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LOUDNESSのアルバム ウィキペディアから
『THUNDER IN THE EAST』(サンダー・イン・ジ・イースト)とは、1985年に発表されたLOUDNESSのアルバム。スタジオ・アルバムとしては5作目(既発アルバムの英語ヴァージョンを除く)に当たり、本格的にアメリカ進出を果たした作品となった。第27回日本レコード大賞優秀アルバム賞受賞。
『THUNDER IN THE EAST』 | ||||
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LOUDNESS の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1984年8月23日~10月26日 SOUND CITY STUDIO | |||
ジャンル | ヘヴィメタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
日本コロムビア(日本盤) アトランティック・レコード(アメリカ盤) ミュージック・フォー・ネイションズ(イギリス盤) ロードランナー・レコード(ヨーロッパ盤) | |||
プロデュース | マックス・ノーマン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
LOUDNESS アルバム 年表 | ||||
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『THUNDER IN THE EAST』収録のシングル | ||||
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アトランティック・レコードとの契約を得たLOUDNESSは、世界進出を目指して、最初から英語で歌うことを前提に本作を制作。『DISILLUSION English Version』(『DISILLUSION 〜撃剣霊化〜』を英詞で歌い直したもの)に続く、全曲英詞による作品となった。また、アトランティック・レコードの方からも、英語で歌うことを最低条件としていた[4]。
プロデューサーに、オジー・オズボーンやY&T等との仕事で知られるマックス・ノーマンを起用[5]。
本作でのサウンドは前作『DISILLUSION 〜撃剣霊化〜』以前に比べると、テクニカルな演奏は控えめになり、シンプルなものになっている。これはマックスの意向によるもので、山下によれば「とりあえずこいつらを一回シンプルにしたらどうなるのか、やってみたかったのでは」「アメリカではシンプルなものが絶対に売れるって思ってたのもある」という旨をインタビューで話している。そのため、「難しいフィルとかフレーズは弾くな」とマックスから口を酸っぱくして言われたという[4]。
メンバー曰く、マックス・ノーマンの仕事ぶりは「鬼」だったとのことで、高崎がレコーディング中に気にならない程度のリズムやチューニングの狂いに対し「ズレてるからやり直せ!」と言いながらもテープをゆっくり回してレベル・メーターで僅かな狂いを確認しようとしたことから高崎はマックスに伝わらない日本語で「誰がそんな事までしてレコード聴くねん!リスナーには分からんわ!」とマックスに反発して口論になったり、二井原の歌唱に関しても英語の発音に関して厳しく指導されていた事もあって1曲歌入れするのに最長で3日かかったり、コーラスのハーモニーに関しても音楽理論で攻め立てられた事もあり、メンバーと何度も衝突した事もあったという[6]。
この一件に関し、サウンドプロデューサーであり通訳として関わっていたジョージ吾妻によると、LOUDNESS側から「ジョージさんはあいつの味方かよ」、マックスからは「LOUDNESSの肩を持ってどうするんだよ」と攻め立てられた為、双方の意見を纏めるのに苦労したが、そのおかげでメンバー(特に高崎)との絆は出来たという[7]。
また、二井原は「みんなで一緒に合唱できるような、シャウトできるようなパートを必ず1ヶ所入れろ」という指示があったことも、インタビューで述べている[4]。
レコーディングは全12曲を録音したが、カットされた楽曲の一つは『THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜』収録の「LOUDNESS」のリメイクであったが、アトランティック・レコード側との打ち合わせの結果お蔵入りとなった[8]。
デモテープは日本で製作され、歌詞も日本語であった。ゼロから流暢な英語で歌詞を書くのは無理であったため、「こんなイメージでこんな言葉を使って」と、アメリカで作詞家と相談しながら、英語に直していった[4]。
また、デモテープの中には、7年後に発売されたアルバム『LOUDNESS』に収録されている「FIRESTORM」があったが、マックスの判断で没になった。その後、30年の時を経て、30周年記念アルバム『THUNDER IN THE EAST ULTIMATE EDITION』にデモ音源が収録されることになった[4]。なお、没になってもアメリカツアーの序盤では1曲目として演奏していたが、客の反応は良くなかったとのことである[4]。
日本盤は1985年1月に発売。第1期LOUDNESSにとって、日本コロムビアからの最後のアルバムとなった(次作よりワーナーミュージック・ジャパンに移籍)。同年11月に発売されたアメリカ盤は、ビルボード誌アルバム・チャートの74位に達した。
二井原によると、本作のレコーディングとして利用したSound City Studiosには本作のプラチナディスクが飾られていたとの事[9]。
2004年にリマスター再発された際、アニメ映画『オーディーン 光子帆船スターライト』に提供された「GOTTA FIGHT」・「ODIN」の2曲がボーナス・トラックとして追加されたが、2009年3月19日に発売されるデジタルリマスター(HQCD盤)はボーナストラックはカットされている。
2015年8月上旬、アルバム発売から30周年を記念して日本コロムビアより特設サイトがオープン[10]。8月31日に「THUNDER IN THE EAST」の2015年版デジタルリマスター盤及び、USツアー、レコーディングの様子が収められた未発表の動画を収録したLIMITED EDITION盤、そこから更に未発表音源やアナログ盤、復刻版ツアーパンフレットなどを収録したULTIMATE EDITION盤の発売が公式に発表された[11][12]。
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