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1992年のゲームボーイ用ゲームソフト ウィキペディアから
『X(エックス)』は、1992年5月29日にゲームボーイ用ソフトとして任天堂より発売されたコンピュータゲームソフトである。
18年後の2010年に続編『X-RETURNS』がダウンロード販売限定で登場した。
ニンテンドーDSiウェアで配信された『スターシップディフェンダー』(2010年)、『リフレクト ミサイル』(2010年)と世界観を共有する。
ワイヤーフレームで表現される三次元空間を舞台に、自機である多目的戦車VIXIVを操作して司令官から送られるミッションをこなしていく。全部で10種類あるミッションの内容は多岐に渡り、指定された敵の撃破から物資の輸送、基地の防衛など様々なバリエーションに富んでいる[2]。
技術的には、カセット内にいわゆるカスタムチップを搭載[注釈 1]したりはせず、ゲームボーイ本体CPUの処理能力だけで、完全なリアルタイム3Dゲームを実現している点が最大の特徴である。描画負荷を抑えるためグラフィックの描画はワイヤーフレーム(ただし隠線処理は行われている)による描画だが、ゲームの処理は全て3次元で行われている。このため、フィールド内では前後左右の向きや、高さといった概念が存在し、それら立体空間を生かしたミッションが用意されている。この技術はイギリスのゲーム制作会社アルゴノートソフトウェアにより開発された[2](スーパーファミコン用ソフト「スターフォックス」の開発にあたって、任天堂に3D技術を提供したのが同社である)。
このゲームで操作する自機。「コクピットのフロントガラスから見た視点」が常に使われる[2]。
このように、スペースタンク「VIXIV」の操作は(ゲームボーイ用ソフトにしては)複雑かつ多彩な機能を持つため、操作をマスターするためのトレーニングモードがある。決められたメニューを順番にこなす必要があり、それぞれマスターしないと次のメニューを練習できないが、取扱説明書が無くても自然に操作を覚えられるようになっている。
本編のテタムス2でのミッションに進むためには、トレーニングモードを完全にクリアする必要がある。一度トレーニングをクリアしていれば、次回からは直接本編に進める(トレーニングのやり直しも可能)。
獲得するとミッションを有利に進められるアイテムは次の4つ。
ミッションをこなすために兵器や物資を補給する施設などが存在する。制限時間があるミッションの場合、いずれの施設に入った場合でも内部では時間が経過しない。
以下の4種類から選ぶ。1度に1種類しか持ち出せない。持ち出せる回数に制限は無い。
宇宙世紀XXXX年、増えすぎた人類は地球上に住むべき場所を失っていた。そのため新たな安住の地を探すことになり、環境が地球に似た惑星テタムス2を発見する。さらに、高いエネルギーをもつ鉱物「パワークリスタル」の発掘に成功し、そのエネルギーを活用する施設である「ニュークリアサイロ」を建設。人類の未来は明るいものと思われた。だがその後に地球に届いたのは、パワークリスタルを積んだ輸送船がエイリアンの軍から攻撃を受けて撃墜されたという緊急事態の知らせであった。この惑星を拠点に宇宙の侵略を目論むエイリアンを撃退するべく、地球からスペースタンク「VIXIV」がテタムス2に向かった[2]。
破壊すると中からアイテムが出現する、ミッション遂行に役立つオブジェクトを紹介する。
評価 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 2.9 | 3.0 | 3.1 | 3.0 | 3.2 | 3.5 | 18.7 |
当時のCMでは「Xという少々厄介なソフトをご紹介しよう。マニアの方だけに、おすすめする」という、任天堂らしからぬ文言が使われていた[2]。
ジャンル | 3Dシューティング |
---|---|
対応機種 |
ニンテンドーDS (ニンテンドーDSiウェア) |
開発元 | キュー・ゲームス |
発売元 | 任天堂 |
ディレクター | ディラン・カスバート |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロード |
発売日 |
2010年5月31日 2010年6月30日 |
対象年齢 |
ESRB:E10+(10歳以上) CERO:A(全年齢対象) |
コンテンツアイコン |
Mild Fantasy Violence |
『X-RETURNS』(エックス リターンズ)とは、北米にて2010年5月31日より、日本では2010年6月30日よりニンテンドーDSiウェアで配信されている『X』続編である。公式発表のゲームジャンルが、前作のアクションからシューティングに変更された。
ゲームハードの性能はゲームボーイから大幅に上昇しているが、画面やBGMなどは意図的に元の『X』を踏襲したものが使われている。また、前作がワイヤーフレームで構成されていたのに対して、RETURNSではローポリゴンで世界観を表現している。
なお、北米では『X-Scape』のタイトルで配信されている。
前作とシステムが幾つか変更された部分があり、例えば前作では☆の数がコンティニューで必要だったがRETURNSではセーブされた地点から条件無しで再開できるようになった他に、惑星間を繋ぐトンネルでは出口までに到達するには制限時間内で突破しないとゲームオーバーになる。金網の他に新たに三角錐のようなトラップも加えられた。敵も配置され、タイムロスとなる障害物となっている。舞台設定はゲームボーイ版『X』から20年後とされている。主人公や教官はコールドスリープに就いていた同一人物だという設定である。
一部の建造物をハッキングするとその情報を読み取ることが可能で、攻略のヒントやストーリーの背景を窺い知る事ができる。
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