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新潟県を通る一般国道 ウィキペディアから
国道350号(こくどう350ごう)は、新潟県新潟市中央区から佐渡市(佐渡島)を経由して、上越市に至る一般国道。
佐渡島内にある唯一の国道である。道路統計年表によると145.2 km[1][注釈 1]、佐渡汽船によると145 km[注釈 2]は海上区間であり、この区間を航行する佐渡汽船の2航路が国道を兼ねる。
かつて[いつ?]新潟市中央区の万代島地内には当国道の単独区間が存在したが、万代島地区で行われた再開発事業や柳都大橋の建設事業により、三和町 - 万代島間は旧道を全廃して臨港道路(新潟港臨港道路万代島埠頭線)として整備された。この区間の建設事業は国土交通省が実施し、開通後の管理業務は引き続き新潟県新潟地域振興局が担うことになったが、管理部局は指定区間以外の国道と県道を管理する同局地域整備部から、新潟港の港湾施設を管理する同局新潟港湾事務所に移管した。新潟市は2007年(平成19年)4月1日に政令指定都市へ移行したため、国県道の管理業務は県から新潟市に移管しているが、臨港道路は港湾施設に該当するため管理権は港湾管理者にあり、政令市移行後も引き続き新潟港湾事務所が管理業務を行っている。このため当国道の新潟市中央区内の区間は、他国道との重複区間のみとなっている。[要出典]
佐渡島内のうち、両津港から国仲平野を横断し、佐渡市役所のある金井を経て、島西側の経済・文教の拠点である佐和田までの区間は佐和田以西の新潟県道45号佐渡一周線・新潟県道31号相川佐和田線と合わせて本線(ほんせん)と呼ばれており、両津地区と国・県の出先機関が多く置かれている相川地区とを結ぶ幹線道路としても機能している。350号は佐和田から島西側を南下し、真野を経て小木港に至る。なお佐渡島内の両津港・小木港周辺部も新潟港周辺部と同様、臨港道路の整備進捗によって、当国道の区間と佐渡汽船のターミナルビルとは直接接続しない構造となっている。当国道の佐渡島内の区間は県佐渡地域振興局地域整備部が管理業務を行っているが、臨港道路の管理業務は同部の港湾空港庁舎が担当している。[要出典]
上越市内の区間は佐渡汽船直江津港ターミナルから南下し、国道8号直江津バイパス・国道18号上新バイパスと交差する下源入地内で終点となる。なお直江津港周辺部は前出3箇所と異なり、地上区間は佐渡汽船のターミナルビルの敷地と直接接しており、臨港道路を介さずに接続している。
一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 3]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
1967年(昭和45年)に新潟・両津航路にカーフェリーが就航し、佐渡島内の交通量も増加したが、島内の道路は劣悪で交通に支障が出ていた。道路整備を進めるため、島内の自治体が島内の県道を国道に昇格するよう田中角栄に陳情を行った。陳情を受けた田中は建設省(当時)に掛け合ったが、離島内で完結する道路は道路法5条1号の「都道府県庁所在地その他政治上、経済上又は文化上特に重要な都市(「重要都市」)を連絡する道路」という一般国道の指定要件を満たさないことから国道指定は難航した。田中が新潟市と佐渡島、佐渡島と上越市の間の航路も区間に含め、形式上新潟市と上越市を結ぶ路線とすることで道路法5条の要件を満たすという方法を考案し、1974年度に一般国道指定を果たした[4][5]。
本州側の新潟と佐渡島を結ぶ2航路
が国道350号の海上区間である。佐渡汽船がこの2航路を管轄しており、両航路のカーフェリーのデッキ部には「国道航路350号」と書かれたペイントが施されている[12]。海上区間を持つ一般国道の中でも、本土から離島へ渡り、また本土へ別航路で戻るという特異な特徴を持っている路線でもある[12]。
平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
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