Loading AI tools
ウィキペディアから
Q3 (キュースリー)は、ドイツの自動車メーカー、アウディが製造・販売しているSUV型の乗用車である。Cセグメントに属する。
アウディ・Q3(初代) 8U | |
---|---|
2.0 TDI quattro(前期型) | |
2.0 TDI quattro S line(後期型) | |
2.0 TDI quattro(中期型) | |
概要 | |
製造国 | スペイン |
販売期間 | 2011年 - 2020年 |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 |
FF 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
1.4L 直列4気筒・TFSI(150PS) 2.0L 直列4気筒・TFSI(170PS、180PS、211PS、220PS) 2.0L 直列4気筒・TDI (140PS、日本未導入) |
変速機 |
6速Sトロニック 7速Sトロニック |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,605mm |
全長 | 4,385mm |
全幅 | 1,830mm |
全高 | 1,615mm |
2011年4月、上海モーターショーにて、世界初公開された[1][2]。
販売時点では、アウディ最小のSUVであった。プラットフォームは、A3をベースとして作られているが、シャーシは、キャラクター特性を活かすべく、大幅に補強されている。同社のQ7、Q5の次に開発されたSUVであり、フォルクスワーゲン・ティグアンとは、姉妹車の関係にあたる。
エクステリアは、流麗なルーフラインを採用するなどして、エアロダイナミクスを追求した結果、空気抵抗係数(Cd値)は0.32と、スポーツカーに匹敵する数値を実現した。同時に、軽量化も推し進められ、ボディにはアルミニウムを多用することで、車両重量を1.610㎏に収めている。ヘッドライトは、バイキセノンであるものの、ポジションランプとリアコンビネーションランプは、LEDを採用する。ラゲッジルームは、460ℓから1,365ℓまで拡大できる。
インテリアは、エクステリアのデザインテイストを踏襲し、ラップアラウンドデザインを採 用した。マルチファンクションスイッチ付の本革巻き4本スポークステアリングや、10スピー カーのサウンドシステム、7インチのポップアップ式センターディスプレイを装備したほか、MMI3G+ナビゲーションシステムや、BOSEサラウンドサウンドシステムも設定される。
パワートレインは、出力違い(170PSと211PS)のガソリンエンジンが2種類と、ディーゼルエンジンが1種類の、計3種類が用意される。前者は、2.0L 直列4気筒・直噴ガソリンターボの「2.0 TFSI」で、アイドリングストップとブレーキエネルギー回生システムが標準装備される。後者は、140PSを発生する、2.0L 直列4気筒・直噴ディーゼルターボの「2.0 TDI」である。トランスミッションは、6速MTのほか、Sトロニック(6速または7速)も用意される。
生産拠点は、ドイツではなく、スペインにある、フォルクスワーゲン傘下・セアト社の「マルトレル工場」である[3]。なお、Q3の生産に当たり、同工場は、3億3000万ユーロ(約385億円)をかけて改修し、約700人の追加雇用を行った。
同年7月、欧州市場を皮切りに、順次発売を開始した[4]。
2012年4月23日、北京モーターショーにて「jinlong yufeng」を初公開[5]。
同年5月11日、「Wortherseeツアー」にて、コンセプトカーの「レッドトラック」を初公開[6]。最高出力が、340psに強化されている。
2014年1月9日、新たに、北米市場にも投入すると発表[7]。これまで、北米市場には導入されていなかったが、SUVの需要増加に伴って投入を決断した。導入は、同年秋頃の予定。
同年11月10日、欧州にて、大幅改良モデルを発表(フェイスリフト)[8]。前後バンパーやシングルフレームグリルなどのデザインを変更したほか、ヘッドライトも新意匠となった。ヘッドライトは「キセノンプラス」を標準化し、LEDデイタイムランニングライトを組み込んだ。欧州仕様のパワートレインは、1.4L~2.0Lのガソリン仕様とディーゼル仕様が用意される。
2015年5月13日、「GTIミーティング・アット・ヴェルターゼー」にて、「オフロードスタイルパッケージ」を初公開[9]。欧州仕様では、純正アクセサリーとして設定される。
2016年9月15日、欧州にて、2度目の改良モデルを発表[10]。フロントバンパーの開口部を拡大し、その下部に、ボディ同色のブレードを配置した。グリルは、ストーングレーで塗装される。また、「S line エクステリアパッケージ」を設定した。
2012年5月8日、2011年、東京モーターショーでの参考出品を経て[4][11]、正式発表。グレードは、「2.0 TFSI quattro 170PS」と「2.0 TFSI quattro 211PS」の2種類となる[12]。パワートレインは同一で、出力の違いが、そのままグレード名に反映されている。四輪駆動、7速Sトロニックのみの設定となる。211PSには、MMI3G+ナビゲーションシステムや、4つの走行モードを切り替えられる「アウディ ドライブセレクト」を標準装備とした。さらに、S lineパッケージや、パノラマガラスサンルーフをオプションで用意した。なお、ディーゼル仕様は、日本未導入である。
2013年8月20日、仕様変更[13]。両グレードに、アドバンストキーと、ハイグロスデザインパッケージを標準装備としたほか、APSリアビューカメラをオプション設定した。また、170PS仕様には、APSリアを追加装備するとともに、MMI 3G+ナビゲーションシステムをオプションで新設定した。
2014年2月18日、特別仕様車「S-line Competition」を、200台限定で発売[14]。「2.0 TFSI quattro 170PS」をベースに、S-lineパッケージ、ブラックスタイリングパッケージ、19インチアルミホイールを装備した。
同年8月20日、新グレード「1.4 TFSI」を追加設定[15]。駆動方式は、同社のSUV(Qシリーズ)で初のFF(前輪駆動)となる。150ps/250Nmを発揮する1.4L 直列4気筒・直噴ガソリンターボに、6速Sトロニックを組み合わせる。エントリーモデルながらも、バイキセノンヘッドライト、アルミニウムルーフレール、リアサイドエアバッグ、アドバンストキーシステム、17インチ 5アームトライアスデザインアルミホイールを標準装備とした。また、MMI 3Gをはじめ、レザーパッケージや、アシスタンスパッケージ、パノラマガラスサンルーフや、オートマチックテールゲートなどをオプション設定した。
2015年2月12日、特別仕様車「color selection – Misano Red」を、120台限定で発売[16]。「1.4 TFSI」をベースに、MMI 3G Plusマルチメディアインターフェイスをはじめ、高感度リアビューカメラや、Audi パーキングシステム、ボディ同色のカラードバンパーなどを標準装備とした。ボディカラーは、Misano Redのみとなる。
同年5月12日、マイナーチェンジモデルを発表(同月21日より、発売開始)[17]。内外装のデザインが刷新され、アルミホイールも一新された。パワートレインでは、「2.0 TFSI」エンジンの出力が向上(170PS→180PS、211PS→220PS)するとともに、約18%の低燃費化を実現した。装備面では、ポジショニングライトに加えて、ハイビーム/ロービームにも、LEDを採用したほか、ダイナミックターンインディケーターを内蔵する、リアLEDコンビネーションライトを組み合わせた。さらに、新たなグレードとして、「1.4 TFSI」をベースに、スポーツシートやアウディドライブセレクトなどを備えた「1.4 TFSI Sport」を新設定した。
2016年8月23日、価格改定。従来の仕様、装備を維持しながら、「2.0 TFSI 220PS」を除く、3グレードの価格を10万円引き下げた[18]。
2017年3月6日、一部仕様を変更[19]。「1.4 TFSI sport」と「2.0 TFSI quattro」のフロントバンパーを大型化し、エアインレットはハイグロスブラックに、グリルバーはアンスラサイト仕上げとした。また、「S line」に、新しいデザインのフロントバンパーを採用した。
同年9月20日、一部仕様を変更[20]。「2.0 TFSI 180ps」には、アウディパーキングシステム、リアビューカメラ、シートヒーターを標準装備としたほか、S lineパッケージも内容を充実させた。「1.4 TFSI sport」には、コンフォートパッケージのオプションを追加したほか、S lineエクステリアの内容も充実させた。同時に「2.0 TFSI 220ps」が廃止され、180psに一本化された。
2018年5月7日、特別仕様車「S line competition」を、125台限定で発売[21]。「2.0 TFSI quattro」をベースに、S lineパッケージをはじめ、専用コントラストペイント、専用ブラック19インチアルミホイール、ブラックルーフレール、ピアノブラック デコラティブパネル、パドルシフト付フラットボトムステアリングを装着した。専用色として、デイトナグレーパールエフェクトを用意する。
アウディ・Q3(2代目) F3 | |
---|---|
35 TFSI S line | |
スポーツバック 45 TFSI quattro advanced | |
S line | |
概要 | |
製造国 | ハンガリー |
販売期間 | 2018年 - |
ボディ | |
ボディタイプ |
5ドアSUV 5ドアSUVクーペ |
駆動方式 |
FF 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5L 直列4気筒・TFSI 2.0L 直列4気筒・TFSI(海外仕様) 2.0L 直列4気筒・TDI |
変速機 |
7速Sトロニック 6速MT(海外仕様) |
前 |
前:ストラット 後:ウィッシュボーン |
後 |
前:ストラット 後:ウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,680 mm |
全長 |
SUV 4,490-4,495 mm スポーツバック 4,500-4,520 mm |
全幅 |
SUV 1,840 mm スポーツバック 1,840-1,855 mm |
全高 |
SUV 1,610 mm スポーツバック 1,565 mm |
車両重量 | 1,530-1,710 kg |
2018年7月25日、欧州にて、フルモデルチェンジ[22]。軽量化と、高いボディ剛性を両立している。生産拠点は、先代とは異なり、ハンガリー・ジェール工場で生産される[23]。
エクステリアは、同社のフラッグシップSUVである、Q8と共通のデザインを採用した。オクタゴン(八角形)のシングルフレームグリルと、大型のサイドエアインテークが特徴的である。前後のブリスターフェンダーや、彫りの深いサイドのロワーラインなどにより、SUVならではの力強さを表現した。ヘッドライトには、3つの仕様があり、最上級のマトリクスLEDは、アダプティブハイビームアシストを搭載する。
弟分のコンパクトSUV、Q2が登場したことで、ボディはやや大型化された。サイズは、初代より全長が97mm、全幅が25mm、ホイールベースが77mm、それぞれ拡大されている。加えて、40:20:40分割可倒式のバックレストを備える、リアシートの位置は、前後に150mm調整可能となった。荷室容量は、530〜1,525ℓ(スポーツバック:530〜1,400ℓ)を確保する[24]。荷室のフロアボードは、深さが3段階に調整可能で、トノカバーは、フロア下に収納することも可能である。
インテリアにも、オクタゴンのシングルフレームグリルをモチーフとしたデザインが、インストルメントパネルに配されている。全てのディスプレイとスイッチは、人間工学に基づいて配置され、8.8インチまたは10.1インチの「MMIタッチディスプレイ」は、エアコンの操作パネルとともに、ドライバーに向けて10°傾けられている。さらに、3種類のレイアウトから選択できる、12.3インチの「アウディバーチャルコックピットプラス」や、30色のカラーが選択可能な「マルチカラーアンビエントライティング」も用意される[25]。
パワートレインは、ガソリン仕様が3種類と、ディーゼル仕様が1種類の、計4タイプが展開される[23]。この全てが、直列4気筒・直噴ターボエンジンで、出力範囲は、110kW(150hp)から169kW(230hp)となる。少し遅れて、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルも追加された。駆動方式は、FFと4WD(quattro)の両方が用意され、トランスミッションは、6速MTまたは7速Sトロニックが組み合わされる。
S line エクステリアパッケージには、スポーツサスペンションが標準装備される[26]。このサスペンションは、よりハードなスプリングとダンパーに加え、プログレッシブステアリングを装備する。このシステムは、ステアリングの操舵角が増すにつれて、よりダイレクトなレシオに変化させることで、ハンドリングを向上させる。また、勾配6%以上の下り坂において、ドライバーが設定した速度を一定に維持して走行する、ヒルディセントコントロールもオプション設定されている。
先進運転支援システム(ADAS)も充実しており、特に、アダプティブクルーズアシスト(ACC)が大きく進化した。ほかにも、万が一の衝突を回避・軽減する、アウディプレセンスフロントをはじめ、アウディサイドアシスト、アウディアクティブレーンアシスト、サラウンドビューカメラなども設定されている。[27]。さらに、パークアシストや、クロストラフィックアシストなども装備される。
同年10月2日、パリモーターショーにて、ワールドプレミア[28]。欧州市場でのデリバリー開始は、同年11月頃を予定する。
2019年7月24日、欧州にて、クーペスタイルの「スポーツバック」を追加発表[29]。先行してリリースされた、SUVと比べて、全高が約30mm低くなっている。エクステリアは、フロントグリルがブラック仕上げになっており、リアバンパーは専用デザインとなる[30]。
2020年7月7日、SUVとスポーツバックを同時発表(同年8月19日より、発売開始)[31]。グレードは、「35 TFSI」、「35 TFSI S line」、「35 TDI quattro S line」を両者に、「35 TFSI advanced」と「35 TDI quattro advanced」を、SUVのみに用意する。ガソリン仕様の「35 TFSI」は、最高出力150ps、最大トルク250Nmを発揮する、1.5L 直列4気筒・直噴ターボエンジンを搭載し、気筒休止システム(COD)を備える。ディーゼル仕様の「35 TDI」は、最高出力150ps、最大トルク340Nmを発揮する、2.0L 直列4気筒・直噴ターボエンジンを搭載し、ヒルディセントコントロールを備える。ガソリン仕様はFF、ディーゼル仕様は4WD(quattro)のみの設定となり、全モデルに、7速Sトロニックを組み合わせる。機能面では、ダイナミックターンインジケーター(リア)付きのLEDヘッドライトをはじめ、10.25インチのアウディバーチャルコックピット、10.1インチのMMIタッチディスプレイ、アウディプレセンスフロント、サラウンドビューカメラを標準装備とした。さらに、アウディスマートフォンインターフェイス、Bang & Olufsen3D サウンドシステム、電動テールゲートなどをオプションで用意する。
2022年4月、仕様変更。ガソリン仕様の「35 TFSI」全グレードに、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した。
2023年9月25日、特別仕様車「high style」を、SUV(250台限定)とスポーツバック(350台限定)に設定[32]。SUVは「35 TFSI advanced」をベースに、特別装備として、S lineデザインの19インチ20スポークグラファイトグレーポリッシュトのアルミホイール、マンハッタングレーメタリックのコントラストペイント、オカピブラウンのパーシャルレザーを装着している。ほかにも、ラグジュアリーパッケージ、ブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ、コンビニエンス&アシスタンスパッケージを標準装備とした。スポーツバックは「35 TFSI S line」をベースに、特別装備として、マンハッタングレーメタリックのコントラストペイント、Audi Sport製20インチアルミホイール5 Vスポークマットチタングレーポリッシュト、 ダンピングコントロールサスペンションを装着している。ほかにも、ロックグレーのコントラストステッチを施した、ブラックのパーシャルレザー、プラスパッケージ、コンビニエンス&アシスタンスパッケージを標準装備とした。
2024年3月12日、特別仕様車「dynamic edition」を、スポーツバック(350台限定)に設定[33]。「35 TFSI S line」をベースに、特別装備として、マットグレーを用いた、バイカラーのAudi Sport製20インチ5ツインスポークモデュールデザインアルミホイール、ダンピングコントロールサスペンションを装着している。ほかにも、ブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージのエクステリアミラーハウジングブラック、プライバシーガラス、コンビニエンス & アシスタンスパッケージ、テクノロジーパッケージ、プラスパッケージを標準装備とした。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.