セガ フェイブのアーケードゲーム ウィキペディアから
UFOキャッチャー(正式名:UFO CATCHER、読み:ユーフォーキャッチャー)は、株式会社セガ フェイブ(2015年3月までと2020年4月から2024年3月まではセガ、2015年4月から2020年3月まではセガ・インタラクティブ)が製造・販売する、プライズゲームに分類されるアーケードゲーム機およびシリーズ名。本項では、セガ フェイブが運営しているオンラインクレーンゲームであるセガUFOキャッチャーオンラインについても記述する。
クレーンゲーム機と呼ばれるジャンルの代表格の一つである。本来はセガ製の物の機種名だが、一般には他社製の物も含めたクレーンゲーム機、またはプライズゲーム全般の呼称としても用いられる。
UFOキャッチャーの名称は、株式会社セガゲームス時代も含めて、セガの登録商標(第4049951号ほか)である[1]。製造・販売並びにセガUFOキャッチャーオンラインの運営は2024年4月にセガ フェイブへ移管されたものの、商標は移動していない。
一般的なクレーンゲームと同様、プレイヤーがクレーンを操り、景品を獲得するゲームである。UFOキャッチャーの場合、多くの機種で操作には縦横2つの押しボタンを使用する。機種や設定によっては3つや4つのボタンを使うものもある。
2ボタンの機種の場合、
となる。"クレーンを降ろす→アームを閉じる"の遷移は機械任せである。
3ボタンの機種では、このタイミングを第3ボタンで指定する。押下しなければ2ボタン機と同様、限界点まで動いた後に自動的にアームを閉じる。4ボタンの機種ではクレーンが2つあり、それぞれを別個の2つずつのボタンで操作する。
このアームの開閉機構は、各社が特許あるいは実用新案を取得しているため、ライセンスを受けて開発した場合を除けば、他社製の類似機とは内部の動作が異なる。NEW UFOキャッチャーの場合、楕円カムで押し開き、引きバネの力で閉じる。
開発当初は、景品を鷲づかみにするゲーム、として「イーグル・キャッチャー」の名称が検討されていた。しかし、クレーン部分を鳥の形に似せると、機構に起因して不恰好で、内部に収まる機構に合わせる形に変更された。完成したマシンはクレーン部分が「空飛ぶ円盤」に似ており、UFOキャッチャーと命名された[2]。
セガは1965年、筐体を上から覗きながらクレーンを操作して景品を獲得する「スキルディガ」でクレーンゲーム市場に参入[3]。その際の景品はカプセルに入れられた菓子などが使用されていた。
その後、クレーンゲーム機はビデオゲームに押されて衰退の一途を辿った[2]。そんな中セガは、新たなクレーンゲーム機の開発に着手。1985年にUFOキャッチャーの初代機が発売された。当時の景品の上限価格は200円で、その値で用意できる専用の景品が無く、カプセルトイ等が使用されていた。そのため、当初はあまり人気がなかった。
ぬいぐるみが景品に使用された理由は、当時の重役が海外出張の際、検品漏れの物が露店にて格安で売られているのに目を付け、大量に買い付けてきて直営店に卸したのが始まりと言われる[4]。
それ以前のクレーンゲーム機と違い目線の高さに景品が陳列されて人目を引き、徐々に定着した。この時期、ホビーパソコン雑誌に攻略記事が載る[5]などしている。該当記事は筐体の写真等は掲載されておらず、タイトル・記事内容とも機種名が誤記されているものの、不確かな情報でもゲームセンターの客層は理解できる程度に一般化していた。
90年代に入るとアンパンマン等の有名キャラクターを用いた専用景品が数々投入され、大ヒットした。アミューズメント施設の他にもデパートの屋上や高速道路のサービスエリアなどにも設置され、新機種の開発にはオペレーター(店舗運営者)の意見を取り入れた[2]。
以降、セガ以外の同業他社も同様のマシンで追随。景品も上限価格が300円→500円→800円→1000円と上昇し多様化した。一般的な娯楽商品だけでなく食べ物や生活用品が用意されるなど、陳列される景品は多様化。以降、アミューズメント施設の定番ゲーム機として定着している。
UFOキャッチャーの本流にあたる通常タイプの機種は、2023年の時点で10代目まで発売されている。ここではUFOキャッチャーのシリーズ機について記述する。
UFOキャッチャー9シリーズ、UFOキャッチャーデュエット、UFOキャッチャートリプルシリーズ以外の機種に関しては、2017年3月31日もしくは2018年2月28日を以って修理サポートが終了した。UFOキャッチャー7シリーズも、2018年2月28日を以って修理サポートが終了。当初は、2017年3月31日を以って修理サポートが終了予定だった。一部消耗部品の供給は2019年2月28日を以って終了した[7][8]。UFOドリームキャッチャーも2022年2月28日を以って修理サポートが終了した[9]。UFOキャッチャー8シリーズの修理サポートも2024年2月29日に終了したが、一部消耗部品の供給は2025年2月28日まで継続する予定[10]。
アームユニットの形状は、ミッキーマウスの頭をモチーフにしたものとなっている。
UFOキャッチャーの名称は付かないが同系に数えられるものとして、より広いスペースに設置用のドリームキャッチャーにはじまる大型筐体のシリーズがある。
狭い店舗スペースに設置や子供のプレイを想定して設計された小型の筐体のシリーズ。通常タイプの半分ないし3分の1程度のサイズ。ほかにUFOシリーズには入らないが、セガが開発に携わっている製品もここに合わせて紹介する。
キーチェーンなどぬいぐるみ以外のマスコットサイズの景品に対応するべく登場した派生機。名称にUFOとあるもののクレーンゲームには属さないプライズゲーム機となる。景品は専用のフックや紐でプライズホルダーに引っかけて設置されている。ハサミの形のアームを操作して景品の目の前まで移動させ、フック・紐を摘んで景品を引っ張り落とすのが特徴。
のDXは左右のブースそれぞれで設定できたが、 3ではさらに、各ブースを縦に3分割して 上・中・下段で設定を変更することが可能。初期位置が従来シリーズは左右にアームがあった形だったが、NEWUFOキャッチャーのように中央にアームが配置された。UFO9シリーズ/UFO10と連携して運営が可能。システムボイスはバーチャルアイドルグループ GEMS COMPANY(ジェムズ カンパニー)の 一文字マヤ氏が担当している。
ここではセガ製の、UFOキャッチャーシリーズと関連があるクレーンゲーム機について記述する。Cubic4 Catcher以外の修理サポートはすでに終了している他、Cubic4 Catcherの修理サポート自体も2022年2月28日を以って修理サポートが終了した[9]。
セガのグループ会社だったセガ エンタテインメント(後のGENDA GiGO Entertainment)は、2017年12月からオンラインクレーンゲームである「セガキャッチャーオンライン」のサービスを開始[14][15]。2020年12月に実施されたセガグループによるセガ エンタテインメント株式のGENDAへの一部譲渡後も、セガはGENDA SEGA Entertainmentの出資企業として「セガキャッチャーオンライン」→「GOTON!」の運営に携わってきた。セガは2022年1月に保有していたGENDA SEGA Entertainment株式をGENDAへ譲渡した事に伴い、セガは事実上オンラインクレーンゲーム事業から一時撤退した。
セガは2022年3月24日に、オンラインでUFOキャッチャーをプレイ出来る「セガUFOキャッチャーオンライン」を開始する事を発表し[16]、同年4月11日からサービスを開始した[1]。セガは前述の通りグループにゲームセンター運営企業を持っていないため、「セガUFOキャッチャーオンライン」はスマホゲーム並びにPC・家庭用ゲームとして取り扱う[1]。
前述の通り、2024年4月1日付で運営がセガからセガ フェイブに移管された。
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