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Vertu(ヴァーチュ[1])は、1998年に設立され、以前はフィンランドの携帯電話メーカーNokiaが所有していた高級携帯電話ブランドである。 現在、所有権を巡り香港とフランスにある2つの企業間で係争中[2]。
時計業界でのロレックスやIWC、パテック・フィリップ等以上の存在感を持つ携帯電話、とのコンセプトのもとに、2002年に富裕層向けの高級携帯電話ブランドとして展開を開始し、現在ヨーロッパやアジア、中東、アメリカ等の諸国で展開している。
職人の手作りによる本革やダイヤモンドなどの宝石、プラチナ・金などをちりばめたデザインの、本物志向を追求した[3]数十万円から数百万円の価格で販売される電話機と、質の高いコンシェルジュサービスの提供をしている。
Vertuの携帯電話端末には必ずコンシェルジュボタンがあり、利用者はボタンを押すだけでユーザー専用のコンシェルジュに電話をかけ、様々なサービスや情報を受けることができる。
2012年6月14日、スウェーデンに拠点を持つ投資ファンドEQT VIに株式の90%を売却することで合意した。しかし、その後も経営母体は変わり続け[4]、2017年7月、経営破綻[5]。 その後、紆余曲折を経て2018年に破産から脱却し、同年10月に北京でのイベントでAster P スマートフォンを発表[6]。
2007年6月28日、携帯販売代理店事業を行うベルパークが、ノキアジャパンとの間でVertuの日本国内における販売代理店契約を締結し、2008年中に日本国内で展開を開始すると発表した[7]。2008年11月22日、ノキアがNTTドコモから回線を借りるMVNO方式でVertuのサービスを展開することが報道された[8]。日本で携帯端末メーカーが独自の通信サービスをするのは、初である[9]。
2009年2月19日、銀座にて旗艦店をオープンし、2009年9月1日には、日本橋三越本店内に2号店をオープンさせている。また2010年6月1日には渋谷西武百貨店に3号店をオープンさせた。そこでは「シグナチャー(Signature)」・「アセント・ティー・アイ(Ascent Ti)」・「アセント・ティー・アイ フェラーリ(Ascent Ti Ferrari)」3種の販売を行っている。端末価格は67万~600万になるが、ワンセグやiモードなどの日本向けの機能は搭載しない。その代わり、Webやメール、情報配信サービスが利用できる。電話帳お預かりサービスと同様なサービスを受けることもできる。[10]。予約者にはメンバー向けサービス「VERTU Club(ヴァーチュ・クラブ)」が開始予定の2009年9月に届くが、音声通信を先行利用する顧客は、SIMロックフリー端末を受け取り、9月以降「VERTU Club」に加入することもできる[11]。
しかしながら、スマートフォンの普及などによるVertu事業のみならずノキア自体の経営環境の悪化により、ドコモとの回線契約が切れる2011年8月末をもってサービスを終了することとなった[12]。結果、ノキアは日本での携帯端末事業から全面撤退することとなったが、シーメンスと合弁で行っているネットーワーク機器事業は日本でも続けるとしている[13]。
なお、日本からの撤退後、2013年からはVERTUブランドのAndroidスマートフォンが開発・発売されている[3]。
VERTU CLUBは日本専用の会員サービスで5万2500円/月で次のようなサービスを提供する。当初は2009年5月より提供開始であったが、同年9月1日よりサービスを開始となった。
「VERTU Club ウェルカムプラン」を2010年4月1日より提供する。 これはコンシェルジュサービスやメールアドレス、1カ月300分相当の国内通話およびパケット通信の無料分やデータバックアップサービスなどが1年間無料で利用が可能となるものである。2011年3月31日までとなる。それ以降はベーシックプランなどが用意された[14] 。
キャリア | Vertu |
---|---|
製造 | Vertu |
発売日 | 2009年/2010年 |
概要 | |
音声通信方式 | W-CDMA・GSM・GPRS (3G(850) |
形状 | ストレート |
サイズ | 132 × 42 × 13 mm |
質量 | 166~238 g |
連続通話時間 | 最大330分(GSM) 180分(3G) |
連続待受時間 | 300時間 |
外部メモリ | miniSD |
赤外線通信機能 | なし |
Bluetooth | あり |
放送受信機能 | 非対応 |
メインディスプレイ | |
方式 | TFT液晶 |
解像度 | |
サイズ | |
表示色数 | 1600万 |
サブディスプレイ | |
なし | |
メインカメラ | |
画素数・方式 | 画素 |
機能 | オートフォーカス |
サブカメラ | |
画素数・方式 | 画素 |
カラーバリエーション | |
別表参照 | |
■テンプレート / ■ノート ■ウィキプロジェクト |
職人ひとりひとりによって作られた携帯端末、それぞれ刻印が刻まれている。液晶部分にはサファイアクリスタルが使われており、ダイヤモンドでないと研磨できない硬度をほこる。またダイヤルキーにはジュエル加工ベアリングを施した精密設計キースイッチを採用している。Vertuのフラグシップモデルである。
キャリア | Vertu |
---|---|
製造 | Vertu |
発売日 | 2009年/2010年 |
概要 | |
音声通信方式 | W-CDMA・GSM・GPRS (3G:2.1GHz GSM:850/900/1800/1900 MHz) |
形状 | ストレート |
サイズ | 115.5 × 49 × mm |
質量 | 148~220 g |
連続通話時間 | 約240~210分(3G)/ 約288~270分(GSM) |
連続待受時間 | 最大約400~300時間 |
外部メモリ | miniSD |
赤外線通信機能 | なし |
Bluetooth | あり |
放送受信機能 | 非対応 |
メインディスプレイ | |
方式 | TFT液晶 |
解像度 | QVGA+ (240×345ドット) |
サイズ | |
表示色数 | 1600万 |
サブディスプレイ | |
なし | |
メインカメラ | |
画素数・方式 | 500万(2010年モデル) 300万(2009年モデル)画素 |
機能 | オートフォーカス |
サブカメラ | |
画素数・方式 | 画素 |
カラーバリエーション | |
左記参照 | |
■テンプレート / ■ノート ■ウィキプロジェクト |
アセント・ティ・アイは高性能金属、フレーム部分はチタン、イヤピローにはスペースシャトルの船体に使われているのと同じハイテクセラミックを採用した頑丈なつくりとなっている。スポーツカーをイメージして作られている。ハンドセットのフレームにはハイパフォーマンスチタンを起用している。 主な機能は以下のとおりとなる。
仕様表以外の機能としては以下のものがある。
モデム接続機能、Bluetooth、アラーム機能、電卓、SMS、MMS、Eメール、Webブラウザ、PCとのデータ同期、Vertuウェブ(VERTU Clubメンバー限定)
Vertu Fortressによるデータバックアップサービス(VERTU Clubメンバー限定 )Travel アプリケーションなどがある。
Ferrariとの限定コラボレーションモデルのAscent、フェラーリの跳ね馬の紋章も入っている。
1500台限定の特別仕様版
キャリア | Vertu |
---|---|
製造 | Vertu |
発売日 | 2009年/2010年 |
概要 | |
音声通信方式 | W-CDMA・GSM・GPRS (3G : 2100、1900、850、800 MHz EGSM 900 MHz GSM 850/1800/1900 MHz) |
形状 | 折りたたみ |
サイズ | 100 × 48 × 18 mm |
質量 | 174~175 g |
連続通話時間 | 最大360分(GSM)最大240分(3G) |
連続待受時間 | 最大300時間 |
外部メモリ | miniSD |
赤外線通信機能 | なし |
Bluetooth | あり |
放送受信機能 | 非対応 |
メインディスプレイ | |
方式 | TFT液晶 |
解像度 | 320×480 |
サイズ | 2.4インチ |
表示色数 | 1600万 |
サブディスプレイ | |
方式 | 有機EL |
解像度 | 128×160 |
サイズ | 1.36 |
表示色数 | {{{サブ画面色数}}} |
メインカメラ | |
画素数・方式 | 約320万画素・CMOS |
機能 | AF(静止画) |
サブカメラ | |
なし | |
カラーバリエーション | |
ポリッシュド SS、ブラック・セラミックキー、ブラックレザー | |
サテン SS、ブラックレザー | |
サテン SS、ダークブラウンレザー | |
ポリッシュド SS、ピンクレザー | |
サファイヤキーナイトブルー | |
サファイヤキープラム | |
■テンプレート / ■ノート ■ウィキプロジェクト |
他と違い折りたたみができるタイプの端末である。またサブ液晶にはタッチセンサーが搭載されている。サファイヤクリスタルのキーボードを採用。現在地に応じてトラベル・ビジネス情報がダイジェストで入手できる「世界都市情報」が新たに利用可能となり、国内では「NAVITIME」も対応する。
またサブディスプレーはタッチ操作に対応する。
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