RB・フォーミュラワン・チーム

イタリアのファエンツァに本拠地を置くF1チーム ウィキペディアから

RB・フォーミュラワン・チーム

レーシングブルズ S.p.A,(Racing Bulls S.p.A,)は、2024年からF1に参戦するレーシングコンストラクター。前身チーム「スクーデリア・アルファタウリ」から改称し、リニューアルして誕生した。2025年以降のエントリー名は「ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム」[1]、略称VCARB(ヴィーカーブ)。

概要 エントリー名, チーム国籍 ...
レーシングブルズ・ホンダ・RBPT
Racing Bulls
Thumb
エントリー名 ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラワンチーム
チーム国籍 イタリア
チーム本拠地 イタリア エミリア=ロマーニャ州ファエンツァ
主なチーム関係者
チーフテクニカル
オフィサー(CTO)
ティム・ゴス
テクニカルディレクター
公式ウェブサイト https://www.visacashapprb.com/int-en
以前のチーム名称 スクーデリア・アルファタウリ
2025年のF1世界選手権
ドライバー
リザーブドライバー 岩佐歩夢
シャシー VCARB 02
エンジン ホンダRBPT
タイヤ ピレリ
F1世界選手権におけるチーム履歴
参戦年度
  • 2024(RB)
  • 2025 -(レーシングブルズ)
出走回数
  • 24(RB)
  • 0(レーシングブルズ)
コンストラクターズ
タイトル
0
ドライバーズ
タイトル
0
優勝回数 0
通算獲得ポイント
  • 46(RB)
  • 0(レーシングブルズ)
表彰台(3位以内)回数 0
ポールポジション 0
ファステストラップ
  • 1(RB)
  • 0(レーシングブルズ)
F1デビュー戦 2024年バーレーンGP
2024年順位 8位 (46ポイント)
(記録はRB時代の2024年最終戦アブダビGP終了時)
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本拠地はイタリアファエンツァだが、イギリスにも拠点を置く(#本拠地も参照)。チーム代表はローラン・メキースが務める。

母体はオーストリアの飲料メーカー「レッドブル」グループ

概要・背景

2022年11月に親会社であるレッドブル・グループの経営陣が新しくなったことで、フォーミュラ1に参戦しているレーシングコンストラクター「スクーデリア・アルファタウリ」の成績が振るわないことや、レッドブル・レーシングとの関係が十分に効率化されていないことから、現状では採算が取れないとして問題視されるようになる[2][3]。しかし、最終的にチームの売却は行わず、レッドブル・レーシングとの連携強化を含め、チームの経済的価値および存在意義を向上させるための手段を行う方針を固めた。その結果、翌2024年シーズンからのタイトルスポンサーとしてビザキャッシュアップを獲得。さらに同社で展開していたファッションブランド『アルファタウリ』の失敗も相まって、チーム名を『ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム』、法人名を『レーシング・ブルズ S.p.A,』にそれぞれ変更することとなった[4]。参戦2年目の2025年からチーム名を『ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラワン・チーム』に変更した[1]

本拠地

チーム本拠地は前述の通りイタリアのファエンツァだが、トロ・ロッソ時代からイギリス・ビスター英語版風洞を構え、CFD部門などのエンジニアもビスターに在籍していた。ただチームの人員増によりビスターの施設が手狭になったことなどから、チームではレッドブル・レーシングの本拠地があるミルトン・キーンズに新たな施設を建設し、ビスターの人員を移転させることになり[5]、2025年1月より新施設での業務を開始している[6]。なお「ファエンツァから完全撤退し本拠地をミルトン・キーンズに集約する」という説も度々流れているが、チーム代表のメキースはそれは否定している[5]

F1参戦シーズン

前史

2005年11月、レッドブル・レーシングのオーナーであるオーストリアの大手企業『レッドブル・グループ』が、イタリアのF1チーム「ミナルディ」を買収して新チーム「スクーデリア・トロ・ロッソ」を設立[7]。翌2006年シーズンよりF1に新規参戦する。

以降はレッドブル・レーシングのセカンドチームとして機能し、セバスチャン・ベッテルダニエル・リカルドマックス・フェルスタッペンらの名手を輩出した。2008年シーズンには、前身ミナルディ時代も含めての初優勝[8]2018年からは、エンジンサプライヤーのホンダと組んでチーム史上初のワークス体制で臨み[9]2019年シーズンには両ドライバーが11年ぶりとなる表彰台にも上がっている[10]。そして「スクーデリア・アルファタウリ」へと改称した2020年シーズンにはチームとして2勝目を挙げている[11]

2024年

前身チーム「スクーデリア・アルファタウリ」からコンストラクターを改称し、2月から正式にリニューアルしての活動を開始。ドライバーはダニエル・リカルド角田裕毅、エンジン供給はホンダRBPTが担当し、前シーズン途中からのラインナップを継続している。一方でトロ・ロッソ→アルファタウリ時代のチーム代表だったフランツ・トストは代表を退き、後任に元フェラーリローラン・メキースが就任した。改称後はテクニカルスタッフを強化し、元マクラーレン国際自動車連盟(FIA)のテクニカルスタッフも務めたティム・ゴス最高技術責任者(CTO)に迎えたほか、ギヨーム・カッテラーニやアラン・パーメインといった他チームで経験豊富なベテランエンジニアを複数獲得している[12][13]

2月8日、アメリカ・ラスベガスで2024年マシンを発表[14]。車体は、新たな型式名「VCARB 01」と命名[15]。カラーリングはアルファタウリ時代の白とマット塗装の濃紺から、さらにその前身のスクーデリア・トロ・ロッソ時代を彷彿とさせるメタリックブルー中心のものに一新された[16]。 シンガポールGP後、ダニエル・リカルドがチームを離脱し、新たにレギュラードライバーとしてリアム・ローソンが起用されることが発表された[17]

2025年

この年から名称を「RB」から「レーシングブルズ」に変更[1]。ドライバーは残留した角田と[18]、リザーブドライバーから昇格したアイザック・ハジャーが務める[19]

F1における戦績

さらに見る 年, 型式 ...
型式原動機 / タイヤドライバー123456789101112131415161718192021222324 ポイント順位
2024 VCARB 01 RBPT
ホンダ・RBPTH002
1.6L V6ターボ
P BHR SAU AUS JPN CHN MIA EMI MON CAN ESP AUT GBR HUN BEL NED ITA AZE SIN USA MEX SÃO LVG QAT ABU 46 8位
オーストラリアの旗 リカルド 13 16 12 Ret Ret[11] 15[4] 13 12 8 15 9[14] 13 12 10 12 13 13 18 12
ニュージーランドの旗 ローソン 9[16] 16 9[9] 16 14[16] 17 4
日本の旗 角田 14 15 7 10 Ret[16] 7[8] 10 8 14 19 14[13] 10 9 16 17 Ret Ret 12 14[11] Ret 7[15] 9 13[17] 12 30
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  • 太字ポールポジション斜字ファステストラップ。(key)
  • † 印はリタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
  • ‡ ハーフポイント。レース周回数が75%未満で終了したため、得点が半分となる。
  • [] はスプリントレース結果。

車両ギャラリー

グラウンドエフェクト型(2024年 - )

大型スポンサー

脚注

関連項目

外部リンク

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