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東武鉄道で運行されていた特急列車 ウィキペディアから
しもつけは、東武鉄道が浅草駅 - 東武宇都宮駅間を伊勢崎線・日光線および宇都宮線経由で運行していた特別急行列車である。
本項では、東武宇都宮線の優等列車沿革についても併せて記載する。
最終運行時点では、朝の東武宇都宮発浅草行の上り282号と、夜間の浅草発東武宇都宮行の下り283号の1往復が毎日運行されていた。
なお、列車設定廃止後も東武の旅客営業規則に列車名・料金の定めが残っていたが、2023年3月18日の特急料金改定に伴う改正で削除された[1]。
浅草駅 - とうきょうスカイツリー駅 - 北千住駅 - 春日部駅 -(杉戸高野台駅)- 栃木駅 - 新栃木駅 - 壬生駅 - おもちゃのまち駅 - 江曽島駅 - 東武宇都宮駅
しもつけ | ||||||||
← 東武宇都宮 浅草 →
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350型電車が使用され、全車指定席であった。
「しもつけ」は、かつて太平洋戦争終結後の1953年(昭和28年)8月1日、無名の有料急行列車として浅草駅 - 東武宇都宮駅間で運行を開始した。車両は東武日光線の特急で使用され5700系の新規投入で特急運用から外れたモハ5310形・クハ350形が充当され、その後1956年(昭和31年)には同特急用に新造された1700系に運用を譲った5700系も投入され、同時期に「しもつけ」の愛称を付された。「しもつけ」は5310系や5700系といったロマンスカーによって運行されたことから東武鉄道急行ロマンスカーと宣伝されたが1959年(昭和34年)11月をもって廃止され、1988年(昭和63年)8月にまったく同じ区間、経路で快速急行として運行再開されるまでの約30年間、東武宇都宮線には有料列車が運行されず、浅草駅 - 東武宇都宮駅間には無料準急や無料快速・無料準快速が最盛期で毎時1往復設定されたのみであった。昭和末期に運行再開された快速急行「しもつけ」には6050系が充当されたが、その後東武伊勢崎線特急に200型・250型が投入されたのにともない、その運用から外れた「りょうもう」用1800系を改造した350型が投入され、種別も「ビジネスライナー急行しもつけ」→急行「しもつけ」と変遷し、2006年(平成18年)以降は特急列車として運行されている。
「しもつけ」は運行開始当初より、朝に東武宇都宮から浅草に向かう朝上り列車1本、夕方に浅草から東武宇都宮に向かう下り1本の、計1往復の運行を踏襲しており、一時廃止された期間を含むものの、一貫してビジネス列車・ホームライナー(通勤ライナー)的な位置付けで運行されて来た。1990年代には急行券を追加購入すれば定期券でも乗車できるビジネスライナー制度の開始とともにその指定を受け、「ビジネスライナーしもつけ」の愛称の下、東武伊勢崎線 - 東武日光線 - 東武宇都宮線沿線の通勤の足として利用された。東武鉄道が全ての特急・急行列車について特急券・急行券の追加購入で定期券による乗車を可能とした後は急行「しもつけ」として運行され、その後は東武伊勢崎線・日光線の特急列車・急行列車の再編にともない特急列車に格上げされた。
「しもつけ」の列車愛称は栃木県の旧国名「下野国」(しもつけのくに)に因む。そのため、東武宇都宮線優等列車「しもつけ」として運行されていたほか、日本国有鉄道(現・東日本旅客鉄道)が東北本線(現・宇都宮線)区間あるいは日光線方面を運行する準急行・急行列車の列車名として1958年(昭和33年)から1968年(昭和43年)まで使用した。
この、国鉄が過去に東北本線・日光線で運行した準急(急行)「しもつけ」については、その後の使用車両の統一により急行「なすの」に統合された。詳細は宇都宮線優等列車沿革に記載する。
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