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JR貨物19G形コンテナ(JRかもつ19Gがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が配備している、鉄道輸送用長さ12 ftの5トン積み有蓋コンテナである。
本形式は、19F形の改良型である。最大の相違点は19D形で採用されるも、L字二方開きを開発するにあたり、一旦廃止された船積用のツイストロック式の隅金具を下部四隅取り付けた。これは従来から内航用コンテナ輸送で使われているトラックは、鉄道12 ft形コンテナ専用の半自動式中央緊締方式隅金具をほぼ付けていないので、有事の際に内航船による鉄道コンテナの代行輸送時では、応援輸送することが出来ない。これを解消するために内航用コンテナでも広く使われているツイストロック式の隅金具を取り付けて、代行輸送トラック不足の解消も図っている。またクレーン吊り用の簡易形隅金具を上部四隅へとそれぞれに設置したことである。設置スペースの限られるコンテナの角部位へも設置しやすくするために、通常はサイコロ状のホールブロック六面のうち、本来は片長手側の外面側に0形状に見えている穴表面を極限まで切り落とし、さらに外側に出ないように逆L字に加工した外柱を埋め込み外側からは穴面が見えない。また進行方向に面した片妻壁側はU形状の穴面に加工している。
製造は、東急車輛大阪・和歌山製作所 → 総合車両製作所、CIMCが担当。
登場時は、旧型の国鉄コンテナや18C形などのJR初期に製造されたコンテナの老朽取換用として製造していたが、2013年より19F形も置き換えている。また以後も仕様変更を重ねながら、JR貨物の主力コンテナ形式として2017年度までは19D形とともに増備が続いていた。
2018年度より20G形へ製造が移行した。
18501からは、塗装が大きく変更されている。赤紫色を基調としている点は従来と変わらないが、JRFマークと白線が廃止され、側面右上にJRマーク、その下に「JR貨物」の文字が入れられている。また、妻面右上にも「JR貨物」の文字がある。そのほかには、キャッチコピーのステッカー貼り付けも省略されている。
19F形に引き続き、片側妻扉・側扉の二方開きで、外法寸法は高さ2,500 mm、幅2,450 mm、長さ3,715 mm、自重1.5 t。内容積は18.8 m3。最大積載量は5 t。
2007年(平成19年)から2013年(平成25年)にかけて、老朽化が目立つ個体は、内張りを交換する更新工事が施されている。同時に塗装も専用のものに塗り直されており、白線が消されたうえに、JRFマークが小さくなっている。また更新施工を示す表記は、製造番号の後ろに「更新」の英訳である「Renewal」の頭文字「R」を追記したもの(前期標準)や、◇の記号が付いたもの(後期標準)があり、中には目印がない個体があるなど、多種多様である。また、追記位置についても、製造番号の末尾、製造番号最下位の数字の直上、同じく直下など、もしくは製造番号の先頭など個体によって異なる。2013年(平成25年)以降、老朽化が進んだ個体は、近年新たに製造された固体および、20G形などでこれらの老朽化による安全上の瑕疵や、多額の補修費が掛かる固体の置き換えが進み、廃棄あるいは死重用途の、ZD19G形に転用改造したりしている。さらに、2019年(令和元年)7月以降、旧東急車輛製造の個体(1〜200と、2001〜2900と、3901〜4900までの、計2,100個)は、アスベスト含有のため、順に解体処分されている。
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