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B'zのアルバム ウィキペディアから
『NEW LOVE』(ニュー・ラブ)は、日本の音楽ユニット・B'zの21作目のオリジナル・アルバム。2019年5月29日にVERMILLION RECORDSより発売[13]。
前作『DINOSAUR』以来、1年半ぶりのオリジナル・アルバム。
それぞれタイアップ楽曲となった「マジェスティック」「兵、走る」「WOLF」「デウス」の4曲の他、全13曲を収録。また、同作のレコーディングには6月からスタートした『B'z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-』のサポートメンバーやロバート・ディレオ(ストーン・テンプル・パイロッツ)、そして「Rain & Dream」にはジョー・ペリー(エアロスミス)などのミュージシャンが参加している[13]。
本作にはシングル曲が収録されておらず、B'zとしてシングル曲未収録のオリジナル・アルバムは本作が初めてである[注 1]。前作のアルバム以降にリリースされた音源としては、映像作品『B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』付属のCDに収録されている「HINOTORI」が存在するが、本作には未収録となった。
アルバムタイトル『NEW LOVE』について、稲葉曰く「30周年が終わって改めて『自分達が好きな音楽をやっています』という気分をタイトルにした」[14]、「新しいことにチャレンジしていく気分と、これが我々の好きな音だという意味を含めている」[15]と語っている。また稲葉は、最近の作品タイトルが『EPIC DAY』『DINOSAUR』「HINOTORI」など、重ためで迫力のあるタイトルが続いた点に言及し、そのような流れを変えたいという思いもあり、柔らかくニュートラルな感じを出したかったとのこと[14][15]。
アルバム制作の過程で楽曲は次々に完成していったものの、最後までアルバムタイトルは付けられていないままだった。アルバムが完成に近づくにつれて、稲葉は1曲目「マイニューラブ」の「ニューラブ」という言葉が気になり、アルバムタイトルとして付けたくなったとのこと。「ニュー」は響きが良く、「ラブ」については自分たちが好きなものというイメージを重なるためピッタリだったと語っている[14][15]。
タイアップとしてすでに依頼が来ていた「兵、走る」、「WOLF」、「マジェスティック」など一部の楽曲は、『B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』ツアー中に制作が開始されていた。そして2018年9月29日に開催された『B'z PARTY Presents B'z Pleasure in Hawaii』終了後に休みを挟み、本格的な制作に取り掛かった[14]。25周年のPleasureツアー終了後は松本、稲葉それぞれ自らのソロ活動に入っていたが、今回は30周年のPleasureツアー終了後すぐに新作アルバムリリース予定の発表が行われた。これについて松本は、「『Pleasure』は僕らというよりみんなの物だという意識が強い。だから今の自分達を映し出す楽曲を創ってツアーをやりたいという気持ちになったんだと思う」と振り返っている[15]。
松本は「このところの自分はブルースに傾倒している部分があって(ブルースに)惹かれている」と語っており、1曲目の「マイニューラブ」をはじめ、本アルバムについてはそのようなところが出ていると評している[16]。また松本は、近年コード進行について7thコードにこだわっており、過去に同様のスタイルで制作した『The 7th Blues』からだいぶ進化していると語っている[14]。
レコーディングは前作『DINOSAUR』同様に、1曲ごとに様々なギターを試してベストなギターを選びそれに合ったアンプを使用する方式が採用された[14]。また、今回松本は、自分たちが憧れた時代の音楽で演奏されていた楽器を使いたかったという思いから、積極的にビンテージギターを使ったと振り返っている[16]。
稲葉は、コンセプチュアルではないし全体のバランスを考えていないが非常に正直な姿が素直に出せた部分に満足していると語っている。また歌詞については、リリース前年に開催されたツアー『B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』でのコンディションの不調が、結構地味なところでいろんな曲に影響を与えている気がすると語っている[14]。
曲順については、普段は松本の案を元にそこから変えていくが、本作では稲葉から早々に曲順の案が出され、松本がそれを聞いたところとても良かったので変えずにそのまま収録する流れになった[14]。
本作は元号が平成から令和に変わってからの初の作品である。元号が変わった2019年5月1日に渋谷スクランブル交差点前の渋谷東急本店の壁面に発売を告知する屋外看板が掲示された。同年5月3日まで掲示されたものは平成と令和の元号がデザインされた限定ビジュアルのもので、平成への感謝と令和への歓迎の意を込めたものとなっている。5月4日〜5月14日まではアルバムのジャケットアートワークを使用したビジュアルのものが掲示された。ARアプリで看板をスキャンすると、AR限定予約購入特典券が入手できた[17]。
オリコン週間アルバムチャート(2019年6月10日付)では、初週で206,714枚を売り上げ、1位を獲得[2]。通算29作目の首位獲得を果たし、これによってアルバムの総売上が4600万枚を超え、「アルバム1位獲得作品数」と「アルバム総売上枚数」を更新した[1]。
オリコン年間アルバムチャート(2019年)では9位を獲得[7]。オリジナル・アルバムの年間チャートトップ10入りは2002年発売の『GREEN』以来17年ぶりである[注 3]。
全形態に音楽文化ライター・佐伯明によるライナーノーツが付属している。 また応募特典として、5曲目「マジェスティック」がCMソング主題歌に使用された江崎グリコとのコラボレーションした「B'z×PockyⓇ」グリコワゴンBOX(ポッキー詰合せ)が5000名に当たる応募抽選カードが封入された(2019年6月3日締切)。
全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: Yukihide "YT" Takiyama。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「マイニューラブ」 | |
2. | 「兵、走る」 | |
3. | 「WOLF」 | |
4. | 「デウス」 | |
5. | 「マジェスティック」 | |
6. | 「MR. ARMOUR」 | |
7. | 「Da La Da Da」 | |
8. | 「恋鴉」 | |
9. | 「Rain & Dream」 | |
10. | 「俺よカルマを生きろ」 | |
11. | 「ゴールデンルーキー」 | |
12. | 「SICK」 | |
13. | 「トワニワカク」 | |
合計時間: |
マイニューラブ
兵、走る
WOLF
デウス
マジェスティック
MR. ARMOUR
Da La Da Da
恋鴉
Rain & Dream
俺よカルマを生きろ
ゴールデンルーキー
SICK
トワニワカク
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