012年8月29日に正式加盟した[2]。
2015年からは国際線用機材として他社からの中古機材が多数占めていたA340型とボーイング747-475からのリプレースを目的としたA330型機の導入を進めており、主力路線であるブエノスアイレス - スペイン・マドリード線とニューヨーク線などに投入した。
機材 | 保有数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
C | Y | 計 | ||||
エアバスA330-200 | 10 | - | 24 | 248 | 272 | |
25 | 244 | 269 | ||||
ボーイング737-700 | 8 | - | 8 | 120 | 128 | |
12 | 125 | 137 | ||||
ボーイング737-800 | 28 | ‐ | 8 | 162 | 170 | |
8 | 174 | 182 | ||||
ボーイング737 MAX 8 | 9 | 3 | 8 | 162 | 170 | |
12 | 162 | 174 | ||||
エンブラエル E190 | 26 | - | 8 | 88 | 96 | アウストラル航空からの移管機 |
エンブラエル E195-E2 | - | 12 | TBA | 2024年より導入予定[6] E190を置き換え | ||
貨物用機材 | ||||||
ボーイング737-800SF | 2 | ‐ | 貨物 | |||
計 | 83 | 15 |
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