2024年ベルギーグランプリ

ウィキペディアから

2024年ベルギーグランプリ

2024年ベルギーグランプリ: 2024 Belgian Grand Prix、正式名称: Formula 1 Rolex Belgian Grand Prix 2024[1])は、2024年のF1世界選手権第14戦として、2024年7月28日スパ・フランコルシャンで開催された。

概要 レース詳細, 日程 ...
 2024年ベルギーグランプリ
レース詳細
Thumb
日程 2024年シーズン第14戦
決勝開催日 7月28日
開催地 スパ・フランコルシャン
ベルギー リエージュ州 スタヴロ英語版
コース長 7.004km
レース距離 44周 (308.052km)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:53.754
ファステストラップ
ドライバー セルジオ・ペレス
タイム 1:44.701(44周目)
決勝順位
優勝
2位
3位
閉じる

背景

さらに見る ドライ用, ウェット用 ...
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用 ウェット用
C2 C3 C4 インターミディエイト フルウェット
(C2)
(ハード)
(C3)
(ミディアム)
(C4)
(ソフト)
(インターミディエイト)
(小雨用)
(フルウェット)
(大雨用)
閉じる
タイヤ
ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の組み合わせ[2][3]
DRS:2箇所[4]
※( )内は検知ポイント
  • DRS1:ターン4より305m先から(ターン2より240m手前)
  • DRS2:ターン19より30m先から(ターン18より160m手前)
特別カラーリング
アルピーヌアメリカの映画「デッドプール&ウルヴァリン」の公開を記念して、本GPに限りA524のカラーリングを通常使われている青/ピンク/黒から映画のイメージカラーである黒/赤に変更する[5]
グリッド降格ペナルティ
RB角田裕毅は、既にパワーユニット(PU)のコンポーネントが年間の上限[注 3]に達しており、前戦ハンガリーGPの予選でクラッシュしたことによりマシンが大破した影響もあり、全てのコンポーネントに対し新品を投入することに踏み切った。これによりグリッド降格ペナルティを受け、決勝は最後尾グリッドからスタートする[7][注 4]

エントリー

レギュラードライバー
前戦ハンガリーGPから変更なし。
さらに見る チーム, No. ...
チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー パワーユニット
オーストリアの旗 オラクル・レッドブル・レーシング 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル RB20 ホンダRBPTH002
11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス
ドイツの旗 メルセデスAMGペトロナス・フォーミュラワン・チーム 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス F1 W15 メルセデス
M15 E Performance
44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ SF-24 フェラーリ
066/12
55 スペインの旗 カルロス・サインツ
イギリスの旗 マクラーレン・フォーミュラワン・チーム 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン MCL38 メルセデス
M15 E Performance
4 イギリスの旗 ランド・ノリス
イギリスの旗 アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チーム 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティンアラムコ AMR24 メルセデス
M15 E Performance
14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ
フランスの旗 BWT・アルピーヌF1チーム 31 フランスの旗 エステバン・オコン アルピーヌ A524 ルノー
E-Tech RE24
10 フランスの旗 ピエール・ガスリー
イギリスの旗 ウィリアムズ・レーシング 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ FW46 メルセデス
M15 E Performance
2 アメリカ合衆国の旗 ローガン・サージェント
イタリアの旗 ビザキャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム 3 オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド RB VCARB 01 ホンダRBPTH002
22 日本の旗 角田裕毅
スイスの旗 キック・ザウバーF1チーム[注 5] 77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス キックザウバー C44 フェラーリ
066/12
24 中華人民共和国の旗 周冠宇
アメリカ合衆国の旗 マネーグラム・ハースF1チーム 20 デンマークの旗 ケビン・マグヌッセン ハース VF-24 フェラーリ
066/12
27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ
出典: [8]
閉じる

フリー走行

要約
視点
FP1
2024年7月26日 13:30 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [9]
  • 気温:22 °C (72 °F) 路面温度:37 °C (99 °F) 天候:晴時々曇 路面状況:ドライ
FP1の前に行われたFIA F3選手権及びFIA F2選手権のフリー走行は降雨のため路面が一部濡れていたが、FP1開始前には雨が止んで路面も乾いた状態となった[10]前述の通り角田裕毅はパワーユニット(PU)の全コンポーネントを新品に置き換えたため最後尾グリッドへの降格が決定し、マックス・フェルスタッペンも5基目のエンジン(ICE)を投入し、10グリッド降格のペナルティを受けることになった[11][12]エステバン・オコンは開始早々に水漏れのトラブルが発生し、以後コースに出られないままFP1を終えた[10]。トップタイムはフェルスタッペンが記録した。
FP2
2024年7月26日 17:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [13]
  • 気温:22 °C (72 °F) 路面温度:36 °C (97 °F) 天候:曇 路面状況:ドライ
降水確率40%という予報が出ていたが、セッション中に雨が降ることはなかった。マクラーレン勢が上位を独占し、フェルスタッペンが続く。マシントラブルでFP1を走行できなかったオコンは7番手のタイムをマークした。既に最後尾グリッドへの降格が決まっている角田は決勝に向けてのロングランに徹したため[14]、最下位でセッションを終えている。
FP3
2024年7月27日 12:30 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [15]
  • 気温:18 °C (64 °F) 路面温度:21 °C (70 °F) 天候:雨 路面状況:ウェット
セッション開始直前から雨が降り出し、雨脚はどんどん強くなっていった。開始10分にはランス・ストロールがターン5(ラディオン)でクラッシュし、9分間の赤旗中断となった。再開後はさらにコースコンディションが悪化したためコースに出てくるマシンはなく、ほどなく再び赤旗中断となった。残り2分でセッションは再開されたが、コースに出てきたのは8台にとどまった。

各セッションの順位

さらに見る 順位, ドライバー ...
閉じる
さらに見る 順位, ドライバー ...
閉じる

予選

要約
視点

2024年7月27日 16:00 CEST(UTC+2)(特記のない出典: [19]

  • 気温:18 °C (64 °F) 路面温度:22 °C (72 °F) 天候:曇のち小雨 路面状況:ウェット

「スパ・ウェザー」に翻弄される中、マックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録した。しかし前述の通り10グリッド降格が決まっているため、予選2番手のシャルル・ルクレールが繰り上がりでポールポジションを獲得した。フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスがルクレールとともにフロントローに並ぶ。

予選前に行われる予定だったFIA F2選手権のスプリントレースが延期されるほどの豪雨に見舞われたが、予選が始まるまでには雨が止んだ。しかし、路面は濡れた状態のままであり、予選中にも小雨が降り出したことでドライタイヤの出番はなく、各車とも全セッションを通してインターミディエイトタイヤでタイムアタックを行った。

予選結果

さらに見る 順位, No. ...
順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダRBPT 1:54.938 1:53.837 1:53.159 11 1
2 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:55.349 1:54.193 1:53.754 1
3 11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダRBPT 1:55.139 1:54.470 1:53.765 2
4 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:55.692 1:54.037 1:53.835 3
5 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:55.582 1:54.358 1:53.981 4
6 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 1:54.835 1:54.136 1:54.027 5
7 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:55.353 1:54.095 1:54.184 6
8 55 スペインの旗 カルロス・サインツ フェラーリ 1:55.169 1:54.112 1:54.477 7
9 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティンアラムコ-メルセデス 1:55.489 1:54.258 1:54.765 8
10 31 フランスの旗 エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 1:55.417 1:54.460 1:54.810 9
11 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 1:55.722 1:54.473 n/a 10
12 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 1:54.911 1:54.635 n/a 12
13 3 オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド RB-ホンダRBPT 1:55.451 1:54.682 n/a 13
14 77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス キックザウバー-フェラーリ 1:55.531 1:54.764 n/a 14
15 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティンアラムコ-メルセデス 1:56.072 1:55.716 n/a 15
16 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース-フェラーリ 1:56.308 n/a n/a 16
17 20 デンマークの旗 ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 1:56.500 n/a n/a 17
18 22 日本の旗 角田裕毅 RB-ホンダRBPT 1:56.593 n/a n/a 20 2
19 2 アメリカ合衆国の旗 ローガン・サージェント ウィリアムズ-メルセデス 1:57.230 n/a n/a 18
20 24 中華人民共和国の旗 周冠宇 キックザウバー-フェラーリ 1:57.775 n/a n/a 19 3
107% time: 2:02.873 4
出典: [20][21][22]
閉じる
追記
  • ^1 - フェルスタッペンはFP1で上限基数を超えるパワーユニットのコンポーネント交換(5基目のエンジン(ICE))を行ったため10グリッド降格[12][23]
  • ^2 - 角田はFP1で上限基数を超えるパワーユニットのコンポーネント交換(5基目のエンジン(ICE) / ターボチャージャー(TC) / MGU-K / MGU-H、3基目のエナジーストア(ES) / コントロールエレクトロニクス(CE))を行い、降格グリッド数(60グリッド)が15を超えたため最後尾からのスタート[12][24]
  • ^3 - 周はQ1でフェルスタッペンのアタックを妨害したため3グリッド降格[25][26][注 6]
  • ^4 - ウェットコンディションで行われたため、107%ルールは適用されなかった[27][注 7]

決勝

要約
視点

2024年7月28日 15:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [28]

  • 気温:21 °C (70 °F) 路面温度:40 °C (104 °F) 天候:晴 路面状況:ドライ

ジョージ・ラッセルが1ストップ作戦を成功させ、ルイス・ハミルトンオスカー・ピアストリの猛追を凌いでトップでチェッカーフラッグを受けた。しかし、レース後の車検で車両重量違反が発覚しラッセルは失格となり、ハミルトンが繰り上がりで今季2勝目を挙げた[29]。ラッセルの失格についてメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは「1ストップで走り切ったためタイヤが想像していた以上に摩耗したことにより、マシンの重量が最低基準を下回ったのではないか」と推測している[30]

レース結果

さらに見る 順位, No. ...
順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス 44 1:19:57.566 3 25
2 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 44 +0.647 5 18
3 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 44 +8.023 1 15
4 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダRBPT 44 +8.700 11 12
5 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 44 +9.324 4 10
6 55 スペインの旗 カルロス・サインツ フェラーリ 44 +19.269 7 8
7 11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダRBPT 44 +42.669 2 7 FL
8 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティンアラムコ-メルセデス 44 +49.437 8 4
9 31 フランスの旗 エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 44 +52.026 9 2
10 3 オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド RB-ホンダRBPT 44 +54.400 13 1
11 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティンアラムコ-メルセデス 44 +1:02.485 15
12 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 44 +1:03.125 10
13 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 44 +1:03.839 12
14 20 デンマークの旗 ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 44 +1:06.105 17
15 77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス キックザウバー-フェラーリ 44 +1:10.112 14
16 22 日本の旗 角田裕毅 RB-ホンダRBPT 44 +1:16.211 20
17 2 アメリカ合衆国の旗 ローガン・サージェント ウィリアムズ-メルセデス 44 +1:25.531 18
18 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース-フェラーリ 44 +1:28.307 16
Ret 24 中華人民共和国の旗 周冠宇 キックザウバー-フェラーリ 5 ハイドロリック 19
DSQ 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル 1 メルセデス 44 失格 6
出典: [31][22][32][33]
閉じる
追記
  • ^FL - ファステストラップの1点を含む
  • ^1 - ラッセルはレース後の車検で最低重量の798kgを下回っていた(796.5kg)ことが判明したため失格[29][34]
勝者ルイス・ハミルトンの平均速度[32][33]
ファステストラップ[35][32]
ラップリーダー[36]
太字は最多ラップリーダー

第14戦終了時点のランキング

さらに見る 順位, ドライバー ...
閉じる

  • :いずれもトップ5まで掲載。

脚注

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.