コンドル(Condor)は、UDトラックス(2010年1月31日までは日産ディーゼル工業)が販売する中型、及び小型トラックである。なお、2017年からはいすゞ自動車からのOEM供給を受けて販売している。
中型車は2017年登場の5代目から、UDトラックスの親会社であるいすゞ自動車からフォワードのOEM供給を受けているが、4代目までは自社で生産されていた。過去には小型トラックのコンドル20/30/35、コンドル10/15(2007年以降からは名称が「コンドル小型トラック」に統一)やコンドルのシャシーにアトラス20系のキャブを載せた中型トラックのコンドルS/コンドルSS(いずれも絶版)も存在した。
自社生産時代には、2002年に世界で初めて電気エネルギーの蓄積に電気二重層コンデンサを用いた、パラレルハイブリッド方式の「キャパシタハイブリッド」を発表。日野自動車との間で、キャパシタハイブリッドの技術供与と、日野製ディーゼルエンジン供給の相互提携契約も行われ、これに伴い2004年から中型車のエンジンは日野自動車製となっていたが、提携解消後の4代目から自社製に回帰し、4代目の生産終了まで搭載された。
2代目(1992年-2004年)
- 1992年
アトラスのモデルチェンジに伴い登場。
- 1994年
マイナーチェンジ。フロントグリル、エンブレムを変更し、超軽量仕様4.6t車のコンドルSSを追加。キャッチコピーは「新発想・中型トラック」。CMには相田翔子を起用。
- 2004年
生産終了。
初代(1981年-1991年)
- 1981年12月
- バイソンの後継車種として日産・コンドル20/30を発売(H40型)。日産・アトラス200/300の兄弟車。
- 1982年12月
- 昭和57年排出ガス規制対応。
- 1983年1月
- FD33Tエンジン搭載車及び保冷車新設。
- 1984年6月
- 一部改良。FD33エンジン及びエクストラパック新設。
- 1986年11月
- マイナーチェンジ。フロントグリルの造形を変更。エンジンは、SD25からTD27に、FD33からFD35にそれぞれ変更。左右のドアに「UD」マークのエンブレムが付く。
- 1989年6月
- 日産ディーゼル・コンドル35(P-NK110型)追加。
2代目(1991年-1995年)
- 1991年10月
- S41型発売(コンドル35は1992年)、日産ディーゼルブランドとして発売。輸出向けには2016年現在も販売されている。キャッチコピーは「敏感2トン」。CMにはかとうれいこを起用。
- 1993年10月
- 一部改良。標準キャビンハイルーフ仕様とセミロングホイールベース車を追加。エンジンは新たに過流室式ディーゼルのED35型を設定。また、ウレタン製ハンドルを全車標準装備化した。
3代目 コンドル20/30/35(1995年-2007年)
- 1995年
- 登場。5代目いすゞ・エルフのOEM車となる。積載量2t車は「コンドル20」、3t車は「コンドル30」、3.5t車は「コンドル35」となった。通称「コンドル太郎」。ステアリングのホーンボタンには楕円マークは入らず、元々ISUZUロゴの刻印されているスペースにNISSAN DIESELロゴが2行で入り、刻印されている。エンジンのISUZUロゴはそのまま存在している。
- 2000年8月10日
- 4.3L 4HF1型エンジンを搭載するコンドル20/30のCNG車を改良。ロングボディ車の燃料容器の容量を増大し、全車の燃料容器の搭載方法変更により架装性を向上し、荷台床面地上高を低減したほか、全車に電磁式リターダが標準採用され、新たに冷凍車専用シャシが設定された。
- 同時に4HG1型エンジンを搭載するコンドル20の低型4WD車についても、フルスーパーローダンプに4ナンバー車が追加されたほか、エンジン搭載位置の変更により荷台内寸法を増大した。また、クラッチフリーも標準採用となった。
- 2001年1月18日
- コンドル20/30に4HG1-LPGエンジンを搭載するLPG車を追加。
- 2001年1月29日
- 一部改良。一部車種を除き、デュアルモードMTおよびABSを標準装備とした。また、3t車には規制緩和に対応した4ナンバー車を追加した。
- 2002年6月13日
- 改良を行い、環境性能を向上したほか、フロントグリルが変更され、フロントバンパーのボディ同色化が行われた。
- 2004年6月18日
- マイナーチェンジ。フロントデザインが一新され、同時にCIが変更された。
- 2005年5月18日
- CNG車を改良。搭載するエンジンを4.3Lエンジンから4HV1型 4.6Lエンジンに変更した。
4代目(2007年-2014年)
- 2007年1月24日
- フルモデルチェンジ。引き続きエルフのOEMとなる。
- 2007年3月5日
- 標準キャブ、セミワイドキャブ車を追加。エンジンは4JJ1-TCS型を搭載する。
- 2007年8月9日
- CNG車をフルモデルチェンジ。エンジンは旧モデルと同じ4HV1型エンジンを搭載した。
- 2009年5月11日
- 一部改良。標準幅キャブにドアサイドターンランプを追加し平成22年4月に改正される灯火器規制に対応したほか、平成27年度重量車燃費基準達成車を拡大。
- 2011年9月26日
- 一部改良。CNG車以外のエンジンを全て3.0Lの4JJ1-TCS型に換装。UDトラックスの新CIも装着され、車名フォントも「CONDOR」から、中型モデルと同様(クオンと同じ書体)の「Condor」に変更。
- 2012年4月26日
- 一部改良。平成21年基準低排出ガス車の認定取得に加え平成27年度重量車燃費基準を達成し、適応車はエコカー減税による自動車重量税の減税の対象に。また、後方からの追突時に乗用車が車両の下に潜り込むことを防止するRUPD(リヤアンダーランプロテクションデバイス)を強化させ、安全性を向上。
- 2014年9月11日
- 後継車となるカゼットを発売。三菱ふそう・キャンターのOEMとなる。
初代 F23型(1995年-2007年)
- 1995年6月
- アトラスF23型車のマイナーチェンジと同時に設定される。通称「コンドル次郎」。日産ブランドとなる。アトラスとの相違点は、フロントグリルのほか、フロントウインドシールドの「NISSAN」の文字がアトラスの中央に対し、コンドルは左端。また、日産のCIマークが装着されない。
- 1997年8月
- 1.5トン系にQD32型を追加。A/T車設定車種が拡大される。
- 1999年6月
- マイナーチェンジ。内外装の意匠変更のほか、搭載エンジンのうち、ガソリンエンジンをNA20SからKA20DE型に変更。運転席エアバッグがメーカーオプションで設定される。
- 2002年8月
- 一部改良、全車平成12・13年騒音規制に対応化、パワーウインドウ、タコメーター等の標準装備、オートマチック車のシフトポジションインジケーターの採用、リモートコントロールエントリーシステムのオプション設定など。また排気ブレーキ使用時にもブレーキランプが点灯されるように変更された。同時に日産の新しいCIマークが装着され、従来「NISSAN」の文字があった部分は、同時に改良が行われたアトラスと同様に、NE-01書体の「CONDOR」の車名に変更された。
- 2003年8月
- KA20エンジンのG-LEV化がされる。
- 2004年8月
- 一部改良。QD32型エンジンを改良。装備を向上させる。
2代目 F24型(2007年-2013年)
- 2007年7月20日
- 日産自動車との合弁会社・日産ライトトラックの開発で、日産アトラスと共にフルモデルチェンジ。1.5tおよび2t車が用意され、ZD30DDTi、QR20DE型エンジンを搭載する。「NISSAN DIESEL」ブランドとなり、ドア下部には久々に「UD」マークを装着、「CONDOR」の車名フォントもNE-01書体から従来の物(2/3トン車と同様)に戻された。
- 2009年8月26日
- 平成27年度重量車燃費基準達成車を設定し、環境対応車普及促進税制に適応させた。
- 2011年3月
- 生産元を、UDトラックスからオートワークス京都に変更する。
- 2011年12月21日
- 1.15t~1.5t系に搭載されるZD30DDTiエンジンを改良し、平成22年排出ガス規制に適合するとともに平成22年基準排出ガスPM30%低減レベルを達成。同時に平成27年度重量車燃費基準を達成し、平成21年基準「優」低公害車に認定(4WD車除く)。UDトラックスの新CIも装着され、車名フォントも「CONDOR」から、中型モデルと同様(クオンと同じ書体)の「Condor」に変更。これにより、これまで統一性の無かったコンドルシリーズの車名フォントは統一された事になる。
- 2012年7月19日
- 全車でシートベルトアンカーの新法規に対応。シートベルト取り付け位置を移設、ヘッドレストの高さの変更などを行い、乗員の安全性を向上。また、2トン系のディーゼルエンジンで、エンジンの低圧縮比化やコモンレール式超高圧燃料噴射システムの改良、酸化触媒及びDPF容量の拡大化などで排出ガス性能を向上したことで「ポスト新長期排出ガス規制(平成22年排出ガス規制)」に適合するとともに、エンジンの燃焼効率の改善とトランスミッションのギア比変更により燃費も向上され、「平成27年度重量車燃費基準」を達成した。ガソリン車においては「平成27年度燃費基準+5%」達成の対象車種が拡大し、「平成27年度燃費基準+10%」達成の対象車種が新たに設定された。
- 2013年夏
- 生産終了。後継車はカゼットである。
初代・2代目
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3代目
- MK
- LK
- PK
- PW
- MF(4t積4WD)
- LF(6t積4WD)
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4代目
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5代目
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