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別府鉄道株式会社(べふてつどう)は、かつて兵庫県南西部で鉄道事業を行っていた会社である。1984年(昭和59年)に鉄道事業撤退後は、タクシー・貸切バス事業者として営業継続した。本社は兵庫県加古川市。鉄道事業は貨物輸送が主体だったが、旅客営業も行っていた。輸送量減少により、1984年の国鉄ダイヤ改正[3]を機に、貨物輸送の維持が出来なくなり、全線廃止された。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒675-0124 兵庫県加古川市別府町緑町8番地 北緯34度43分32.7秒 東経134度51分0.8秒 |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 4140001043542 |
事業内容 | 不動産賃貸業等 |
代表者 | 代表取締役社長 多木隆成[1] |
資本金 | 1000万円(2012年6月30日現在)[1] |
発行済株式総数 | 20万株(2012年6月30日現在)[1] |
売上高 | 1億7100万円(2011年3月期)[1] |
営業利益 | 2500万円(2011年3月期)[1] |
経常利益 | 1800万円(2011年3月期)[1] |
純利益 | 1500万円(2011年3月期)[1] |
純資産 |
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総資産 |
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決算期 | 12月31日[2] |
主要株主 | 多木化学 100.0% |
2010年(平成22年)1月、同社から一部の部門が独立する形で、別府タクシーへタクシー事業・派遣事業・運行管理事業を譲渡した[4][5][6]。以後、不動産管理会社として存続している。2012年11月30日より多木化学による完全子会社化を予定していたが中止となった。2017年に株式の追加取得が行われ、完全子会社化が完了した[7]。
創業時の社名は別府軽便鉄道。別府港にある、創業者の多木久米次郎が経営する化学肥料製造会社の多木製肥所(現在の多木化学)の肥料製品を積み出すための鉄道として、1921年に野口線が開業、1923年に土山線が開業した。
戦時中は野口線が不要不急線として休止され、資材も供出させられたが、土山線は肥料輸送の重要性が認められ存続した(野口線は1947年運行再開)。なお、1946年に別府鉄道に社名変更している。また、1944年に別府港で操業を開始した製鉄化学工業(現・住友精化)の製品輸送を担うようになった。1966年には土山線沿線に川崎重工業の車両工場が新設され、そこで新製された貨車の搬出にも利用された。
両路線とも、地域の足として親しまれてきたが、地元還元が主目的でおまけ的存在であった旅客輸送は近代化がされず、クラシックな気動車や果ては混合列車がのんびりと運転されるだけであった(特に土山線は乗客が1日数名という日も珍しくなかった)。別府に乗り入れる山陽電気鉄道とは列車本数やスピードで勝負にならず、旅客輸送は低迷を続けていた。とはいえ、野口線は加古川市の行政施設が集中する野口へ乗り入れていたことや、沿線に各種工場があった(多木化学、住友精化、テイエルブイ、ニシカワ食品など)ことから、通勤客などが僅かに利用していたが、それも廃止直前にはほとんどいなくなっていた。
1980年代に入り国鉄貨物営業の縮小の影響を受け、土山線を経て土山駅で国鉄線へ受け渡す貨物輸送ができなくなくなった事、更に野口駅で接続する国鉄高砂線が1984年中に廃止が取り沙汰されたこともあり、1984年2月1日に鉄道全線が廃止された[8]。最終営業日となった1984年1月31日は積雪の少ない当地で19cm(姫路)の積雪の中、お別れ列車が運行された。
廃止までの経緯から、鉄道代替バスを運転しても採算が取れないことからバス代替は行われなかった。現在廃線跡は主に遊歩道に転用されている。
2009年(平成21年)11月、木下運輸と多木化学の合資で別府タクシー株式会社を設立[5]。2010年(平成22年)1月、一部の部門が独立する形で、別府鉄道のタクシー事業・派遣事業・運行管理事業を別府タクシーへ譲渡した[4][5][6]。
加古川市東南端の別府港駅から二股に延びる、高砂線(1984年12月1日廃止)野口駅までの野口線と、山陽本線土山駅までの土山線の2路線を有していた。
※野口線の別府港 - 港口間は1926年廃止。
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