『とげまる』は、日本のロックバンド・スピッツの通算13作目のオリジナルアルバム。2010年10月27日にユニバーサルミュージックより発売。レーベルはユニバーサルJ。
概要 『とげまる』, スピッツ の スタジオ・アルバム ...
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- 前作『さざなみCD』から約3年振りとなるオリジナルアルバム[1]。
- タイアップ曲収録は過去最多である。レコーディングは5回に分けて行われた。
- 収録シングル「若葉」「君は太陽」「つぐみ」「シロクマ/ビギナー」のジャケット写真を手がけたかくたみほが、本作でも写真を担当した。カバーモデルは日向千歩。
- アルバム名の第二候補は「あかりちゃん」だったという[4]。
- 今作は、オリジナルアルバムとしては『惑星のかけら』以来18年ぶりとなる完全セルフプロデュース楽曲が2曲収められている。
- 初回プレス分のみ、ジャケットステッカーが封入されている。
- 今作は2023年現在、スピッツのアルバムの中で唯一、フェードアウトの楽曲がない。
楽曲解説
- ビギナー
- 37thシングル。同年9月に先行リリースされた。ゆうちょ銀行CMソング。
- 探検隊
- セルフプロデュース作品。
- 仮タイトルは「ピカプカ探検隊」(草野曰く「『ビギナー』の次じゃなかったら『ピカプカ探検隊』になっていた」)。
- シロクマ
- 37thシングル。同年9月に先行リリースされた。メナード「イルネージュ」CMソング。
- 恋する凡人
- 36thシングル「つぐみ」のカップリングにライブ・ヴァージョンが収録されており、そのヴァージョンと比べるとテンポがやや落とされている。
- 第三舞台の公演『深呼吸する惑星』挿入歌。虚構の劇団の公演『アンダー・ザ・ロウズ』挿入歌。
- つぐみ
- 36thシングル。同年6月に先行リリースされた。
- MVの撮影当日、三輪のギターソロに使われる"EBOW"というアタッチメントを持ってくるのを忘れてしまい、黒いガムテープの塊で代用した。仮タイトルは「もみじ」。
- NTTコミュニケーションズ「ミュージコ」CMソング
- 新月
- PVが製作され、ダンサーの池田美佳が出演している。
- 草野曰く、「シューゲイザー的な曲が欲しいな」と思って作った楽曲とのこと[5]。アルバムのバランスを考えて、レコーディングの最後の方に作られたという[5]。
- 花の写真
- 36thシングル「つぐみ」カップリング曲。
- 幻のドラゴン
- ブリヂストン「ブリザック」CMソング。
- TRABANT
- 「トラバント」と読み、旧東ドイツの大衆車の名前として知られている[5]。ロシアっぽいメロディーだったため仮タイトルは「シャラポワ」[5]。"TRABANT"はドイツ語で「追従者、衛星」などの意味[6]。
- チェッカーズの楽曲「ジュリアに傷心」やネオGSを意識して作られた楽曲とのこと[5]。
- ほぼ一発録りでレコーディングされたという[5]。
- 聞かせてよ
- 「若葉」と同時期にレコーディングされた楽曲であり、本作の中では割と古い楽曲だという[5]。
- えにし
- ヤマザキ「ランチパック」CMソング。
- 若葉
- 34thシングル。映画『櫻の園-さくらのその-』主題歌。
- どんどどん
- セルフプロデュース作品。ロトスコープを用いたアニメーションによるPVが製作されている。
- 君は太陽
- 35thシングル。映画『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』主題歌。
- シングル曲がオリジナルアルバムのラストを飾るのは、『インディゴ地平線』に収録された「チェリー」以来14年ぶりの事である。
- シングル「若葉」と「君は太陽」のカップリング曲「まもるさん」と「オケラ」を追加収録した2枚組限定アナログ盤が2011年4月13日にリリース。
- 当初2011年3月30日に発売される予定だったが、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)により4月13日に延期された。
- DISC 1
- A Side
- 恋する凡人
- シロクマ
- オケラ
- 幻のドラゴン
- B Side
- 探検隊
- つぐみ
- 聞かせてよ
- 新月
- DISC 2
- C Side
- 花の写真
- TRABANT
- ビギナー
- えにし
- D Side
- まもるさん
- 君は太陽
- どんどどん
- 若葉
全曲(特記以外)
ビギナー
探検隊
- 小名川高弘 誠屋: Programming Synthesizer
- 豊田泰孝 誠屋:Manipulation
シロクマ
つぐみ
新月
- 亀田誠治:Programming Synthesizer
- 豊田泰孝 誠屋:Manipulation
花の写真
えにし
若葉