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アカテツ科(アカテツか、赤鉄科、学名:Sapotaceae)は双子葉植物の科で、65属(35-75属:分類には諸説あり)、800種ほどからなる。クロンキスト体系ではカキノキ目に分類される。
世界の熱帯・亜熱帯に分布する常緑木本。日本では、アカテツ属のアカテツとその変種コバノアカテツが南西諸島・小笠原諸島にあり、また小笠原諸島固有種ムニンノキがある。
乳液を含み、これから得られる樹脂が利用される。産業上は、グッタペルカの原料とするグッタペルカノキや、チューインガムの材料チクルを採るサポジラが重要。またサポジラ、スターアップルをはじめとする、熱帯で利用される果樹も多数ある。種子には油脂が含まれ、モロッコの南西部で多く見られる アルガンノキの種子からは、食用・化粧用のアルガン油が採取され利用されている[1]。ほかに西アフリカに生育するモアビ、マコレ、アニグレや東南アジア産のニヤトー(マレー語: nyatoh)といった木材として知られる樹種も存在する[2][3]。このうちニヤトーは複数の樹種を指し、パラキウム属の総称と説明されることもある[2]が、実際にはそのほかさらにDonella属、マドフカ属、Payena属、アカテツ属の複数の種のインドネシア、マレーシア、ブルネイにおける現地名に用いられている例が見られる[3]。またマコレとモアビはサクラの代替材となることから、ニヤトーは恐らく色合いがサクラに似て赤いことから市場では「洋桜」や「アフリカンチェリー」(マコレおよびモアビ)という通称でも取引される[2]。
分類情報は Govaerts et al. (2019) による。
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