鼎

漢字

鼎

• 部首: 鼎鼎 + 0 画
• 総画: 13画13

• 異体字 : 㫀, 䁀, 䵻, 濎, 鐤, 鼑（古字）, 𢑅, 𣂨, 𣂰, 𣃊, 𣃒, 𣆍, 𤛙, 𥅀, 𥇴, 𧇷, 𪔂（俗字）, 𭤣（俗字）, 𭤥（俗字）

字源

• 象形。三足の円形のかなえを象る^{[字源 1]}。「かなえ」を意味する漢語｛鼎 /*tˤeŋʔ/｝を表す字。

甲骨文字	金文	小篆	流伝の古文字
殷	西周	《説文》 （漢）	《六書通》 （明）

1. 裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、116頁。
   張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、1750-1754頁。
   季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、567-569頁。
   林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、57頁。

意義

1. かなえ。三つの脚と二つの耳が付いた、金属製の容器。
2. 三つ組。かなえの脚のように、三つが列（なら）んで構成されること。
   • 鼎立、鼎談

関連字

• 獨（独）：一つ組。
• 對（対、对）：二つ組。

日本語

表外漢字

音	漢音: テイ[ティ] 呉音: チョウ[チャゥ]
訓	訓読み: かなえ、まさ-に

名詞

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1. （かなえ） (容器) 三つの脚で支えられ、二つの耳が付いた金属製の容器。一般的に青銅製であり、古代中国に多く造られ、当初は実用的なものであったと想像されるが、後には、呪術的又は装飾的目的で製作されるようになり、しばしば権威や権力の象徴とされた。

成句

• 鼎の軽重を問う(かなえのケイチョウをとう)

熟語

• 鼎座
• 鼎談
• 鼎立

中国語

鼎 *

• ローマ字表記
  • 普通話
    • ピンイン: dǐng (ding3)
    • ウェード式: ting³
    • 注音符号: ㄉㄧㄥˇ
  • 広東語
    • イェール式: ding2
  • 閩南語
    • POJ: tiáⁿ, téng
  • 閩東語
    • 平話字: diāng, dīng
  • 閩北語
    • KCR: děng
  • 客家語
    • 白話字: tín
  • 呉語
    • ピンイン: tin2
  • 中古音: tengX
  • 上古音:
    • 白一平-サガール: *tˤeŋʔ
    • 鄭張: *kleːŋʔ

語源

シナ・チベット祖語 *(m/ʔ)-di(k/ŋ)

名詞

1. (容器) かなえ。

熟語

• 鼎峙
• 鼎立

朝鮮語

鼎 *

• ハングル: 정
• 音訓読み: 솥 정, 바야흐로 정, 새로울 정
  • 文化観光部2000年式: jeong
  • マッキューン＝ライシャワー式: chŏng
  • イェール式: ceng

熟語

ベトナム語

鼎 *

• ローマ字表記
  • チュ・クォック・グー: đỉnh

文字情報

鼎 U+9F0E, 鼎 CJK 統合漢字-9F0E ← 鼍 [U+9F0D] CJK統合漢字 鼏 → [U+9F0F]

文字コード (文字集合規格)

-	Unicode: U+9F0E
日	JIS X 0213/0208: 1面37区4点 [第1水準] (Shift_JIS=0x9343, EUC-JP=0xC5A4, ISO-2022-JP=0x4524) MJ文字図形: MJ029975
中	GB18030: 0xB6A6
台	Big5: 0xB9A9 CNS 11643: 1面 0x676F
韓	KS X 1001: 0x7023

• 四角号碼: 2222₁
• 倉頡入力法: 月山女一中 (BUVML)

字典掲載

康熙字典	1525ページ, 8文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)	48315
新潮日本語漢字辞典 (2008)	15266
角川大字源 (1992)	12203
講談社新大字典 (1993)	20888
大漢語林 (1992)	13835
三星漢韓大辞典 (1988)	2060ページ, 20文字目
漢語大字典 (1986-1989)	7巻, 4740ページ, 1文字目