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1982年のナムコのビデオゲーム ウィキペディアから
『ディグダグ』 (DIGDUG) は、ナムコが1982年3月に発売した業務用ゲーム[2][3][注釈 1]。および、本作に登場する主人公キャラクターの名称[3]。
ジャンル | 固定画面アクション |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | ナムコ |
発売元 |
ナムコ アタリ[1] |
デザイナー | 池上まさとし |
プログラマー |
さかいとしお 深谷正一 |
音楽 | 慶野由利子 |
シリーズ | ディグダグシリーズ |
人数 | 1- 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (57.03キロバイト) |
発売日 |
1982年3月[2] 1982年4月[2] 発売日一覧
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対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:3 INT IARC:7+ |
デバイス |
4方向レバー 1ボタン |
CPU | Z80 (@ 3.072 MHz)×2 |
サウンド |
Z80 (@ 3.072 MHz) Namco (@ 96.000 kHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット544色 |
縦型固定画面のゲームで、4方向レバーと1つのボタンを使用する。レバーで主人公ディグダグを操作、移動先に地面があるときには掘りながら進んでいく。移動しているときだけ音楽が流れる(停止時はモンスター歩行音)。地中という設定ではあるが、岩を除くキャラクターに重力の概念は存在せず、地上に対して垂直に掘られた縦穴も難なく上がることができる。
敵はあらかじめ穴のあいた地中に配置されており、空けられた穴を移動するが自ら地中を掘ることはない。ただし、時々「目変化(めへんげ)」と呼ばれる状態に変化すると、移動速度が下がる代わりに現在のディグダグの位置に向かうように地中を通過できる。目変化はどこかの穴に到達すると解除される。
ボタンを押すと、銛(モリ)を前方に射出する。銛はポンプとチューブに接続されており、敵に当てると動きを止め一段階膨らむ。さらに銛を刺したままボタンを続けて押す(連打、または押したまま、または銛を刺し直すと)とだんだん大きく膨らむ(プクプクポン)。三段階目を超えて膨らませると破裂して敵を倒すことができる。深い地層(地中の色で判別可能)で倒すほど高得点となる。なお、銛を刺した状態で移動すると解除され、膨らんだ敵を放置すると少しずつしぼんで元に戻るが、その間はディグダグが敵に接触してもミスにならない。
時間が経つと短い音楽と共に敵のスピードがアップする。敵が残り1匹になると、短い音楽と共に左上へ撤退行動を取る。画面上の敵を銛、もしくは岩で全て倒すか、敵が撤退完了すると面クリアとなる。
本作アーケード版の初期に出回ったバージョンには、以下のバグが存在している。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ディグダグ | 1982年11月 |
M5 | タカラ | タカラ | ロムカセット | GRC-1 | - | |
2 | Dig Dug | 1983年 ・2月:TI99[8] ・10月:A26,A52[9][10] ・11月:A8,C64,IBM[11][12][13] |
TI-99/4A Atari 2600 Atari 5200 Atari 8ビット・コンピュータ コモドール64 IBM PC |
アタリ | アタリ | フロッピーディスク (TI99,C64,IBM) ロムカセット (A26,A52,A8) |
RX8509 (TI99) CX2677 (A26) CX5211 (A52) CXL4026 (A8) RX8026 (A8再販版) RX8511 (C64) DX5506 (IBM) |
- | |
3 | ディグダグ | 1983年7月頃[14] |
PC-8001 X1 |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ[注釈 3] | DP-3778 (PC80) DP-3287 (X1) [注釈 4] |
- | |
4 | ディグダグ | 1983年10月 |
PV-1000 | カシオ | カシオ | ロムカセット | GPA-105 | - | |
5 | ディグダグ | 1984年 ・1月頃:PC88 (CT版)[15] ・8月頃:PC88 (FD版),MZ15[16] |
PC-8801 MZ-1500 |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ (PC88) フロッピーディスク (PC88) クイックディスク (MZ15) |
DP-3653 (PC88 CT版)[注釈 5] DP-3101101 (PC88 FD版) DP-3201201 (MZ15) |
- | |
6 | Dig Dug | 1984年2月[17][18] |
Apple II VIC-1001 |
アタリ (APII) Syndein Systems (VIC) |
アタリ | フロッピーディスク (APII) ロムカセット (VIC) |
DX5507 (APII) RX8501 (VIC) |
- | |
7 | ディグダグ | 1984年5月25日[19] 1984年5月25日 |
MSX | ナムコ | ナムコ | ロムカセット | DP-3912009 |
- | |
8 | ディグダグ | 1985年 ・1月頃:FM7[20] ・5月頃:PC60II[21] ・10月頃:PC80SR,PC88SR[22] |
FM-7 PC-6001mkII PC-8001mkIISR PC-8801mkIISR |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ (全機種) フロッピーディスク (FM7,PC60II,PC88SR) |
DP-3301143 (FM7 CT版) DP-3301202 (FM7 FD版) DP-3103147 (PC60II CT版) DP-3101074 (PC88SR CT版) |
- | |
9 | ディグダグ | 1985年6月4日 |
ファミリーコンピュータ | ナムコ | ナムコ | 192キロビットロムカセット[23] | NDD-4500 | - | |
10 | ディグダグ | 1986年4月頃 |
FM77AV | マイコンソフト | 電波新聞社 | フロッピーディスク | DP-3301206 | - | |
11 | Dig Dug | 1986年6月[24] |
Atari 7800 | アタリ | アタリ | ロムカセット | CX7803 | - | |
12 | Dig Dug | 1987年[25] |
インテレビジョン | Realtime Associates | INTV Corp. | ロムカセット | 9005 70264 |
- | |
13 | ディグダグ | 1990年7月20日 |
ディスクシステム | ナムコ | ナムコ | ディスクカード片面 | NDS-DIG | - | ロムカセット版の移植 書き換え専用ソフト |
14 | Dig Dug | 1992年9月 1992年 |
ゲームボーイ | ナムコ | ナムコ | ロムカセット | DMG-DY-USA DMG-DY-NOE |
- | 国内未発売 画面スクロール式 |
15 | ビデオゲームアンソロジーVol.12 ディグダグ/ディグダグII |
1995年2月24日 |
X68000 | マイコンソフト | 電波新聞社 | フロッピーディスク | DP-3205037 | - | |
16 | ナムコクラシックコレクション Vol.2 | 1996年3月 |
アーケード | ナムコ | ナムコ | 業務用基板 (7.50メガバイト) |
- | - | |
17 | ナムコミュージアム Vol.3 | 1996年6月21日 1997年1月31日 1997年2月12日 |
PlayStation | ナウプロダクション | ナムコ | CD-ROM | SLPS-00390 SLUS-00398 SCES-00268 |
- | 縦画面モニター表示対応[注釈 6] |
18 | ナムコギャラリー VOL.2 | 1996年11月29日 |
ゲームボーイ | ナムコ | ナムコ | 4メガビットロムカセット | DMG-AN2J-JPN | - | スーパーゲームボーイ対応 内容は海外単品版と同一 |
19 | ナムコヒストリー VOL.3 | 1998年6月9日 |
Windows (95) | ナムコ | ナムコ | CD-ROM | NMC-2011 | - | |
20 | Namco Museum 64 | 1999年10月31日 |
NINTENDO64 | Mass Media Games | ナムコ | ロムカセット | NUS-NNME-USA | - | 日本未発売 |
21 | Namco Museum | 2000年6月25日 |
ドリームキャスト | Mass Media Games | ナムコ | GD-ROM | T-1403N | - | 日本未発売 収録作品はN64版と同一 |
22 | ナムコミュージアム | 2001年6月11日 2001年12月7日 2001年12月7日 |
ゲームボーイアドバンス | Mass Media Games | ナムコ | ロムカセット | AGB-ANME-USA AGB-ANMJ-JPN AGB-ANMP |
- | 画面スクロール式[注釈 7] |
23 | Namco Museum | 2001年12月4日 (PS2) 2002年10月9日 (GC,XB) |
PlayStation 2 ニンテンドーゲームキューブ Xbox |
Mass Media Games | ナムコ | CD-ROM (PS2) 8センチ光ディスク (GC) |
SLUS-20273 (PS2) DOL-GNME-USA (GC) X02134 (XB) |
- | 日本未発売 N64,GC版の増補版的内容 |
24 | ディグダグ | 2003年8月27日[26] |
iアプリ | ナムコ | ナムコ | ダウンロード (アプリキャロットナムコ) |
- | - | |
25 | ファミコンミニ16 ディグダグ |
2004年5月21日 |
ゲームボーイアドバンス | ナムコ | 任天堂 | ロムカセット | AGB-FDDJ-JPN | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
26 | ナムコミュージアム Namco Museum Battle Collection Namco Museum Battle Collection |
2005年2月24日 2005年8月23日 2005年12月9日 2006年6月8日 (廉価版) |
PlayStation Portable | ゴッチテクノロジー | ナムコ | UMD | ULJS-00012 ULUS-10035 UCES-00116 |
- | 画面モード7種[注釈 8] |
27 | Namco Museum - 50th Anniversary ナムコミュージアム アーケードHITS! Namco Museum - 50th Anniversary Namco Museum - 50th Anniversary |
2005年8月30日 (PS2,XB,GC) 2005年10月25日 (WIN) 2006年1月26日 (PS2) 2006年3月27日 (WIN) 2006年3月31日 (PS2,XB) 2006年5月19日 (WIN) 2006年6月9日 (GC) |
PlayStation 2 ニンテンドーゲームキューブ Xbox Windows (XP) |
Digital Eclipse | ナムコ ナムコ エレクトロニック・アーツ |
DVD-ROM (PS2,XB) 8センチ光ディスク (GC) CD-ROM (WIN) |
SLUS-21164 (PS2) SLUS-20273GH (PS2廉価版) DOL-G5NE-USA (GC) SLPS-25590 (PS2) SLES-53957 (PS2) DOL-G5NE-EUR (GC) |
- | |
28 | Namco Museum - 50th Anniversary | 2005年8月30日 2006年3月31日 |
ゲームボーイアドバンス | Digital Eclipse | ナムコ エレクトロニック・アーツ |
ロムカセット | AGB-B5NP-USA AGB-B5NP-EUR |
- | 日本未発売 画面モード2種[注釈 9] |
29 | Namco Museum Remix みんなで遊ぼう!ナムコカーニバル Namco Museum Remix |
2007年10月23日 2007年12月6日 2008年4月8日 |
Wii | バンダイナムコゲームス | バンナム バンダイナムコゲームス アタリ |
Wii用12センチ光ディスク | RVL-RN2E-USA RVL-RNWJ-JPN RVL-RN2P |
- | |
30 | ディグダグ | 2008年6月9日[27] 2008年7月1日[28] 2008年8月29日[27] |
Wii | バンダイナムコゲームス | バンダイナムコゲームス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FEDE FEDJ FEDP |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 2019年1月31日配信・発売終了[29] |
31 | ナムコミュージアム バーチャルアーケード | 2008年11月4日 2009年5月15日 2009年11月5日 |
Xbox 360 | Namco Bandai Games America Inc. ゴッチテクノロジー |
バンダイナムコゲームス | DVD-ROM | 21022 2RD-00001 |
- | |
32 | ナムコミュージアム.comm Namco Museum Essentials Namco Museum Essentials |
2009年1月29日 2009年7月16日 2010年4月1日 |
PlayStation 3 (PlayStation Network) |
バンダイナムコゲームス | バンダイナムコゲームス | ダウンロード | NPJB-00012 NPUB-30086 NPEB-00104 |
- | 2018年3月15日に配信終了[30] |
33 | Dig Dug REMIX | INT 2009年5月7日 |
iPhone (iOS) |
バンダイナムコゲームス | バンダイナムコゲームス | ダウンロード | - | - | オリジナル版として収録[31] |
34 | Namco Museum Megamix | 2010年11月16日 |
Wii | バンダイナムコゲームス | バンダイナムコゲームス | Wii用12センチ光ディスク | RVL-SNME-USA[32] | - | 日本未発売 Namco Museum Remixの増補版 |
35 | ディグダグ | 2012年10月3日[33] 2013年2月14日[34] 2013年5月2日[34] |
ニンテンドー3DS | バンダイナムコゲームス | バンダイナムコゲームス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
TA9J TA9E TA9P |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
36 | ディグダグ | 2014年10月15日[35] 2015年2月5日[36] |
Wii U | バンダイナムコゲームス | バンダイナムコゲームス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
WUP-N-FDEJ-00[37] |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
37 | アーケードゲームシリーズ ディグダグ |
INT 2016年4月20日 |
Xbox One PlayStation 4 Windows |
ゴッチテクノロジー | バンダイナムコエンターテインメント | ダウンロード | CUSA-03669 (PS4) CUSA-03958 (PS4) CUSA-03863 (PS4) [38] |
- | |
38 | ナムコミュージアム | INT 2017年7月28日 |
Nintendo Switch | バンダイナムコエンターテインメント ゴッチテクノロジー アイ・ティー・エル |
バンダイナムコエンターテインメント | ダウンロード | - | - | |
39 | NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol.1 | INT 2020年6月18日 |
Nintendo Switch(日本国外) PlayStation 4 Xbox One Windows(Steam) |
B.B.スタジオ エムツー [注釈 10] |
バンダイナムコエンターテインメント | ダウンロード (PSN) (Xbox Live Arcade) (Steam) |
- | - | ファミリーコンピュータ版を収録 |
40 | ディグダグ (ナムコットコレクション版) |
2020年8月20日 |
Nintendo Switch(日本国内) | B.B.スタジオ エムツー [注釈 10] |
バンダイナムコエンターテインメント | ダウンロード | - | - | ファミコン版の移植 DLC第3弾10タイトル中の1本 |
41 | ディグダグ | 2022年8月4日[39][40][41][42] |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
ハムスター | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
CUSA-34024 (PS4) CUSA-34026 (PS4) CUSA-34025 (PS4) [43] |
- |
本作は、のちに発売された『ゼビウス』同様、同時発音数が3音であり、うち2音は主人公の移動音に用いられている。サウンドを手掛けた慶野由利子は作中においてBGMのように聞こえる音は音楽ではなく、主人公の移動音であると位置づけている[45]。
慶野はプレイヤーの走行音を複数作っていたものの、なかなか採用されずに悩んでいた[注釈 12][45]。その時、師匠である大野木宜幸から音楽にしてはどうかという提案が寄せられ、その結果として音楽的な移動音が出来上がった[45]。
またファイガーが火を吹く音は、極端に低い音と高い音を組み合わせる形で表現された[46]。
なお、第1作の楽曲に歌詞をつけた「恋のディグダグ」(作詞:弓達公雄、中沢淳 / 作曲:慶野由利子 / 編曲:米光亮 / 歌:まさごろ)という歌がある。同楽曲は『ビデオ・ゲーム・グラフィティ』(1986年)及び『ナムコベストヒットパレード!』(1989年)に収録。
評価 | ||||||||||||||||||||||
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1998年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「迷路があらかじめ用意されているそれまでのドットイートタイプのゲームとは一線を画して、自分自身が『地面を掘る』ことにより通路を確保していくという考え方が画期的だった」、「(風船抜け、陰険打ちなどの)テクニックをフル活用してモンスターを一箇所にまとめ、その上から岩と落として高得点をたたき出すパターンを作ることは、ある種のステイタスであり、当時のマニアはパターン作りに熱中した」と紹介されている[57]。
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