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THE YELLOW MONKEYのベストアルバム ウィキペディアから
『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』(ザ・イエローモンキーイズヒア. ニューベスト)は、日本のロックバンドTHE YELLOW MONKEYのセルフカバー・アルバム。2017年5月21日に日本コロムビアから発売された。
『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』 | ||||
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THE YELLOW MONKEY の セルフカバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
2017年[1] サウンド・シティ世田谷、音響ハウス、みかんスタジオ(仮) | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
TYMS PROJECT/ 日本コロムビア | |||
プロデュース | 吉井和哉 | |||
チャート最高順位 | ||||
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THE YELLOW MONKEY 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST」Music Video『TYM's hacking movie』 - YouTube |
『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』は、THE YELLOW MONKEY再結成後の最初のアルバムである。本アルバムは、バンドの解散中にリリースされたファン投票による前作ベストアルバム『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』(2013年)の全収録曲を、バンド再結成後の2017年に新たに演奏して録音(新録)したものであり[注釈 1]、『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』への返礼としてのアルバムすなわち「アンサーアルバム」となっている[3]。またこれは自らの曲を自らカバーした、いわゆる「セルフカバー」である[1]。彼らのメジャーデビュー記念日である5月21日に発売された[4]。
『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』は、一発録り・ワンテイクの手法が多用され、ギミックやエフェクトといった音の加工を排除した、ライブハウスで近い距離からの演奏を聴いているような臨場感のある作品に仕上がっている[3]。
全16曲のうちいくつかの収録曲にはストリングスやブラスのアコースティック・セクションが配置され、それらの編曲は船山基紀が行った[注釈 2]。
本アルバムにはTHE YELLOW MONKEYのメジャーデビュー日である1992年5月21日と11日違いの1992年5月10日にメジャーデビューしたMr.Childrenの関係者も参加した。レコーディング/ミキシングを担当したのはMr.Childrenのマネージメント事務所「エンジン」を擁する企業グループ烏龍舎[注釈 3]に所属するレコーディング/ミキシング・エンジニアの今井邦彦である。
本アルバムのマスタリングは、前作『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』でリマスタリングを担当したテッド・ジェンセンによるもので、ニューヨークにあるテッド・ジェンセンが所属する世界最高峰のマスタリング・スタジオ「スターリング・サウンド」で行われた。「ロザーナ」のマスタリングは同じく「スターリング・サウンド」のトム・コイン(Tom Coyne)。
リリースにあたってのTHE YELLOW MONKEYメンバーのコメントは次のようなものであった[5]。
日曜日に発売されたため集計期間が短かったが(集計期間:5/15〜5/21)、オリコンチャートでは初週で45,141枚を売り上げ、週間CDアルバムランキングで1位を獲得[6]。アニメ『進撃の巨人』の主題歌を多数収録したLinked Horizonの2ndアルバム『進撃の軌跡』を2位に抑えての首位となった[6]。アルバムでの首位獲得は1998年リリースの『PUNCH DRUNKARD』以来、実に19年と2か月ぶり。ベストアルバムとしては初である[7]。
Billboard JAPANにおいても、CDセールスのみの『Top Albums Sales』では初週45,610枚で1位を獲得[8]。一方で同日付の総合チャート『Hot Albums』においては2週目となったMr.Childrenの配信限定ベスト『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』に阻まれ2位に終わった[9]。この週のチャートの3位はMr.Childrenのもう一つの配信限定ベスト『Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25』でありメジャーデビュー25周年組がトップ3を独占した[9]。
月間のランキングでは、2017年5月のオリコン月間ROCKアルバムランキングで1位を獲得、2位に付けたのはビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』50周年記念エディションであった[10]。2017年5月のオリコン月間CDアルバムランキングでは乃木坂46の『生まれてから初めて見た夢』に次ぐ2位[11]。
初回生産限定アナログレコード。2枚に分割して収録。MP3ダウンロードカード付。
ファンクラブ限定盤。2CD、スリーブ仕様、スペシャルポスター(ファンとメンバーで作るFC限定フォトモザイクアート[注釈 6])付。
その他、ストリングス(バイオリン12名、ビオラ2名、チェロ3名)、ブラス(トランペット2名、トロンボーン1名、サクソフォーン1名)、ティンパニ1名、女声コーラス(バッキング・ボーカル)2名がクレジット表示されている(アルバムのブックレットに準拠)。女声コーラスは、吉井がディレクションを行った[24]。
1. 悲しきASIAN BOY & 3. 太陽が燃えている
3. 太陽が燃えている
4. プライマル。
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6. 追憶のマーメイド & 10. 真珠色の革命時代 (Pearl Light Of Revolution) 4. プライマル。 & 13. SUCK OF LIFE
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TYM(タイム)とは、本アルバムのキャラクターである。本アルバムのジャケットに登場する[20]。本アルバムのミュージック・ビデオ(PV)にも登場する。バンドの公式サイトに次のような説明がある[25]。
THE YELLOW MONKEY が作り出したものの集積。存在の具現化。 |
TYMは、2017年のバンドの以降の活動に密接に関係する[25]。
本アルバムのミュージック・ビデオ『TYM's hacking movie』は5分30秒のダイジェストムービーで、本アルバムから「JAM」、「太陽が燃えている」、「パール」、「SPARK」、「楽園」、「バラ色の日々」の6曲が選曲されている。このビデオは中村剛が監督を務める他[26]、クリエイターの長久允[注釈 5]が制作に携わった[21]。グラフィックのディレクションは福田哲丸(快速東京ボーカリスト)で、芸術家のBIEN(NAOYA MURATA)、西橋伸太郎(ペインター、イラストレーター)[27]とともに作った[28]。
各楽曲の前にアルバムキャラクター・TYMが登場する。長久允によると、ビデオは「突然画面がTYMにハッキングされたイメージ」[21]。TYMのナレーションを担当しているのは美輪明宏である[29]。美輪のナレーション録りに吉井和哉が立ち会った[29]。
美輪と吉井は1995年に雑誌の対談で初めて顔を合わせて以降、親交が深められ、美輪は2001年にTHE YELLOW MONKEYの東京ドーム公演へ行き、2006年にフジテレビ『僕らの音楽』で吉井と対談した[29]。
『TYM's hacking movie』におけるTYMの声を決めるにあたり、スタッフ全員一致で「美輪さんしかない!」ということで美輪に打診され、美輪は快諾した[29]。吉井と美輪の2人は11年ぶりの再会となった[29]。美輪は「吉井君にあえて楽しかった。でもキャラクターは気味悪かった(笑)。」とコメントした[30]。「JAM」の演出でTYMがジャム(吉井によると「血みたいなジャム」)を吐き出す案を、美輪は自身のイメージが保たれないとして拒絶し、吉井はその美輪にロックを感じたという[31]。
吉井和哉は次のようなコメントをした[30]。
改めて美輪さんの声の凄み、艶、説得力に圧倒されました。 再集結しても、またこのような形で尊敬する美輪明宏さんとコラボレーションしていただき、本当に感無量です。 このTYM(タイム)というキャラクターはイエローモンキーとファンとの誇るべき楽曲達の『魂』を形にしたような存在です。 その声を美輪さんにやっていただき、僕らもファンもこの上ない喜びです。 |
スペースシャワーTVは2017年3月7日に開催したSPACE SHOWER MUSIC AWARDSにて、2016年に最も活躍したアーティストらを表彰し、THE YELLOW MONKEYは「BEST RESPECT ARTIST」(輝かしい功績を残し、多大な影響を与えているアーティストに授与される賞)を受賞した[32]。
2017年5月21日、スペースシャワーTVはTHE YELLOW MONKEYがデビュー25周年に新録ベストの本アルバムをリリースすることを記念し、タワーレコード渋谷店の屋上から[注釈 14]THE YELLOW MONKEYメンバー4人が出演する公開生放送を行った[35]。
番組では、「2017年運勢ランキング」、「今年挑戦してほしいことランキング」、「オネエが選ぶ彼氏にしたいメンバーランキング」、「アーティスト仲間が選ぶTHE YELLOW MONKEYの好きな曲ランキング」、「日本国民が選ぶTHE YELLOW MONKEY楽曲最新ランキング」が発表され、当番組が募集した観覧者100名を交えながら番組は進行した[35]。
「日本国民が選ぶTHE YELLOW MONKEY楽曲最新ランキング」は、『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』収録の全16曲のファン投票を、「今」のベストを決めるためにスペースシャワーTVが行った[36]。解散前最後のシングルであり再結成後最初の演奏曲であった「プライマル。」が1位になったことについて、再結成後の活動が報われ気持ちを共有できてうれしい(廣瀬洋一)、これはこれで感動しました(菊地英昭)、びっくり(菊地英二)[注釈 15]、よかった(吉井和哉)[注釈 16]、等がメンバーの感想であった。
順位 | 2017年スペシャ調べ! 日本国民が選ぶ! THE YELLOW MONKEY楽曲最新ランキング | 2013年『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』の ファン投票による順位 |
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プライマル。 | 13 | |
バラ色の日々 | 1 | |
JAM | 2 | |
4 | 追憶のマーメイド | 11 |
5 | 真珠色の革命時代 (Pearl Light Of Revolution) | 7 |
6 | 天国旅行 | 5 |
7 | SO YOUNG | 6 |
8 | 悲しきASIAN BOY | 16 |
9 | SUCK OF LIFE | 4 |
10 | BURN | 10 |
11 | WELCOME TO MY DOGHOUSE | 12 |
12 | 太陽が燃えている | 14 |
13 | パール | 15 |
14 | 花吹雪 | 3 |
15 | SPARK | 9 |
16 | 楽園 | 8 |
など。
スペースシャワーTV『V.I.P.-THE YELLOW MONKEY- 25th ANNIVERSARY THE YELLOW MONKEY IS HERE. 〜日本国民が選ぶザ・イエローモンキー ランキング大発表スペシャル〜』
この番組は東京スカイツリータウンにてライブビューイングが同時開催され、5月21日19:00から東京スカイツリータウン内「J:COM Wonder Studio」の大画面で番組が放映された。参加は無料で約150枚の整理券が配布された。観覧希望者多数のため整理券受け取りの待機場所が一杯になり、配布開始時間を16:00から14:00に早めた[37]。
この番組は5月21日19:00からLINE LIVEにて同時に配信された[38]。
LINE LIVEは2017年6月13日23:59までの期間限定で、再度配信を行った[39]。この再配信ではLINE LIVE独占アフタートークが公開された。
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