『らき☆すた ネットアイドル・マイスター』は、角川書店が2009年12月23日[1]に発売した美水かがみの4コマ漫画『らき☆すた』を原作としたPlayStation Portable用育成シミュレーションゲームである。
こなたたち『らき☆すた』のキャラクターがネットアイドルとなり、プレイヤーがマネージャーとなってそのキャラを人気アイドルに育てていくというゲーム。『らき☆すた』自体だけでなく、開発元のブリッジとしてもPSP初参入のゲームでもある[2]。
これまでの『らき☆すた』のゲーム作品同様通常版の他にDXパックが発売されており、DXパックには「“泉こなた×初音ミク”ネットアイドル・コラボTシャツ」を含む「アイドル応援5大グッズ」が同梱、予約特典として海洋堂製フィギュア「もどきろいど 泉こなた」が付属している。
あるゲームショップがネットアイドルを育成し、その店舗限定のアイドルグループを結成、コマーシャルやコンパニオンとして起用し、秋葉原の活性化につなげようという計画を発表した。
それに興味を持ち、「声優アイドルを目指すため」「友人が心配で」「姉が応募するなら私も」「なんとなく」「出番がほしい」等様々な理由で少女たちが応募してきた。彼女たちはアイドルを目指して過酷なトレーニングやオーディション、地道な営業活動などに身を投じていく。
「こなたの町」「アキバ」「ブクロ」「ネット」の4つの舞台で行動し、アルバイトやトレーニング、レッスン、オーディション、ブログの更新、ミニゲームなどをこなしていくことでアイドルとして育てていく。
パラメータ
- アイドルランク
- トレーニングを積んで経験値をためることで上昇する。ランクが上がると、ローカルオーディションでファンを獲得しやすくなる。
- ファン人数
- ネットアイドルオーディションを受けるために一定数が必要。また、エンディングの種類にも関わってくる。
- アニメイトポイント(AP)
- イベント(ミニゲームのこと)に参加することで獲得する。グッズの獲得やガーディアンの雇用に使ういわゆるお金。
- シンクロ率
- アイドル活動を行うことで上昇し、高くなりすぎるとファンが暴走を起こしてゲームオーバーになる。PV(プロモーションビデオ)を配信すれば下がる。また、ガーディアンを雇用するとファンの暴走を防いでくれる。
行動
- オーディション
- オタク知識を問うクイズ形式で行われる。ローカルオーディションではその成否によって増加するファン人数が決まる。本番のネットアイドルオーディションは全3回で、すべて1位で通過するとゲームクリアとなるが、一度でも2位以下になると即ゲームオーバーとなる。
- PV配信
- まず、台本を購入するか、あるいはイベントで好成績を出して獲得しておく。「こなたの町」の公園でPVを撮影し配信することでシンクロ率を下げることができる。しかし過去と同じPVを配信してしまうと飽きられて逆効果になる。
- らき☆ポン
- APを消費してカプセルトイを購入する。中に入っているのはイベントCGやBGM、PV用台本やオーディション時に着用するコスチュームの永久使用権である。通常なら台本やコスチュームは取得したゲーム中でしか使えないが、永久使用権があれば新規にゲームを開始しても最初から使用できる。
- ただしカプセルの中身はランダムであり、はずれや重複もありえる。
詳細はらき☆すたの登場人物を参照。各キャラクターの声は、前作『らき☆すた 〜陵桜学園 桜藤祭〜』から引き続き、アニメ版の声優が担当する。
- 泉こなた
- 声:平野綾
- 柊かがみ
- 声:加藤英美里
- 柊つかさ
- 声:福原香織
- 高良みゆき
- 声:遠藤綾
- 小早川ゆたか
- 声:長谷川静香
- 岩崎みなみ
- 声:茅原実里
- パトリシア・マーティン
- 声:ささきのぞみ
- 田村ひより
- 声:清水香里
- 八坂こう
- 声:森永理科
- 永森やまと
- 声:廣田詩夢
- 日下部みさお
- 声:水原薫
- 峰岸あやの
- 声:相沢舞
- 成実ゆい
- 声:西原さおり
- 黒井ななこ
- 声:前田このみ
- 桜庭ひかる
- 声:井上美紀
- 天原ふゆき
- 声:佐久間紅美
- 宮河ひかげ
- 声:鹿野優以
- 宮河ひなた
- 声:高口幸子
- 小神あきら
- 声:今野宏美
- 白石みのる
- 声:白石稔
- 泉そうじろう
- 声:平松広和
- 高良ゆかり
- 声:小菅真美
- みなみの母(岩崎ほのか)
- 声:岩男潤子
- チェリー
- 声:くじら
- 泉かなた
- 声:島本須美
- 『アニメ店長』のキャラクター
- 兄沢と高橋は、アニメなどでも登場しているが、雷場は本作が『らき☆すた』初登場となる。
- 兄沢命斗
- 声:関智一
- 高橋豊
- 声:小杉十郎太
- 兄沢命斗や鳥工作の上司。
- 雷場竜
- 声:関俊彦
- ダークメイトの店長。
- 鳥工作
- 声:立木文彦
- 本作オリジナルの登場人物にして、裏話的な番外編「らっきー課長鳥工作」の主人公。実直な企業人であり、アニメやゲームのことはまるで知らないが、与えられた職務に真摯に取り組んでいく。
- 「真剣にアイドルになりたい課」略して「真剣ア課(マジアカ)」課長であり、兄沢やプレイヤーの上司だが、本編中でプレイヤー及び各アイドルと直接かかわることは無い。元ネタは、島耕作。
- 初音ミク
- 声:藤田咲
- 偶然にも、本作以前に『アニメ店長』関連のドラマCD「アニ店特急 2007年冬」にも登場している。アニメ店長#他作品の登場人物も参照。
この他、モブキャラクターやナレーションなどを立木文彦とくじらが担当している。
- オープニングテーマ「な・り・あ・が・り☆」
- エンディングテーマ「なんでだったっけアイドル?」
- 作詞:畑亜貴 作編曲:前山田健一 歌:泉こなた(平野綾)、柊かがみ(加藤英美里)、柊つかさ(福原香織)、高良みゆき(遠藤綾)
- シングル発売元:ランティス(2010年1月27日発売)