UEFAヨーロッパリーグ 2014-15
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UEFAヨーロッパリーグ 2014-15 (UEFA Europa League 2014-15) は、6回目のUEFAヨーロッパリーグである。決勝戦はポーランド・ワルシャワのワルシャワ国立競技場で開催された。セビージャFCが2年連続4度目の優勝を飾り、UEFAスーパーカップ2015およびUEFAチャンピオンズリーグ 2015-16出場権を獲得した。
出場枠
要約
視点
各サッカー協会のUEFAヨーロッパリーグ 2014-15出場枠は、2008-09シーズンから2012-13シーズンまでの過去5シーズンに実施されたUEFAチャンピオンズリーグおよびUEFAヨーロッパリーグの獲得ポイントを対象としたUEFAランキング2013によって決定された。国内リーグを持たないリヒテンシュタインはカップ戦優勝の1枠のみとなる。また、UEFA執行委員会により、欧州サッカー連盟に新加盟したジブラルタルもカップ戦優勝の1枠のみとなることが決定された[1][2]。
UEFAリスペクト・フェアプレーランキングの上位3協会には追加でフェアプレー枠が与えられた。UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15で敗退した33チームもUEFAヨーロッパリーグ 2014-15に参加する。同予選3回戦で敗退した15チームはプレーオフ、同プレーオフで敗退した10チームはグループステージ、同グループステージ3位で敗退した8チームは決勝トーナメントから参加する。
また今大会から、優勝クラブはUEFAチャンピオンズリーグの次年度の大会への出場権を獲得できるようになった。
協会ランキング
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- (FP) : UEFAリスペクト・フェアプレーランキング枠
- (UCL) : UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15敗退
出場権の配分
UEFAヨーロッパリーグ 2013-14優勝でUEFAヨーロッパリーグ 2014-15・グループステージ出場権を獲得したセビージャがリーガ・エスパニョーラで5位になったことにより、リーガ・エスパニョーラ5位に与えられる予定だったグループステージ出場枠が空いたため、各協会の参加ラウンドは以下のように変更された。
- UEFAランキング7位のウクライナのカップ戦優勝チームの参加ラウンドはプレーオフからグループステージに繰り上げられた。
- 同16位のオーストリアのカップ戦優勝チームの参加ラウンドは予選3回戦からプレーオフに繰り上げられた。
- 同19位のイスラエルのカップ戦優勝チームの参加ラウンドは予選2回戦から予選3回戦に繰り上げられた。
- 同33位のフィンランドのカップ戦、同34位のボスニア・ヘルツェゴビナのカップ戦優勝チームの参加ラウンドは予選1回戦から予選2回戦に繰り上げられた。
初登場 (162チーム) | 前ラウンド勝者 | チャンピオンズリーグ敗者 (33チーム) | |
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予選1回戦 (78チーム) |
78チーム
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||
予選2回戦 (80チーム) |
41チーム
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予選3回戦 (58チーム) |
18チーム |
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プレーオフ (62チーム) |
18チーム
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グループステージ (48チーム) |
7チーム
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決勝トーナメント (32チーム) |
24チーム
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出場権の再配分
チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの両方の出場権を獲得、または複数の方法でヨーロッパリーグ出場権を獲得したチームがある場合、空いている枠は次のルールによって各協会内で再配分される[3]。
- カップ戦優勝チームがチャンピオンズリーグ出場権を獲得している場合
- カップ戦準優勝チームがUEFA主催大会(チャンピオンズリーグおよびヨーロッパリーグ)の出場権を獲得していない場合、最も低いラウンドの出場権を獲得し、他の出場権獲得チームの参加ラウンドが1つ繰り上がる。
- UEFA主催大会の出場権を獲得している場合、国内リーグのUEFA主催大会出場圏外の最上位チームが繰り上げで出場権を獲得する。
- カップ戦優勝チームがヨーロッパリーグ出場権を獲得している場合、国内リーグのUEFA主催大会出場圏外の最上位チームが繰り上げで出場権を獲得する。優勝チームの順位によっては、他の出場権獲得チームの参加ラウンドが1つ繰り上がる場合がある。
- イングランドとフランスではリーグカップ戦優勝チームにもヨーロッパリーグ出場権が与えられる。
- 優勝チームがUEFA主催大会の出場権を獲得していない場合、最も低いラウンドの出場権を獲得する。ただし、カップ戦準優勝チームも出場権を獲得している場合は2番目に低いラウンドとなる(最も低いラウンドはカップ戦準優勝チーム)。
- UEFA主催大会の出場権を獲得している場合、国内リーグのUEFA主催大会出場圏外の最上位チームが繰り上げで出場権を獲得する。準優勝チームは繰り上げられない。
- UEFAリスペクト・フェアプレーランキング上位3協会にはフェアプレー枠が与えられる。UEFA主催大会の出場権を獲得していないチームの中で、国内フェアプレーランキング最上位チームが出場権を獲得する。
出場チーム
括弧内は各チームが参加ラウンドの出場権を獲得した方法を示している。
- TH : UEFAヨーロッパリーグ 2013-14優勝 (Title Holders)
- CW : カップ優勝 (Cup Winners)
- CR : 同準優勝 (Cup Runners-up)
- LC : リーグカップ優勝 (League Cup winners)
- 数字 : リーグ順位
- P-W : ヨーロッパリーグ出場権獲得プレーオフ勝者 (Play-offs Winners)
- FP : UEFAリスペクト・フェアプレーランキング枠 (Fair Play)
- UCL : UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15敗退 (UEFA Champions League)
- グループA~H: 同グループステージ3位敗退
- PO : 同予選プレーオフ敗者 (Play-Off round)
- Q3 : 同予選3回戦敗者 (3rd Qualifying round)
- ハル・シティ、リオ・アヴェ、クラスノダール、カラビュックスポル、エルミス・アラディプ、グレーディヒ、ザンクト・ペルテン、ザヴィシャ・ブィドゴシュチュ、ブロマポイカルナ、チュカリチュキ、ハウゲスン、ガバラ、ベリス・キシナウ、ストヤルナン、ロヴチェン・ツェティニェ、アベリストウィス・タウン、サントス・タルトゥ、カレッジ・エウロパの18チームはUEFAヨーロッパリーグ初挑戦となる[8]。
- サントス・タルトゥ(エストニア3部)、トロムソ(ノルウェー2部)、ザンクト・ペルテン(オーストリア2部)の3チームは各国リーグのトップディヴィジョンに所属していない。
- 注
- ^ イタリア: リーグ6位のパルマの出場権剥奪により、同7位のトリノが繰り上げ出場した。
- ^ ウクライナ: リーグ6位のメタルルフ・ドネツィクの出場権剥奪により、同7位のゾリャ・ルハーンシクが繰り上げ出場した[9]。
- ^ a b c トルコ: リーグ優勝のフェネルバフチェ、同5位のスィヴァススポル、同6位のカスムパシャSK、カップ準優勝のエスキシェヒルスポルの出場権剥奪により、同3位のベシクタシュがUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15、同7位のカラビュックスポル、同8位のブルサスポルがUEFAヨーロッパリーグ 2014-15に繰り上げ出場した[10][11][12]。
- ^ ルーマニア: リーグ4位のディナモ・ブカレスト、同5位のヴァスルイの出場権剥奪により、同6位のCFRクルジュが繰り上げ出場した[13]。
- ^ a b セルビア: リーグ優勝のレッドスター・ベオグラードの出場権剥奪により、同2位のパルチザンがUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15、同5位のチュカリチュキがUEFAヨーロッパリーグ 2014-15に繰り上げ出場した[14]。
- ^ a b ハンガリー: カップ優勝のウーイペシュトの出場権剥奪により、同準優勝のディオーシュジュールが繰り上げ出場した[15]。
- ^ ラトビア: リーグ2位のスコントの出場権剥奪により、同4位のダウガヴァ・リガが繰り上げ出場した[9]。
- ^ レギア・ワルシャワはUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15予選3回戦でセルティックに合計スコア6–1(ホーム4–1, アウェー2–0)で勝利したが、第2戦で出場資格のない選手を起用したことにより、第2戦は0–3の敗戦扱いとされた。この結果、合計スコアは4–4となり、アウェーゴールで上回るセルティックが同予選プレーオフ進出、レギア・ワルシャワはUEFAヨーロッパリーグ 2014-15予選プレーオフに回った[16]。
大会日程
ステージ | ラウンド | 組み合わせ抽選会 | 第1戦 | 第2戦 |
---|---|---|---|---|
予選 | 1回戦 | 2014年6月23日 | 2014年7月3日 | 2014年7月10日 |
2回戦 | 2014年7月17日 | 2014年7月24日 | ||
3回戦 | 2014年7月18日 | 2014年7月31日 | 2014年8月7日 | |
プレーオフ | 2014年8月8日 | 2014年8月21日 | 2014年8月28日 | |
グループステージ | 第1節 | 2014年8月29日 | 2014年9月18日 | |
第2節 | 2014年10月2日 | |||
第3節 | 2014年10月23日 | |||
第4節 | 2014年11月6日 | |||
第5節 | 2014年11月27日 | |||
第6節 | 2014年12月11日 | |||
決勝トーナメント | ラウンド32 | 2014年12月15日 | 2015年2月19日 | 2015年2月26日 |
ラウンド16 | 2015年2月27日 | 2015年3月12日 | 2015年3月19日 | |
準々決勝 | 2015年3月20日 | 2015年4月16日 | 2015年4月23日 | |
準決勝 | 2015年4月24日 | 2015年5月7日 | 2015年5月14日 | |
決勝 | 2015年5月27日 ワルシャワ国立競技場, ワルシャワ |
予選
要約
視点
1回戦、2回戦の組み合わせ抽選会は2014年6月23日に、3回戦については同年7月18日に、プレーオフについては同年8月8日にスイス・ニヨンで実施される。
1回戦
第1戦は2014年7月1・3日に、また第2戦は同年7月8・10・11日に実施された。
- 注
2回戦
第1戦は2014年7月17日に、また第2戦は同年7月22・24日に実施された。
- 注
3回戦
第1戦は2014年7月31日に、また第2戦は同年8月7日に実施された。
- 注
プレーオフ
第1戦は2014年8月20・21日に、また第2戦は同年8月28日に実施された。
- 注
グループステージ
要約
視点
→詳細は「UEFAヨーロッパリーグ 2014-15 グループリーグ」を参照
UEFAヨーロッパリーグ 2013-14優勝のセビージャを含む7チームがグループステージから参加する。プレーオフ勝者の31チームとUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15・プレーオフ敗者の10チームを加えた合計48チームで争われる。
グループステージの組み合わせ抽選会は2014年8月29日に、モナコで実施された。48チームは2014年のUEFAクラブ係数によって[17]、4つのポットに振り分けられた。前回優勝のセビージャは自動的にポット1に入る。同じ協会から複数のチームが参加した場合は同じグループにはならない。また、ロシアとウクライナのチームは両国間の政治的不安により、同じグループにはならない[18]。
各グループの4チームはホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たり戦(各チーム6試合)を実施する。試合は第1節が9月18日、第2節が10月2日、第3節が10月23日、第4節が11月6日、第5節が11月27日、第6節が12月11日に実施される。各グループ1位と2位の合計24チームは、UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15・グループステージ3位の8チームを加えた32チームが参加する決勝トーナメントに進出する。
トリノ、リオ・アヴェ、サンテティエンヌ、ディナモ・モスクワ、クラスノダール、フェイエノールト、ロケレン、アステラス・トリポリス、アストラ・ジュルジュ、ディナモ・ミンスク、カラバフ、HJKの12チームが予選を突破して初めてグループステージに進出した[19]。グループステージから参加するヴォルフスブルク、ギャンガン、AaBの3チームを加えた合計15チームがグループステージ初挑戦となる(UEFAカップ時代は除く)。ただし、ヴォルフスブルクはUEFAチャンピオンズリーグ 2009-10・グループステージ3位でUEFAヨーロッパリーグ 2009-10・決勝トーナメントに出場した経験がある。
出場チーム
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- 注
- TH UEFAヨーロッパリーグ 2013-14・優勝
- PO UEFAヨーロッパリーグ 2014-15・プレーオフ勝者
- CL UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15・プレーオフ敗者
グループA
グループB
グループC
グループD
グループE
グループF
グループG
グループH
グループI
グループJ
グループK
グループL
決勝トーナメント
要約
視点
→詳細は「UEFAヨーロッパリーグ 2014-15 決勝トーナメント」を参照
出場クラブ
- グループA~グループLの上位2チーム (12×2=24チーム)
- 各グループの1位のクラブがシード権を得る。
- UEFAチャンピオンズリーグのグループリーグ3位チーム
ローマ (グループE)
アヤックス (グループF)
スポルティングCP (グループG)
アスレティック・ビルバオ (グループH)
- 上記8クラブのうち、グループリーグでの成績が上位であった、オリンピアコス、スポルティングCP、アスレティック・ビルバオ、ゼニトの4クラブがシード権を得る。
ラウンド32
組み合わせ抽選会は2014年12月15日に行われた。第1戦は2015年2月19日、第2戦は2月26日に開催される。
チーム #1 | 合計 | チーム #2 | 第1戦 | 第2戦 |
---|---|---|---|---|
ヤングボーイズ ![]() |
2 - 7 | ![]() |
1 - 4 | 1 - 3 |
トリノ ![]() |
5 - 4 | ![]() |
2 - 2 | 3 - 2 |
セビージャ ![]() |
4 - 2 | ![]() |
1 - 0 | 3 - 2 |
ヴォルフスブルク ![]() |
2 - 0 | ![]() |
2 - 0 | 0 - 0 |
アヤックス ![]() |
4 - 0 | ![]() |
1 - 0 | 3 - 0 |
AaB ![]() |
1 - 6 | ![]() |
1 - 3 | 0 - 3 |
アンデルレヒト ![]() |
1 - 3 | ![]() |
0 - 0 | 1 - 3 |
ドニプロ ![]() |
4 - 2 | ![]() |
2 - 0 | 2 - 2 |
トラブゾンスポル ![]() |
0 - 5 | ![]() |
0 - 4 | 0 - 1 |
ギャンガン ![]() |
3 - 4 | ![]() |
2 - 1 | 1 - 3 |
ビジャレアル ![]() |
5 - 2 | ![]() |
2 - 1 | 3 - 1 |
ローマ ![]() |
3 - 2 | ![]() |
1 - 1 | 2 - 1 |
PSV ![]() |
0 - 4 | ![]() |
0 - 1 | 0 - 3 |
リヴァプール ![]() |
1 - 1 (4 - 5p) | ![]() |
1 - 0 | 0 - 1 (aet) |
トッテナム ![]() |
1 - 3 | ![]() |
1 - 1 | 0 - 2 |
セルティック ![]() |
3 - 4 | ![]() |
3 - 3 | 0 - 1 |
ラウンド16
組み合わせ抽選会は2015年2月27日に行われた。第1戦は2015年3月12日、第2戦は3月19日に開催される。
準々決勝
組み合わせ抽選会は2015年3月20日に行われた。第1戦は2015年4月16日、第2戦は4月23日に開催される。
- 注
- ^ 組み合わせ抽選会の後に第1戦、第2戦の日程を入れ替えた。
準決勝
組み合わせ抽選会は2015年4月24日に行われた。第1戦は2015年5月7日、第2戦は5月14日に開催される。
決勝
→詳細は「UEFAヨーロッパリーグ 2014-15 決勝」を参照
決勝は2015年5月27日にワルシャワのワルシャワ国立競技場で行われた。上記の通り、この大会で優勝したセビージャにはUEFAチャンピオンズリーグ 2015-16の出場権が与えられた。
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![]() |
|
UEFAヨーロッパリーグ 2014-15 優勝 |
---|
![]() |
セビージャ 2年連続4回目 |
得点ランキング
予選とプレーオフの記録は除外する。
順位 | 選手 | チーム | ゴール数 | 出場時間 |
---|---|---|---|---|
T1 | ![]() |
![]() |
8 | 423' |
![]() |
![]() |
634' | ||
T3 | ![]() |
![]() |
7 | 765' |
![]() |
![]() |
833' | ||
T5 | ![]() |
![]() |
6 | 516' |
![]() |
![]() |
605' | ||
![]() |
![]() |
613' | ||
![]() |
![]() |
732' | ||
![]() |
![]() |
789' | ||
T10 | ![]() |
![]() |
5 | 147' |
![]() |
![]() |
422' | ||
![]() |
![]() |
440' | ||
![]() |
![]() |
505' | ||
![]() |
![]() |
720' | ||
![]() |
![]() |
729' | ||
![]() |
![]() |
981' |
出典:[21]
日本人選手の成績
選手名 | 所属クラブ | 予選 | 本戦 | ||
---|---|---|---|---|---|
試合 | 得点 | 試合 | 得点 | ||
岡崎慎司 | ![]() |
2 | 1 | – | |
小野裕二 | ![]() |
– | 3 | 0 | |
川島永嗣 | ![]() |
– | 3 | 0 | |
久保裕也 | ![]() |
3 | 0 | 7 | 2 |
瀬戸貴幸 | ![]() |
3 | 0 | 5 | 1 |
田中順也 | ![]() |
– | 1 | 0 | |
長友佑都 | ![]() |
1 | 0 | 2 | 0 |
南野拓実 | ![]() |
– | 1 | 0 | |
和久井秀俊 | ![]() |
4 | 2 | – |
関連項目
脚注
外部リンク
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