凪七 瑠海(なぎな るうみ、11月11日[1] - )は、宝塚歌劇団専科に所属する男役スター[2]。
東京都世田谷区[3]、田園調布雙葉高等学校出身[4]。身長169cm[1]。愛称は「カチャ」、「エリカ」[1]。
2001年、宝塚音楽学校入学。
2003年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に89期生として首席入団[6]。月組公演「花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン」で初舞台。その後、宙組に配属[7]。
2004年の阪急阪神初詣ポスターモデルに起用される[9]。
2009年の月組公演「エリザベート」に特別出演し、タイトルロールとなるヒロイン・エリザベート役を演じる[11][12]。若手男役が他組に出演し、女役を演じる異例の大抜擢となった[12][7]。同年、大空祐飛・野々すみ花トップコンビ大劇場お披露目となる「カサブランカ」で、新人公演初主演[12]。新人公演最終学年となる入団7年目のラストチャンスでの抜擢となる[12]。
2010年の「ジュ シャント」でバウホール公演初主演[4]。
2013年1月29日付で月組へと組替え[15]。
2014年の「THE KINGDOM」(日本青年館・ドラマシティ公演)で、美弥るりかと東上公演ダブル主演[7][3]。
2015年の専科公演「オイディプス王」で、専科理事・轟悠の相手役を務め、バウホール公演ヒロイン[7]。再び女役を演じる[16]。
2016年9月5日付で専科へと異動[17]。
2018年の花組「蘭陵王」(ドラマシティ・KAAT神奈川芸術劇場公演)で、東上公演単独初主演[7][3]。
2020年の「パッション・ダムール」(バウホール公演)で、自身初となるコンサートを開催[4][6]。
2023年の星組「バレンシアの熱い花/パッション・ダムール・アゲイン!」で全国ツアー公演初主演[2]。
2024年の雪組「39 Steps」でバウホール公演主演[18]。
男役だけでなく女役としての魅力も発揮し、専科異動後は各組に主要キャストとして出演してきたが、2025年1月19日、永久輝せあ・星空美咲トップコンビ大劇場お披露目となる花組「エンジェリックライ/Jubilee」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団することが発表された[16][19]。
芸名「瑠海」の名付け親は、作家の陳舜臣[20]。イランの有名な詩人の名前に漢字をあてた[20]。姓の「凪七」は海のイメージと流れの綺麗さ、全体のいい画数に合わせて家族で考えた[20]。
愛称の「カチャ」は本名に因む[20]。
宝塚OGでもある燁明はいとこにあたる[20]。
宙組時代
- 2003年8月、『里見八犬伝』(バウホール・日本青年館)
- 2003年10 - 2004年2月、『白昼の稲妻』 - アラン、新人公演:ルネ(本役:花影アリス)『テンプテーション!』
- 2004年3月、『BOXMAN-俺に破れない金庫などない-』(日本青年館・ドラマシティ) - アーノルド
- 2004年5 - 8月、『ファントム』 - 従者、新人公演:ラシュナル(本役:悠未ひろ)
- 2004年10 - 11月、『風と共に去りぬ』(全国ツアー) - ウィリー
- 2005年1 - 4月、『ホテル ステラマリス』 - 新人公演:リンドン・マクレモア(本役:悠未ひろ)『レヴュー伝説』
- 2005年6月、『Le Petit Jardin(ル プティ ジャルダン)』(バウホール) - パトリック
- 2005年8 - 11月、『炎にくちづけを』 - アート、新人公演:ティーン(本役:悠未ひろ)『ネオ・ヴォヤージュ』
- 2006年1月、『不滅の恋人たちへ』(バウホール) - 立会人/船頭
- 2006年3 - 7月、『NEVER SAY GOODBYE』 - エンリケ・ロメロ/アントニオ、新人公演:ハンス(本役:七帆ひかる)
- 2006年8月、『UNDERSTUDY』(バウホール) - キャロル・リプケン
- 2006年11 - 2007年2月、『維新回天・竜馬伝!』 - 新人公演:桂小五郎(本役:北翔海莉)『ザ・クラシック』[12]
- 2007年6 - 7月、『バレンシアの熱い花』 - アロンソ/代役:マルコス(本役:早霧せいな)[注釈 1]、新人公演:ドン・ファン・カルデロ(本役:七帆ひかる)『宙 FANTASISTA!』(宝塚大劇場)
- 2007年8 - 9月、『バレンシアの熱い花』 - アロンソ、新人公演:ドン・ファン・カルデロ(本役:七帆ひかる)『宙 FANTASISTA!!』(東京宝塚劇場)
- 2007年10 - 11月、『バレンシアの熱い花』 - マルコス『宙 FANTASISTA!!』(全国ツアー)
- 2008年2 - 5月、『黎明(れいめい)の風』 - 新人公演:辰美英次(本役:蘭寿とむ)『Passion 愛の旅』[12]
- 2008年6 - 7月、『殉情(じゅんじょう)』(バウホール) - マモル[12]
- 2008年9 - 12月、『Paradise Prince(パラダイス プリンス)』 - トム、新人公演:アンソニー・ブラック(本役:蘭寿とむ)『ダンシング・フォー・ユー』[12]
- 2009年2月、『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』 - ベルナール[注釈 2]/オスカル[注釈 2]『ダンシング・フォー・ユー』(中日劇場)[12]
- 2009年5 - 8月、月組『エリザベート』 - エリザベート 大劇場ヒロイン[12][7]
- 2009年11 - 2010年2月、『カサブランカ』 - ヤン、新人公演:リチャード・ブレイン(本役:大空祐飛) 新人公演初主演[12]
- 2010年3月、『Je Chante(ジュ シャント)』(バウホール) - シャルル・トレネ バウ初主演[12]
- 2010年5 - 8月、『TRAFALGAR(トラファルガー)』 - トム・アレン『ファンキー・サンシャイン』[12]
- 2010年9月、蘭寿とむコンサート『“R”ising!!』(バウホール・昭和女子大学人見記念講堂)
- 2010年11 - 2011年1月、『誰がために鐘は鳴る』 - ホアキン
- 2011年3月、『記者と皇帝』(日本青年館・バウホール) - ブライアン・オニール[12]
- 2011年5 - 8月、『美しき生涯』 - 片桐且元『ルナロッサ』[12]
- 2011年10 - 12月、『クラシコ・イタリアーノ』 - ジョルジオ・クリスティアーニ『NICE GUY!!』
- 2012年2月、『仮面のロマネスク』 - アゾラン『Apasionado!!II』(中日劇場)
- 2012年4 - 7月、『華やかなりし日々』 - ビリー・ウエッブ『クライマックス』
- 2012年8 - 11月、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』 - アンスバッハ/ジャン・ロベール・ラップ
- 2013年1月、『逆転裁判3』(ドラマシティ・日本青年館) - ラリー・バッツ
専科時代
- 2017年9 - 12月、星組『ベルリン、わが愛』 - ヨーゼフ・ゲッベルス『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』
- 2018年2月、星組『うたかたの恋』 - フリードリヒ公爵『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』(中日劇場)
- 2018年11 - 12月、花組『蘭陵王(らんりょうおう)-美しすぎる武将-』(ドラマシティ・KAAT神奈川芸術劇場) - 高長恭/美少年 東上主演[7][3]
- 2019年5 - 9月、雪組『壬生義士伝』 - 松本良順『Music Revolution!』
- 2019年11 - 12月、星組『ロックオペラ モーツァルト』(梅田芸術劇場・東京建物 Brillia HALL) - アントニオ・サリエリ
- 2020年10月、凪七瑠海コンサート『パッション・ダムール-愛の夢-』(バウホール) 主演[6][4]
- 2021年4 - 7月、花組『アウグストゥス-尊厳ある者-』 - クレオパトラ7世『Cool Beast!!』
- 2022年7 - 8月、雪組『心中・恋の大和路』(ドラマシティ・日本青年館) - 丹波屋八右衛門
- 2022年10 - 12月、雪組『蒼穹の昴』 - 李鴻章
- 2023年3 - 4月、星組『バレンシアの熱い花』 - フェルナンド・デルバレス『パッション・ダムール・アゲイン!』(全国ツアー) 全国ツアー初主演[2]
- 2023年11 - 12月、花組『激情』 - プロスペル・メリメ/ガルシア『GRAND MIRAGE!』(全国ツアー)
- 2024年4 - 5月、雪組『39 Steps』(バウホール) - リチャード・ハネー バウ主演[18]
- 2024年9 - 2025年1月、花組『エンジェリックライ』 - フェデリコ『Jubilee(ジュビリー)』 退団公演[16][19]
- 2003年11 - 12月、初風緑コンサート『Carmine-カーマイン-』[20]
- 2004年1月、逸翁デー『タカラヅカ・ホームカミング』
- 2005年1月、逸翁デー『タカラヅカ・ホームカミング』
- 2005年9月、『レビュー記念日』
- 2005年12月、『花の道 夢の道 永遠の道』
- 2006年9月、貴城けいコンサート『I have a dream』[21]
- 2006年10月、第47回『宝塚舞踊会』
- 2006年11月、『夢のメモランダム』
- 2007年2 - 3月、轟悠ディナーショー『Yū's Purple Shadow』
- 2007年4 - 5月、轟悠コンサート『Lavender Monologue』
- 2007年9月、『TAKARAZUKA SKY STAGE5th Anniversary Special』
- 2008年7月、『宝塚巴里祭2008』[22]
- 2009年12月、タカラヅカスペシャル2009『WAY TO GLORY』
- 2010年12月、タカラヅカスペシャル2010『FOREVER TAKARAZUKA』
- 2011年5月、『愛の旋律〜夢の記憶』
- 2012年5月、大空祐飛ディナーショー『YUHizm』[23]
- 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル〜』
- 2014年4月、宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』
- 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
- 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』
- 2016年11月、凪七瑠海ディナーショー『Evolution!』 主演[24]
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年10月、第54回『宝塚舞踊会』[25]
- 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say! Hey! Show Up!!』
- 2019年10月、第55回『宝塚舞踊会〜祝舞御代煌(いわいまうみよのきらめき)〜』[26]
- 2019年12月、タカラヅカスペシャル2019『Beautiful Harmony』
- 2023年10月、第56回『宝塚舞踊会』[27]
- 2010年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2009年度新人賞
- 2019年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2018年度努力賞[36]
- 2023年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2022年度努力賞[37]