函館市青函連絡船記念館摩周丸
北海道函館市にある、かつて連絡船として活躍していた博物館船 ウィキペディアから
北海道函館市にある、かつて連絡船として活躍していた博物館船 ウィキペディアから
函館市青函連絡船記念館摩周丸(はこだてし せいかんれんらくせんきねんかん ましゅうまる)は北海道函館市にある博物館船である。日本国有鉄道(→北海道旅客鉄道)青函航路に就航していた津軽丸型連絡船「摩周丸(2代目)」の船体を使用(博物館船)し、内部も一部現役当時のものを残している。
函館市青函連絡船記念館摩周丸 | |
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施設情報 | |
正式名称 | 函館市青函連絡船記念館摩周丸[1] |
事業主体 | 函館市 |
管理運営 | 指定管理者:特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会 |
開館 | 2003年 |
所在地 |
日本 北海道函館市若松町12番地先公有水面 |
位置 | 北緯41度46分22.6秒 東経140度43分18.8秒 |
プロジェクト:GLAM |
(津軽丸型としての詳細は津軽丸(2代)参照)
津軽丸型第5船で、外舷は下部がうす緑色(5G7/6)、上部が乳白色(7.5Y9/0.5)という塗装色で建造されつつあったが、当時就航中であった第2船八甲田丸ならびに、先行して建造中の第4船大雪丸(2代)と同色で、就航中の第3船松前丸(2代) の緑色(2.5G5.5/6)と象牙色(2.5Y9/2)とも似ており、竣工直前に新幹線の色ということで、藍色(4.5PB2.5/7.8)とクリーム色(2.5Y9/4)に塗りなおしての就航となった。就航後外舷上部は乳白色(7.5Y9/0.5)に戻され、さらにその後象牙色(2.5Y9/2)に変更されたりはしたが、新造時より煙突色は外舷下部と同色で、終航まで大きな塗色変更はなかった[2][3]。
第4船 大雪丸(2代)、第6船 羊蹄丸(2代)同様、搭載主機械重量増加による機関部重量増加に対応するため、溝形プレスを施した薄鋼板“ハット・プレート”(コルゲートプレート)の使用範囲を増やすなどして船体軽量化に努めたが、唯一の外板への使用個所であった航海甲板の甲板室外板への使用[4][5]は、前後の消音器室の側面に限るなど3隻中最も抑制的であった。
本船から、遊歩甲板室後壁の傾斜を直立とし、その分航海甲板を後方へ拡張できたため、航海甲板後端では、後部消音器室の後ろ側にも手摺を設け、旅客用歩行スペースとし、展望の便が図られた。
また、寝台車航送の準備工事として、車両甲板の前部機関室囲壁船尾側、船2・3番線間に短いプラットホームと、そこから船楼甲板の2等出入口広間へ上る階段が設置されたが、国鉄が目論んだ旅客を寝かせたままでの寝台車航送を運輸省が許可せず、結局寝台車航送は実現しなかった[6]。しかし、この階段を使用することで、喫水線上約2mと低く、岸壁との間に容易にタラップを架けることのできる車両甲板中央部の舷門からの旅客の乗下船が可能となり、専用岸壁以外での客扱いができたため、摩周丸(2代)・羊蹄丸(2代)・十和田丸(2代)の3隻は、青函航路外への周遊船や、鉄道不通時の代行旅客輸送船としても使用された。
積載車両の横転を防ぐ甲種緊締具は、津軽丸(2代)就航時から、従来の重さ20kgのハサミ式のターンバックル方式から13kgの両側フック式に軽量化されたが、さらなる軽量化を目指した鎖のレバー・ブロック方式も開発され、車両渡船檜山丸(初代)での試験採用を経て[7]、摩周丸以降の客載車両渡船・車両渡船の船首側25mで採用された[8][9]。
なお、函館市青函連絡船記念館摩周丸の前身は「函館シーポートプラザ」で、摩周丸はその一部という位置づけであった。
摩周丸(2代) | |
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基本情報 | |
船種 | 客載車両渡船 |
船籍 | 日本 |
運用者 |
日本国有鉄道(1965年-1987年) 北海道旅客鉄道(1987年-1988年) |
建造所 | 三菱重工神戸造船所 |
姉妹船 |
津軽丸(2代)・八甲田丸 松前丸(2代) ・大雪丸(2代) 羊蹄丸(2代)・十和田丸(2代) |
信号符字 | JHMI |
経歴 | |
起工 | 1964年(昭和39年)12月2日 |
進水 | 1965年(昭和40年)3月18日 |
竣工 | 1965年(昭和40年)6月15日 |
就航 | 1965年(昭和40年)6月30日 |
終航 | 1988年(昭和63年)3月13日 |
要目 (新造時) | |
総トン数 |
8,327.71トン (5,363.33総トン[10]) |
全長 | 132.00m |
垂線間長 | 123.00m |
型幅 | 17.90m |
型深さ | 7.20m |
満載喫水 | 5.20m |
主機関 |
単動4サイクルトランクピストン 排気ターボ過給機付 ディーゼル機関・三井B&W 1226MTBF-40V 8台 |
最大出力 | 13,250軸馬力[11] |
定格出力 | 1,600制動馬力×8 |
最大速力 | 21.15ノット [12][11][13] |
航海速力 | 18.20ノット |
旅客定員 | 1,200名 |
乗組員 | 53名 |
車両搭載数 | ワム換算48両 |
(2020年2月現在)
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