寺、障害者、「オバサン」、刑務所といった、経済学とは縁遠く見える対象を、経済学の視点から一般向けに論じた著書で知られる[2]。また、『大相撲の経済学』を著すなど大相撲にも造詣が深く、大相撲野球賭博問題を契機として設置された日本相撲協会「ガバナンスの整備に関する独立委員会」の委員に就任し、副座長として年寄名跡の売買禁止などを内容とする相撲協会改革案についての意見書を取りまとめた[3]が、結果としてほぼ現状維持の形で相撲協会が公益法人に移行したことには批判的であった。[4]
単著
- 『日本経済の生産性分析 データによる実証的接近』日本経済新聞社、2001年6月。ISBN 9784532132088。
- 『大相撲の経済学』(東洋経済新報社、2003年;ちくま文庫、2008年)
- 『お寺の経済学』(東洋経済新報社、2005年;ちくま文庫、2010年)
- 『障害者の経済学』(東洋経済新報社、2006年;増補改訂版:東洋経済新報社、2011年;新版:東洋経済新報社、2018年)
- 『これも経済学だ!』(ちくま新書、2006年)
- 『オバサンの経済学』(東洋経済新報社、2007年)
- 『子どもをナメるな-賢い消費者をつくる教育』(ちくま新書、2007年)
- 『刑務所の経済学』(PHP研究所、2011年)
- 『こうして組織は腐敗する 日本一やさしいガバナンス入門書』(中公新書ラクレ、2013年)
- 『家族はなぜうまくいかないのか 論理的思考で考える』(祥伝社新書、2014年)
- 『経済学ではこう考える』慶應義塾大学出版会 2014
- 『高校野球の経済学』東洋経済新報社 2016
- 『「笑い」の解剖』慶應義塾大学出版会 2019
共編著
- Sources of Total Factor Productivity for Japanese Manufacturing Industries, 1964-1988: Issues in Scale Economies, Technical Progress, Industrial Policies and Measurement Methodologies, Keio Economic Observatory Monograph Series, Keio University, Tokyo, 1994. (with K. Yoshioka and M. Nakamura)
- 『実証経済分析の基礎』(慶應義塾大学出版会、1997年;吉岡完治と共編)
- 『公共投資の経済効果』(日本評論社、1999年;吉野直行と共編)
- 『テキストブック経済統計』(東洋経済新報社、2000年;北村行伸、木村福成、新保一成と共著)
- 『テキストブック入門経済学』(東洋経済新報社、2001年;黒田昌裕と共著)
[5]
『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.332
『朝日新聞』2011年2月19日付朝刊スポーツ面(記事データベース「聞蔵2」にて2012年1月17日閲覧)
(スポーツ探Q)相撲協会、ようやく公益法人案 薄れる改革色 時間切れ寸前 評議員に現役親方、「伝統維持」こだわり 日本経済新聞 2013/8/27付